2012/05/31

Lockdown

 

今日はわりに近くで銃撃事件があって、 カフェで5人、ダウンタウンの路上で1人が撃たれて4人が死亡、犯人も逃走したあと銃で自殺したという衝撃的な事件がありました。

ここは本当にシアトルですか?と思うような一日。
どちらの現場も良く通る場所で、ぞっとしました。

ダウンタウンも大混乱だったようだし、ノースシアトルの現場に近いルーズベルト高校などいくつかの学校は即座にlockdown されたと報道されました。

コロンバイン高校の銃乱射事件以降、どこの州の学校でも、近くで銃がからんだ事件があって犯人が捕まっていない場合には、すぐさま学校のすべての入口を封鎖して誰も入れないようにする「lockdown」を実行しているようなのです。

ハワイにいた時にも一度、何だったか忘れたけど武装犯人が逃走した事件が起きて子どもの通っていた小学校がlockdown されたことがあり、その時初めてそんな制度があることを知りました。

lockdownが解除されるまでは親も学校に近づけないし、誰も出入りすることができません。
ウェブ辞書だと「避難」になっているけど、「封鎖」のほうが合ってます。
ぴったりの熟語はありませんね。ていうかそんな日本語が出来ないことを祈ります。

息子によると、年に一回くらい、fire drill(火災訓練)のような「lockdown drill」があるんだそうです。

訓練の時には窓のそばから離れ(外から撃たれないように)、机の下に隠れたりして、教室には鍵をかけるのだそうです。廊下にいた場合は、閉め出されないようにすぐに一番近い教室に飛び込むこと、と指導されているようです。

いまだかつて外で事件をおこした凶悪犯人が学校に乱入して立てこもったという事例は聞いたことがありませんが、親的には、近所で銃撃があった時には学校を封鎖してくれるとやっぱり安心…。






この間サッカーの試合で行った高校のグラウンドの金網にも、↑こんなサインがかかってました……。この刃物も怖いし(泣)グラウンドじゃなければいいのかー! (´;ω;`)


人ごみの中でも渋滞の中でも、誰が銃を持っているかわからないのがアメリカですね。
お願いだから規制はもっと厳しくしてほしいです。簡単に買えすぎだよー!


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2012/05/28

リトルサイゴンのタマリンド・ツリー


夜ちょっと遅めにごはんを求めてさまよっていた時にUrban Spoon で見つけたお店、インターナショナル・ディストリクトの Tamarind Treeです。

インターナショナルディストリクトでも、坂道を上がって来てI-5をくぐった先のこのあたりは、「リトル・サイゴン」と呼ぶ人もいるベトナムタウン。

Tamarind Treeは、ベトナムな食料品店や小さなお店が並ぶ長屋モールの一番奥に(上写真の一番左側)ひっそりとあります。最初に行ったとき、iPhone のグーグルマップを頼りに暗い駐車場に乗り入れたものの、なんだか怪しい雰囲気満点で、絶対間違ったよここじゃないよね、と言っていたら、目の前にあった。しかもパープルの光に照らされて。周りのお店とまったくそぐわないモダンな外装&内装で感動しました。


だって隣の隣はドリアン売ってる市場なんですよー。この市場も魅力的だけど未訪です。


最近、個人的に生春巻きのブームです。
生春巻きはホノルルで数回食べたあと、おいしいと思ったことがなくて敬遠していたのだけど(これでもかー!というくらいヌードルがもっちり入っていた気がする)、シアトルに来てからいくつかのお店で食べてみた生春巻きがとても新鮮なおいしさでした。

レタスの量がヌードルよりも圧倒的に多くて、サラダのようにしゃりしゃり食べられるのが好きです。ヌードルとお肉や海老はちょろっと添え物程度に入っているくらいがよろしいです。
メニューは「Salad Roll」 になってるところが多いですね。ホノルルではSummer Rollと呼んでるお店が多かったと思います。

ここのも皮が紙のように薄くてもちもちしていて、ヌードルとレタスのほかにぱりぱりのおせんべいのようなものが真ん中に入っていて、しゃりしゃり感を複雑にしており、大変いけてます。
 生春巻きはもしかして、お寿司並みにシンプルかつ実力のあらわれるお料理なのかもしれませんね。


最初に行ったとき、息子の高校のサッカーチームのコーチと入り口で鉢合わせしました。
大学出たてのイケメンコーチです。ガールフレンドのリクエストでテイクアウトをしに来たのだそうで、息子に「これ絶対おいしいから」と薦めてくれたのが上の「Baby clams rice cracker」。

まさかこんな満月のようなおせんべいが載ってくるとは思わなかったので驚きました。
シジミ風の小さな貝の炒め煮のようなものが、どんぶり一杯入ってます。佃煮なみに味が濃かったです。お酒の肴に良いかも。

Tamarind Tree
1036 S Jackson St Seattle, WA 98104
(206) 860-1404
月〜木&日曜日 10 am - 10 pm
金曜&土曜 10 am - 12 am

遅くまでやってるので、ごはんを食べ損なったときの味方です。

シアトルのベトナム人口は、サイゴン陥落の1975年までは皆無だったのが翌年には町が出来るほど急増したそうです。

この辺のお店はいろいろ探索してみたいところがいっぱいです。



いつもありがとう。
よかったらまた来てくださいね〜!

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2012/05/26

植物園の水辺のトレイル


Washington Park Arboretum(ワシントンパーク植物園)の湖岸のトレイルに行ってきました。

地図はこちら。

植物園のビジターセンターの方に行く入口の当たりのパーキングに適当に車を停めて水辺に下りていくと、水際にトレイルがあります。


この辺は「Duck Bay」。ほんとにいっつも鴨が群れているところ。



ボートやカヌーの人々も行き来してます。

小さな橋を渡って草地の中をしばらく歩きます。

歩く時はポケットから手を出しなさいね。

ハイウェイ520号の下をくぐってしばらく行くと、ユニオン湖に面した、広々した草地に出ます。


ここはピクニックにぴったり。湖に面したピクニックテーブルもいくつかあります。
向こう岸はワシントン大学のあたり。



巨大レンズを持ったお兄さんが芝生に寝転がってじっとしているので視線を辿ると、大きな樹の梢に若いハクトウワシがとまっていました。一応狙ってみたけど50ミリレンズじゃ無理でした(笑)。



拡大図。

これでもなんだかわかりませんね(笑)。まだ若いので頭が茶色いワシでした。巣立ったばかりなのかも。

草地の先がMarsh Island へのトレイル。ここからはどろどろ道です。



Marsh (湿地)のあちこちに黄色いアイリスが咲いていました。


Marsh Island の道、水位が上がったのかなんなのか、橋の一部は冠水しているし、ベンチは沈みかかっているし、道のかなりの部分はドロドロのぐちゃぐちゃです。

沈みゆくベンチ

半分沈んだ橋を渡る人々。右手がMarsh Island。


上の写真の橋です。

 濡れても良い靴にしなさいって言ったのに、お出かけシューズで来た少年。


橋をなんとかわたると、このような道が待っています。
かなりなアスレチックコースです。

ハイウェイ520からも見える、野良ビーバーのダムを近くで見てみたかったのですが、このトレイルからは見えなくて、残念でした。


代わりにこんな生き物が〜。(本当はこのトレイルは犬、自転車、ジョギングはNGなのですが、ジョガーもわんこも結構いました)。 この子はおなかが盛大にドロドロで、チョコレートディップ犬状態。本人は超張り切ってました。車に乗せて帰るの大変そうww


Marsh Island の端っこあたり。カナダガンの親子が護送船団方式で移動中でした。


首を曲げたり伸ばしたりの変な首ダンスをしながらボートの間を驀進するカナダガンたち。周りを威嚇しているつもりなのかもしれませんね。

Marsh Island の橋を渡ると、Museum of History & Industry の前に出ます。(この博物館はもうすぐ引っ越すようです)。こっち側にもパーキングがあります。

帰りは520の橋を渡って、乾いた道を通ってDuck Bay の方に戻りました。

ゆっくり歩いても片道30分もかからないお散歩コースで、水辺の景色が楽しめますが、足もとが大変チャレンジングです。
次回は水上から訪ねることにします! 


いつもありがとうー。
良かったらまた来てくださいね!
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2012/05/25

フリーモントのイスタンブール市場


先日時間が少しあったので、隣町Fremont へ行ってきました。

今回はレーニンにもトロルにも会わず。

代わりにバスを待つ人々の前を通ったら、超いい加減なハワイアン仕様になっていました。というよりサラリーマンが仮装パーティでフラガールの格好をしてへべれけに酔っぱらったというような仕様。この人たちはいつもこんな感じでいろんな格好をさせられています。

急に生春巻きが食べたくなったので橋の近くにあるタイ料理屋さんに行ってみたのですが、全体にいまいちでした。
角のギリシャ料理屋さんCostas Opa は、何度か行ったけどおいしいかったですー。(バスを待つ人たちの前)

ギリシャ料理屋さんの前に置かれていた「Store Closing Sale!」という看板にひかれて、ちょっと先のIstanbul Imports というお店に行ってみました。


スカーフ、アクセサリー、スカート、絨毯、鍋、虫眼鏡、その他いろいろながらくたガジェットがぎっしり置かれている店で、小太りの商売上手なおばちゃんがひっきりなしに喋りながらお客さんの相手をしてます。カウンターでトルココーヒーを作ってくれるというのでさっそく注文(3ドル)。どろっとして粉っぽいコーヒーを飲みながら、まとまりのない店内を見物しました。

「お店はいつまでやってるの?」と聞くと、「多分6月の末までね。まだ決めてないけど」って、 まだ閉店しないんじゃん!!(笑) 

インポートのお店は廃業してカフェを開くことにしたのだと言うのですが、なんだか年末までやってそうな雰囲気もするイスタンブール・インポートでしたw

なんだか乗せられた感いっぱいで、値段もめちゃくちゃ安くもないけど(シルバーのイヤリングを購入、18ドルなり)、おばちゃんが面白くて市場に行った感が楽しめたから、ゆるす。




スーパーのPCCの近くには、満開の見事な藤の花がいっぱいに咲いている素敵ブティックがありました。
オーナーさんが自分の家から持って来て植えたものだそうです。 

トルコの市場もあればこんな落ち着いた雰囲気のお店もある、バラエティ豊かなフリーモントです。




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2012/05/24

School Lottery



Great Schoolsの記事にこんなくだりがありました。


As parents in a big city with a competitive school lottery, we know the importance of choosing the right school for our children.

 (人気公立校の抽選枠争率が激しい大都市で子どもを育てる親として、子どもにとって最適な学校選びがどれほど大切か、私たちは皆よく知っています。)

この「a competitive school lottery」って、アメリカの公立校に子どもを通わせたことのある方なら多少なりとも悲喜こもごもの思い出がある言葉ではないかと思います。

が、日本やほかの国の方には、たぶんピンと来ないのではないでしょうか。

「school lottery(学校のくじ)」=入学のための抽選枠、ということですが、どうして公立校に抽選枠があるのかというと、アメリカの公立校は学校間でものすごい格差があるからです。

私が子どもの時通っていたのは東京都内の区立小学校でしたが、どこどこの小学校は良いとか全然ダメとか、中野区は良くて杉並区はいけないとか、そんな話は聞いたことがありませんでした。
現在はどうなのでしょう?多少はあるのかな?

地域によっても違うのかもしれませんが、少なくとも昭和後半(後半ですよ、一応ね!)の東京郊外では学校間の格差、学区間の格差というのはほとんどありませんでした。

今思えば、どこの小学校にも図工と音楽の専用室と専任教師があり、音楽室にはちゃんとしたグランドピアノがあり、広い校庭とプールと体育館があった。…って、アメリカの公立校に比べたら、考えられないほど素晴らしい環境です。

ハワイ州でもワシントン州でも、公立はもちろん、私立校だってそこまでの設備がある小学校はほとんどありません。音楽室や美術室どころか、音楽や美術の時間も、予算の都合で存在していない学校のほうが多いです。

アメリカの学校には連邦政府からあんまりお金が出ていないので、ほとんど地方税でまかなわれています。ハワイのように州が一括して管理しているとこもあれば、もっと小さな単位の自治体で学校を運営しているところもあります。

シアトル市の学校はシアトル市の運営で、予算の半分は州から、約4分の1が市の目的税(School Levy)からで、国からの補助金は13%に過ぎません。(参考*Seattle Public Schools


ハワイ州は(シアトル市も)予算を学校に均等に(生徒数に応じて)分配しているはずなのに、それでも学校間に差が生じるのはどうしてなんだろう、と最初疑問に思っていました。

学校間でパフォーマンスに差が出る理由は色々ありますが、裕福な地域に優秀な学校が集中するのはまぎれもない事実です。

Great School などのサイトは、生徒の全国平均テストの点数や先生と生徒の割合などで各学校に「点数」をつけていますが、この点数が1から10の評価で8~10の高得点 の学校は、かなりの割合で地価の高い地域にあります。

学校の評価が良いと学区にある住宅の値段も高くなるので、不動産価格と学校のスコアはほぼ比例関係にあるといってもいいくらいです。

各自治体でシステムは違いますが、シアトル市やハワイ州では各学校に学区外からの「越境入学」枠がそれぞれあって、人気学校には希望が殺到します。これがschool lottery枠です。 

子どもを12年間公立の幼稚園~高校に通わせてみた実感として、ハワイでもシアトルでも、優秀な学校は

1)落ち着いた住宅街の恵まれた環境にあり、コミュニティからも強くサポートされている。
2)その学区に子どもを通わせるため、子どもが学齢期になる前から引っ越して来る親も多い。>コミュニティからのサポートがさらに強くなるし、学校への金銭的・時間的サポートも強い。
3)学区外からの越境入学を希望する親は概して教育熱心で、学校にも積極的に関わるし、子どもにもお尻を叩いて勉強させる
 4)教育熱心な親が多いので学校全体の成績が上がる

…という良循環によってどんどん明るくなって行くのに対して、問題のある学校は、真逆の悪循環にはまっているようなのです。

1)比較的平均世帯収入の少ない地域にあり、治安も良くない場合が多い。コミュニティからのサポートが薄いことが多い。
2)教育熱心な親は遠くてもほかの学校に通わせたがる。時間やお金を使って学校をサポートする親の数が少ない。
3)移民が多い地域では子どもの教育にまで手が回らない親も少なくなく、勉強時間も確保されないので、子どもの成績も上がらない。それどころか学校に来ない子どもも多かったりする。
 
親たちからの時間的/金銭的サポートというのは、慢性的に予算の少ない公立校ではかなり大きなファクターです。

ハワイで人気公立校に子どもを二人越境で通わせていた知人は、学校に「感謝の気持ちとして」数千ドルはすると思われるポータブル倉庫をぽんと寄付してましたし、校舎のペンキを塗ったり草を刈ったりといったボランティア活動やPTAの寄付集めにも、越境で通わせている熱心な親は積極的に参加する確率が高いのです。





で、冒頭のこの記事は、そうやって希望の学校に入ったは良いけれど、今度は「良い先生」が自分の子どもの担任になるように働きかけるべきかどうか…と悩む親の話でした。


希望の学校に子どもを入れ、最善の環境を提供するためにあらゆる手段を駆使する親の中には、いろいろな手段で先生のチョイスに働きかけようとする人も多いようです。

これは日本で問題になった、要求だけをゴリ押しする「モンスターペアレント」とは全く違って、学校に多大な貢献をしている親たちです。PTA活動にも熱心で、時間もお金も出している親は自然と学校とのパイプが太くなり、公式にではなくとも影響力が強くなるというのはうなずける話です。

実際、12年間の間にははっきり言ってやる気がないとしか思えない先生、子どもが嫌いとしか思えない先生、自分のやり方を押し付けることしか出来ない先生にもお目にかかりました。
反面、感動するほどエネルギッシュで、生徒をインスパイアしてくれる先生にも何人か会いました。

アメリカでは教え方やカリキュラムもかなり先生の裁量にまかされているので、同じ学校でも先生によって大変な差が出て来るのは事実です。

でも先生のチョイスに親が口を出すべきか。出せるのか。

記事の著者は、何も言わなかったことで「とても評判の良い先生」のクラスに娘が入れなかったのにはやはり悔いも残る、下の娘の時には、子どもにどんなスタイルの学びが必要なのか、きちんと主張しようと思う、というような結論を述べていました。

親の努力やリソース次第で子どもの学ぶ環境にも結果にも大きな違いが出るのが当然、ということが前提になっているアメリカの公教育。飛び交う情報を集めて、ベストと思う学校を選び、子どもが入学できるように最大の努力を払い、さらには学校内でも先生について情報を収集して、子どもがどの先生に当たるかにもいろいろ運動する、当然学校の活動には貢献するし、子どもの宿題もばっちり見てやる。…というのが「できる親」、みたいなことになっているので、親にとっても相当ストレスです。わたしはとてもそんなパーフェクトなことはできないので、焦ったり、罪悪感を感じたりもしました。

同じ学校内でも格差があるから、親が受身ではいけないということと、親が子どもに常に期待値を示していかなくてはいけない、というのは何度も痛感させられました。(もちろん、期待通りには育ってくれないものですが、それはそれとして…) 

学校にも個性があって、画一的でなく、いろいろなチョイスがあるのは大変良いことだと思いますが、とにかく積極的に情報を集めて動ける余裕のある人勝ちのシステムだから、結局格差はそのまま受け継がれることになるなあ、というのも実感です。


いつもありがとう!
よかったらまた来てくださいねー。
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2012/05/23

シアトルで正気を保つための簡単な8つの方法



寒い5月の夜です。

KPLUのサイトに載っていたコラムニスト Knute Berger さんのコラム『8 simple rules for staying sane in Seattle (now the rain is back)』  <シアトルで正気を保つための簡単な8つの方法(雨も戻ってきたことだし)>が爆笑だったので、一部をご紹介します。
 拙訳をつけてありますが、お時間ある方はぜひ原文を読みにいってくださいませ。
(Knuteさんにも掲載の許可いただきました)


1.Don't move here in the summer.
夏場に引っ越して来るべからず。

Year after year folks move here at the end of the school year.In July and August, their eyes twinkle, their skin tans, they wonder what all that rain stuff is about. By year's end, they are on the verge of breaking, transformed into vitamin D-deficient SADD-sacks water boarded by winter. Sadistically, you take pleasure in informing them that the rain will stop — next June.
(毎年、学年末の6月にシアトルに引っ越してくる人は多いですね。7月から8月の間中、新参の人たちはシアトルの夏の美しさに目をキラキラさせて、雨の町ってなんのこと?と、首をかしげて過ごすでしょう。そして年の瀬の頃には、水責めの冬の毎日にビタミンD不足でへろへろになって、限界一歩手前といった顔で過ごすようになるのです。そこで、シアトル人のあなたはサディスティックな喜びをもって教えてあげるでしょう。「雨の時期も終わるよ、……6月になったらね」)


2.Avoid your neighbors. 
 隣人を避けよう。

You didn't move here for people, did you? Most everyone else moved here to get away from them.
(シアトルに友人を作りに来たわけじゃないですよね? むしろ、人を避けるために引っ越して来たんですよね?)

注:「シアトル・フリーズ」参照。


3.You can't be too utopian.
ユートピアの夢に生きよう。

Pick the candidate with the biggest ideals, the most inflated sense of mission and purpose: they usually win.
(シアトルではたいてい、最大級の大風呂敷的な使命と目的を持つ計画が支持されます。)


4.Cultivate a superior attitude.
優越感を身につけよう。

Portland? Stuck in the '90s. Vancouver? Hah, they're stuck in Canada. Tacoma? We don't even make jokes about them anymore. Bellevue? Where's that? Seattle is too busy, too full of big ideas to care about anyone else.
(ポートランド?まだ90年代を引きずってる町ですね。バンクーバー?カナダに引きずられてるじゃない。タコマ? タコマはもはや、ちょっと冗談のネタにもなりません。ベルビュー? 何それ? シアトルは忙しすぎて、壮大な計画で頭が一杯だから、ほかの町なんか相手にしているヒマはないんです。)


5.Forget the weather report.
天気予報は無視。

Cloudy. Windy. Rainy. What else do you need to know? Ignore the weather reports. Read or listen to Cliff Mass for the why, not the what.

(曇り、風あり、雨、以上。ほかにどんな情報が必要なんですか? 天気予報は無視して、Cliff Mass 氏のブログや解説で、「なぜ」こんな天気になるかを知りましょう。)


6.Don't buy summer or winter clothes.
夏服や冬服は買うべからず。

Go for the year-round Nordstrom suit, the all-season North Face jacket, the hoodie that looks soggy wet or dry, good boots. You don't need stuff you'll wear only two days per year.

(オールシーズン着られるノードストロームのスーツと、ノースフェイスのジャケットと、降っても晴れてもてろんとしているスウェットと、良いブーツを買いましょう。年に2日間しか着ない服なんか必要ありません)


7.Don't think about the Big One.
災厄の日のことは考えないようにしよう。

Someday, Mother Nature will gob-smack us big time. It could be tomorrow, it could be 500 years from now. It's best to be in denial, so forget I said anything about Seattle being one of the most dangerous places to live in America, a modern Pompeii-in-waiting.

(いつの日か、母なる自然が私たちの頭上に大災害の槌を振り下ろす日がやってきます。明日かもしれないし、500年後かもしれません。だったら知らないふりをするのが一番です。シアトルがアメリカで最も危険な、現代のポンペイになるかもしれない都市だなんて、聞かなかったことにしましょう)


8.Peek through the Cascade Curtain.
たまにはカスケード山脈の反対側に行って、陽を浴びるべし。

The great, under-utilized sanity-izer is to flee the wetside for the dryside of the mountains sometimes. The other half of the state has things we don't have: sunshine, dust devils, big sky, stars, vineyards, Republicans.
(あまり活用されていない、正気を保つ素晴らしい方法として、時々こっち側のジメジメした地帯を脱出して山脈の向こう側のよく乾いた土地に行ってみるという手があります。あっち側にはわたしたちの町には存在しないものがあるのです。陽光、乾いた埃を巻き上げるつむじ風、広々した空、星空、ブドウ畑、共和党支持者など…)


…ねー、すっごく役に立つシアトルサバイバル術でしょう?(笑)。

もうちょっとで本当の夏が来る!はず!と信じて、9度Cのじめじめした5月を乗り切りましょう…!




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2012/05/21

おいしい日曜日 tokaraのとおりゃんせ


先週の快晴続きから一転して、日曜から予報どおり雨になりました。
金環日蝕は見られず。

おなじみのシアトル名物、のっぺりした白い空と低い雲、静かな雨の日々が戻ってきましたー。

雨の日曜日、Phinney Avenue の和菓子やさん、tokara へ行ってきました。

月に一度しか開かないので、いっつも前を通りながら気になっていて、かれこれ2年。やっと行くことができました。


 店内は昔の商家のように小さな畳スペースがあって、お抹茶と和菓子のセットをその場で頂くこともできます。(5ドル)。


 とから店主、ちかこ(aka Tokara)さん(右)と、お茶の販売をされているMy Green Tea のさちこさん(左)です。

いつもはFresh Flours (週末のみ)、Panama Hotel Tea House (月曜&木曜にデリバリーだそうです)などで手に入る和菓子ですが、月に一度のオープンハウス「とおりゃんせ」で、作りたてをお店で買うことができます。

化粧箱に3つ和菓子が入ったお楽しみ箱が11ドル50セントなり。


なんとしたことか、肝心の和菓子の写真を撮りそこなった~~。

トカラさんのサイトでぜひ美しい和菓子をご覧ください。 「躑躅」「唐衣」「菖蒲饅頭」の3種類でした。できたての餡がほんわりした甘さでおいしゅうございました。

これは和菓子じゃなくておまけのお茶菓子。
「とおりゃんせ」イベントは毎月第3日曜日、午後1時から6時。
予約は不要ですが、  売り切れが心配な方は前もってお電話したほうが安心かもしれません。

このほか、日本の行事の日、節分、お雛祭り、こどもの日、七夕などにもオープンしているそうです。知らなかったー。柏餅買いに行けばよかった。

日本人のお客様だけではなくて、大きな容器持参で予約のお菓子を取りに来る白人女性が次から次へやって来てました。(容器持参の場合は箱代50セント割引きです。さすがノースウェスト、エコなお客さんが多いもよう)


 来月も行こうー。次回は6月17日ですね。

Tokara
6208 Phinney Ave. N. Seattle,WA 98103
206-784-0226 

**ここもお支払いはキャッシュか小切手のみです!



和菓子を持って、次の目的地、お招き頂いていた秘密の女子会(笑)、舞踏イベントの打ち上げ会へ。

ここでも素敵ごはんが~! 湯葉のあんかけ、筑前煮、スメルト南蛮漬け、炒りごまの利いた炊き込みごはん~~~(感涙)。


いやーんおいしい。いくらでも頂けちゃうご飯でした。

話題は真言密教、 葵上、生霊、化け猫、筋肉組織、オフィーリア、そして次回の舞踏の相談など。怪しい女子会(笑)たのしゅうございました。

まるで日本にいるような、贅沢な日曜日でした。ごちそうさまでした~~!



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2012/05/19

キューバ風サンドイッチ Paseo


今週はお天気が良かったので、海沿いにサンドイッチを買いにいきました。
 
感動のキューバ風サンドイッチ店 Paseoです。


バゲット風のしっかりしたパンに、お肉とレタスと、カラメル色に炒まってちょうど良い感じに焦げ目がついた巨大なタマネギのスライス。こくのある秘伝の?ソースがとにかくおいしいのです。

上のはGrilled Pork。

「Most Popular」 とレコメンドされているCaribbean Roast は、ほろほろになるまでゆっくりローストした、柔らかいいわゆる「pulled pork」 (ハワイアン風にいうとカルーア・ポーク)です。私はどちらかというと歯ごたえのあるカタマリのGrilled Porkのほうが好き。
チキンもおいしいです。


どれも、お店の中でおじさんがフライパンでゴー!と焦げ目をつけて調理してます。

 お肉のサンドイッチは各8ドル50セントなり。ベジタリアンの豆腐サンドもあります。



Fremont とShiloshore に2店舗あって、どちらもピンクとターコイズに塗られた可愛らしいこぢんまりした店構えです。
Shiloshore 店には外のイートイン(アウト?)席あり。

どちらの店も、お昼どきに行くといつも行列。

どちらのお店も家からだいたい同じくらいの距離だけど、フリーモント店は車が停めにくいので、海沿いのほうに行く回数が多いです。

Tipのびんに「Fiesta Fund」て書いてある。思わず多めに入れてあげたくなっちゃう。

目の前はヨットハーバーだし、少し先にはピュージェット湾に面したゴールデンガーデン公園があるので、お昼を買いに行っただけでも少し広々した気持ちになれます。

お店の隣にはサーフショップもあって、ちょっとハワイに帰ってきたみたいな気分も味わえる。

CTちゃんはインテリアデザイン学科の卒業制作で、寝てるときとお風呂と犬の散歩以外は本当にずっと椅子に座りっぱなしだし、わたしも週明け納品の仕事と宿題があってやっぱりお尻が椅子にくっつきっぱなし。

のんびりビーチパークの椅子に座ってランチが楽しめると良かったのですけど、それはもうちょっと先のお楽しみということで。


最初にここのサンドイッチやさんに連れていってもらったのが、シアトルに来てまもない8月の末の快晴の日だったので、気持ちよく晴れるとPaseo のサンドイッチ、と連想してしまいます。

 雨の日でもおいしいのだろうけど、晴れた日にキューバ風サンドイッチ、おいしいですよ〜。

日曜と月曜はお休み、お会計はキャッシュオンリーですのでご注意を!


追記:パセオはいろいろあって閉店>再生>増殖しました。新しい記事はこちら


海沿い店
6226 Seaview Ave NW 206 789-3100
火曜〜土曜 11時〜8時

フリーモント店
4225 Fremont Ave N
206 545-7440
火曜〜金曜 11時〜9時 土曜8時まで



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