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2021/10/23

爆弾が接近中



寒い日はおでーん!
おでんの季節になりました。



ところで、太平洋上に「bomb cyclone」が発生して、太平洋北西沿岸地域(カナダ南部〜カリフォルニア北西部の沿岸)に近づいているそうです。

Bomb cyclone は「爆弾低気圧」。「中心気圧が24時間で24ヘクトパスカル以上下がる」温帯低気圧を呼ぶそうですが、いま太平洋上で発達中の低気圧は、12時間で33ヘクトパスカル下がる見込みという、かなりすさまじい下がりっぷりの低気圧。

この地域で爆弾低気圧が発生するのはとてもめずらしいそうですが、金曜日〜土曜日にも、すでに別の爆弾低気圧がやってきてました。
しかしシアトル地域は、さほどの雨にも見舞われず。


急激な気圧の変化は豪雨や豪雪につながり、今回はおもにカリフォルニア北部での豪雨が心配されているようです。山火事の季節に来てくれればよいものを〜!




爆弾低気圧、日本の気象庁では「爆弾」という名称はよろしくないということで公式には使わず、「急速に発達する低気圧」などと言い換えています。別に悪口じゃないんだし爆弾でいいじゃん、と思うけど。


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2021/09/30

秋の味覚と秋の色



秋の仲間たち。もう9月が終わり! しっとり冷え込む曇りがちの日、しとしと雨の日が増えてきました。


ワシントン州秋の味覚といえば、アップルサイダー。
近くで収穫されたりんごの生絞りジュースで、こんなガロン(約3リットル)入りの容器でスーパーに並びます。
シナモンやクローブを入れて温めて飲むと、ついに晩秋だー!という気分が深まります。



ジェニファーちゃんが、秋の色の花をひと抱え持ってきてくれました。
テーブルが突然秋の野に。


毎年きのこ狩りに行くピャットさんから、シャンテレルきのこを頂きました。



なんにしてもおいしいキノコですが、ベーコンとしめじをあわせて、間違いない和風バターしょうゆ味に。




 チキンドリア(コウケンテツさんの「クリーミーにもほどがある」マカロニグラタンレシピをアレンジ)にもきのこを入れて、炭水化物爆発メニューのファミレスみたいな夕飯。ドリンクバーはどこですか。

コウケンテツさんの、「洋食では、カロリーは気にしないでください」ときっぱり断言する姿勢が好き。「カロリーが高ければ高いほど、おいしいです」。はい。

ジュリア・チャイルドとファンを描いたおいしく楽しく少し切ない映画『ジュリー&ジュリア』のてんこ盛りバターを思い出します。

 

 

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2021/01/04

風の時代 9年目のコパリス・ビーチ再訪


冬至の日、天気は大荒れでした。

 

午後早くシアトルを出たときには大雨。タコマあたりで豪雨になって、久しぶりに滝のような雨のなかを西の海岸へ向かいました。


 

 スピリチュアル界隈では、今年の冬至から「地の時代」が終わり、「風の時代」がはじまったという話でもちきりです。

「恐怖の夢の中に眠り続ける人たちと、愛に開かれた人たちと、世界は二つにパラレルに分かれていってそれぞれ新しい世界が始まるんだってよ」。

と、海岸にむかう車のなかで自分なりに翻訳した風の時代情報をうちの青年に話していたら、そのあと独自にリサーチしたらしく、TIK TOKやインスタグラムで「風の時代だ!いよいよDNAのロックが外れてブラックピーポーのスーパーパワーが炸裂するのだ!」といったようなポストをみつけてきて、2人で大爆笑しました。


 

泊まった部屋は最上階4階で、ガス式のなんちゃって暖炉があったのですが、着いた晩はその暖炉の煙突から吹きこむ風の音がひと晩中ごうごうと響き渡り、3重の分厚いガラス窓がビリビリ揺れるほどの大風でした。

目の前に広がる草地の上を風がわたるたびに、草が地面低くなぎ倒されて、白いケモノの群れが走っていくように見え。夜には雨は上がって、一瞬だけですが暗い雲のあいだに大きな月が沈んでいくのが見えて、なかなかものすごい景色でした。


 
「風の時代」にふさわしい幕開けだったってことで。いや本当にすごい風だった。

 日の出の前後にはいろいろな鳥がそれぞれ忙しそうにいろいろなお仕事をしているのが眺められました。

ファルコンかなにか、小さめの猛禽類が獲物を探して草の上をウロウロ飛び、かもめがそれにからもうとしている。ゴマ粒くらいに見えるちっちゃい鳥たちの一団が灌木から飛び立ってまた戻ってくる。遠くの波打ち際では、チドリたちの大団体さんが右往左往している。

目の前をいきなりカラスやかもめが横切っていくのにびっくりしたり。



すぐ近くの州立公園、コパリス・ビーチにも行ってきました。

前回、青年とこのビーチに来たのは2011年の2月。青年はまだ高校生だったのよねー。



おかげさまでそれから無事大学に入れてもらって無事卒業し…、2年間の就職活動をへて、自分のやりたい仕事に就くことができました。9年かーー。あっ、ちょっと涙でる。

ほんとに世界のすべてに感謝です。ベタでごめん。


 

ほんとに応援してくださったすべての人に、あらゆる存在に感謝。


高校の話のわかる先生や、話のわからない先生たち、シアトル市のマイノリティ家族の高校生を支援するプログラムのカウンセラー(この人のおかげで大学に入れたといっても過言でない)、愛情深いキリコちゃんやその家族、実の家族よりもよくしてくれたCTファミリーはじめ、信じられないほど優しく賢い友人たち、卒業後に出会ったいろいろなメンターたち。ほんとの話、みなさんのおかげで、この子はいま世の中で楽しく仕事ができてます。

なんか最終回みたいだな。いやいやまだ続きます。風の時代のシーズン2です。




まさかデザイナーになるとは夢にも思っていなかった。堅気のエンジニアになって欲しかったのよw。でも今本当に夢中で仕事をしているのを見ると、よかったねえってつくづく思う。先の保証なんて、何やってたってあるわけじゃないのだから。

靴のデザインや素材について、わたしには8割がたちんぷんかんぷんな話を熱くなってえんえんと語り続けるこの青年を見て、あんたはほんとに幸せだねって思います。

まあこれからも大変けわしい道が待っているでしょうけれども、わたしが25歳のときよりは間違いなくずっとしっかりしてるので、なんとかやっていくでしょう。願わくば世の役に立っていけるように、たくさんお返しをしていけるようにね。
 


ビーチはすぐ目の前なのに小さな川に隔てられているので、駐車場のトレイルヘッドから砂浜に出るまで2キロほど歩きます。

草の生えた砂丘のうえをうねうねと上り下りするコース。

前回9年前に来たときは、このコパリス・ビーチの波打ち際に、何百羽ものチドリたちがいたのでしたが。

 

 

今回は、カモメしかいなかった。


 

 

ときどき日がさして、砂丘ではいろいろな鳥が鳴いていて、風が爽やかなお散歩コースでした。



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2020/09/22

カニとコーヒーと救世主

 

煙が去って、日曜日には久しぶりに青空も見えました。夜には星も見えたー。
なんて幸せなことでしょうか。

といっても、治療のあとでエネルギーレベルだだ落ちの週末(2週おきにそうなります)なので、半分は寝て暮らしておりました。

朝、いや実は起きたら昼すぎだったりするのだけど、ごはんのときに窓から色のフィルターのついていない太陽光を浴びるだけで、気分が上がります。





まいどおなじみフレンチトースト。朝ごはんが午後3時だったというのは秘密です。

出かけないので卓上写真ばっかり。



週末は、Pちゃんからいただいたカニで焼きガニパスタにしました。
カニの焼き方含めレシピもつけてくださった。

ご子息のシェフMくんのご指導をたまわったのですが、なにしろ記憶力がカニ以下なのでYouTubeにアップしてほしい。


最近気づいたのだけど、わたしは耳から入った情報は頭に入りにくいらしいです。
だから通訳向いてなかったのね!ほかにも理由はあるが。

50歳過ぎて気づくのもどうかと思う。

 




猫パパぴゃっとさんから自家焙煎コーヒー豆をいただきました。

めっちゃうまいです。日本の、本気出してる小さな珈琲店の味だ。
 






 

 

 




 

 




 

ストロベリー、キャラメル、チョコレート、土の味がする。

豆の個性ってほんとにいろいろで面白いですね。

わたしは珈琲マニアではなく、きわめて雑な性格なので、淹れるのは青年。




きょう観終わった、Netflixの『Messiah』(邦題『メシア』)がすっごーーーーく面白かったーーーーーー。

五重マルでした!


10話のシリーズです。1話約40分だから400分くらいで観られるよw(例の韓国ドラマは長すぎて、まだちょうど半分の地点で挫折中)

キャラクターも全部めっちゃくちゃ良いし、俳優陣も素晴らしいし、脚本もすごいし、映像もよかったです。

突然、中東に現れ、テキサス州にやってきた救世主。


この男は社会を撹乱する胡乱な人物であると考えて追跡するCIAエージェントの女性、冷酷だけど娘にはデレデレなイスラエルの秘密警察エージェント、テキサスの小さな教会の牧師、アル中すれすれのその妻、家も町も大嫌いなその娘、シリア難民の純粋な少年たち、彼らを利用しようとする宗教指導者たち、無数の満たされない民衆たち。

人の世の欲望と痛みが、めちゃめちゃ切ない話です。

しかしお金かかってるなー。Netflix、懐豊かですねー。

でも残念ながら、シーズン2の制作はキャンセルになったそうです。DigitalSpyの記事によるとイスラム教方面でリアルに腹をたてた人が5,000人くらいの署名活動をしたらしいけれど、それよりも視聴回数があまり振るわなかったのが理由らしいです。これだけお金かけてつくるのだからシビアでしょうね。

もったいなーーーーい。みなさん、お誘いあわせのうえ観て観て絶対観て!


今年のベスト3にはいるくらい面白いですよー。スリラーとしても秀逸。

重そうに見えるから、いまいち視聴回数伸びないのかな。いや重いっちゃ重いけど、ほんとに面白いですよー!



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2020/09/15

そして世界がオレンジ色に

先週金曜日、9月11日のシアトル、ガスワークス公園。
カリフォルニアやオレゴンからの「超巨大な煙の雲」がやってきつつあった週末です。

これらは、うちの息子が撮ってきた写真です。久しぶりにデジタル一眼レフで。
木工用の分厚いフィルターがついたマスクを着用して、この光の加減が面白いといって新しく作った靴の写真を撮りにでかけていきました。

わたしは終日家でるすばん。


向こう岸はシアトルのダウンタウンなのですが、ほとんどビルが見えない。

 

空気質が「軽度の汚染」から「中程度の汚染」になり、さらに「重度の汚染」になっていきました。 

 

フィルターをかけたような世界。

オレゴン州では、山火事で住民の1割が避難しなければならなくなっているという事態です。




金曜日の夕日。水曜と同じサンセットヒル公園から見た景色ですが、オリンピック半島の山どころか、水面も見えない! 

 

 

そして、翌日土曜日。いちばん煙がひどかった日。
朝起きたら、世界がオレンジになっていました。

この土曜日は、鳥も啼かないし、蝶も蜂も飛んで来ないし、人も歩いていないし、雪の日のように静かでした。 

ただ雪の日のような清浄感はなくて、空気がどんよりと沈んでいて、いつもうるさいからすやジェイ(かけす)でさえ、しょんぼり。


 

同じ日の午後。
太陽が、はんこで押したみたいな弱々しい円盤になっていました。

終末感が半端ない。

家でこもるのはもう慣れているものの、窓も開けられない、散歩にも出られないというのはさすがにこたえます。

もちろん、家が焼けてしまったり、避難生活を強いられている人びとに比べたらまったくたいした不便でもありませんが。


 

そして今日、月曜日。オレンジではなくなったものの、まだぼんやりとした視界。

今朝の太陽は、銀屏風に金泥で描かれた日本画の日輪みたいでした。


雲だか煙だかが、眩しくない太陽の円盤の前を横切っていくのが見える、不思議な光景。

一日じゅう霧笛が響いていて(水路が近いのですが、どこから聞こえるのか不明)、それもなんだか不思議にわびしい気分を深めます。

 


ワシントン州のエコロジー局のサイトが提供している、リアルタイムの空気質マップ
指標が200以上だと「Very Unhealthy(かなり健康に悪いレベル)」、300以上だと「Hazardous(危険レベル)」なのですが、月曜夜でもまだ300以上の値になっている。


 これが「超巨大な煙の雲」です。ワシントン州「煙情報」ブログより。

画面右側の上半分がワシントン州、下半分がオレゴンですよ。二つの州をあわせたよりも大きい。これはまことにマッシブ。巨大すぎる。

2020年はこれでもかこれでもかと次々にいろいろやってきますね。来月は何が……。

ああ、もうすぐ選挙がある……。

シアトルは今週、雨の予報なので、煙を洗い流してくれるといいですね。

シアトルで雨を祈願なんて、これもめったにないことですが。

…といっていたら、雨が降り始めた(夜11時)。 とたんに空気が煙臭くなくなって、嬉しい。窓を開ければきれいな空気があるって、こんなに嬉しいことだったんだ(涙。

とにかく山火事が一刻もはやくおさまりますように!

 

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2020/09/11

山火事の煙がやってきた


きのう、水曜日の夕陽。

バラードのサンセットヒル公園から、ピュージェット湾をはさんでオリンピック半島に沈んでいく夕陽です。

カリフォルニアとオレゴンの山火事が大変なことになっている、と思っていたら、今週はワシントン州でも山火事がたくさん発生して、特に月曜日にとても風が強かったのがわざわいして大延焼し、過去12シーズンで最悪の被害となって、非常事態宣言が出るほどになっています。
 

州の東端のあたりにあるモルデンという小さな町がほぼ町ごと全焼してしまったというほどの勢い。ほんとにひどい。


 

シアトルはどの火事現場からもかなり離れているものの煙が流れてきて、空がぼんやり霞んでます。だから夕陽の色がものすごい。

 


もっと近くに山火事がたくさん燃え盛っているサンフランシスコは、昼間でも空がオレンジ色でまるで火星みたいな写真にびっくりしました。

そのカリフォルニアとオレゴンの山火事の煙が、明日は北のほうに流れてくる見込みだそうで、ワシントン州のEmergency Management Divisionから「明日はsuper massive cloud of smoke(「超でかい煙の雲」)が来るので、外に出ないように。買い物は今日中に済ませておきましょう」というお達しが出ています。

 

シアトルの水曜日の天気はこんな。
「Unhealthy Air Quality for Sensitive Groups」というのは、呼吸器などに持病がある人などにはよくない空気です、という意味でしょうね。

 

日本語表示にしてみたら(これはきょう木曜日だけど英語版は同じ表示)、「軽度の汚染」になっていました。


これは火曜日の朝、7時半頃。朝から夕方のような光加減でした。

山火事がいちばん燃え盛っていた翌朝。夜、焚き火のニオイがするので、近所で暖炉を焚いているのかと思ったら、山火事のニオイでした。朝も煙臭かった。 

今週末はちょうど欲張って引き受けすぎた仕事が山盛りなので、また籠もって暮らします。


こちらは先週日曜日。カニ漁ができる最後の週末で、ボートがたくさん沖に出てました。

    

カニたち受難の日。

うちの収穫は、またレッドロッククラブ1ぱい。

このカニって、星座の蟹座の絵でよくみるカニのかたちだ。

 


食べるところはそれほどない。でもうまい。茹でる前に即死させたほうが、生きたまま熱湯にほうりこむよりも人道的だし味も良いそうです。
カニ茹で係はうちの青年。YouTubeで見たとおりにドライバーで瞬殺していました。

青年は、はじめてのカニ漁シーズン、楽しんだようです。



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