2021/01/04

風の時代 9年目のコパリス・ビーチ再訪


冬至の日、天気は大荒れでした。

 

午後早くシアトルを出たときには大雨。タコマあたりで豪雨になって、久しぶりに滝のような雨のなかを西の海岸へ向かいました。


 

 スピリチュアル界隈では、今年の冬至から「地の時代」が終わり、「風の時代」がはじまったという話でもちきりです。

「恐怖の夢の中に眠り続ける人たちと、愛に開かれた人たちと、世界は二つにパラレルに分かれていってそれぞれ新しい世界が始まるんだってよ」。

と、海岸にむかう車のなかで自分なりに翻訳した風の時代情報をうちの青年に話していたら、そのあと独自にリサーチしたらしく、TIK TOKやインスタグラムで「風の時代だ!いよいよDNAのロックが外れてブラックピーポーのスーパーパワーが炸裂するのだ!」といったようなポストをみつけてきて、2人で大爆笑しました。


 

泊まった部屋は最上階4階で、ガス式のなんちゃって暖炉があったのですが、着いた晩はその暖炉の煙突から吹きこむ風の音がひと晩中ごうごうと響き渡り、3重の分厚いガラス窓がビリビリ揺れるほどの大風でした。

目の前に広がる草地の上を風がわたるたびに、草が地面低くなぎ倒されて、白いケモノの群れが走っていくように見え。夜には雨は上がって、一瞬だけですが暗い雲のあいだに大きな月が沈んでいくのが見えて、なかなかものすごい景色でした。


 
「風の時代」にふさわしい幕開けだったってことで。いや本当にすごい風だった。

 日の出の前後にはいろいろな鳥がそれぞれ忙しそうにいろいろなお仕事をしているのが眺められました。

ファルコンかなにか、小さめの猛禽類が獲物を探して草の上をウロウロ飛び、かもめがそれにからもうとしている。ゴマ粒くらいに見えるちっちゃい鳥たちの一団が灌木から飛び立ってまた戻ってくる。遠くの波打ち際では、チドリたちの大団体さんが右往左往している。

目の前をいきなりカラスやかもめが横切っていくのにびっくりしたり。



すぐ近くの州立公園、コパリス・ビーチにも行ってきました。

前回、青年とこのビーチに来たのは2011年の2月。青年はまだ高校生だったのよねー。



おかげさまでそれから無事大学に入れてもらって無事卒業し…、2年間の就職活動をへて、自分のやりたい仕事に就くことができました。9年かーー。あっ、ちょっと涙でる。

ほんとに世界のすべてに感謝です。ベタでごめん。


 

ほんとに応援してくださったすべての人に、あらゆる存在に感謝。


高校の話のわかる先生や、話のわからない先生たち、シアトル市のマイノリティ家族の高校生を支援するプログラムのカウンセラー(この人のおかげで大学に入れたといっても過言でない)、愛情深いキリコちゃんやその家族、実の家族よりもよくしてくれたCTファミリーはじめ、信じられないほど優しく賢い友人たち、卒業後に出会ったいろいろなメンターたち。ほんとの話、みなさんのおかげで、この子はいま世の中で楽しく仕事ができてます。

なんか最終回みたいだな。いやいやまだ続きます。風の時代のシーズン2です。




まさかデザイナーになるとは夢にも思っていなかった。堅気のエンジニアになって欲しかったのよw。でも今本当に夢中で仕事をしているのを見ると、よかったねえってつくづく思う。先の保証なんて、何やってたってあるわけじゃないのだから。

靴のデザインや素材について、わたしには8割がたちんぷんかんぷんな話を熱くなってえんえんと語り続けるこの青年を見て、あんたはほんとに幸せだねって思います。

まあこれからも大変けわしい道が待っているでしょうけれども、わたしが25歳のときよりは間違いなくずっとしっかりしてるので、なんとかやっていくでしょう。願わくば世の役に立っていけるように、たくさんお返しをしていけるようにね。
 


ビーチはすぐ目の前なのに小さな川に隔てられているので、駐車場のトレイルヘッドから砂浜に出るまで2キロほど歩きます。

草の生えた砂丘のうえをうねうねと上り下りするコース。

前回9年前に来たときは、このコパリス・ビーチの波打ち際に、何百羽ものチドリたちがいたのでしたが。

 

 

今回は、カモメしかいなかった。


 

 

ときどき日がさして、砂丘ではいろいろな鳥が鳴いていて、風が爽やかなお散歩コースでした。



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