2020/11/29

初・鶏の丸焼き


あっという間に長い週末が終わってしまってびっくりだ。

シアトルは、冷たい雨の降るしっとりした感謝祭(木曜日)でした。

ことしはワシントン州全域に「同居人以外の人とは屋内で集まらないように」というおふれがでているため、例年だったらCTちゃんたちと感謝祭ディナーにするのですが、自粛。

うちで青年とふたりのディナーだから、お鍋にしようかなんて思っていたのですが、やっぱりホリデーらしいものが食べたくなり、ターキーでなくて鶏を一羽焼きました。

せっかく巨大オーブン(アメリカではむしろ小さめだけど、オーブントースター4個分くらいの場所を取っており、無駄にでかい)があることだし。



レシピはこちらを参考にしました。


にんにくみじん切りと塩こしょうをたっぷりまぶして、レモンとバターとオリーブオイルと白ワインを混ぜたものをたっぷりかけ、ローズマリー、絞ったレモンの皮まるごと1個分、にんにく3かけ、セージをつめて、焼くだけ。シンプル。



4ポンド半(約2キロ)の鶏一羽で、1時間半くらい。



こんがり焼けたー。これまでも毎年どこかにおうちにおよばれしていたので、七面鳥も自分で焼いたことはないのです。結婚してたときは元夫が焼いてたし。

鶏の丸焼きもはじめてのこころみでしたが、意外にかんたんにカリカリに焼けて大満足でした。
身もジューシーでおいしかった。



あとはコーンブレッドとカラードグリーン、そしてクランベリーソースのみ、というささやかな感謝祭ディナー。キャンディヤムかマッシュポテトを作ろうかと思ったのですが、食べるのは2人なので、苦渋の決断で思いとどまりました。

やっぱりマカロニチーズとマッシュポテトとヤムがないと、すこしさみしい。あとグレイビー!

マッシュポテト&グレイビーの組み合わせはやばいです。時々無性に食べたくなる。



パンプキンパイは冷凍のクラストが割れており、そこから滝のように中身が漏れ出すという事故があったものの、なんとか形をとりとめました。(だいぶ薄くなったけどww)

静かで平和な感謝祭でした。


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2020/11/26

圧倒的に強い女と魔女


Netflixの『The Queens Gambit』(クイーンズ・ギャンビット)面白かった!最高でした。

『マーベラス・ミセス・メイゼル』とおなじく1950年代から60年代の話だけれど、こちらのほうが画面もしっとりしてて、映画っぽい。とても綺麗で空気感のある映像でした。





子役もいいけど、アニャ・ティラー=ジョイ。
この人の眼ぢからをここまで活かせるドラマはなかなかほかにないかも。

恵まれない孤児の境遇で、母の死などのトラウマを抱え、向精神薬やアルコールに依存する天才チェスプレイヤーのお話ですが、そう聞いて想像するような湿っぽさがほとんどない。

 



画面はしっとりしてるのですが、話の運びはまったくドライできびきびしていて、前向きで小気味よいです。

話がしめっぽくならないのは、主人公のベスが、アスペルガー?と思うくらいに感情をあらわにせず、動じず、人の目を気にしない意思の強い人だからでもあり、登場人物の心理がわかりやすいけれどとても抑えた表現で描かれているからでもあり。

ほんとに、これのすぐ前に見た『ミセス・メイゼル』はコメディだけど、共通点がいっぱいある。どちらも、1950年代〜60年代という、まだガチガチにしゃちこばった白人男性優位の価値観が全く揺らがなかった時代に、スタンダップコメディやチェスという女性の存在をほとんど認めていない世界に若くてきれいな女性の主人公が斬り込み、圧倒的な実力で居場所を獲得していく話。

どっちの主人公も挫折してもぐずぐず泣き言をいったりしないし、人間関係をおいてけぼりにしてまでも自分のやりたいことに突っ込んでいく。

でも2人ともオシャレでガーリーで、服や髪型が毎回すごくかわいい。まったく肩肘はらず、いばらず自信をもってカワイイを楽しんでいるのも素敵で、新しいヒロイン像だなあと思いました。

アニャ・ティラー=ジョイちゃんは96年生まれ、うちの息子より1歳下の24歳。
少女マンガのような顔だと思いませんか。

この人はなんといっても、2015年の『The Witch』(ウィッチ)が印象的だった。



アメリカ独立前の東海岸、ニューイングランドの村を追放されて森のほとりに住む家族の話。

お父さんは敬虔なキリスト教徒だけれど、頑固もの。信仰も頑固がすぎて村を出ることになる。

人に頼れないプライドの高さにくわえ、狩りなどの実用的な仕事が得意ではないので、家族はだんだん困ったことになっていく。お母さんはイギリスが恋しくて、人里離れた森に住むのは不本意で幸せではない。赤ん坊がいなくなった日から次々に不気味なことが起こりはじめて、両親も幼い妹と弟も長女のトマシンが魔女ではないかと疑いはじめる、という話。

わたしはホラー映画にはあまり興味がないのだけど、これはとても面白かったです。

ピューリタンの信仰にからみつく罪の意識と恐怖が、説得力抜群に描かれていました。

会話はすべて17世紀の英語で、聞き取るのがすごく大変だった。ていうか正直あまり聞き取れなくて字幕が頼りでした。ふだんから家でドラマや映画を観るときはクローズドキャプションの英語字幕を出しっぱなしにしてます。



全体に画面全体が陰鬱で、森も暗いし登場人物も暗い。 アニャちゃんの演じる長女トマシンだけがみずみずしく輝くように描かれているのだけど、魔女への恐怖が育ちはじめると家族がどんどん疑心暗鬼で崩壊していく。

出てくる魔女(こわいよ!!)のエピソードはすべて、当時のニューイングランドで採集された「目撃談」や噂話にもとづいているそうです。まじこわいよ!

サンクスギビングにぴったりの映画かどうかはわかりませんが……サンクスギビング発祥の地ニューイングランドを舞台に、恐怖とはなにかを解剖してみせてくれるような映画です。

 きょうのシアトルは、ちょうどこんな感じの暗くてしっとりした雨。

 

たのしいサンクスギビングを〜。

 

 

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2020/11/25

コロナ禍中の旅でおどろいたこと [DAY 9]

 

ロードトリップ、最終日。
真夜中近くにようやくたどりついた、ネバダ州ウェルズの宿。

当然、着いたときは真っ暗でなにも見えませんでしたが、朝起きたらこんな景色が窓の外にひろがっていました。

この窓の外を突っ切っている道路が、前日に通ってくるはずだったUSルート93号線です。


こうやってみると、壁に大平原の絵でもかけてあるみたいに見えますね。


人口1292人の町。州間高速道と国道ルート93の交差点なので、ホテルとガソリンスタンドが何軒かある。高校と小学校がひとつずつ。
むかしは大陸横断鉄道の駅があったそうです。

鉄道が通っていたときには、西部劇にでてくるような町だったんでしょうね。

チェックアウトのときにフロントの女の子に「きのうはルート93でくるつもりだったんだけど通行止めで大迂回しちゃった」と言ったら、やっぱり同じようにルートを変更しなくてはならず予約をキャンセルしたお客が多かったそうです。

「あの道本当にみんな大嫌いなのよ!すごく危ないから!」
と、地元育ちらしいフロント嬢は熱弁をふるっていました。危ないんだ、やっぱり。

 

 


 泊まったのはヒルトン系のビジネスホテル、ハンプトン・イン。新しくオープンしたてのようで、まだピカピカでした。

大手だけにコロナ対策もしっかりアピールしていて、チェックインする前の部屋にはドアにシールがはられて「消毒済み」を明記しています。

 

 

朝食も、自分で取ってくるのではなくて、係のお兄さんがサーブしてくれる形式になっていました。

こういうビジネスホテルの朝食で、セルフサービスのワッフルメーカーでワッフルを作るのが庶民のたのしみだったのに、あれももうしばらく見られない光景なのだろうなー。

 


シアトルまであと740マイル!寂しい道もがんばった、うちのプリちゃん!

コロナ禍のなかで、10月は感染者数もわりに安定していたとはいえ、ユタ、アリゾナ、ネバダはホットスポットでもあり、どんなものかな、とある程度身構えていましたが、どこに行ってもマスク着用が徹底されていたので、ほっとすると同時にちょっと拍子抜けしました。

国立公園内やホテルやスタバなどのチェーン店はもちろんですが、どんな辺境のガソリンスタンドに行っても、ドアに「マスク着用必須」と書いてあり、実際、店内でマスクをしていない人は一度も見かけませんでした。

ニュースで威勢のいいトランプ支持者がマスクをしないで集まっている写真や「マスク強制は独裁だ!」と騒いでいる人のニュースばかり見てたので、ほとんどの人がふつうにマスクをして生活していたのを見て、少し驚いてしまいました。(もちろん、観光客の多いエリアしか行きませんでしたが)

行ってみないとわからないものです。決めつけはいけませんね。

 

 

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2020/11/23

とんでもないギャンブル [DAY 8]


ロードトリップ8日目。魔の?ルート93号線に拒絶されて、州間高速「I-15」号線へ迂回した午後。

93号からI-15への出口にあったガソリンスタンドで少し長めに休憩して、夜になってからもう一度給油とトイレのために小休止したほかは、ひたすらまっすぐ走りました。



それでも遠い道。


I-15号は、ザイオン国立公園のすぐ西側あたりを通ります。
ほんの数日前にいたばかりなのに、なぜかとても懐かしかった。

ソルトレイクシティを通過するころにはとっぷり夜になり、たまたま何かのイベントがあったのか、高速沿いで花火が上がっていました。



これはザイオンの西側あたり↑。のどかな牧草地を走るプリウスちゃんの影がかわいかった。

「インターステート」つまり州間高速道は、どんなに荒野のまんなかであっても片側2車線で、それなりに照明もあり、なによりも携帯通信がつながりやすい(うちはT-Mobileという会社と契約してるのですけど、この日行くはずだったルート93号のあたりはほとんど電波がとどかない地域だったのでした。それも当然、あとから知ったわけですが)。

というわけで、様子のわからない地域を夜間移動しなくてはならないときには、やっぱりインフラの整っているインターステートが安心です。

トイレと案内版などがある「レストエリア」もところどころに配置されているし(日本のサービスエリアみたいにお土産屋さんやレストランはないけれど)。

ソルトレイクシティからこの日の目的地、ウェルズまでは別のインターステート「I-80」号線の西行きに乗り換えて3時間弱。

 ソルトレイクシティの外に出ると、また丘陵と荒れ地がつづきます。外はまっくらで何も見えない。

もうこの時点で8時を過ぎていたでしょうか。この日も朝からずっと青年が運転していました。わたしはこのへんで少しウトウトしつつナビゲートしていて、どこかに寄ってごはん食べなくて大丈夫〜?と尋ねたのですが、朝から缶コーヒー3本を飲んで目が冴えていた青年は、特におなかは空いていないという。わたしも別段空腹ではなかったので、そのままホテルまで直行することに。

ソルトレイクシティから1時間半ほど、ネバタ州境を越えたあたりに小さな町がありました。

そこを通過するちょっと前に、青年が

「ガソリン入れたほうがいいかな。保つかどうか50/50チャンスだけど…?」

とつぶやくように言ったのですが、わたしは

「?ふーん?」

と聞き流していました。

あとで聞いたら、あれは私に意見を求めたのだ、と主張していましたが、そんなん知らんわ!自分で決めろー!

そこからウェルズまでは60マイル(約96キロ)。

その町への出口を通りすぎて10分か20分かしてから、青年が急に焦りだしました。

「……ガソリンが足りないかもしれない…。あと何マイル?」

燃料ゲージが最後の一本になってしまったというのです。

予備タンクで走れるのはおそらく30マイルくらい。いくら燃費のよいプリウスちゃんでも、山道ではアクセルを踏み込まないといけないので消費が上がります。

まわりは人家ひとつない、まっくらな砂漠。

 


このときわたしの頭に蘇ったのは、青年が高校生のときに敢行した第1回ロードトリップで、ワイオミングの山道を走行中、やっぱりガス欠寸前になって大焦りした日のことでした。あれは昼間だったけど。あのときは私が運転してて、青年は爆睡してたんでした。

グーグル・マップによれば、ウェルズまでの間に出口はひとつだけ。

それも「オアシス」という、いかにも天の助けのような名前の出口でしたが、検索してみると人家すらほとんどない場所で、もとよりガソリンスタンドなどありませんでした。

上り坂さえなければなんとかなるかもしれない…」

とのぞみをつなぐ私たちの前に、当然のように、次々に山が…のぼり坂があらわれる。

ついに青年は、プリちゃんの速度を落としてエコモードで走りはじめました。


制限速度70マイル(時速約113キロ)のところ、35マイル(時速約56キロ)で走行。

わたしもワイオミングでガス欠寸前になったとき、ガソリンを使わないようになるべくニュートラルにして、しかも外は摂氏40度くらいの猛暑だったけどエアコンも消して走ったのだった…。親子で同じようなことを……。

時速56キロって、首都高速だったら普通の速度だけど、アメリカの夜のインターステートハイウェイでは、カメの歩みのように感じられます。

右側車線(遅い車の車線)を、ハザードランプを点灯して35マイルで走っていると、次々にトラックに追い抜かれていきました。

あまりに面白いので記念に撮っておいた。左の「35」と表示されている速度メーターの横が、燃料ゲージです。


快晴で良い月夜だし、インターステート上だし、人家はないとはいえ携帯もつながるエリアだし、まあ最悪ほんとうにガス欠になっても町まで20キロくらいの地点までは行っているだろうから、死ぬことはなかろう、と、いちおう保険会社のロードサービスの番号を確認しつつ、さすがに少しテンパってきた青年を眺めていました。

うちの息子は、年のわりにかなり落ち着いていると親ながら思います。高校のときは決してこんなではなかったのだけど、いつの間にかずいぶん成長して、わたしよりずっとしっかりしてると思うこともよくある。親が知らない間に色々苦労したんですね。

でもその青年も、このときばかりはけっこう狼狽していた。しかし、たとえばお父さん(元旦那)だったら、きっとこういう場面で逆ギレして大騒ぎだろうなあ、と思うとおかしかったです。 あの人だったら間違いなく怒り出すと思うな。

ま、情緒面ではわりに「しっかりしている」といっても、とつぜんこういう謎の大ボケ(「50/50だよ」とか言ってる時点でそもそもおかしい。なぜそこで給油に行かず無駄なギャンブルに走るか、そこが不思議)をかますところは、母親ゆずりです。 

 

そして、いよいよ「要給油」の黄色いランプが点灯して、ウェルズまであと17マイル!16マイル〜!とカウントダウンしていたところ、まっくらな道路の右側に「近隣に刑務所あり。ヒッチハイカーを乗せるの禁止」という趣旨の看板をみつけました。


「ひー、ここでガス欠になって、停まってるあいだに脱獄囚に襲われるってどうよ?」

と最悪のシナリオが浮かび、親子で大笑いしてしまいました。

幸いにもそのさきはゆるやかな下り坂で、脱獄囚に襲われることもなく、ウェルズの町までたどりつくことができました。

ガソリンスタンドの照明が神々しく見えたw

ホテルに着いて車を下りてみたら、寒いのなんの。零下4度Cでした。

ひー。ガス欠にならなくてよかった〜。真っ暗な夜道で助けを待っているあいだに凍える羽目になるとこでした。



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2020/11/22

鉄板のワッフルレシピ


晴れた。ちぇっ。しかも比較的暖かくて、お散歩びより。

青空の下で紅葉が見られる最後の週末だなあ、お散歩に行きたいところだよ、と思いつつ、家ごもり。

わたしも青年も、今週末はそれぞれ、なかなか思うようにはかどらない仕事を抱えてます。



ひさしぶりにワッフル。いただきものの蜂蜜で。

電動ミキサーがなくなってしまったので、青年が手動で卵白を泡立て。

6年以上前に、いまではニューヨーカーになってしまった翻訳者ジョー君からもらった秘伝のワッフルレシピをまだ使ってますよ。

秘伝だけど公開しちゃおう。卵白は固めに泡立てて、最後にふんわり入れてください。
毎回、こんなに油入れるっけ?とびっくりする。
塩は、ひとつまみです。



ふわふわクリスピーでおいしいですよ。



青年の今年のコート。先日、近所のGoodwillで30ドルで購入。英国製で、良質のウール100%。がっしりした、よいコートです。


パンツを裏返しに履いたり、セーターにわざとたくさん穴をあけたり、なんだか80年代の東京ではやってたようなことをしてる25歳。


 
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2020/11/20

宇宙を飛ぶホイホイと小さなおうち


週末は雨の予報です。

来週納品の仕事の進捗が遅れ気味で、週末はがっつりおこもりなのでちょうどよい。

冬のシアトルで外が快晴だと、家にいるのがとてつもなく間違っている気がしてソワソワしてしまうのです。




NASAのお知らせがきた。
新しい気象衛星が打ち上げられるそうですが…これは…プレハブ小屋に特大の屋根をつけたような不思議なかたち。

ゴキブリホイホイにみえてしまう。



先日よっぴー先生にお借りした中島京子『小さいおうち』。
映画は何年か前にたしか飛行機の中で見ました。映画もよかったけど、原作はもっとよかった。
 
作者の中島さんはわたしと同年代で、もちろん戦争経験者ではないのだけど、戦争が始まって、専業主婦の恵まれた奥様と女中のタキさんの、のほほんとした日常がじわじわと変わっていくようすが、とてもリアルに描かれています。

異常な状況がふつうの生活を少しずつ覆っていって、異常を異常と思わなくなる感じ、いまのこの国の状況に似てます。

ジェニファーちゃんもこのあいだ、1930年代のドイツはこんなだったかもしれないと思うと怖いわね、と言ってました。大戦前夜のことを思う人は多いようです。


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2020/11/19

のり弁!そして居座る人



じゃーん。きょうは、こずも食堂でのり弁を注文しました!
はじめてウォーリングフォードでピックアップ。シアトル市内ならデリバリーもしてくれますよー。

こんな豪華のり弁は初めてだ!

「ナスがうめえ!卵がうめえ!」とうちの青年もいちいち感動していました。

なにもかも無添加手作りで、これで13ドルはお買い得。

青年にはのり弁ひとつじゃ足りないので、カツ丼も追加しました。

近くにこんなお弁当やさんがあって幸せです。




きょうは意外にも午後からきれいに晴れたシアトル。
ここ数日風が強かったので、近所は落ち葉でいっぱいです。

 



選挙から2週間が経ちましたが。

ホワイトハウスの現職大統領は、い ま だ に、これは不正選挙だオレが勝ったんだと言っていて、トランプのなかよし弁護士ジュリアーニがまたまた訴訟の準備をしています。

選挙後、トランプ陣営がはじめた訴訟は、すべて判事により棄却されるか取り下げられていて、海外含め主要なメディアがすべて現職大統領の主張を「証拠のない言いがかり」だと明言しているという、もうほんとうになんと表現してよいかわからないこの11月。

トランプとお友達がばらまいた陰謀論を「ウソだから信じないように」といって啓蒙活動をしていた国土安全保障省のサイバーセキュリティ担当ディレクターを、トランプはおとといクビにしました。

映画やドラマの悪役でも、この現職大統領ほどわかりやすく破綻している人はないと思うのだけど、それに追随する人がたくさんいることが、まったく理解できないです。みな、まともな大人のはずなのに?おかしいと思わないのが不思議なのです。

ストーリーの力、レトリックの力はすごい。ナラティブの魔法だ。

日曜日にはトランプ支持者がワシントンDCに集まって「選挙を盗むのはやめろ!」と大騒ぎして、反トランプ側のプロテスターと乱闘になったりしてます。

通常なら新しい大統領に政権を移譲するための事務手続きや国家安全情報の開示が始まるはずなのに、トランプはすべてを拒否しています。国外首脳たちからのバイデン宛てお祝いメッセージでさえ開示を拒否したという報道も。

日本ではあまり報道されてないように見えるけれど、政治の中心でむちゃくちゃなことが起きてます。

むしろこの中で普通に世の中が運営されているのが不思議なほど。

同時に、コロナによる米国の死者数が25万人を超え、感染者は1,100万人を超えています。

トランプは選挙に負けてもホワイトハウスに居座るかもしれない、とはずっと以前から言われていましたが、これが本当になってみると、そして、一人で叫んでいるだけではなくて、共和党の議員がそれをサポートしていたり、選挙に不正があったというデマを信じている人たちがこれだけいるのを見ると、もしかして頭がおかしいのは自分のほうなのか、と混乱してしまいそうになります。

何を信じるかの基準をしっかり持っていないと、毎日混乱することになりますね。





いつものご近所ねこくん。

季節は確実に変わっていくのだけど、自分の比較的静かな生活と国で起きているハチャメチャなことのギャップがひどすぎて、車酔いみたいな気分になったりします。 

 

 

 
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エリア51の近所で [DAY8]


ロードトリップ、第8日目のつづきです。

ラスベガスを通過したあと、いったん州間高速道路「I-15」号に乗ってから「USルート93号」に乗り換えるのですが、その出口を通り過ぎてしまい、Uターンして戻ってくるという小さなハプニングがありました。そのためのロスは20分かそのくらい。

ここからのルート93号は、上の写真のとおり、片側一車線対面通行の、荒野の道です。

ほんとに照明もないし、TMobileのネットワーク外で、携帯もつながらない。

 


道の両側は、ベージュ色の砂漠。
ブッシュセージの間に、ジョシュアツリーもちらほら生えていました。

斜めになった地層がくっきりしている横縞もようの丘陵が印象的。

どこもかしこも、ダイナミックというしかない景色ばかりです。

ラスベガスからほんの30分かそこらで、こんな砂漠のまんなかに来てしまうのね。

ルート93に入ってすぐのあたりで、イーロン・マスクの「ハイパーループ」のテスト施設が左手に見えました。なんか変な建物があると思って見ていたら、運転していた青年が目ざとくハイパーループのロゴを見つけた。

「時速約800マイル(約1287キロ)で走行する超高速真空チューブ交通システム」です。実現するかどうかは不明だけれど、イーロンさん、一人でほんとにいろいろやるよねぇ。

 

 


 

これはこれで、本当に美しい景色だと思う。こういう景色を連日眺めていると、ジョージア・オキーフさんが描きたかったものがよくわかる気がします。


さてちょっと変な話をします。

わたしは自分の機嫌をよくしておくために、いつもかなり時間をかけて気分のメンテナンスをしています。気分が急に上がったり下がったりしたときには、ぴっと目を向けて、メーターを振り切る前に何事か見に行くようにしています。

それでも時々原因不明の不安感などに襲われることはあるのですが、それほど多くはありません。
前回いちばん大きかった謎のアタックは、コロナ禍でロックダウンする直前のニューヨーク旅行中でした。

(ジョージ・フロイド殺害事件のときも数週間落ち込んだけれど、それは原因がわかっていたし、たくさんの人とショックを共有しているのがわかっていたので、自分ひとりの感情の振れ幅を管理するのとはまったく違う、得難い体験でした。)


コロナで出かけなくなってからは特に、ほとんど人と会わないのでメンテナンスが簡単になっています。

で、このルート93号に入ってしばらくして、なんだかめっぽうイライラしている自分に気づいたのです。まるで思春期のコドモのように、イライラが止まらない。
何年ぶりかと思うくらいに、理不尽なまでに腹が立って落ち着かないのです。

道を間違えて戻ってきたくらいでこんなにイライラすることはないはずだし、まったく原因がわからない。自分の中に、なんの筋書きも理由も見つからない。

困ったなあと思っていると、急に、渋滞にぶつかりました。砂漠のまんなかで。




片側一車線の道路がずっと先まで駐車場状態になっていて、まったく動く気配がありません。

前のほうに停まっている車の人もみんな車をおりてわいわい言っている。双眼鏡で見ると、1マイルくらい先に警察の車がいるのがわかりましたが、なんだかわからない。

きっと先のほうで事故でもあったんだね、待つしかないね、困ったねえ、と言いつつ、近くをブラブラしたりしていると、10分ほどして対向車線に車が何台かやってきました。おお、開通したかと思ったら、前のほうに停まっていた車がUターンして戻ってきただけで、ドライバーに聞いてみると

「通行止めで最低7時間はかかるらしいよ」

とみんな口々にいうのです。

7時間て!

 


この渋滞が起きたのは、この地図のコヨーテ・スプリングスというところのちょっと北側。
この日の目的地、ウェルズまではまっすぐにこの道を進んで5時間。まだ空が明るいうちになんとか到着できそう、と思っていたのでしたが。

十字路になっているとこの手前で事故があって通行止めになってしまったので、ここを避けてウェルズまで行くには、州間高速道路15号に戻って、ソルトレイクシティ経由で行くしか方法がありません。



こっちだとプラス3時間半。本当に事故処理に7時間もかかるのか!と信じられませんでしたが、それを確かめるために待つ時間もないので、8時間半ルートをとることにしました。

もっと気の利いた人だったらここで宿をもっと近い場所に変更したりするのでしょうけど、なぜか「きょうはウェルズに行く、絶対」と心に決めてしまっていたのでした。

 


 

それでね、州間高速道路I-15号に向かって引き返しはじめたら、急に不思議なほど気持ちが軽くなってきたのですよ。

あのイライラのアタックはいったい何だったのか。砂漠の中の93号線を走ることへの不安だったのかもしれませんが、それにしてはちょっと度が強すぎたし、いきなりすぎた。


なんだかわからないけれど、そのへんに漂っていたものを「ひろって」しまったのかもしれない、いう気がしました。

ついでに、ちょうどこの事故があったあたりのすぐ左(西側)、30キロか40キロくらいの地点に、有名な「エリア51」があるのですよー。

だから、うちの青年と「この事故はエイリアンがなにか仕掛けたね」と笑ってたのですが。

イライラのアタックはエイリアンとは関係ないと思いますけど、なにかずーんとする、妙な圧のある空気があった、ような気がしました。


ラスベガスから93号線を利用する方は(たぶんそんなにいないと思うけど)気をつけてくださいね。

この道路は、もちろんあとから知ったのだけど、2年前には全米で最も危険な道路に認定されたほど事故が多いそうです。

この日の事故も、対抗車線に飛び出したピックアップトラックとセミトレーラーの正面衝突で、ピックアップの運転手が亡くなったと報道されていました。飛び出しの理由はニュースには説明されていませんでしたが、無理な追い越しだったのか、居眠りだったのか。

そしてやはり、事故処理のための通行止めは真夜中までかかったと交通情報で知りました。
あのへんに住んでる人は、夜中まで帰れなかったんですね。いやはや。






州間高速(インターステート)15号に出た途端に、本当にほっとした。胸のつかえがおりたような、頭の上からなにかが取り去られたような。不思議な感覚だったのですけど、青年も同じようにほっとした、と言っていた。

なんだか知らないけど、この日は93号線を走ってはいけないということだったのでしょうね。

そして、ウェルズに着くまでにまたもう一つ、アドベンチャーが待っていたのでした。




US93号線のこの日通るはずだった区間のドライブ動画をみつけました↑。
(逆方向からだけど)
こんなところです。

 

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ベガスへの道の怖い店 [DAY8]


ロードトリップ、第8日目。

名残惜しくもグランドキャニオンをあとにして、シアトルへの帰路へ。

 


 

約2300キロの旅なので、途中で1泊しますが、第1日目はユタ州をとおってソルトレイクシティまで行くか、ラスベガス経由で砂漠を通ってアイダホ州の南のツインフォールズまで 行くか考えて、約100キロ短いラスベガス経由にしました。

ただ、ラスベガスからツインフォールズまでまっすぐに伸びている「USルート93号線」という道が砂漠の中を通る片側2車線の田舎道で、夜間は照明もないらしいので、まっくらな砂漠を何時間も走るのは嫌だと思い、ツインフォールズよりも2時間くらい手前のウェルズという町に宿をみつけて予約したのです。 

 

 


 なので、この日の走行距離は1,069キロ、10時間強の行程、の予定でした。

朝7時半にグランドキャニオンのロッジをチェックアウトして出発。途中で休憩しつつも、夜7時頃には着くだろう、と思っていたのですが!

ハプニング続出の一日で、結局宿についたのは夜11時すぎでした。

 


グランドキャニオン国立公園から南へ出て、ロサンゼルス行きの州間高速道路「I-40」に乗り、そこから「ルート93号」に分岐してラスベガス方面へ。

この区間は幹線だけに、片側2車線で中央分離帯もあるハイウェイでしたが、やっぱり出口と次の出口のあいだには野っ原しかない、荒野の道。




緊急にトイレを借りるために入った、謎の店。

以前はバーガー屋さんもあったようなのだけれど、コロナのせいか他の理由か閉店していて、奥のほうに変な土産物をごちゃごちゃ並べた店とカウンターがありました。





トランプ応援グッヅとか。


 

これは応援グッズというより、アンチグッズなのではないだろうか…。左はトイレ用ブラシだろうし。トランプ応援団がこれを買う??買うのか?

 



わからんわ。



 

おもなビジネスは、銃の乱射、じゃなくて何ていうんだっけ、射撃場。
100ドルから500ドルまでさまざまなコースがあり、マシンガンもあり。




壁の隅にはシュワさんが。

外壁にも店内にも、壁という壁がアメリカンなテーマの壁画で埋めつくされてました。




女子トイレには一面にベティさんが…。



個室のなかにもポップアート風のマリリン??が…。ちょっと怖い。

いろいろ興味深いお店でした。
なにも買わず(買うものない……)、銃もぶっぱなさず、トイレだけ借りて出てきてしまいましたが。壁画は若干怖いけど、お店の人はフレンドリーで怖くなかったです。

駐車場にはハーレーに乗ったおっちゃんの一団がいました。



 無事、ネバダ州へ。

 


ラスベガスまで20分くらいのあたり。

お昼頃、ラスベガスをさくっと通過。

ラスベガスは90年代前半に一度行ったきりなのでちょっくら街並みを見たかったのだけど、時間もないし、コロナが猛威をふるっているため「ラスベガスでは絶対に車を下りない」とうちの青年がきっぱり宣言するので、車の窓からカジノ街を遠目に眺めただけで通過しました。 

 


時間とお金節約のため、パストラミサンドイッチやフルーツを前の晩に用意してクーラーに積み込み、これで完璧だぜ!と思ってました。

ここまでは順調だったのです。…が!

 つづく。


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