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2022/02/05

もふもふクローズアップ


近所のおうちの石垣にはりついていた、存在感のある、もふもふな苔。

あるきだしそうな、たたずまいです。





去年11月に機種変更したiPhone 13のマクロで撮ってみました。けっこう寄れる。


13Proにしたかった理由は、これがやってみたかったから、でもあるのでした、実は。

ここまで寄ると、苔にかわいい花がたくさん咲いてるのがわかります。

しかし、老眼鏡がないと、せっかく寄ってる被写体がよく見えないことに気づいて、愕然…wwwww



ケイタイ電話でここまで撮れるようになるとはねー。

iPhoneのモデルチェンジのたびに、やっぱりいちばん注目されるのはカメラ機能の進化。

望遠、広角、4Kビデオ、暗いところでの撮影、スローモーション、パノラマなど、もうカメラでできることはすべて網羅されてしまったような気がします。

この次はいったいどこへ行くのだろう、やっぱりVRかな。

きっと、撮ったものの情報の処理と、情報やそこにないものを「つけくわえる」方向になるのでしょうね。


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2022/02/02

「年取っていいことは……」


2月ですね!
きのう、月曜日は、退院後、はじめて外に散歩に出ました。

綺麗に晴れて、明るくて、なんだかもう春の気配。小鳥たちも忙しそうに鳴いて巣作りをはじめているようです。

東海岸は嵐と大雪で大変そうですが、シアトルは2月になるともう春めいてきます。

近所でマンサクが咲いていました。






青年がこのあいだどこかで買ってきた、ブラジルのアーティスト。
まったりしてて、春にぴったり。ジャケは秋っぽいけど。

退院してきてからなんだかとってもスッキリしてきて、頭は元気です。
たぶんステロイド剤のせいで、いろいろ体がフル回転しているのだと思う。

ちょっと活動するとすぐに酸素不足になってしまうので、家のなかでもおばあさんのようにゆっくりゆっくり歩いています。
『ハウルの動く城』で呪いをかけられて急におばあさんになってしまったソフィーちゃんのように…。
(退院してきてから、HBOで『ハウルの動く城』を初めて見直しました。おもしろかった。)


ソフィーは20代の娘さんから急におばあちゃんになったのに、落ち着きはらって

「年とって良いことは、驚かなくなることね」

なんていうの不思議、と思ったけど、体が変わると見方も変わる。




「変わってみないと、わからない」のですね。体験しないことは、わからない。

ソフィーちゃんは荒れ地の魔女に急に年寄りにされたことで、冒険に出ることになり、新しい人たちと出会い、自分の力を発見し、世界と自分の美しさに目覚め、愛をみつけていく。

わたしも、静かな1週間を病院で過ごせたおかげで、そして、とてもゆっくりゆっくり生活することになったことで、深いところで、自分にとって本当になにが大切なのかを確認できたような気がします。


病を得るっていうのは悪いことではないのだな、と本当に思えるようになりました。

年寄りにならなければ自分の気持ちがわからなかったソフィーちゃんのように、わたしにも、病を得なければ理解できなかったことがある。

そう思うと、ウイルスもがん細胞も、お急ぎ便メッセージを持ってきてくれた自分の一部なのだなと思えてきます。

まあ、健康でいられるに越したことはないですけれど、順調なときには気づかないことってあるものです。人生にとって健康で長生きすることだけがいつも最重要課題とはかぎらないのだし。

自分にとって大切なものを常に更新していくことが、つまり幸せっていうものなのだな、と思います。

ハウルの城を徹底的に掃除しちゃうソフィーちゃんほどではないけど、わたしも病院から帰ってきてから、断捨離がさっくさくに進んで、部屋の空気ががらっと変わるほどすっきりしました。


フィニーリッジのジャパニーズカフェ『MODERN』のカレー、からあげつき。

コロナ罹患でゴロゴロしているあいだ、入院前に『3月のライオン』をKindleで全巻読んでしまい、川本家の唐揚げカレーが心に残っていたので…。



 抹茶ロールケーキもふんぱつ!これは日本の味〜。

 

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2022/01/23

甘酒失敗



久しぶりの晴天、久しぶりの外界。
オリンピック半島とピュージェット湾がみえる、サンセット・ヒル公園にて。
 

隔離期間は終わっているものの、N95マスクを着用のうえ、極力、ひとから離れて歩く。



 神々しい夕焼けでした。

ちょうど今朝、星野道夫さんの『旅をする木』を読み直していて、アラスカの自然に心癒されつつ、ああ広い景色が見たいなあ、と思っていたところ。

わりとすぐ近所に広い水辺があるって、幸せだー。

もちろんお風呂からこれが見えたら最高ですけどー!

 


CTちゃんに先日、日系スーパーウワジマヤさんから買ってきてもらった米麹で甘酒をつくってみるも、1勝2敗で失敗。

最初のバッチは上々の出来だったのだけど、2回めと3回目はどちらも、発酵が足りなかったのか、水気が少なく、甘みもほとんどない、柔らかめごはんのようなものが出来てしまい…。

うちは炊飯器がないのでステンレスポットで作成。

麹100グラム&ごはん100グラム&水300MLで作ったのだけど、温度が低すぎたようです。事前に熱湯でポットも温め、60℃以上にならないように注意したんだけど。

肉用の温度計を使っているので、それがあまりアテにならないような気がしている。

捨てるのはしのびないので、なかで麹菌がどうなっているかわからないけど、水で薄めて温め、小豆をいれて食べました。



近所の風見ねこ。

ダラダラしまくりで、積ん読本をつぎつぎ読破、かと思えばそうでもなく…。

かえってKindle本が増えてたり。

さらに親子で『呪術廻戦』シーズン1全24話を1週間で観終わってしまうなど…。



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2022/01/03

あけましておめでとうございます



あけましておめでとうございます。

なんと、2022年を迎えることができました。毎日が奇跡でございます。

よき年となりますように。



 
年末年始、ずっと零下で降った雪が凍りつき、出かけない、出かけられない、静かなお正月でした。

年末さいごの週は放射線治療と化学療法が立て続けだったので、野望はいだかず、できあいの黒豆、きんとん、伊達巻とかまぼこに、なますとお雑煮だけのお正月。よく見るとかなり雑ななますでございます。蜜柑だと思って買った小ぶりのオレンジがちょうどよいサイズだったので、柚子釜のかわりに。
あとはよく漬かった数の子だけで、ささやかながら大満足のお年始でした。

お雑煮の菜は、小松菜も水菜もなかったので、近所スーパーで売っていた「アジアンブロッコリー」を代用に。アブラナのようなカイランという野菜だそうですが、くせがなくて、お雑煮にはぴったりでした。

大晦日はがんばって天ぷらそばをつくり、シアトル高野山のお護摩をZOOMで拝見しての年越し。



お元日にようやく気温が氷点下を脱しましたが、道はまだカチカチ。


ロビンたちが集団で赤い実を食べにやってきていました。




2日に雨が降りはじめて、やっと道路の雪が溶けました。




きれいな色合いの地衣類。



窓ガラスにはりついて、熱心にハチドリ観察をしている猫さんが。


うちのハチドリフィーダーも買い直さなくては。


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2021/12/31

年の暮れ 


 青空が見えた、水曜日。気温はまだ氷点下、マイナス2℃。

 


またスパイクをつけて、青年と近所のスーパーへ買い物に出かけました。



 きれいな氷をパリパリ踏んでいくのが楽しいです。

 


スーパーは混んでいて、配送が雪で混乱しているのか、牛乳とか肉などがやや品薄でした。

お正月用にあかるい黄色のチューリップと水仙を買いました。
徒歩10分の圏内に気の利いたスーパーがあって、ほんとにたすかります。



いろいろな足あとが雪の上についていました。 

 


 からすたちの右往左往。 

 


 うさぎ。

 


ハチドリも寒さで膨らんでいました。

 


アザラシ的な出で立ち。



夜、Pちゃんがわざわざ雪道にクルマを飛ばして「おせいぼ」を届けてくれました。
なんと錦松梅も〜!そして手作りタルト・タタンと、可愛いチューリップ。

いろいろいただきものが多くて、うれしい年の瀬です。

こんなソコツ者を、まわりで心優しい人びとが気遣ってくれること、ほんとうに感謝です。



木曜の夜にまた雪が降り出して、夜中2時すぎに目がさめて窓のそとを見ると、大きなぼたん雪が飛びかっていて、一瞬、寝ぼけた目には白い蛾が飛んでいるように見え、なんだか夢のようにキレイでした。

気温は1℃まで上がったけれど、また氷点下に戻る予報。
元日までは雪の世界が続きそうです。

そしてはやくも大晦日。

 
今年は、起きたことだけを見ると本当にまあいろいろあって、まだまだ世界もわたし自身もいろいろと、かならずしも理想的とはいえない現実に直面していますが、そのなかでも心静かにすごせる時間がたくさんあって、よい本やよい音楽やよい作品、よい人びとに囲まれて、とてもよい1年でした。

 
新しい年が、みなさまに心穏やかな、あかるい日々をもたらしますよう。

世界がより優しい場所になっていきますように。

 

 

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2021/12/29

厳寒のおでかけと、初タトゥーと治療

曲がってゆく、猫のあしあと。

日曜は一日じゅう雪が降って、月曜日の朝は朝焼けがきれいでした。

青空の下、朝の気温はマイナス8℃でした。
予報されていたマイナス11℃にはならなかった(ちょっとだけ残念)。


ベランダのラベンダーがこんなありさま。


 ハチドリのためのフィーダーは、完全に凍って、割れてしまいました。


道路もかちかち。

こんな日にかぎって病院をハシゴする予約を入れていて、もちろん、うちのプリウスちゃんをこんな道で運転したくはないので、バスと電車で行くことにしました。

翌日の治療のための採血とドクターのフォローアップはいつものクリニックで午前8時からの予定だったのが、雪のために午後に変更になり、ドクターアポは「テレヘルス」(ビデオチャット)に変更に。看護師さんは出なきゃいけないけどドクターは家から診察できるのね。

まずバスで病院1の放射線治療に行き、そこから病院2での採血のために電車とバスをのりついで行くという遠足でした。


 

うちからバス停までは、ふつうに歩いて10分弱。
ワシントン大学に通っていたときにいつも乗っていた44番のバスで、終点が病院の目の前なので、らくらくです。

青年が雪渓ハイキング用に買って持っていた、靴にひっかけて装着する式のスパイクをわたしのブーツにとりつけてくれたので、滑る心配もなく気持ちよく歩けました。

宮沢賢治の『雪わたり』みたい。

キックキック、トントン、凍み雪しんこ、堅雪かんこ。

 


お昼ころの気温はマイナス5℃。とはいえ、風はなかったので、それほど寒さは感じませんでした。




ソリにこどもと食料品をのせて、買い物から帰るお母さん。たのもしい。かっこいい。

このところ年に一度は「大雪」が降るので、シアトルの人もけっこう雪の生活に慣れてきたのかもしれません。

それとも、この数年、トランプとかCOVIDとかで「アブノーマル」な状態というものに慣れてきたのかも…。

数年前のようなパニックはあまり感じない気がします。

大半の人が家で仕事をしている、または在宅勤務に切り替えられるのも大きいだろうし。すれ違う近所の人たちもにこにこしていて、落ち着いて雪の生活に取り組んでる感じがします。



雪中行軍中。




なんだかかわいいものが俯いていました。



さくっと予定通り到着した、放射線治療室。

Stereotactic Body Radiation Therapy(SBRTまたはSRT、定位放射線治療)という単語を覚えました(正確には覚えていない)。

従来の放射線治療は健康な臓器にもダメージが大きいため、腫瘍の箇所を特定して高精度でその部位だけに集中して照射する技術がいろいろ開発されてきて、SBRTもそのひとつなのだそうです。

わたしの場合は転移した肝臓の腫瘍が大きくなってきているので、その腫瘍箇所だけに集中して放射線を当てます。一回20分くらいのセッションを5日間。

治療に先立ち、照射部位を正確に特定するために、小さいほくろ大のタトゥをウエストまわりに3か所入れました。銭湯にはいれなくなるようなタトゥーじゃないけど、初タトゥー。

そしてこの、スノーマンのディスプレイがされているマシンがぐいーんと下がってきて、プラスチックのテーブルのようなもの、ミラーがついた装置、プラネタリウムの投影装置的なものという3つの装置がぐるぐるとベッドの周りを回転して20分くらいなにかが行われ、うとうとしているといつの間にか終わっています。

その3つの装置のいずれから放射線が出てくるのかは聞きそびれました。

例のアメリカの病院のデフォルトである背中あきの半袖ガウン(ひととしての尊厳を奪い去るガウンだと思います)を着ているので、ちょっと寒い以外にはなにも感じないし、痛くも熱くもないので、なにが起きているのか患者にはさっぱりわかりません。

コントロール室ではCT画像をリアルタイムで見ながら照射位置を細かく特定する作業をしているそうですが。

尊厳のないガウンを着せられるけれど、技師さん/看護師さんたちはみんなスーパーフレンドリーで、明るく、我慢強く、親切でした。なんて素晴らしい人たちなんだろう。




病院1からは道をわたったところにライトレールの駅があり、10月に完成したばかりの(いまのところの)ライトレールの終点、North Gate駅を降りると目の前にバス停があって、そこに病院2の玄関まで行くバスが来るので、とってもらくちんでした。

バス内ではとっておきのN95マスクを着用しました。
さすがにこの日はバスも電車も普段より利用者が多かったもようです。

バスに乗るのは何年ぶりだろう。学校に通っていたとき以来かもしれません。





なかなか楽しい雪中行軍でした。

もっと生産的なことに時間を使いたかっただろうにつきあってくれた青年も、ずいぶんいい奴です。

病院2からの帰りは、ジェニファーちゃんが4WDのアキュラで送ってくれました。


そして翌日火曜日のクリニックでの化学療法の予約にも送迎してくれた。
とにかく与えることが大好きなジェニファーちゃんなのです。



 

パウダースノーの記録。



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2021/12/28

雪の日曜日のビスケット


日曜日、クリスマスの翌朝は、予報通り雪がつもっていました。

 


iPhoneの「天気」アプリは「大雪」と宣言。

さいきん、このアプリは「雪はあと51分で止みます」とか「あと21分で雨が降り出します」とか、自信たっぷりに分単位で言い切るのですが、あまり当たらないです。



朝9時ころの積もりぐあいです。これはシアトルでは、立派な豪雪。
 

気温が低いので、さらさらのパウダースノーです。



その後も、夕方まで降り続きました。

風がちょっとあったので、屋根の上や木の枝や地面から雪が吹き飛ばされて、すこしの間、視界が吹雪のように真っ白になります。

おぉ、これが地学の授業で知った「地吹雪」か!とちょっと感動しましたが、もちろん、視界が真っ白になるほどの吹雪がずっと続くような、本格的な地吹雪ではありません。

吹雪じゃないけど、風のせいでずいぶん寒いなかを、たくさん着込んで、近所のカフェBiscuit&Beanにビスケットを買いにいきました。




いつもはドライブスルーにクルマが並んでいますが、この雪の日曜日の朝のお客さんは、みんな徒歩で行った人ばかりでした。


コロナ禍以降、店内での飲食はなく、持ち帰りのみなので、戸口で注文して、外でじっと待ちます。そしてほかほかのビスケットをふところに入れて帰る。



ビスケットは皮がかりっと、中はしっとりふわっとしていておいしいです。

CTちゃんにいただいた柚子のジャムとチーズをのせて、コーヒーがすすむ。

静かな日曜日でした。

 

午後は雪の量はそれほどでもなかったけれど、温度はさらに冷えていきました。



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