2012/05/07

二つのMay Day


フェイスブックにハワイの友人が「メイデー」のビデオを載せているのをみて、懐かしくなりました。

ハワイのMay Day は、労働者の日ではなくて、ハワイアン文化を祝う日になってます。

5月1日は「May Day is Lei Day」で「レイの日」ってことになっていて、公園でレイ作りのコンテストやフラなどのイベントが行なわれます。オアフ島ではホノルル市主催です。

もうひとつ、オアフの公立小学校でもれなく行なわれている「メイデー」イベントは、子どもたちが学年ごとにそれぞれ練習したフラを披露する会。

アメリカの学校は入学式も始業式も修了式も学芸会も運動会もないので、「メイデー」は唯一といってもいい、学校あげての大掛かりなイベントです。
子どもたちは学年全員おそろいのTシャツやレイやかぶりものをつけて、何週間も練習したフラを踊ります。

うちの息子が6年間通った小学校は、たまたまネイティブハワイアンの多い地区にあったので、メイデーにはかなり力が入ってました。
毎年6年生の「キング」と「クイーン」が選ばれて、クイーンの女の子は白いムームーを着て、とても威厳あるフラを堂々と踊っていました。

しかし、自分の息子のは、1年生のときに紙で作った「カニ」を頭に載せて、なにか海がテーマのダンスを踊っていたのくらいしか覚えていません。けっこう毎年観に行っていたはずなのに。

当時のまだ可愛かった子どもの写真を探してみましたが見つからないので代わりにカメハメハ大王に登場してもらいました。

You Tubeで探してみたメイデーはこんな感じオバマ大統領の出身校のもありました。オバマ少年もこんな感じでアロハとか着て踊ってたんでしょうね。 



ちなみにカメハメハ大王の像がこの超ロングサイズなレイで飾られるのは、メイデーじゃなくて6月のキング・カメハメハ・デーです。 

ハワイで「メイデーはレイデー」ということにし始めたのは1920年だそうなのですが、その頃ってサトウキビ農園の労働者が次々にストライキをして紛糾していた時代。
労働組合運動と資本家の衝突が激しかった時代ですから、もしかして、「レイデー」はハワイでメイデーを労働者団結の日にしないための一案だったんじゃないかな、なんてふと思いました。

シアトルでは今年の5月1日、ダウンタウンで黒装束の自称アナーキストグループが暴れて銀行やナイキやアパレル店の窓ガラスを壊したりしてました。
労働者の日とも、「オキュパイ」運動とさえも何の関わりもない「壊してるオレ」に酔ってるだけのバカ者じゃん、カッコ悪ぅ、としか思えなかったのですが。声明文さえない(マスコミには登場しなかった)ので、なぜメイデーに暴れたのかすら意味不明です。どうせ目立つならもっと笑えるようなことをすれば良いのにね。
 


いつもありがとうございます。良かったらまた来てくださいね。

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2 件のコメント:

  1. レイデー、もし、労働者団結の日を回避するために定めたのだとしたら、とても粋な取り組みですね。ハワイの人達の精神のしなやかさを感じます。行ったことないですが・・・。ハワイに益々行きたい~!それに比べて、シアトルのメイデーの暴動は恥ずかしすぎますよねー・・・。

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    1. ZIZIさん、うん、ハワイの人はとってもしなやかです。
      でもハワイの労働争議はかなり激しくて、ストライキで逮捕者や死者も出たし、日系人とフィリピン人が団結しないようにわざと賃金に差をつけたり、プランテーション経営者とメインストリームのメデイアは徹底的に労働組合を叩いていたので、なんかその流れかな、ともふと思ってしまいました。この頃の新聞ってほんっとに偏ってたし。
      ZIZIさん、ハワイはきっととっても気に入ると思いますよ~~! わたしもまた行きたいなあ。世界一おいしいPHOを食べにw…。
      お勧めがたくさんあるから、ハワイ旅行実現しそうだったらお知らせくださいね!
      とりあえず『Descendant』観てみて!!

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