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2022/02/03

アフタヌーンティーと副反応


 うちの青年のもと彼女、キリコちゃんが、ポピーシードケーキを焼いて遊びにきてくれました。




高校生のときから7年以上も家族ぐるみのおつきあいをしてきたキリコちゃん、うちの青年とパートナーとしては別れてからも、いまもなかよし。

編みものとお菓子づくりが上手で、読書家で、植物を育てるのも上手で、アートの才能も理系の才能もある才女です。いまはカレッジ編入のため、物理の勉強中。

考えていることや興味の対象がとても広く、話題が豊富で楽しい。感じ方もわたしとよく似ているので、いつもインスパイアされます。才能もあるし、心が豊かで愛情深い人。

エコロジー、生物学、植物、さいきん読んだ本(ヴァージニア・ウルフ、小川洋子など)、12月に行った東海岸への旅で見たおもしろい鳥たちの話など。

 


 しっとりした生地のポピーシードケーキに、鮮やかなマゼンダピンクの手作りラズベリーソース、オレンジと、このあいだPちゃんからいただいた柚子の皮、フリーズドライのラズベリーをふりかけた、美しいケーキでした。

おかわり2回しました。

 

 

せっかくのアフタヌーンティーなのに、青年は目が死んでいますね。

実は、一昨日、コロナのブースター接種を受けてきて以来、副反応でややゾンビ化していて、かなりダメな感じをかもし出しているのです。

接種後2日、悪寒と倦怠感が続き、かなり長時間眠って、だいぶ回復したものの、腕が痛いのと、倦怠感がまだ続いているとか。

昨日、デンマーク在住の翻訳者仲間Aさんとチャットでおはなししてたら、デンマークでは、ワクチン接種が普及したのを受けて、生活上の制限を完全に撤廃するのだそうです。へー!

コロナが人類にとってどんな影響を及ぼしたのか、50年後くらいに研究ブームが来たりするのかもしれませんね。


 

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2021/12/13

書店の美麗ラッピングと小さなきつね



このあいだ行った放射線科のクリニックに飾ってあった、サケ君。かわいいなあ。このウロコの手作り感がいいですねー。




ひさびさに、キャピトル・ヒルのThe Elliot Bay Book Companyに行ってきました。

本好きのシアトルの人びとで、かなり盛況でした。
全米で、これほどリアル書店が元気に生き残っている街も少ないのではないか。


いまここで本を買うと、ギフト用に無料で綺麗にラッピングしてくれます。
それがまた、びっくりするほどセンスよく、オリジナルステッカーとリボンつきです。

 

 



この厚めのざらざらした紙も温かみがあって嬉しい。

ホノルルで、少年サッカーチームの遠征資金あつめのためにいろんな活動をしていたなかに、ショッピングモール内の書店でのギフトラッピングというのもありました。(洗車から電話帳配達まで、ほんとにいろいろやったなあ…。)

「アメリカ人は不器用」と勝手に思いこんでいたので、女性コーチのジンジャーちゃんはじめ、チームのママたちが驚くような技を次々に繰り出して、とても無理!と思うような大型で正方形とか長方形ではない難しいかたちのギフト(本屋なのに、なぜかぜんぜん関係ない店のギフトを持ち込む人が続出していました)を次々にラッピングしていく手腕に目をみはったものでした。

いまだに「キャラメルづつみ」しかできないわたくしです。



故U.K.ル・グウィンさんのコーナーで目を惹いた、「The Books of Earthsea」。

日本では『ゲド戦記』として知られているシリーズの全作に未発表短編が加わった、イラストつきの豪華版です。



書店員「ローラ」ちゃんと「ローレン」ちゃんのおすすめポップがつけられていて、心がなごむ。

「1)アイコニックな作品だし、2)現実からひとときデリシャスな世界にエスケープできるし、3)欲と腐敗と嫌悪の力に対するとってもパワフルな、解毒剤」

という紹介には、拍手をおくりたいです。年末に腰を据えて読み直すのもいいし、未読の短編も気になるのだけど、このまさに電話帳級(もはや2000年代生まれには電話帳っていっても通じないんだろうなあ)のボリュームに尻込みしてして、やめました。



そして来年の手帳を購入。迷ったすえに、MOLESKINEの『星の王子さま』のきつね柄のおめでたい赤手帳にしました。

ええ、数えで58歳ですが。赤いちゃんちゃんこを、先取り的な。

来年は、ますますおめでたい年になるに違いないのです。

 


 

 手帳の「腰帯」に、切り取って折り紙にせよという指示がついていました。小さいキツネができるはずだというのです。

しかし日本人にあるまじき不器用さにより、なんとなく、疲れたかんじのきつねになってしまいました。 幼稚園のときから折り紙はニガテです。折れるのは鶴だけです。

 

 

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2021/10/07

丘の上の巨大猫


今日も快晴で爽やかな一日でした。

ハロウィンが近いので、近所の家の前にはかぼちゃや蜘蛛や墓石やガイコツが飾られています。

丘の上のフィニーリッジに散歩に行ったら、巨大ねこがいました。



でかっ。

そして、あちこちで、リンゴやブドウや梨やイチジクなど、いろんな果物や木の実がたわわに実ってます。



 これはマルメロかな?

たわわに実っているのに放置されている木がほとんどで、収穫のお手伝いを申し出ようかと思うほど…。


モミジの赤はやっぱり青空に映えます。毎日色が変わっていくのが楽しみです。



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2021/08/23

裏庭の座敷わらしたち


冷え込んだ土曜日、久しぶりに小さな舞踏のパフォーマンスに行ってきました。


グリーンレイクの閑静な住宅街。
トマトやコスモスが植えられた、ごくまっとうな家庭的なお庭が、いっとき不思議な空間に。




ひとつめの演目はJoanさん(Joan Laage/Kogut Butoh)の「The Inbetween」。

この方の舞踏はいつも、からだを持って生きることの苦痛、からだと共にあることののっぴきならない違和感のようなものが表現されていると感じます。

今回の演目は30分ほど。顔には茶色のベール、汚れたコートと古いブーツ、といった路上生活者をおもわせるいでたちの演者が、苦しみながら着ているもの(不織布マスクも!)をひとつひとつ脱ぎ捨て、枯れ草とともに退場してゆく物語でした。


ふたつめは、Aoiさん&Kaoruさんのひさしぶりの二人舞台。

階段を下りてきた白塗りに赤い着物のふたりは、「座敷わらし」?無垢なこどものような魂たち。

『攻殻機動隊』の「傀儡謡」と寺山修司の歌にのってさまよいだしてくる、童子の魂。



トマトと人参のあいだをはじけて踊りまわったり。



魂の緒のようなものでつながったり。



そして、地上と天上界との中間のどこかみたいな階上にもどっていく。
巫女か、ひもろぎなのかもしれません。

舞台の背景として、ときどき飛行機が通っていく、どんより冷たい曇り空がまたぴったりでした。



 素敵なインスピレーションをいただけたパフォーマンスでした。

 

 

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2021/08/06

かえってきたアートウォークと、オフィスの再開


パイオニア・スクエアのFirst Thursday Art Walkに行ってきました。

ギャラリーが多いパイオニア・スクエアですが、普段は静かでちょっと敷居の高いギャラリーにたくさん人が集まって、お祭りのような雰囲気になるのが、毎月第一木曜日夜のこの「アートウォーク」。

路地ではバンドの演奏もあり。




コロナ禍で昨年春以来ずっと中止されていたのですが、ようやくようやく再開された、16か月ぶりのアートウォークです。

この間、コロナ禍で廃業したギャラリーは一つもなかったそうです。



時間は午後6時から8時。

7時ちょっと前くらいに着いて、アーティストのスタジオがたくさん集まっているビルをはじめ、7〜8軒のギャラリーをさくさくとまわりました。

とても見応えあって面白かった。



去年開催されるはずだったのにキャンセルとなったシアトル・アート・フェアに出展するはずだった作品を中心として、バーチャルで40軒以上のギャラリーが集まって開催される「Seattle Deconstruction Art Fair」のキックオフイベントでもありました。



かなり人出は多かったけれど、おしゃれして来ましたという気合いの入った格好の人はほとんどいなくて、全体にとってもカジュアルだった。わたしも普通にスーパーに行くのと同じTシャツとジーンズでしたし。

以前はもっとファッショナブルな人が多かったと思う。

まだリモートワークの人がほとんどで、オフィス帰りの人はとても少ないし、みんな、1年半ステイホームしているあいだにワードローブが内向き&カジュアルに書き換わってしまったのかもしれません〜!!




 CDCの呼びかけを受けて、どのギャラリーも「マスク着用のこと」と入り口に注意書きがありました。再びマスクの日々よ。

感染が拡大している南部の州では州知事が、自治体によるマスク着用義務化を禁止するという意味不明な事態になっています。
これで反マスク反ワクチン反リベラル(これがどうしてひとかたまりになったのかが歴史の不思議!)グループの人口が減っていくとしたら洒落にならないけれど皮肉すぎる。

シアトルの人たちはマスク着用で権利が侵害されるとか自由が剥奪されるなんて思わないので、粛々と着用しています。ほんとに何度もいうけど、マスクくらいで少しでも感染が防げるなら、いくらでも着ける!

今日の午後買い物に行ったスーパーでも、9割以上の人がマスクを着用してました。




もどってきたアートウォーク、お祝いムードでしたが、以前とはやはり違う時代の空気を感じました。

アメリカでも全国的に感染者数は拡大しているけれど 、9月からオフィスを再開し始める会社も多いようです。うちの青年の会社もボストンでの勤務が再開予定。でも青年は戻る気がなくて、とりあえず年末までのモラトリアムを上司に確保してもらったそうです。

GAFAはじめ、リモートに慣れてしまいオフィスに戻らない決意を固めた人もかなりいるようですね。

JPモルガンなど大手銀行は、有無をいわさず全員オンサイトに戻るよう指令を発布して「体育会系」なところを発揮していましたが、デルタ株の猛威により、方針変更を余儀なくされているようです。

JPモルガンのトップは「ガシガシ働きたい人間にはリモートワークじゃうまくいかないだろう」といったという、そのカルチャーは21世紀にも生き残っていくのでしょうか。


 

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2021/07/03

フルオープンの7月


近所の猫さん。するするすると平べったくなって忍び寄り、茂みのなかの何かをみつめておられました。猫はハンター。

猫シッターしてたミンクスちゃんも、狩人猫でした。
ある朝、庭で、うちの青年がねずみのバラバラ死体を見つけたそうです。わたしは見なかったけど、見事な「フィレ」になっていたとか…。



6月30日から、ワシントン州はようやくようやく、「fully reopened」に!
レストランも100%の客席営業が許可され、バーやクラブも開店。小規模なコンサートやライブも復活しています。

近所のブリュワリーの前を通ったら、どこも大賑わいでした。

スーパーのトレーダージョーズに行ったら、入り口に「ワクチン接種が完了した方は、マスクはしなくてもOKです」という主旨の張り紙が。

今週から、マスク着用を必須とするかどうかはお店の判断に任されています。

もちろん自己申告なのですが、マスクを着用しないで買い物するのはなんだか落ち着かない。1年と3か月ほどのあいだに、すっかり刷り込まれるものですね。

シアトルは全米で初めてワクチン接種率が7割を超えた都市。買い物に来てる人ももうほとんどが接種済みだと思うけど、さすがに意識高い系揃いというか、トレジョの中でもマスクをつけてる買い物客のほうが多かったです。

どのくらいでマスクが消えていくのか。(山の向う、内陸部ではマスクもワクチン接種もしてない人が多いのだろうけど)

新型株がまた流行しませんように…。



こちらは近くのバラ園。みごとに満開です。
とても手入れが行き届いていて、小さいけれどとても見ごたえがあるローズガーデンです。




あまり人が多くなくて、ゆったりくつろげるのも良いところ。
なにしろ日が長いので(日没は9時すぎ)、暑さが和らいだ夕方に行ってまったりするのに良いスペースです。



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2021/07/01

ご近所アトリエに波の絵を買いに

2日前の猛暑などまるでなかったかのように涼しい一日でした。朝の気温は21度C。

フットワークのかるい波乗り翻訳者えりぴょんは、よりによって猛暑の3日間だけシアトルに滞在して、ホノルルに帰っていきました。


一番の猛暑であった月曜日、えりぴょんのお気に入りアーティスト、 John Holmさんのアトリエを訪問しました。

えりぴょんがカウアイ島のギャラリーで見た絵が気に入り、アーティストとFacebookでやりとりを始めたら、なんと、その方がわたしのご近所さんだったという不思議なご縁。

うちのアパートから車で5分もかからない(iPhoneの地図によると「徒歩24分」)町内の、小さな古くてかわいいおうちで、裏庭の小さなガレージをアトリエにしていらっしゃる。




海軍でパイロットを務めたあとニューヨークで広告の仕事をしていたというジョンさんは、おそらく70代。近くに孫が11人いて、かわるがわる遊びにくるそうです。

いい人生ですね。

大胆な筆づかいとニュアンスのある色彩で、水や空気と光の表情をとらえた画面が素敵。
明るいだけではない詩情があって、わたしも好きです。

 


ハワイやカリフォルニアの波の絵のほかに、サウスウェストの風景を描いたシリーズもあって、濃紺の夜の空と、オレンジ色の明かりをともした建物の絵も、とても素敵でした。



素敵な古い薪ストーブのあるアトリエですが、暑さ対策はまったくされていないため、煮えるように暑かった。ジョンさんの奥様が冷たいお水を持ってきてくださった。

ジョンさんは大柄で、物静かで知的なアーティストの風情と、職人的な気質と、いかにもアメリカ人らしいDIYなバイタリティの感じられる素敵な方でした。

フレームも自分で作っているそうで、庭の一角にテーブルソーが据えつけられていて、えりぴょんにフレームのつくりかたを説明していました。






えりぴょんはこのサーファーの絵をお買い上げ。

ターコイズ色のペイントをラフに削って擦りきれた風情にした自作のフレームも絵にぴったりで素晴らしい。

画面まんなか、盛り上がって「バレル」をつくっている波の腹に陽の光が透けて、すこしくぐもった緑になっている、この色が見事。巻き上がった砂の金色、深みのある緑、澄んだエメラルドグリーン、ターコイズ、白い泡。こういう色になるんですよねー、ハワイの波って。

とくにノースのワイメアあたり。わたしは10年以上ハワイに住んでてもったいないことにサーフィンを一度しかしたことなかったけれど、ただ波を見に浜に行くのは大好きでした。


ちょっとサイズが大きめだったけれど、無事、機内持ち込み手荷物として持ち帰れたそうです。よかった。


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2021/06/28

暑いです。


暑いです。
「シアトルが異常に暑いっていうけど大丈夫?」と、ルイジアナのグランマもカリフォルニアの友人も心配してテキストメッセージを送ってきてくれました。



きのう(日曜日)は36度C。きょう(月曜)は40度超えの予報だったけど、いまのところは微風もあってまだ過ごしやすい。


これを華氏で表示すると100度超えになってしまって、衝撃的な数字になる。

華氏100度は摂氏で約38度。100度を超えると、シアトルの人はみんな、オーマイガー!となってしまいます。



さいわい、うちのアパートはシアトルでは珍しくエアコンがついてます。冷房機能を使うことはめったにないのだけど、昨日の昼間はガンガンに稼働させてました。

冬に湿気がおおくてカビが生える問題があったので、数年前に大家さんがうちとすぐ下のあまり日当たりのよくない2ユニットだけにエアコンを導入してくれたのでした。同じビルでも南向きでものすごく日当たりのよいお部屋にはついてないので、申し訳ないようです。

お向かいの家の窓にも、今日ふと見たら、先週までなかったクーラーが装着されていました。
熱波が来るというのであわてて冷房装置を買ったおうちが多かったみたいです。



猫シッターも無事終了。
青年はこの週末、前々からの計画で友人とキャンプに行ってしまったので、ハワイからちょうど遊びにきた波乗り翻訳者えりぴょんに引っ越しをお手伝いしていただきました。




ミンクスちゃんはさいごの2日間ばかり、ようやくわたしたちに口をきいてくれるようになりました。

ようやく持ち運びもさせていただけるようになったところだったのに、なごりおしい。

 


前庭にはラズベリーも実っていた。


熱波は、あさって頃には山を越す見込み。


建物の外に一歩出ると、もあっと熱気に包まれるこの感じやアスファルトの強い照り返しが、日本の夏のようで懐かしいです。



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