2017/10/16

クカニロコ


オアフ島で行ってみたかった場所。
ワヒアワにある「クカニロコ・バースストーン」遺跡 。

ホノルルの方からノースショアに行く途中の道端にあります。
スコフィールド陸軍基地を通り過ぎ、H2のハイウェイの終点の先、ワヒアワの街を抜けてすぐの左側。

ここも何十回となく通ってたのに、こんな遺跡がハイウェイのすぐ近くにあったなんて、ぜんぜん知りませんでした。

マダムMが以前行ったときには中に車が停められるようになってたそうですが、現在は入り口に柵がしてあります。


逡巡したすえ、奥の方で掃除をしているようなので柵の前に車を停めて近づいていくと、メンテナンスをしていたおじさんが「そこに停めちゃだめだよ。道端に停めな」と教えてくれた。

最近あまりにも訪問者が多くなり、物を盗まれたりするトラブルがあったようなので、入り口を閉めることにしたのだそうです。

カメハメハ・ハイウェイの両側は草地になってるので、道端に路駐して歩いていく分には普通に入れます。


ここは古代のハワイの王族の女性たちが出産する場所だったそうで、このサイトによれば、こういうバースストーンはハワイ中にあるのだけれど、王族用と決められていたのはこことカウアイ島の一箇所だけなのだとか。

上の写真で右側の木立があるあたりがその遺跡で、大きな石がごろごろと赤土の中に置かれていて、まわりは花壇のように石で囲ってある。


マダムの話だと、以前は真ん中まで入れるようになっていたそうだけど、今は「No Public Access」という札が立っていたので、立ち入りは遠慮しました。


なんでも最近ここはパワスポとして有名で、安産祈願とか子宝祈願とか、婚活祈願までしにくる人が続々やってくるのだそうです。



周りを囲む石にはいくつもレイがかけてあり、真ん中の石にもレイがかけてあった。

ハワイアンの人々からすれば自分たちの聖地なわけで、あまり観光客にわさわさ来てほしくないという気持ちがあるのかもしれない。



実はここについての記事を先日翻訳する機会があって、それで是非行ってみたかったのです。

わたしたちも、場所に敬意を払うため、チャイナタウンでレイを買っていきました。

ここを訪れた、たくさんのお母さんたちに敬意を表して。

マダムMもわたしも、それぞれの一人息子が無事に成人できました。

ここに行って、神様に単純にそれを感謝したくなった。 子どもを育てられた時間をほんとうにありがとう。

神社じゃないから子宝祈願とかは意味が違うのかもしれないけれど、ここを守るなにかがいるのだとすれば、子どもを持ちたいとか、すこやかな家族を育てたいとか、そういう切実な望みを持ってうやうやしくここを訪れる女の人たちにハラを立てたりはしないと思う。そう思いたい。

ネイティブハワイアンの人たちの中には、「うちの聖地に関係ないあんたたちがなぜ?」とイラっとする方もいらっしゃるかもしれないけれど。

その気持ちも汲み取ったうえで、行くときにはよその人の聖地だということを忘れず、真摯に向かえば、きっと大目にみてくれると思いますよ。

この時会ったメンテナンスのおじさんみたいに。たぶん別に歓迎もされないけど、礼儀をわきまえて行けばむげに追い返したりしない。


オアフ島の「おへそ」とも呼ばれる、島の中央に位置する開けた台地にあって、遠くに見えるワイアナエ山脈の右側の山が、仰向けに横たわる妊婦さんの姿になぞらえられている。

これはいつごろからそう言われ始めたものか。

気持ちの良い風が吹き抜ける、爽やかな場所でした。

晴れ晴れした場所だという以外わたしは何も感じなかったけど、マダムはなんだかすごいパワーを感じてしまって大変だったそうです。

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