近所のフェンスにからまっていたヒルガオ(Hedge Bindweed
)。
朝顔よりも野性的で鋭い感じの葉と蕾の形が素敵。
英語名の「Bindweed」 って、bind (絡まる)weed(雑草)ですか? 単刀直入な色気もなにもない名前だけど、『 昼顔』と漢字で書くと、急に色っぽい気がするのは、カトリーヌ・ドヌーヴの映画のせいだ。60年代の映画で、もちろんリアルタイムで観たわけでもないのだけど、なぜか題名がしっかり頭に焼き付いていた。
原題は「Belle de Jour」、beauty of the day。フランス語で「朝顔」類のことらしい。
優しい完璧な夫を愛しているのに幸せになれず、昼間だけの娼婦になってみる、美しい妻の不安な妄想と、悲劇。
日本で良くみたヒルガオは、ピンク色の小ぶりな花で可憐な印象だったのだけど、この白いヒルガオには 、陰のある美しい人妻の雰囲気があるような…。 と妄想してみる。
とくにこんな殺風景な金網にからまっていると。真っ白な薄い花がすこし錆びた金属によく似合う。
金網の向こうには真紅のバラが満開だった。
金網越しのバラ。これもなんだか秘密めいた、背徳的な雰囲気の。
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