今学期はNSCC(ノースシアトル・コミュニティカレッジ)でアメリカ現代史を受講しました。
面白かった。
第一次世界大戦、1920年代のフラッパー、大恐慌、ニューディール、第二次大戦、冷戦、ミサイル危機、ベトナム、公民権運動、レーガノミックスまで。
知ってるようなつもりで良くわかっていないことがどれだけ多いか毎回思い知らされます。
コミュニティカレッジは7年前、ハワイにいたときに卒業して、ワシントン大学のイブニングディグリーのプログラムに去年編入したのですが、まだ3クラス分くらいの単位をトランスファーできることがわかったので、速攻コミュニティカレッジで取ることにしました。
UWだと1クラスの授業料プラス各種手数料が1765ドル。コミュニティカレッジだと500ドル(テキストは別)。3分の1以下です。
でもハワイの時はもっと安かった。2005年当時、3単位のクラス(ワシントン州の5単位相当)で1単位50ドルくらいだったから、1クラス約150ドルでした。(今は2倍に上がっているけど、それでも州民だと300ドルくらいのはず。)
カルチャーセンターと同じような値段で大学の単位が取れてしまうって、アメリカってすごい国だ、と本当に感動しました。敷居が本当に、低い。
日本にいた時は貧乏だった上に頭も素行も悪く、大学どころか高校もきちんと行かなかった私のような人間にもポストセカンダリー教育への道が簡単に開けてしまうって、なんと風通しが良いのでしょう。
日本にも同じような制度があったら良いのに。
今回の授業は「HIST148 」で大学1年次相当のクラスだからちょろいかなと思ったら、講師がとても熱心で、ペーパーもけっこう大変だった。
講師はワシントン大学でも教えている先生で、ディスカッションの運び方や視聴覚素材の選択が優れていて、少しも退屈しませんでした。
今回はうちの息子と同じクラスを取りました。といっても時間帯は別で講師も別。わたしは夜間の6時のクラスで、息子は朝8時からの。
テキストは同じでした。
がーー、ファイナルのペーパーの内容が全然違う〜。こっちのクラスは別にまる1冊本を読んでブックレビューを書くという、読むのも書くのもスローなノンネイティブには辛い課題でございました。UWで春に取った400番台のクラスより、むしろクライテリアも課題の量も厳しかった気がします。
息子はいま高校3年生(日本でいう高2)ですが、今学期からコミュニティカレッジの教養課程を使って高校の必須科目を取るのと同時に大学の単位も取れるというシアトル市のRunning Start という制度を利用しています。
午前中はコミュニティカレッジで2コマとって、午後は高校で2コマ授業を受けるという生活。
結果良いのか悪いのかまだ終わってみないとわかりませんが、コミュニティカレッジの授業のほうが、高校のよりも面白いようです。
高校の歴史の授業は、割合に愛国的なアメリカ万歳な内容を教えているそうなのです。インディアン迫害の歴史とか、なにも教わっていないらしい。
ワシントン州のようなリベラルな州で?というのは驚きだったのですが、そういう傾向の先生が多いということなのか。確かめた訳でないので又聞きの範囲を出ませんが。
コミュニティカレッジっていろいろな意味ですごく柔軟に高校と大学の間のニーズを満たしています。
大学の授業料はここ10年間というもの半端なく高騰し続けていますが、ウチのような貧乏家庭のためにコミュニティカレッジが頑張り続けてくれることを祈ります。
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ファイナルお疲れ様でした~。
返信削除それにしても、UWのtuitionってそんなに高いとは・・・。
これからもどんどん上がるんでしょうね。今、キャンパスのあちこちで校舎や寮の建て直しやってるじゃないですか?そのお金をちょっとでも回せないのだろうか?っていつも思います。
shokoさん、ありがとうー。
削除そうなんですよ、イブニングプログラムって州民の特別料金がないから高いの。でもまた全体の授業料来年度(て今年)から上がるみたいですね。州立大学といえども普通の家庭では行けなくなってしまいます。
でも施設を充実させていないと他の州から学生が呼べないという悩みもあるようで…大学ってどうしてこんなにお金がかかるのでしょうね…。