2017/07/08

クールな翻案ラーメン


ニューヨークに行ったらラーメンを食べようと楽しみにしていたのです。
だってニューヨークは最近ラーメン激戦区になったって聞いてたし。

とくに「モモフク」は「ニューヨークの人気ラーメン」という話を何度も聞いていたので、よし絶対行こうと期待していたのでした。
ニューヨーク市内でスイーツの店とバーも展開してて、トロント、DC、シドニー、ラスベガスにも支店があるという。

ちょうど、イーストビレッジで泊まったアパートから徒歩数分のところにNoodle Barがあったので、マダムMと連れ立っていそいそと出かけましたよ。


店内はほぼいっぱい。グループ席を待ってる人が並んでたけど、2人だったしカウンター席が空いてたのですぐ通してくれた。

すっきりクリーンな白木のインテリアは、日本のラーメン屋さんにもありそう。
店員さんはみんなテキパキ働いてるし、分業が完璧で面白い。
厨房から出てきた料理をチェックする係の人もいた。
お客さんは8割方白人。

モモフクラーメンを注文。16ドルなり。2杯でじゃないよ1杯だよ!


やってきたモモフクラーメン。

超薄切りナルト、ローストポーク、温泉卵、ナムル的なもやしなどがトッピングされている。
味は、んー???
 マダムMいわく、「人にたとえるといつもポカンと口をあけてる人みたいな味」ってwww…言い得て妙だよ。

ラーメンだと思うと、かなり物足りない。
スープはなにかケモノ的な匂いがしました。

オーナーは韓国系アメリカ人のデヴィッド・チャンさんで、日本でラーメンをかなり研究したらしい。
その上でアメリカ人向けに翻案したラーメンということなのか。

しかし16ドルはたけーよ。

デザートに「チョコレート・モルト・ケーキ・トリュフ」5ドルを頼んでみた。
これも、んんん?
普通の柔らかいクッキー?

なーんだ…(´・ω・`)……。



また別の日に行った、アイヴァン・ラーメン。ここもイーストビレッジのご近所だった。

ここは東京でラーメン店を開いて繁盛させ、ガイジンのサクセスストーリーとして有名になったアイヴァンさんの店。インスタントラーメンまで作られてたらしい。
東京のお店はたたんで、ニューヨークの2店に注力しているそうです。
アイヴァンさんはハワイのフードイベントにも招待されていた有名人。

ここもお店はすっきりした日本的なインテリア。カウンターの後ろに松本大洋的なMANGAが飾られてる。
あのコミックは誰の?と、カウンターのキュートなお兄さんにきいたら「ネイサン・フォックス」さんのだそうです。日本人作家かと思った。

 コースターのデザインも可愛い。

わたしは担々麺的な「スパイシーレッドチリラーメン」、マダムは「トーキョー塩ラーメン」を注文。


 写真提供はマダムM。こちらがスパイシーレッドチリラーメン。


東京塩ラーメン。えのきがナマでトッピングされておる!

ここも各16ドル。

味は…かつをだしの香りがする上品なスープなんだけど、やっぱり
「さあラーメン食べるよ!」
と思ってとりかかると
「んー……?」
となるのであった。

やっぱりこれは日本の洋食の逆バージョン、大根おろしをのせた醤油味のハンバーグとかスパゲッティナポリタンみたいな、翻案ラーメンなのだろうと思う。

オシャレな東京風パッケージの、ちょっとミステリアスなプレミアムヌードル。

パンチのあるラーメンを期待してがっくり来ても、16ドルのラーメンを喜んで食べるお客さんがたくさんいて繁盛しているんだから、「これは妙ちきりんなラーメンだ!」と文句をいうのは「カリフォルニアロールはスシじゃない!」と怒るようなものかも。

 でも16ドルはたけえよ。

この次ニューヨークに行く機会があったら一風堂に行くよ。

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