Copalis Beach (コパリス・ビーチ)のすぐ北側からカナダまでの海岸沿いは、160kmにわたってwildlife refuge (野生動物保護区)に指定されていて、いろんな鳥の繁殖地になっている。
Copalis Beachにも、何百羽ものチドリやイソシギが波打ち際に右往左往して、わきめもふらずに砂の中から何か探してお食事中だった。
このひとはSnowy Plover 。Sanderling (ミユビシギ)。大きさは手のひらにのるくらいで真っ白な可愛らしい鳥。せわしない歩き方がおかしい。
このひとたちはsandpiper (イソシギ)だとおもう。
鳥たちは、砂の中の食べ物を探してついばんでいるときは、3倍速再生みたいなスピードで動く。実際、人間の3倍速か5倍速か、もっと速いペースで生きているんだろう。
疲れると片脚を仕舞って、波打ち際で突然ヒルネに入る。一度格納してしまうとまた出すのが意外と面倒らしくって、脚をたたんだまま群れの中をぴょんぴょん移動している鳥もある。
波が来ると、ぎりぎりまで待ってから、あぁもうしょうがないなあ、というような感じで全員わらわらと退避する。
波打ち際の総退却のようす。
チドリって百も千も群れているから千鳥っていうんだ、としみじみ思いださせてくれる光景だ。(この人たちはチドリ目シギ科というファミリーらしいので、まあ遠縁ということで…)
むかしは日本でも、どこの水辺でも見られる光景だったのだろうけど…まず都会では水辺がなくなってしまったよね。千鳥が淵にも、昔はこのくらい鳥が群れていたのか。
千鳥っていうと、お茶碗や着物の図柄で使われる千鳥もよう。かわいい図柄だけど、どちらかというと鳥よりマンタに似ていると思いませんか。
昔、おばあちゃんの家の茶の間にあった茶箪笥にも、貝細工の千鳥がちりばめられていた。子どもの頃、「イカ」みたいな形の鳥だなあ、と思ったものだった。
千鳥格子っていうのもありますね。あれを鳥に見立てるのもすごいと思っていたけど、こうして見ると、何百もの鳥が群れて飛んでいる図と見えなくもない。
この砂浜は、野生動物保護区のすぐ手前なわりに、鳥たちにはけっこう過酷な環境であるかもしれない。
鳥の群れの中に突っ込んでいくジョガーとか。
海に出て超ハイテンションになった犬に追いかけ回されたり。
犬を連れてお散歩している人は多かった。大型犬10頭をつれて散歩に来ている人もいた。10頭ともオフリーシュで海岸をかけまわり、鳥を蹴散らし追いかけ、もうそれはそれは嬉しそう。
鳥よりも、むしろ犬にとって天国なビーチかも。
チドリさんたちは、3秒後には以前のことなんか忘れちゃってる感じなので、ま、それほど気にしていないのかもしれない。
このあたりは渡りの中継地点で、お休み処になっているため、春になるともっといろいろな海鳥がやって来て、保護区の鳥は百万羽にもなるそうです。今度は双眼鏡も持って、もうちょっと北のほうにも行ってみたい。もうちょっと大きなレンズもほすぃなあ。
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