2017/10/30
今週のトレーダージョーズさん:薄切り肉の登場!
朝はどんよりの曇り空がお昼すぎには急にあかるくなってきて、午後にはさっぱり晴れわたる、というのがノースウェスト地方の秋から春にかけての典型的なお天気のいちパターン。
今日も午後から夕方にかけて、気持ちのよい快晴でした。
妄想ハワイ旅行の途中ですが、大切なお知らせがあるので共有します。
トレジョに牛薄切り肉が登場してたよ!
いままでセントラルマーケットかウワジマヤかHマートか、いずれにしてもクルマで片道20分以上の買い出しでないと入手できなかった薄切り肉が!近所のTrader Joe'sさんに登場してくれました。これはうれしい。
さっそく半分はなす(これはジャパニーズなすではなく、皮も種もごっつい米ナス。いたしかたなし)とパスタに、半分はセロリと炒めてみました。肉にくしいお肉で、なかなかおいしゅうございました。
そのほかのうちの必須食料品。
おやつ用ココナッツストリップ、1ドル99セント。
何にでも投入するルッコラ、1袋1ドル99セント。うちでは卵からおかゆからとりあえずルッコラ入り。
オーガニックパンプキンの裏ごし缶が今年もやってきていたので、パンプキンパイ用に。
あと、Trader Giottoさんのグルテンフリーのレッドレンティル(赤レンズ豆)のセダニー二。別にグルテンアレルギーではないけど、パッケージにやられてパケ買い。2ドル99セント。
今年後半は学校を2コマ取るという太っ腹なオペレーションを決行中なので、お財布のひもはしっかりしめて、つつましく暮らします。トレーダージョーズさんは倹約生活のうれしい味方。
2017/10/29
サンセットビーチのサンセット
中間試験も終わったのでハワイ日記の続きを書いて思い出にひたります。
ハワイは仕事で行ったんですよ!ほんとですよ。クライアントさんと会合したり、取材したり、けっこう忙しかったんですよ。あーたいへんだった。
そしてこちらは、その合間の休日に息抜きでいきました。
私が世界でもっとも愛する砂浜です。サンセットビーチ。
ハワイなのでいちおう水着を持っていこうかと思い、10年以上前にハワイで買った一枚きりの古い水着を試しに着てみようと思ったら、プラスチックのバックルがバキッといって、割れた。
とマダムMに話したら、ハレイワで水着を買うようにこんこんと説得されました。
せっかくノースにいるのだし、水に入らないのは確かにもったいないと考え直して、比較的世の中の迷惑にならないような水着を探して買いました。
このビーチのなにが好きかというと、水の綺麗さ、砂浜の長さ、そして砂のきめの粗さ。
砂粒はみんな珊瑚や貝のかけらのままで、直径が1ミリくらいの大きさなので、足の裏に気持ちよいのです。
そしてこの水の透明なこと。
冬は世界的に有名なサーフィンの大会、トリプルクラウンのうちの一つが開かれるビーチで、もうすこしたつと大波が打ち寄せてプロのサーファー以外は入れない危険地帯になりますが、夏の間はこんなに静か。
とはいっても、引きがものすごく強く、岸の底がえぐれて、急にぐっと深くなっています。
泳げないわたくしは、ほんとうの波打ち際でアザラシの子どものように波に転がされてウキャウキャと喜んでいました。
大変不気味なおばちゃんだったことでしょう。
この波とたわむれ、メリーベスさんから借りた古いビーチチェアに座ってココナツもちを食べ、また波打ち際で転がる。
幸せすぎる午後でした。
説得してくれたマダムに感謝。
ほんとに眺めていて飽きない。
生まれ変わったらサーファーになろうと思います。
ハワイに住んでた間に一度だけ、ワイキキビーチで日系のおじいちゃんサーファーにサーフィンを教えてもらったことがあるんだけど、とにかくパドリングができなくって、とんでもない方向にぐるぐると回ってしまい、
「 おーい、どこ行くんだ―。モロカイ島に行っちゃうよー」
と呆れられたのでした。
でも波に乗れたときのあの爽快感!モーターのついたものに乗って動いているのとはまったく違う、自然のちからに乗っているというわくわく感は忘れられません。
あのおじいちゃん、まだご健在かなー。
サンセットビーチだけにサンセットが目の前に見えます。
水平線に沈んでいくんじゃなく、オアフの西の山に沈むんだけど、低い丘陵なのでほとんど水平線に沈むのと同じくらい。
サンセットビーチでサンセットに水に入ったのは初めてでした。
それはそれは豪華な世界だった。こんな世界に自分はいていいのかと思うような壮麗さ。
待っててね、サンセットビーチ。頑張って仕事して、また行くよー。
2017/10/28
君だけではないのだ
今日も午後から晴れて、明るい1日でした。じゃなくて半日か。
うちの近所は東京杉並区なみに建て込んでるので、夜などブラインドを開けておくと、お互いに家のなかみが金魚鉢のように丸見えです。
今日は、夕方帰ってきてうちのドアを開けるときにふと隣のアパートの明るい窓をちらと見たら、カトリックの尼さんがいたのでびっくりした。
こんなところにシスターが住んでいるのか!?と一瞬思ったけどそんなわけはなく、ハロウィーンのコスプレでした。
ハロウィーン前の週末なので、街に出ればカフェの店員さんもバットマンだったし、窓の外は魔女やスーパーヒーローが行き交ってました。隣の家(尼さんのいたアパートとは反対側の)からも、今朝は恐竜とバレリーナが出てきたし。
うちの息子もさっき、ダウンタウンのどこかのパーティーに出かけていきました。
わたくしの予定?
チキンスープの残りでお粥を作ってワイマール共和国についてのリーディングアサインメントを読むでざますよ。ふん。
さて昨日のブレードランナーについて、あまりに色々謎が多くて、長い英語のモノローグが聞き取れなかったせいもあるので、今朝、朝ごはんのときに息子と謎の点を討議してみました。
そしてやっぱり、残った謎がいろいろ。
(以下盛大にネタバレ含みます)
まずそもそもレプリカントってモトがとれるのか?一体につきコストはどのくらいでいくらで売れてるんだろう。製造工程には誰が関与してるんだろう。あのハカセが一人で作っているのか?あんまりROIがよさそうな感じではないけど、経営状態はどうなのだろう。供給先は政府で独占だから安泰なのか。外国政府はどうなっているのか。そもそも外国はあるのか。
Kのモデルの寿命は何年なのか。メンションがあったかな?聴き逃した。
それがあるとないとではかなりジョーへの思い入れが違う気がする。
それはもうちょっとはっきり分かるようにちゃんと描いてほしかった。
LAPDがLAの中心組織であるのはわかったけど、ほかの政府組織はどうなっておるのか。
レプリカント関連とかの規制はどの局が担当してるのか。まったくないのか。
あの孤児たちはいったいどこから来たのだ。なぜみんな同じ年齢層なんだろう。
親たちはどこでどうやって死んだのだろう?
「ブラックアウト」っていつ何が原因で起きたの?
AIがどうやってレプリカントに同期できるんだろう?どうゆう仕組みなのだ?
レプリカントたちの地下組織は具体的にどのような革命を計画しているのか?
…などなど。
…と、こう鬱陶しいファンはほかにもいると思うけど、まあそんなことをいちいち考えているほど暇な人はそんなにいないのかもしれない。
どんなSF映画にも喧嘩を売るわけじゃなくて、深刻そうな顔してるやつだけですよ。
シリアスに見ろっていうなら、見てやろうじゃないの。でもちゃんと説明してよ。
全体に、まったくストレートフォワードな映画ではないし、親切ではないよね、という点で息子と意見が一致しました。
『インセプション』と同じくらい分かりにくい、と息子は言ってたけど、あの映画はもっと親切だったとわたしは思う。
でも本当に、映像は詩的でとても素敵でしたよ。
でもわたしはこの映画のメッセージがとても気に入った。それは、この主人公K/ジョーがマトリックスの「ネオ」のような「選ばれた人」ではないところ。
自分は特別ではなかった。まして救世主ではない。自分が持っている唯一の記憶も、自分のものではなかった。
それでも「なにかのために」 生命を投げ出すことを幸せに感じるのだった、終わり、という結末。
「自分がそれだと思っていたのね。私たちもみんなそうだった。君だけではない。でも、何か自分より大きなもののために死ねるなら、幸せなことではないかしら」
と、レプリカント団の首領に言われて、Kは怯むのだった。
だけどこの、ブレードランナーから革命の闘士に転向するところのトランジションがねー。
なんかもうひと押し、説得力がほしかったかなー。
「大義のために」じゃなくてさ。
たぶん自分のものではなかった記憶のために、ジョーは死んでいったのだろうけど、「大義のために」というその言葉が出てきたがために、なんかそれを鵜呑みにしてしまったかのような印象を残してしまって、ちょっと居心地悪いな。
「大義のために」ではなく、「僕の大切な記憶のために」のほうが、しっくり来るな。
あの巨大ホログラフ広告との出会いのシーンは孤独な彼の「ああそうか!」のシーンとしてとても胸に迫るものがあるんだけど、心動かされるほどではなかったなー。
思い出しては動揺するようなSF映画が観たいです!
レプリカントたち
Cineramaで、『ブレードランナー 2049』を観てきました。
シネラマの前に、ポップコーンの街角ボックスアートができてた。
映画は良かったです!
あちこちに「んん?」と思うところもあったし、ストーリーテリングはもうちょっとこうしてほしかった、というところがないではない。ちょっと不親切すぎる気もする。
でも2049年の雪の降るロサンゼルスと荒れ果てたサンディエゴを観るだけでも、劇場にいく価値はありでした。
ひとつひとつの場面が前作を意識しながらすっごく作り込んであって、とっても丁寧だと思いました。その分、コアなブレードランナーファン以外にはちょっと不親切なつくりであったのは否めないと思う。
とはいえ、最近がっつりしたSF映画って観てないなと思ってたので、大満足。
このあいだの映画では歌って踊っていたライアン・ゴズリングが、ここでは悲しく切ないレプリカント刑事のブレードランナーにぴったりで、ほんとによかったです。
AIのバーチャル彼女もひっくり返るほど綺麗。アナ・デ・アルマスちゃん。キューバの女優さんなのね。
メカ類が80年代ぽくてごっついのも嬉しい。そしてロサンゼルスの夜景が面白すぎる。
ハッピーな映画じゃないんだけどまた観たいです。
ロビーにはオリジナルの『ブレードランナー』のコスチュームが飾ってありましたよ。
一番右は、「セバスチャン」の!
右はレイチェルの、肩パッドもりもりスーツ!
そしてあの変なメガネのハカセの着ていた白いローブですね。
今年はこのあと、スターウォーズがやってくるですね!
2017/10/26
スザロにスタバができていた!
スタバ好きの「うーすか」ちゃんに特報です。
うちの学校の目玉物件、スザロ図書館です。この図書館については前にも何度もご紹介いたしました。うーすかちゃんもシアトルに来たときに、当然行ったよね。
ホグワーツな読書室と、結婚式場のような美しい階段のある建物です。
なんとこの中に、ピカピカのスタバができていたのを今週月曜日に発見いたしましたよ!
じゃじゃーん。
図書館のあの意外に狭い入り口を入ってすぐ右、以前カフェテリアがあったところが、100%のスターバックスになっていました。「スタバのコーヒーを出すカフェテリア」じゃなくて、完全にスターバックスによる設計&運営のスターバックス。
そういえば春から工事していたな。
Googleマップでどうしてキャンパスの真ん中にスタバが表示されるんだろう?と思っていたら、本当にあった。
この入り口両脇のクラシックなランプは、以前からあったものか?
扉とロートアイアンの細工(このドアの上の装飾部分、これ何ていうんだろう?)は、既存のものだそうです。
スターバックスのサイトに、記事がありました。
オープンは今年9月12日。新学期と共にオープンしたのね。
奥の壁の白い造形は、UW卒業生の地元アーティスト、Matthew Oldsさんの作品だそうです。
スザロ図書館の歴史も、ちゃんと展示されている。
真ん中のアイランドにレジとサービスカウンターを置いて、まわりにぐるりと客席を配置するレイアウト。
席もカウンターあり、相席用の大きなテーブルあり、ゆったり座れるラウンジチェアあり、とバラエティーに富んでいる。
このレイアウトといい、天井の高い広々した空間といい、ダウンタウンのロースタリーに感じがよく似てる。
モダンだけど、この古い建物にしっくり溶け込んでます。
既存のステンドグラスもよく活かされてる。自然光を取り入れた居心地良い明るさ。
コミュニティー向けのミーティング含め、学校側と細かい調整をしながら計画を進めたそうです。
これだけ有名な、大学のタマシイ的なランドマークに入居するのだから、建物や環境と調和するように相当な気をつかうのは当然だけど、さすがにぬかりない。
見事な仕上がりだと思って感心してしまいました。
以前の、古いリノリウムの床に既製の安いテーブルと椅子がバンバンバンと置いてある薄暗いカフェテリアよりも、このスタバのほうがこの建物の品格にはるかに合ってるし、環境も良い。
画一的な「ディス・イズ・スタバ」なデザインを持ってくる以前のやり方だったら多分猛反発が上がったところだと思うけど、スタバもローカルに溶け込むことを強調するように方向転換したし、時代が変わったんだなーと思う。
まだオープン後まもないせいか、観光地なせいか、レジには常に行列ができてましたが、席がたくさんあるのですごく混雑という感じでもない。
しかしMBPの割合が多いですね。Apple Storeみたいw
2017/10/25
平和な町のモンスター
おかげ様で、風邪はほぼ治りかかり、無事に試験も受けてまいりました!
上の写真は月曜日、教室の窓から。
今日は雨まじりの曇り空です。
酒粕甘酒、キムチ、レモンと生姜、そしてネギと生姜を大量投下した鶏スープという連合軍を揃えて迎撃しました。そしてよく寝る!
精鋭甘酒部隊が特に利いたと思う。もう1年以上冷凍庫でねかせていた、ラウラウちゃんからもらったおいしい日本の酒粕の最後の200グラムでした。もうだめかと思ったら、まだ香りもふっくらしていてとても美味しかった。
酵母ちゃんたち、こんなに長いあいだ冷凍庫で生きててくれたのね。
ノルマンディー上陸作戦、パットン将軍、ヴェトミン、ホーチミン、公民権運動、キューバ、暗殺、などをぎゅうぎゅうに詰め込もうとしたので、隠れていたところを敵に発見され連行されるという夢をみてうなされた。激動の時代であった。
ほんとの話、いつも思うことだけど、息子や娘たちが人を殺す訓練をしなくてよいというだけでも、なんと恵まれた時代と場所にいることか。
そして町をあるけば巨大なクモの巣が。
これは力作。枯れ葉がからまっているところがリアル。こういうのはお父さんが張り切って脚立とか出してくるんじゃないかな。
ハロウィンの飾り付けに凝ってる家はお父さんが張り切ってる率が高い気がする。
そしてドアの近くに巨大クモがいました。
そうかと思えば、カエデの木に目だけつけてクッキーモンスターふうにしてるシンプルなプレゼンテーション。なごむー。そしてこうやってみると意外にリアルw
こちらは、いつも野菜畑を丹精してるミセス・グリーンサムなおばあさまの前庭。
もう10月も末なのに、立派なトマトがまだたくさん実ってる。
ほんとに毎日が平和でありがたいですね。
2017/10/24
歩ける町の幸せ。
うーん、今日はかなりの時間をアメリカ現代史超特急詰め込みに費やそうとしましたが、やっぱりメモリのキャパシティが追いつかないわー。
デジタルクリエイターズのメルマガに、「Walkable」というコラムを書いてます。
でも実はだいぶ前にぽんず単語帳に書いたのの焼き直しです。
ほかのネタで書きはじめていたのだけど、時間がなくなってしまいました。
こちらに再録しましたのでよろしければご笑覧くださいませ。
今日も快晴。外はゴージャス。
近所の散歩が唯一の外界との接点、という日々が続くことも多いので、歩けるご近所に住めるのは本当に幸せです。
翻訳者にとっては環境がwalkableであるかどうかは切実ですよ!
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