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2020/12/31

ノームの謎と蟹インフェルノ


年の瀬ですねー。日本はもうカウントダウン間近なのね。

雨が降ったりやんだりの火曜日。雨もようのフロントガラスごしに撮ったらこんなちょっと気持ちの悪い仕上がりになりました。

なんと、うっかりしてたら、年越しは抗がん剤を入れながらってことになっちゃった。

 


 こんな年末に今日は3時間以上、クリニックで点滴。

 

 

このように快適な個室ですが…なぜか窓の外の植込みに…

 



こんなやつらがこちらを見ている。





アメリカ人の「ノーム」好きは、世の中でよくわからないことの一つです。
個室の窓から見えるこの植込みにこういうノームが10体以上配置されていて。なかにはズボンをまくってケツをみせている奴までいる。

患者の心を癒やすためというよりは、もしかして手の込んだ嫌がらせなのかと陰謀論を考えてみたくなる。きっとどこかの善意のご婦人が寄付して設置したものなのでしょうけど。

 


隔週水曜日から金曜の午後までは、こんな子と一緒につながって寝起きをしています。

こんな治療もあともう1回。のはず。

今回はよりによって元旦に病院詣でです。まあ2021年の幕開けにふさわしいのかもしれない。

今年のお正月にCTちゃん夫妻につれていっていただいた神社は、完全予約制になっているそうですし。シアトル高野山は年越しお護摩を配信するのかな。




近所の木が「Wish tree(願いの木)」になっていた。発想は七夕ですね。

「COVIDが終わりますように」という短冊がかかっていました。



 病院のかえりに、セントラルマーケットで買い出し。ここは広いし、アジア系の食材もわりと充実しています。かまぼこや黒豆もあった。

やはりいつもより混んでいたけど、ソーシャルディスタンスがまもれないほどではない。
でもアメ横的な混雑した市場がなつかしいなー。

ここのシーフード売り場は、こずも食堂かなぼんさんもお墨付きの鮮度のよさ。さすがにダウンタウンの日系スーパー宇和島屋さんのように、刺し身のサクとかウニとかはないけど。

いきの良いカニが大量入荷したのか、いつもは静かな諦観のなかにあるカニの水槽が、きょうは大騒ぎでした。

 


 元気なやつが、ほかのカニを踏み台にして脱出をはかっていました。まさに蟹地獄。

 

拡大。こわかろう。

これを見てしまったからというわけではないけど、明日の大晦日の夕飯は鶏団子鍋にして、シーフードはスルーしました。

金子みすゞの「大漁」思い出しますね(聞いたことなかったらググってみてね)。


 

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2020/12/29

ドロヘドロ愛。


 これはかなり前にバラードのダウンタウンで見た壁画。

まじでもう年末なんですか。

「ちょっと正月を延ばしてもらいたい」とCTちゃんに言ったら、

「あなた2020年が延長になるってことでいいんですか。延長料金高くつきますぜ」

と言われました。延長料金払ってまで延長するのは嫌だ。


 

ドロヘドロの話でもしましょう。

ここ数年、日本から出てくる新作アニメがつまらないなーと思ってたのだけど、Netflixでたまたま見つけた『ドロヘドロ』が、めっちゃ面白かった。



久々にオリジナリティのあるアニメが見られた感があって嬉しい。ほんとに最近の日本のアニメって、なんだろう、味のない金太郎飴みたいなの。

『ドロヘドロ』はそのなかで元気に異彩をはなっていて。なんなんだろうこの作品は、とぐぐってみたら、2000年から18年間連載されていたマンガが原作でした。
かなりコアなファンがたくさんいて、愛されている作品のようです。わかる。

原作は23巻まである。


アニメは12話でいまのところ終わっているので、続きが待たれる。いますぐ見たい。
ドロヘドロ・ロスがしばらく続いてます。

うっかりKindleで全巻買ってしまいそうな自分を必死におさえているところ。

じつはブラックフライデーセールで1〜5巻まで買ってしまったのだった。

原作の絵はちょっと大友克洋っぽいタッチでもあり、いろんな画材を使っているらしくて、世界のかきこみがおもしろい。

うううう、全部読みたい………。ニカイドウはどうなってしまうのだろう。カイマンは。

 



地獄のように荒みきったディストピアで、異次元の国から魔法使いたちが時々あらわれては人間を実験台にして改造してしまうという夢も希望もない設定で、魔法使いと人間の主人公たちはそれぞれいっさいの躊躇なく殺し合う殺伐としたはなしなのに、キャラクターがそれぞれ中学生のように純情でかわいい不思議。

グロい場面を思いきり描きながら、登場人物に嗜虐的なひとがほぼ皆無で、なんだかみんな自分の行いから乖離している。

どんな人が描いてるんだろうと思ったら、原作者の林田球さんという方はなんと、上野の芸大油絵科卒業の女性だそうです。へえええー。

内臓がベロリと出てしまったり首がちょんぎられたりするグロテスクな場面が多いけれど、なんだか不思議に超越していて、おもしろいですよー。

カイマンかわいいよー。クールなシン先輩も。



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2020/09/28

快晴のさつまいもド!


きょうはシアトル近辺、雲ひとつない快晴。めちゃめちゃ爽やかな秋の一日でした。

煙や雨のことなどきれいさっぱり忘れてしまう。

でも、カリフォルニアではナパ・ヴァレーでも山火事が広がっていて、有名ワイナリーも燃えてしまったし、たくさんの人が避難しているそうです。ほんとに早く収束しますように!!




日本へ行ってた波乗り翻訳者えりぴょんから、お宝みやげをたんまりいただきました。

ミスドのドーナツも!!わざわざ、飛行機に乗る前に都内の実家の近くで買ってきてくれた(´;ω;`)

ハワイと日本の直行便がなくなっているので、ホノルルからシアトル経由で羽田便を利用して、乗り継ぎの合間にちょこっとだけだけど、久々に会うことができたのでした。

ハワイと日本の間で飛行機が飛んでないって、何度聞いても衝撃的すぎる。
10月から何便か復活するそうですが。ハワイの経済も大変すぎて想像を絶する。
いまの米国、なにもかも想像を絶する状況ですけどね。

空港の近くのPCCでランチ。もっとゆっくり快晴の一日を楽しめるとよかったのですが、尽きない話があれこれ山盛りで、短い時間だけど楽しかった。

きょうは雨のあとで空気が澄んでいて、東西南北の山々も、カナダ国境ちかくからオリンピック半島、そして神々しい霊峰タコマ山AKAレーニア山まで間近にくっきり見えて、本当にゴージャスな一日でした。



ミスドの箱のこの人がいったい誰なのか、おばちゃんわからないからググったよ。
菅田将暉さんていうのね。俳優さん。日本や韓国の男の子は線が細いねー。



季節限定「さつまいもド」と鉄板のポンデリングですよ。感涙(´;ω;`) 。

帰ってきてから、お茶とドーナツと文庫本を持って近くの公園でピクニック。幸せすぎる。

昨日はちょっと人並みに長時間の神経をつかう仕事が入っていたので、きょうはめいっぱい、幸せにひたりました。青空の下で日にあたって、めいっぱいにネジをゆるめる。
ゆるゆるー(これがデフォルト)。



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2020/04/21

例のおカネは届きましたか?


近所の八重桜並木。満開です。

数年前、通りのまんなかにこの公園ができたときにかなり伐採されてしまったものの、まだまだ見ごたえがあります。



ぽってり濃厚。

はー先週からちょっと大型のお仕事が入ってきてあたふたしてます。このご時世にありがたいのですが、降れば土砂降り。土砂崩れ寸前。このところいつもに輪をかけてぼーっと暮らしていたので、エンジンがかかるまでに大変時間がかかり、したがっておあとが大変なことに。



リンゴかな、姫リンゴかな。なんだかわからないけどラブリーです。
根元にはチューリップと水仙が植わっていてさらにラブリー。

一日一度か二度近所をヨロヨロ(文字通り)散歩するのがやっとの毎日、めいっぱい咲きまくっている花とロビンやシジュウカラの啼き声にひたすら癒やされます。

ところでボストンにいるうちの息子と話してたら、先週の水曜日に例のStimulus check(経済刺激対策の小切手)のお金、1200ドルが口座に振り込まれていたそうです。えー!
彼は銀行口座に振り込みだったけど、同じ会社の同僚のインターンの子たちは紙の小切手を受け取ったって。えー早いな!

これは、扶養家族でないアメリカ人と合法的居住者全員に1200ドル(収入により支給額は変わり、たとえば単身者の場合は年収7万5000ドル以上の収入があると金額が減ります)が支給されるというやつです。

そして気づいた。去年の確定申告、まだしてなかった。

ご存知のとおり、アメリカでは誰もが確定申告をして、還付金がある場合はIRS(税金の役所)から口座振り込みや小切手郵送で返ってきます。
このお見舞い一時金も、そのデータをもとにさくさくと全納税者に配られているわけなのです。

例年は4月15日が締め切りなのだけど、今年はコロナのために7月15日まで延びたのをさいわい、わたくし、まだやってなかったのです。個人事業主なので還付金はなく、納税しなくてはならないので、あとでいいならそうしよ〜、わーいラッキー、と思っていたのだった。ちくしょう、世の中うまい話はないな。いや違う、単に自分がダメダメなだけだった。

SBA(中小企業庁)を通して申し込めるEconomic Injury Disaster Loan (EIDL)は、申し込みが殺到し、数週間でもうサクッと資金が尽きてしまったそうで、新規の受付をしていません。ははは。

PPP(ペイチェック・プロテクション・プログラム)はいちおう銀行通して申し込んではみたものの、こっちも事務処理が山になっているそうで、それにやっぱり確定申告してないとサクッと突き返されそう。同業の個人事業主さんは、早々に申し込んだら翌週くらいには振り込みがあったそうです。やっぱり初動が早い人にはちゃんとリターンがあるのね。

まじでこの騒ぎで取りはぐれている翻訳料金がけっこうバカにならないので、ローンでいいから援助いただけるとたいへんありがたいのだけど。まずはほんとに早く動けよ、自分。

俺、この仕事おわったら申告するんだ…。て、こんなフラグを立ててどうする。

日本では牛肉券>お魚券>世帯ごと30万円>国民一律10万円支給、と大変興味深い紆余曲折があったようですが、とりあえず支給が決まって良かったですね。日本はソーシャルセキュリティーナンバーがないし確定申告する人も少ないから、手続きがけっこうめんどくさそうですが。



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2020/04/17

配達してくれてありがとう


いま大変なのは、病院のスタッフもだけど、食料品店の店員さんや、いろいろ配達してくれる人々。

とくに配達のみなさんには、リスク高いお仕事をして生活を支えてくれてるのに、 ノーコンタクトでドアの前などに置いていってくれるので、直接お礼を言う機会がありません。

東京のにゃを美画伯が、配達スタッフさんへの感謝の気持ちをあらわすステッカーを作成してくれました。

にゃんと英語版もあるよ! にゃを美先生のサイトでPDFをダウンロードできるので、インクジェットプリンターがある方ならば、カラーでプリントできます。

日本語版はこちら

英語版はこちら


サイズはクレジットカードより少し小さいくらい。
ドアや郵便受けが金属製のお宅なら、よくプロモーションでもらう冷蔵庫用のペラペラのマグネットに貼りつけてもいいかも。

イラストはもちろん、アマビエちゃんです。
にゃを美先生のブログで初めて知ったけど、ニューヨーカーガーディアンでも、アマビエちゃんが紹介されてたのね。

日本ではじわじわ感染者増えてるけど、まだオーバーシュートにはいたらず、致死率も低めに抑えられてるのはアマビエちゃん活躍のおかげかもしれませんねー。


 
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2020/04/15

自分のことしか考えられない病


きょうのニュースで、この国の大統領が、各納税者に支給される予定の1,200ドルの小切手に自分の名前を印刷させたというのを読みました。ほんとうは署名を入れたかったけど、IRSの小切手に署名する権限はないので、無理やり名前をプリントさせたという。

もう頭に来るのを通り越して笑っちゃった。
そんなに認めてもらいたかったら、自分のおカネをばらまけばいいのに。

ほんとにこの人って自分のことしか見えないんだね。

今日は「わしにはabsolute power(「絶対的な権力」)があるのじゃ」と会見で繰り返して、全国民をぽかーんとさせました。
「米国大統領になったら、その権威はトータル(完全)なんだよ。そういうもんだ。州知事なら知ってるはずだろ」

もちろん、大統領は王様ではないので、トータルな権威なんかありません。NBCのニュース番組では当然笑いものになっていたけれど、しかしそれでもそれでも、この人をまだ本気で支持している人がいるのが現実だとするとなかなか笑えません。

正気の人とは思えないのだけど。自分のことしか考えられない病気。
フォロワーとかFOXニューズの人はいったいどういうストーリーにとらわれているのでしょう。



近所の道路はどこも、チョークの絵がいっぱい。
午前中に散歩をすると、小さい子を連れたお母さんやお父さんとたくさんすれ違う。

うちの息子が今、幼稚園とか小学生とかだったら、と思うとほんと気が遠くなる。
いや中学生でも、高校生でも、この状況で子どもの教育や毎日のご飯やアクティビティに気を配らなきゃならないのは本当に気が重いことだと思う。



ゴボウをゲットできたので筑前煮をつくりました。れんこんもコンニャクも絹さやもなし。でもうまいー、ゴボウってどうしてこんなにうまいんだろう。



NETFLIXで『はたらく細胞』があった!
前にマンガ版をちょっとだけ読んだけど、アニメのほうがダイナミックで面白い。

ナイーブ細胞の変身に爆笑www

日本人の擬人化カルチャーはちょっとどうかしているレベル。誰かこれについて何か書いてる?

For now, let's deal with the virus!


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2020/04/10

ロックダウンいろいろ、マスクいろいろ


近所がチューリップだらけです。

このへんのおうちはガーデニング好きな人が多いので、こぢんまりしたお庭にいろんな花が咲き乱れていて、散歩が楽しい。

東京では「休業要請」をめぐって攻防があったようですねー。国は頑としてお金出しませんって言ってるのも、すごいな。

ロックダウンもいろいろで、息子のいるボストンでは夜9時から朝6時までの「curfew」(夜間外出禁止)が出ていて、公園もすべて閉鎖されています。

ホノルルでもこの週末は午後11時から午前5時の外出が禁止になったそうです。
ハワイでは、公園はすべて閉鎖されているけれど、ビーチは閉鎖されていません。

シアトルでは夜間外出禁止令は今のところ出ていないけれど、今週末、金曜の夕方から月曜朝まで、市内のおもな公園が閉鎖になりました。植物園も。お天気がいいと、そのつもりでなくても人が集まっちゃうのは自然な流れですからね。

ニュージーランドでは、市内でも別地域に移動することを禁じられていて、あちこちに検問所があるとか。効果が出ているようですが、アメリカでは今のところ、さすがにそこまで出来る自治体はないのでは。外出自粛には皆、おおむね素直に従っていますが、移動の自由を制限されたら暴れる人がでると思う。
 



買い物の回数を減らして、パントリーと冷蔵庫にあるものを使いたおす週間。けっこうなんとかなるものだ。

パントリーの奥から遠い昔に買ったライスペーパーを発掘したので、いろいろなものを包んでみています。おかずの残りとか。

リンゴを包んで焼いてきな粉をかけてみたら一見くず餅風に。もちもち食感がなかなかいける。
家にこもって手のこんだ料理をしてる友人が多いなか、ずぼらな私はこれがせいぜいのところです。


布マスクは、縫わなくてもよい30秒でできるハンカチマスクを使ってます。

去年東京の美術館で買った草間彌生ちゃんハンカチも活躍。使ったら煮沸消毒して干すだけ。超簡単でわたくし向き。


じつは、友人のかなぼんさんから、コロナ以前に有事に備えて備蓄していた秘蔵のN95マスクも頂いたのだけど、もったいなくてまだ使えてません。買い物ごときに使いたくなくて。いちおうハイリスクの人なので、人一倍気をつけるべきなのではあるけれど。

より差し迫った事態のときのためにとってあります。


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2020/03/12

知事命令


ワシントン州ではCOVID-19感染拡大防止のために、11日から250名以上の集会やイベントに全面中止令が出ました。日本みたいな「おねがい」「要請」じゃなくて、州知事による「命令」です。違反すると刑事罰に問われます。

シアトル市内の公立校もついに、当面月末まで休校になりました。

そしてなんと、ニューヨークのブロードウェイの劇場が今日夕方から閉鎖というニュースが!
世界の終わりまでにぎやかであってほしかったブロードウェイが…。

毎日、昨日まで当たり前だった世界が急激に変わっていく。ニュースをきくたびにぎくっとしてひんやりとしまいます。




3月中に事態が収束するとよいけれど、まだ感染者はこれから増える(というか明らかになる)だろうしパニックのピークはこれからなのかもしれません。

うちの息子の会社(ボストン)のも、スタッフの家族に感染の疑いがあったとかで今週はキャンパスを閉鎖しているとのこと。

会社の株もおととい1日で14パーセントも下落したそうです。しぇー!!どちらかというと不要不急のものをあつかう業界だし、中国市場が落ち込んだままなら、今年はこれが収束しても厳しいとの見込み。

うちには失くす財産はありませんので直接すぐにのダメージはないものの、毎日の株の乱高下を見てると、ヒュルヒュル〜って音がしてきそう。経済が下むいたらすぐにダメージをがっつりくらうフリーランスですので間接的には大打撃の重い足音がきこえます。

いちばん直近に大打撃をくっているのはパフォーマンスアートの現場ですよね。
そのために生活のすべてを傾けて準備している舞台や音楽の発表の場がなくなり、演奏家や役者さんだけでなく劇場の裏方さんたちの仕事も一斉になくなるという状況を考えるとほんとうに胸が痛い。

シアトル交響楽団では、ホールを閉鎖するかわりにストリーミングで無料コンサートを行って、寄付をよびかけています。
こういう試みがどんどん出てくるといいですね。

こんなときには不安をまきちらすモンスターが跋扈するものです。

そんなのにやられないように、手を洗ったら落ち着いておいしいお茶でも飲んで、静かな通りを散歩して、車が少ないので特別おいしくなっている空気を吸って、心静かにできることを考えてすごすことにします。


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2020/03/11

サウンドボード


自分が漠然と考えていること、感じていることをきちんと言葉化してみると、考えていたことや自分自身についての理解が、ひとつ次元が変わるほど深く変わりますよね。

わたしはふだん一人暮らしだし家で仕事をしているので、下手をすると1週間くらい人と口をきかないこともあります。テキストやメールでクライアントさんや友人と連絡はとっているものの、リアルに人と話をしないと少し頭がぼんやりしてくる気がする。




ボストンにいるうちの青年を訪ねて2月末から2週間ほど滞在して、今回はずいぶん深い話ができ、うちの少年がこんなに率直に話ができる友人に変身していたんだ、と驚きました。ほんとに行ってよかったです。

仕事やキャリアについて、観た映画や絵や読んだ本について、価値観について、集中したいときのフローの入り方や意識のもち方についてなど、青臭い話題をながながとお互い気楽に真剣に話せたことが、びっくりするくらいのデトックスになりました。





わたしは過去に鬱をわずらったことがあり、近年はいろんな方法を使ってずいぶん気楽な人になってきたものの、ときどき謎の落ち込みにアタックされます。ニューヨーク旅行中にも突然どーんと恐怖の大王みたいなのが降りてきたのですが、息子を相手に言葉化することで、謎の下方スパイラルを軽度にくいとめられました。

このとき、息子が本当によい「サウンドボード」になってくれてるのに気づきました。




まじめに聞いてくれる人にむかって話すと、自分も真剣にならざるを得ず、言葉にしていくことで自分の考えがかたまって、一歩引いて見られるようになる。いまさらながら、ひとに話すことの効果を実感しました。

文章で言語化するのもよいけれど、人を相手に話すのはスピード感が桁違い。

人の話をまじめに聴くというのは意外に難しい。自分の考えを押しつけず、一歩下がって相手の思考に心をあわせていくのはけっこうなエネルギーを使います。


うちの息子はいつの間にか、ぬるい励ましなど言わず、ときどき的確な質問をしつつ集中して耳を傾けることができる、かなり優秀な聞き手になっていた。わたしのほうが、人の話をいままであまり真剣に聞いてなかったし、真剣に話してもいないことが多かった、と反省しました。もはや親子の立場は逆転していることが多いです。とほほ。

自分の息子に対して言うのもなんだけど、この人随分苦労したんだな、と思ってしまいました。

親が甲斐性なしだと逆に子どもはしっかりするものなのかもしれませんよ。

ときにはお互いに意見が違うことがあっても、基本的な価値観が合っていて、互いを尊敬でき、大切に思い、安心感を持てる友人がほんの数人でもいれば、それにまさる幸せはないです。

わたしはまったくもっておっちょこちょいなので、自分自身よりも信頼のおける友人がまわりで見守っていてくれることがほんとうにありがたいです。


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2020/01/16

お引越し


去年の暮れ、うちの青年が帰省したときに、寝室を引っ越しました。
奴が大学時代から使ってた部屋のほうが東向きで日当たりもよく広いのです。

ベッドを動かしたりするのがひとりでできないだけでなく、夏に青年が慌ただしくトランク2つと箱4個だけで引っ越していったあと、どこから手をつけたらよいか途方にくれるような混沌が残されていたため、開かずの間になっていたのであります。

帰省中の数日間に、部屋に残っている謎の物体たちをだいぶ整理してもらった。

一軒家のおうちだったら子どもが巣立った後のお部屋をそのまんまにしておける余裕もあるのでしょうが、アパートぐらしにそのラグジュアリーはない。このまま魚拓にしておけたら面白いかもしれないので残念ですが。

『きのう何食べた』のドラマの続きをやっと最近コンプリートできたんだけど、そのなかに史朗さんの実家にケンジを連れていく回があって、史朗さんの部屋がでてきました。
80年代ふうのラジカセや立派なステレオセットもある、きれいに片付いた勉強部屋。
子ども時代が残されている空間があるっていいなー、と思う反面、やや不気味かもしれないな、とも思ったり。

『あまちゃん』にも、小泉今日子演じるママが昭和の少女時代を過ごした部屋が、出ていったときのまんまに残ってる描写がありました。

うちの実家もわたしが成人してから何度か引っ越してるので、 10代のころの黒歴史はどこかにめでたく散逸してしまいました。


もちろん2日くらいで6年間たまったカオスがきれいに片付くわけもなく、まだ謎の物体がたくさん残っています。なんだよこれ。

冒頭の写真も、そのままになっている壁のディスプレイ…。
なぜかこれだけ残していった。

以前はこの倍くらい妙なものが貼ってあった。日本のどこかの店でもらった青い無地のビニール袋とか、グラフ用紙とか。

ちりとりは大学のデザインの授業でつくったやつ。手ぬぐいは以前、東村画伯にいただいたもの。右のペン画はキリコちゃんの作品。


あとはこの実験用具入れですな。
このキャビネット自体はわりと好きだけど、家具作りに燃えていたときの工具(パイプを曲げる道具とか)とかペイントとか、どうしていいのかわからないものばかり。青い液体はウィンデックスだそうですが…。

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2019/12/01

友人とは一緒にほかの人をジャッジする人


寒ぅ。きのうの朝は、零下4度Cでした。クルマのフロントガラスにもびっしり霜がはっていた。

きのう朝8時過ぎにワシントン湖の橋をシアトル方面にわたっていたら、滑ってスピンしちゃったピックアップトラックが車線をひとつふさいでいました。
うちのプリCちゃんはまったくトラクションないので気をつけないと。

ボストンは今日から雪だそうです。いまごろユニクロにヒートテックを買いに走っている息子。もー、先々週から言ってたのに。大雪予報なのでトレジョにも行列ができてるそうです。


11月お誕生日のCTちゃんにあげたカード。

Metropolitan Marketでみつけて、ププッとなって即決。

「真の友人はお互いをジャッジしたりしない。(かわりに)一緒に他の人をジャッジするのよ」
…真実ですな。ふふふ。

JUDGEという単語も日本語にしにくい言葉。

「人をジャッジする」というときのジャッジは意味的には「決めつける」「批判する」が近いと思うけど、「ジャッジ」という言葉のもつ有無をいわせない感じがすくない。

重さとしては「裁く」が一番なんだけど、「人を裁く」はちょっと文語調になりすぎる。

前にここで紹介した(もう4年前)バイロン・ケイティの「WORK」も最近ウェブサイトに新しい日本語訳ができていて、「Judge your neighbor 」は 「まわりの人をジャッジする」と訳されてました。

うん、それがいちばん正しいとは思う。でも仕事で受けた翻訳では、たぶんよほどのことがないかぎり、訳文に「ジャッジ」は使わないなあ。

たとえばアメリカ国内の消費者むけサービス関連の翻訳などで、読み手が在米の日本人の方だということが分かっている場合には使っています。でも短期滞在者やツーリストむけの記事などには使わない。



 なにもジャッジしないお嬢さん。箱入りのべっぴんさんですが、…



…姉妹ふたり揃うと、なにか犯罪現場をみつかったような表情に。



ねこと朝食会議。いろいろな意見をお持ちのNORAちゃんです。


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