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2020/09/27

お金を支払ってでも友だちになりたい


 

CTちゃんが、「わたしはおカネを払ってもこのひとと友だちになりたいと思う」といって、YouTubeのリンクを送ってきました。

それがブリアナ・ギガンテちゃん。

親しい友人にそんなことを言われたら、ジェラシーが燃えてしまうではないですか。

でもブリアナちゃんのビデオを3分見たら納得した。

 


この子はいい子だ。

うん、わたしもお友だちになりたい。いま月額500円くらいしか出せないけど。しょぼっ。

お友だちのサブスクリプション……そのうちほんとにビジネスモデルになったりして。

ていうか、あるよね、すでに。

 

 

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2020/08/23

この四半世紀で一番感動したやつ


近所のおうちのかわいいリンゴ。

ここ最近、また近所の家が次々に売りに出されていて、しかもすごい勢いで売れています。 


 

このあいだ、うちの青年に読ませるためにに『風の谷のナウシカ』の英語版をアマゾンでぽちって購入しました。

青年、日本語で原作を読むのはかなりハードルが高いので…ww。高校で日本語履修したのにな。2年もな。

わたしは、宮崎駿作品の最高峰は、どのジブリの映画よりもこのマンガ版『ナウシカ』だと思います。



月刊『アニメージュ』に連載されていたもの。

今回、とっても久しぶりに全巻読み直してみて、あああ、これは私の原点であったなあ、とあらためて呆然としました。

いまだにこれ以上のものは読んでない気がします。

 第1巻は1984年発行。

最終巻7巻は、なんと、うちの青年が生まれた1995年の発行でした。阪神大震災と地下サリンの年。

完結までに11年かかってるんですね。 

その間、スタジオ・ジブリを立ち上げ、『ラピュタ』『トトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』などが制作されたので、連載もよく休止していたはず。 (わたしは雑誌は買ってなくて、単行本になってから読んでいました)

第2巻発行とほぼ同時に映画版の『風の谷のナウシカ』が公開されました。映画版の内容は2巻までを簡単にまとめたものです。

それでもじゅうぶん感動的だけど、原作はほんとうに深いです。

 

 


映画の公開は1984年3月11日(2巻の帯に書いてあった)。いまはなき、渋谷の東急文化会館の映画館に悪友チエコと一緒に見に行ったの覚えてる。号泣したかったけど恥ずかしくて泣けなかった19歳でした。チエコよ覚えているか。



 

青年は、靴のマテリアルなどのデザインのヒントとしても、ビジュアル面でいろいろインスピレーションを受けたようです。

 

 

 

この最終巻の終わり方、ほんとうに、すごい思想だと思うんですよ。

宮崎駿さん自身も、どこからこの結末がおりてきたのか、まったく覚えていないと言っているそうです。

3日かけて全巻読んで、かなり泣いた。

25年前に読んだ当時は最後の展開に心がついていけず、打ちのめされて消化しづらかったけれど、現在のコロナの時代に読むと、そのすごさがますまず水際立って感じられるし、今だからこそ純粋に素直に深いところで受け止められるように感じます。

ぜひぜひ読んでみてくださいませ。これ高校の課題図書にすべきだと思う。

 

「世界を敵と味方だけに分けたらすべてを焼き尽くことになっちゃうの」

 

「その人たちはなぜ気づかなかったのだろう、清浄と汚濁こそ生命であるということに」

 

「私たちの神は一枚の葉や一匹の虫にすら宿っているからだ」


これこそ、ほんとにNetflixとかでたっぷりお金をかけてミニシリーズにしてほしいのだけど、やっぱり宮崎さんが監督しないと、きちんとしたものはできないのだろうなあ。

ということで、コミックで読んでください。ぜひ。

 

 

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2020/08/09

いただきものとチェルノブイリ

しっとり曇りの土曜日です。いっそ肌寒い。今朝は15度C。
 

サンディエゴのMotokoちゃんから、すてきなメープル材の小物入れと、お花のバスケットをいただきました。

木工やウッドターニングでいつもオリジナルな可愛いものを作ってる職人さんで、素敵なママでもあります。


きれいな木目のメープル。ちょうど欲しかった携帯用のピルケースにぴったりで嬉しい。

Motokoちゃん作品のインスタグラムはこちら

DIYでちゃくちゃくとリフォームしているご自宅のインテリアもとってもセンスがよくて、雑誌にフィーチャーされているほど。

ダーリンともいつも仲良しのMotokoちゃんちをみてると、ハッピーな家族っていうのはお母さんが強い意思を持ってハッピーにしている家なんだなあ、といつも思います。ハワイにいたときから仲良くしてもらってて、わたしよりひとまわり若いのに、当時からわたしなんかよりもずっとしっかりした芯の強いママでした。友人たちには教えられることばかり。

 

木曜日はひさしぶりの雨でした。ずっと晴天続きだったので地面がカラカラで、ほっとする雨。もうちょっと降ってくれてもいいかんじ。

HBOのストリーミングサービスに7月末まで契約しちゃったので、7月はHBOでいろいろ見てました。

で、最後に見た2019年制作のミニシリーズ『チェルノブイリ』がすごーーーーーく良かったです。

5話のミニシリーズだけれど、米国在住ならこのドラマを見るために1か月分HBO契約してもいいんじゃないでしょうかと思うくらい、おすすめです。

あまりにも感動して、また長々と感想文を書いてしまいました。noteにアップしてます。 長いですがよろしければ。

でもその前にドラマをぜひ見てほしいーー!とにかくビジュアルがものすごいです。ソ連のおっさんばかりが出てくるドラマなのですが、ぐいぐい引き込まれて目が離せない。ディテールにいたるまでソ連の1986年代が再現されているのもすごいし、事故現場を再現した画像もすごいし、しっとりした色味の画面の緻密さも、過剰にならない人物の描き方も、複雑な話を5話にまとめて、背景が理解しやすい上に深い説得力のあるドラマにした脚本も、本当に素晴らしいです。

監督はヨハン・レンクさんというスウェーデン人で、ミュージックビデオを多数手がけていたというのはちょっと納得。『ブレイキング・バッド』のエピソードも3つ撮ってるそうです。

 

 

このドラマと、実際の現場で撮影された記録フィルムを比べたビデオがありました。どっちが現場かわからないくらい真にせまった考証がされてるのがわかります。




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2020/08/05

8月の必見映画をもういちど



 夏の花、ムクゲ。ハイビスカスの親戚です。ハワイなつかし。

ベイルートの大爆発の映像にしんそこびっくりしました。
死者数百名ではすまないことでしょう。ただでさえ疲弊した国に…。

二度目の爆発で周辺のビルがのみこまれていく映像に、広島・長崎の爆弾を思い浮かべた人が多かったと思います。

しかもちょうど8月で。


3月にもポストしましたが、名作アニメ『この世界の片隅に』。たくさんの人に見てほしい。

Netflixにあります。英語タイトルは『In This Corner of the World』です。

先日、Netflixオリジナルの新しい『攻殻機動隊 SAC_2045』を思い切ってディスる原稿をnoteに上げました

日本のアニメはちょっと狭い世界に入り込みすぎてて、そしてあろうことか、作り手がそれに気づいてないんじゃないか?クールジャパンとかいって浮かれている間に、とっくにぜんぜんもうクールなんかじゃなくなっていたんじゃないか、と、危惧します。大きなお世話だろうけど。

わたしの愛する『攻殻機動隊』シリーズにしてはビジュアルがあんまりひどくて、タマシイが感じられない、絵的に紋切り型の表現があまりにも多い、残念な作品になっちゃったと思いました。作品世界に一貫性すら感じられないのです。特にセクシャリティの描き方、世界を相手に売っていくなら、ほんとによく考えてほしい。

でもこの作品『この世界の片隅に』のビジュアルは、ほんとうに素晴らしい。ひとつの生きた世界、人びとの暮らしや生活の機微が緻密に再現されています。

すみずみまで片淵監督の執念ともいえるこだわりが徹底されていて、時代考証を一次資料にあたって徹底的におこない、方言にも気を配ったと日経のインタビュー記事にありました。

当初クラファンで作っただけあって、ほんとうに細部までタマシイがこもった作品だと感じました。

そして片淵監督が別のインタビューで、「日本のアニメは恥ずかしいほどガラパゴス化してる」「アニメーションが子ども向けのものだという認識が、日本ほどされていない世の中は、世界中探してもないんです。だからこそ、大人向きだって認識すらもできない」と語っていて、やっぱり!心あるクリエイターの人はちゃんとそう感じているんだ、と思いました。

日本のアニメがニッチ化して後ろ向きになっているのは、日本の社会が反映されているのだろうなあ、と感じられて、なんだか見ていて息苦しいのです。



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2020/08/04

愛の不時着とかサバの塩焼きと白玉ぜんざいとか



きょうも爽やかな夏のシアトル。東京も梅雨明けしたそうですね。
もうしわけないほど快適な夏だけど、あの東京の暑気と蝉の声とかき氷も懐かしい。

ゆうべは見事な満月でした。
いまは、夜遅くの東から南の空に木星、土星、月、そしてすこし離れて火星がならんでいて、とても豪華です。夜の散歩がたのしい。

化学療法がはじまって、2週間に一度の火曜日にいろいろなクスリを点滴でいれています。2週間おきに、ステロイド剤でやたら元気になる水曜日、そして完全にダメな人になる週末。

青年が帰ってきてくれて、実際すごくたすかってます。きょうは、おもいきりダラダラしている間に、サバの塩焼きと豆腐大盛り豪快味噌汁をつくってくれた。




冷凍サバだけどめっちゃうめー。大根おろしがなかったのが残念。
ご飯も、炊き加減ばっちりでした(炊飯器がないので毎回スリリングです)。

あちこちで話題になってる『愛の不時着』第二話をNetflixでみながらサバを食べました。




北朝鮮のディテールも会話もキャラクターも濃いプロットもすごく面白いんだけど、エピソードが長い! 1話分で70分とか80分とかって長過ぎて、ちょっと疲れる。
盛り込まれてるギャグや人情の機微も、韓国風味はこってりしてますね。

これはビンジウォッチングできないです。1週間に1話くらいでお腹いっぱいってかんじ。

韓国ドラマは『冬のソナタ』以来です、たしか。冬ソナは、ホノルルのアラモアナセンターのちかくにあった貸しビデオ屋さんでVHSテープを借りてコンプリートしました。何年前だろう。

このところ、晩ごはんはなにかしらドラマとか映画とかを見ながら食べています。




『フォードvsフェラーリ』はすごくよかった!!!!! クリスチャン・ベールがいままでみた中で一番かっこよかったです。バットマンよりも!…なんていうと出演作全部見たかのようですが、みてません。私の知る範囲のクリスチャン・ベールのなかで、という小さい話です。

でもこれでファンになっちゃったくらい、かっこよかったです。ていうか、こういう可愛い夢見るおっさんが好きなのかも。マット・デイモン演じるキャロル・シェルビーもかっこよかった。カウボーイハットをかぶったテキサスなまりの車のセールスマンなのに、めっちゃかっこいい、ずるい。世界がこういうおっさんばかりだったら楽しいのに。







奥さん役のカトリーナ・バルフは、Netflixの『アウトランダー』の主役クレア(このシリーズもそういえばシーズン2まだコンプリートしてなかった。長いドラマは途中で根気がつづかなくなってくる)とはぜんぜん違う顔で素敵だった。

透明感あってキレイ。この人、『ストレンジャーシングス』のエルちゃん役ミリー・ボビー・ブラウンちゃんと血縁?と思うくらい似てると思うのだけど、そう感じるのはわたしだけ?ミリーちゃんは英国、カトリーナさんはアイリッシュ。さらに今回は、わたしの崇拝するジュリエット・ビノシュにも雰囲気が似てた気がする。あのあたり(おおざっぱに)の女優さんのいち典型なのでしょうか。アメリカではなぜかほとんど見かけないタイプの繊細さ。





キレイだなー。この髪型だとジュリエット・ビノシュっぽくありません?




こちらは、先週暑い日につくった白玉ぜんざい。モリンガ粉末と豆腐入り白玉に、ずっと前にいただいた京都のプレミアム小豆。

冷茶は、去年の夏に高幡不動で買ったスティック桑の葉茶。ほんとに鮮やかなグリーンです。

また行きたいなー、高幡不動も。



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2020/07/22

RBGと、ママの壁


朝の散歩で出会ったお猫様。たいへん驚いた顔をされていました。

ここのところ毎日、爽やかな夏の陽気です。今日は最高気温が華氏80度超え。摂氏27度くらいか。シアトルの夏はほんとに爽快です。





先日、2018年のドキュメンタリー映画『RBG』(邦題は『RBG 最強の85歳』)を観ました。
Netflixになかったので、RedBox オンデマンドを初めて使ってみた。各社いろいろストリーミングができるようになってるのねー。

ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の伝記映画です。
1993年、クリントン大統領の指名を受けて最高裁判事となり、いまも現役の87歳。


1950年代のアメリカで、ハーバードロースクールを卒業。2歳の子どもを育て、やはりロースクールの学生だった夫の援助もしながら!

ニューヨークの法律事務所には女性弁護士を雇おうとするところは一つもなかったんですね!たった60年ほど前のこと。

70年代に女性の権利を獲得(女性軍人が男性と同等の住宅手当を獲得する権利、妻と死別した男性が、夫を亡くした妻と同等の育児保障を得られる権利など)する裁判を弁護して次々に連勝。

公民権運動の(すくなくとも法律上の)めざましい進展がつい数年前のこととしてまだ記憶に新しい時代に、公民権運動のロジックにならって女性に対する差別を指摘していった手腕が描かれています。ほとんど白人男性ばかりの判事たちには差別があることさえまったく見えてもいなかったところへ、噛んで含めるように鮮やかに説き、目をひらかせる。

決して声高に相手を攻撃するのではなく、淡々と鋭い論理で要点を緻密に積み上げて、相手を「幼稚園の先生のように」納得させていく。

近年では、保守派の判事の多数決による最高裁判決に対する反対意見でカルチャーヒーローに。SNS上でラッパーのノトーリアスB.I.G.にならって「ノトーリアスR.B.G.」というニックネームでアイコンになりました。



3月はじめにニューヨークに行ったとき、初めてニューヨーク公共図書館に行ってきました。

さすがに商売上手のニューヨークだけあってオリジナルグッズや書籍を売ってるショップが複数箇所あり、グッズもかなり素晴らしい出来でした。正面玄関にすわっているライオン君をモチーフにしたグッズがたくさんあった中から、自分用にキーホルダー、そしてジェニファーちゃんのお土産にエコバッグ。

このバッグには数種類あったのですが、選んだのはRBGの言葉が書いてあるやつ。



「女性はどのような決定がされる場にも属している(直訳)」。どんな決定にも、女性はふつうに参画するべきである(つまり排除されるべきではない)、ということです。

公共図書館にはRBG関連グッズがたくさんあって、ブルックリン出身のローカルガール、ギンズバーグ判事への愛があふれてました。

エゴを脇において、淡々と信念を緻密に真摯に伝え、結果を出していける、つまり人を変え、世界を変えていける人。
スーパーヒーローのような人ですが、せめてその姿勢と気概は見習いたいです。たとえできることは1万分の1でも。

何度か癌を克服した判事でしたが、またつい最近再発があって治療を開始したと先日公表したばかりです。体力的にもスーパーウーマン。まだまだこの国に必要な人。回復を全力で祈ります。

ギンズバーグ判事がこのドキュメンタリー映画中で引用している言葉は、19世紀の奴隷解放活動家であり女性運動家(女性参政権運動のリーダーだった)のサラ・ムーア・グリムケのもの。

"I ask no favor for my sex. All I ask of our brethren is that they take their feet off our necks."
(私の属する性を贔屓してほしいと要求しているのではないのです。兄弟たちにしてもらいたいのは、私たちの首を踏みつけているその足をどかしてほしいということだけです)

というこの言葉は、はからずも、警官の膝で首を圧迫されて殺されたジョージ・フロイドの事件に響き合っています。




ところで、ポートランドでは、トランプが送り込んだ連邦政府機関の(まともな鎮圧トレーニングも受けていない、警察としてはアマチュアの)寄せあつめのミリタリーポリスが、市長と知事にはっきりと手を引いて欲しいと要望されているにもかかわらず、市民と衝突を繰り返していてます。そこへ、お母さんやお父さんたちが「ママの壁」として、ミリタリーポリスに対抗する盾として集まっているそうです。

ワシントン・ポストの記事によると、その多くは初めてデモに参加するお父さんお母さんそうで、成人した子どもを持つ50代や60代の人たちのストーリーが紹介されていました。

もしシアトルにこのミリタリーポリスが展開するようなことがあれば、わたしも今度ばかりは必ずストリートに出ていくつもりです。これ、アメリカの天安門事件だと思いますよ。



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2020/07/12

2058年の強いヒロインと美しい建物



アメリカはもはや何といってよいかわからない状況です。
毎朝、あたらしいニュースを見るたびに、不思議の国のアリスのような心境。

「ますますへんてこりんになってくるわ!」

東京で感染者200名が大ニュースになっていますが、フロリダでは1日の新規感染者が1万5,000件超え…。その中でディズニーワールドが再オープンとな………。


とりあえず現実から逃避します。

5月の話ですが、HBOの『ウエストワールド』をシーズン1から3まで一気に観ました。

面白いです。これだけはまったテレビシリーズは『ブレイキング・バッド』以来かも。

noteにも、ウエストワールドのビジュアルがすげー!という話と、暴力の話を書きました。



シーズン3の舞台は、西部劇的セッティングの「パーク」から移動して、2058年のロサンゼルスという設定。

シーズン3新登場のアーロン・ポールも良かったです。俳優陣はみんな素晴らしい。話もおもしろい。

そしてまた、シーズン3のビジュアルがめっちゃ素晴らしいんです。

パークを経営している企業Delosの本部は、バレンシアの芸術科学都市「Palau de les Arts Reina Sofia (ソフィア王妃芸術宮殿)オペラハウス


建築家サンティアゴ・カラトラバの設計。AD誌のサイトに紹介されていました。

こちらのサイトに全貌が見られる写真があります。かっこいいです。

ニューヨークの911メモリアルの隣にあるOCULUSの設計もこの人です。


建築の力ってすごいなと思いました。建物というものは、人が何かを感じる場所をつくるものだし、そこに来る人、そこで生活する人の意識にはたらきかけて環境を作っていくものなんだなーと、このOCULUSと911メモリアルを見てちょっと実感したのでした。(わたしはあの四角いメモリアルは好きではないです)

カラトラバさんがOCULUSについて語ってる記事がありました。

Even if at that moment it was a site of destruction, to approach a project like that in a city like New York, you really get from New York the very best that you can to restore and to recreate.
A new building should deliver a feeling of hope. And I have to say, it was not difficult.

(たとえ、そのときには破壊された場所であったとしても、ニューヨークのような都市でこれほどのプロジェクトに取り組むときには、ニューヨークという存在の中の最善のものを引き出し、再生し、再創造することになります。新しいビルは希望を伝えるものでなければならない。そしてそれは、難しいことではなかったのです。)

と語ってます。うん、希望が放射されている建物だった! あの場所にあの建物を作ってくれてほんとうによかったと思います。あれだけであの場所の「地霊」がだいぶ変わったと思う。


しかしこのバレンシアのオペラハウスは、完成後8年で亀裂が入りはじめて大問題になっているのだとか…。革新的であるってお金がかかることなんですね〜。


あと、『ウエストワールド』シーズン3にはもうひとつ、バルセロナの素敵な建築物がつかわれてます。


https://mymodernmet.com/la-fabrica-ricardo-bofill/



少しスチームパンク的なおもむきもありつつの、すっきりした力強いインダストリアルな造作と、ミッドセンチュリーのミニマルな美意識、自然素材と控えめな色彩でぴしっと端正に整えられた、大聖堂のように天井の高い空間。

なんともはや豪華な邸宅です。

バルセロナがどのくらい寒くなるのか知らないけど、このお宅って光熱費が相当にかかるでしょうね…。
庶民が心配することじゃありませんけど。




シーズン3のドロレスは、『攻殻機動隊』の草薙素子少佐をほうふつとさせました。きっとクリエイターの中には、あのシリーズのファンがかなりいると思う!




『ウエストワールド』は、シーズン通して、強いリーダーのキャラクターが全員女性であり、男性キャラの多くはアワアワしながらその後をついていく役回りというのも面白いです。






準主役のメイヴ(タンディ・ニュートン)。何を着てもほんとうにカッコいい。

衣装も素敵なんですよねー。(シーズン2の芸者コスチュームはいただけなかったけど)

そうそうNetflixで『攻殻機動隊』のあたらしいアニメのシリーズも公開されていて、ストーリーや設定は面白いんだけど、ビジュアルが駄目すぎて悶絶しています。
お金は相当かかっているそうなのですが…。

攻殻機動隊の新シリーズの舞台のひとつは2045年のロサンゼルスと東京。ウエストワールドの2058年も攻殻機動隊の2045年も、半分ディストピアで半分キラキラな未来都市という、わりとありそうな未来が描かれています。

いずれもわたしが生きて見届けることはないけれど、よい未来でありますように。



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2020/06/19

これは見てほしい☆



「地球上に人らむきだしで生きられる 時間まだありて若葉のひかり」

馬場あき子さんの歌です。最近よく思い出す。 
「むきだしで」人が地上に生きられる時間はあとどのくらいあるのでしょうかね。




#BLMでいま注目されてるNetflixの2016年制作のドキュメンタリー『The 13th』(邦題:13th 憲法修正第13条)が、米国内ではYouTubeで全編無償公開されてます。

監督は、キング牧師の公民権運動を描いた『SELMA』(邦題はグローリー/明日への行進)のエイヴァ・デュヴァーネイ。

リンクはこちらです。(白金マダムMに確認していただいたところ、日本ではYouTubeでは見られないみたい。残念。でもNetflixでぜひぜひご覧ください)
追記:どうやら日本でもYouTubeで見られるようです。お試しを!

なぜアメリカには230万人も囚人がいるのか(全世界の囚人の4分の1だって)。
なぜそのうち4割が有色人種なのか。
なんで民間会社が刑務所を経営してるのか。

なぜ警察はミリタリーのようになってしまったのか。

などなどの謎が1時間40分でわかるドキュメンタリーなのでとってもおすすめです。
日本語字幕もありですよー!

これは今回の#BLM抗議活動のサポートで無償公開したのかというとそうではなくて、コロナのおかげで学校が閉校になってしまったあとで、先生たちをサポートするためにNetflixが4月半ばにYouTubeで無償公開を始めた「教育ドキュメンタリー映画」のひとつだったのですね。

先生や生徒でもなくても、すべて見られます。YouTubeで公開中のドキュメンタリー一覧はこちら

この中に入ってる「Abstract」シリーズも面白いです!

「Our Planet」はときどき別のことしながら環境ビデオ的に流してぼーっと見てたりします。
フラミンゴとかほんとにすごい。唖然とする大自然。



地球上にフラミンゴの時間もたくさんありますように。


あとはー、Dave Chappelleの『8:46』もパワフルでした。ひさびさにみた、デイヴ・シャペル。なんだろう、その場の空気をすべて所有してしまうこういう人。

こちらで見られます。こちらは字幕なしです。これの字幕翻訳は難しいだろうなあ。

仕事が本格的に暇になってきました。困った。しかし映画ばかり見てしまう。さらに今はマンガが読みたい。困った。




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2020/06/10

ゴジラに癒やされる



青じそがだいぶ育ってきました。地植えだとめっちゃ繁殖するらしいけど、鉢植えではどうでしょうか。青じそ祭りを夢見て、ありったけの鉢を動員中。



マイクログリーンがいつでもあるのは幸せ。あんなちっちゃい種からちゃんと覚えていてこんな形になるなんて、まったくもって大自然の驚異ですねー。

あっそうだ、土曜に受けたCOVID検査の結果が火曜にやっとわかった。陰性でした。
実はちょっとがっかり。
3週間ほど咳が出てますが、熱もないしほかの症状もないので、コロナに感染してこれで済むならしめしめ、と内心思っていたのでした。




先日、HBOで2019年公開のハリウッド版『ゴジラ』を見ました。ケン・「ラストサムライ」ワタナベと、『ストレンジャー・シングス』のエルちゃん役ミリー・ボビー・ブラウンが出てる。邦題は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。

『ウエストワールド』が観たくてアマゾンプライムのHBOのフリートライアルをアドオンしたところ、シーズン3まで1週間では観きれずまんまと延長し、そして今度は『シリコンバレー』を観始めてしまい(めっちゃ笑える、特にシーズン1が最高)また延長中。緊縮財政中なのにまたしてもサブスクのトラップにはまってしまった。自分でも罠にかかりやすい人間だとおもう。

そうそう『ゴジラ』にも『シリコンバレー』のリチャード・ヘンドリクス君(トーマス・ミドルディッチ)が出てて、おおぅ、と大笑いしちゃった。いてもいなくてもいい役でwww
リチャード君よりはちょっと貫禄のある科学者役、でも基本は同路線ギークなキャラクター。
『シリコンバレー』のファンとこの映画のファン層はかなり重なるんだろうなwww

あとは半魚人の愛人サリー・ホーキンスも出てた。

そうなんです、まだまだ毎日ニュースやSNSのタイムラインを読んではメンタルが富士急ハイランドのFUJIYAMAに乗ったみたいに上がったり下がったりして疲労困憊しつづけています。無力感も壮絶です。

そんななかで、ゴジラやモスラやキングキドラが街を破壊しつくす映画に、驚くほど癒やされました。



(ネタバレごめんね)

最後のほうで舞台になるのがボストンで、ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークも出てくる。この野球場には行ったことないけど、すぐそばを歩いて通ったことはある。

映画の中で、自分がつながりを感じている街やランドマークが壊されていくのって感慨深いですよね。

いっそ今この国を破壊しまくっているのがゴジラだったらいいのに。



筋書きは、戦闘的なディープエコロジストの手によって、伝説の存在であった太古の「巨人」たちがよみがえる。というもの。

脚本は、設定はともかくダイアログもちょっとどうなのって思うとこもあったけど、それはそれとしてミリーちゃん相変わらず迫力あるしケン・ワタナベも存在感あるし、チャン・ツィイーも科学者の役がそれなりに説得力あって楽しく観られた。チャン・ツィイー透明感あってほんとキレイだなー。この人大竹しのぶの若い頃に似てるよね。しかしこういうポジションの日本の女優さんが一人でもハリウッドにいたらいいのにな。菊地凛子だけじゃなくて!!!

お金をたっぷりかけた画面は迫力で、海のシーンが美しく、全体になにも考えずに観られて、癒やされました。
モスラがキレイだった!




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2020/05/25

暇なアメリカ人が裏庭ですること


さむーい!今日は14度C。夏のはじまりの祝日のはずなのに、雨もようでどんより一日暗くて、まるで11月のようだ。

近所の芍薬もずっしり雨に濡れていました。

今朝、ワシントン・ポストのニューズレターで発見したビデオ。あまりに笑ったので早速息子に送ったら、「きのうの夜見た」と返信が返ってきました。バイラルになったのでご存知の方も多いかも。

庭に来る小鳥たちのためにバードフィーダーを設置したら、りすの大宴会場になってしまったという悩みはよく聞きます。

CTちゃんちでも、バードフィーダーの根元に高床式住居についていたような「ねずみ返し」(小学校の社会科で習いましたよね)のような装置をつけてリスを撃退しているそうです。

しかしこのマーク・ローバーさん(もとNASAで働いてたメカニカルエンジニアのユーチューバーさん)が作ったのは、リス用の障害物 コース。




アメリカでも超絶人気を誇った「SASUKE」のりす版です。


「SASUKE」(アメリカでは「ニンジャ・ウォリアー」という名前でしたが)でおなじみのこんなのもあるし。


顔はめもwwwwww(穴の外にナッツがおいてある)。


ともすると動物虐待!と炎上しそうですが、そこはさすが抜かりなく、上のグルグル障害物も、ゴール直前に仕掛けられたもっとも激しい「りすカタパルト」も、りすたちに身体的危害が及ばないように細心の注意を払った、と何度も説明し、チャレンジャーのりすたちにはニックネームをつけて、それぞれのキャラクターとチャレンジ具合を追うという筋立てで、りす愛好家にも好感度高いかと思われる。


やっぱりこれが一番笑える

 ローバーさんは「結局このカタパルトを使ったのは2回だけだった」「奥さんに釘を刺されて、カタパルトの投力は40%にしぼった」などと説明し、りすたちの身体能力と判断力(落下地点をコンマ3秒で把握して体の向きを決める即決力)を褒め称えています。

あまりにも秀逸なので、ボランティアで字幕つくってあげようかと一瞬おもっちゃった。

それにしても、りすの学習能力の速さと敏捷さには目をみはる。
回転早いなー!!!




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2020/05/15

わたしの名前は。


おとといの夕虹。8時すぎに散歩に出たら、東の空がこんなに豪華になってました。
正確には午後8時22分。

日が長くなったー。もう5月、半ばだものね、なんだかんだいって籠もってるあいだに。
緯度の高いシアトル、本日の日没は午後8時40分です。


これだとちょっとわかりにくいかな。
電線が通っちゃってますが、アイリスの上のほうにびょーっと虹が立っていて、もう神々しかった。



先日、アーティストのSHOKOさんに教えていただいた、日本の映画館UPLINKが提供してる無料ストリーミング映画。『わたしの名前は…』。

アニエス・ベーという名前が懐かしい。ご健在だったのですねー。

ゆるふわ☆お洒落映画かと思ったらけっこうヘビーな内容で、おおぅとなった。

でもすごくよかったです。17日まで、10日間だけの限定無料公開。こちらです。あと2日、いや1日か。

トラック運転手役の人がいい。ダグラス・ゴードンという、現代美術家&映像作家の方だそうです。ちょっとハラが出てていい感じにくたびれてる、世間的にはかなりダメだけど優しい人、という役柄。きゅんとする♡ ああやっぱりわたしはデキる人よりも、こういう盗んだバイクで走り出す系の人が好きなのだなー、と思いました。残念ながら。だからといって尾崎豊のファンではなかったけど。もうちょっとしぶとい人のほうが好きだ。

イタリアの哲学者、アントニオ・ネグリも出てる。幻想的な場面に突然ひょっこり出てくる、ひょうきんな旅のおじいさんといった風情で、ひょうひょうとナゾナゾのようなことを言って焚き火にあたってまた旅に出ていく。スナフキンみたい。

圧倒されるほど映像がキレイというわけでもなく、上段にビシッと構える感がまったくなくて、むしろゆるゆるといってもいいほどカジュアルな感触の映像が淡々とつづいて、でも飽きないし疲れない。アニエス・ベーの服のつくりかたと似てるのかもしれないですね。

フランス映画ってそんなにたくさん見ているわけじゃないけど、空気感というか、肌ざわり的なものがざらっと残るのが不思議だなと思います。エリック・ロメールという人の映画に特にそれを感じるのだけど(けっこう何本か見たけど内容はほとんど覚えていない)、この映画にもそういう肌ざわりがあった。
見たあとに感触が残る感じ。空気や布の感触。

カットのつなぎ方なのか、間合いなのか、セリフなのか、いろんなところに空白があるからなのかも。重要視するものが、アメリカの映画とは若干違うのでしょうね。

あと、お父さんが失業中でお母さんはウェイトレスという恵まれない家庭の設定の家だけど、キッチンや小物がさりげなく美しい。くまのぬいぐるみもかわいい。さすがおフランス。そしてトラック運転手が昼食中にワイン飲んでるのもww

そして、あのエンディングはアメリカ映画では絶対にありえないよな、と思います。これは国民性というか、考え方、暮らし方、生活や人生のとらえ方が微妙ながらも大きく違うとこだと思う。昼食中のワインと同じく。

なにが違うかって、すごくざっくり言うと、アメリカのほうが「頭でっかち」なんじゃないのかな。



 夕方の散歩で出会うチョーク画。今週は降ったり止んだり晴れたり曇ったり。


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