近所のおうちのかわいいリンゴ。
ここ最近、また近所の家が次々に売りに出されていて、しかもすごい勢いで売れています。
このあいだ、うちの青年に読ませるためにに『風の谷のナウシカ』の英語版をアマゾンでぽちって購入しました。
青年、日本語で原作を読むのはかなりハードルが高いので…ww。高校で日本語履修したのにな。2年もな。
わたしは、宮崎駿作品の最高峰は、どのジブリの映画よりもこのマンガ版『ナウシカ』だと思います。
月刊『アニメージュ』に連載されていたもの。
今回、とっても久しぶりに全巻読み直してみて、あああ、これは私の原点であったなあ、とあらためて呆然としました。
いまだにこれ以上のものは読んでない気がします。
第1巻は1984年発行。
最終巻7巻は、なんと、うちの青年が生まれた1995年の発行でした。阪神大震災と地下サリンの年。
完結までに11年かかってるんですね。
その間、スタジオ・ジブリを立ち上げ、『ラピュタ』『トトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』などが制作されたので、連載もよく休止していたはず。 (わたしは雑誌は買ってなくて、単行本になってから読んでいました)
第2巻発行とほぼ同時に映画版の『風の谷のナウシカ』が公開されました。映画版の内容は2巻までを簡単にまとめたものです。
それでもじゅうぶん感動的だけど、原作はほんとうに深いです。
映画の公開は1984年3月11日(2巻の帯に書いてあった)。いまはなき、渋谷の東急文化会館の映画館に悪友チエコと一緒に見に行ったの覚えてる。号泣したかったけど恥ずかしくて泣けなかった19歳でした。チエコよ覚えているか。
青年は、靴のマテリアルなどのデザインのヒントとしても、ビジュアル面でいろいろインスピレーションを受けたようです。
この最終巻の終わり方、ほんとうに、すごい思想だと思うんですよ。
宮崎駿さん自身も、どこからこの結末がおりてきたのか、まったく覚えていないと言っているそうです。
3日かけて全巻読んで、かなり泣いた。
25年前に読んだ当時は最後の展開に心がついていけず、打ちのめされて消化しづらかったけれど、現在のコロナの時代に読むと、そのすごさがますまず水際立って感じられるし、今だからこそ純粋に素直に深いところで受け止められるように感じます。
ぜひぜひ読んでみてくださいませ。これ高校の課題図書にすべきだと思う。
「世界を敵と味方だけに分けたらすべてを焼き尽くことになっちゃうの」
「その人たちはなぜ気づかなかったのだろう、清浄と汚濁こそ生命であるということに」
「私たちの神は一枚の葉や一匹の虫にすら宿っているからだ」
これこそ、ほんとにNetflixとかでたっぷりお金をかけてミニシリーズにしてほしいのだけど、やっぱり宮崎さんが監督しないと、きちんとしたものはできないのだろうなあ。
ということで、コミックで読んでください。ぜひ。
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