2016/05/01
高山病、スモッグ、壁画、ピンヒール
メキシコシティは標高が高い(2240m)ので高山病になりやすい。
到着した日、イミグレーションが長蛇の列で(3機同時に到着したのに係員が3人しかいなかった)入国までに2時間以上かかり、立ちっぱなしで本を読んでいたら、だんだんと頭痛がしてきた。
ゆっくりと重いもので締め付けられるような頭痛が夜まで続き、一晩寝たら少し良くなったものの、翌日もうっすらと頭全体を絞られるような頭痛。
バファリンをもらって呑んだらその日はすっきり回復したけれど、勝手の違う土地に来たな、という感触がありました。
そして、とても空気が悪い。
飛行機の窓から見て、街がオレンジがかった靄のようなものに覆われているのに驚いた。
土の色も屋根の色も褐色系なので、全体に茶色っぽい。
主に排気ガスによるスモッグらしく、誰に聞いてもメキシコシティの3大プロブラムは渋滞とスモッグと腐敗した政治家だと言ってました。
スモッグは鼻毛が伸びるレベル。
そして、高度に体が慣れるまでに2日か3日はかかるようです。
5日目の最終日はすっかり元気になって、よし勝った、と思って調子に乗って後で大変な目に遭ったのですが、それはまたのちほど。
4日め、仕事の最終日に、嬉しいことに午前中お休みを頂いたので、さっさと朝食を済ませて、ホテルから歩いて30分ほどの歴史地区へ。
「建国の父」ベニート・フアレスにちなんだフアレス通り。
大きな公園にジャカランダ(たぶん)の紫の花が咲いていました。
歩行者信号はアニメーションになってて、とことこ走る姿がかわいい。
Palacio de Bellas Artes、パレシオ・デ・ベジャス・アルテス。この名前がどうしても覚えられなくて、頭の悪い子どものような悲しい思いをしました。
「宮殿」という名前ではありますが、なかみは美術館とコンサートホール。 20世紀初頭の建築です。ここは午前10時からで、9時頃に行ったらまだ閉まっていたので、中を見るのは次の日にしました。
警備員さんだかポリスだかが勤務中に靴を磨いてもらってました。いいのか。
宮殿前でウマに乗っているこの人は。
レ、レーニン? 違う? 誰の像だか見てきませんでした。
ベジャス・アルテス宮殿の中にも、ディエゴ・リベラの描いたレーニンがいるはずなのですけど。
泊まったホテルのあるこの地区には、革命記念塔と独立記念塔をはじめ、大きなモニュメントや彫刻がとてもたくさんあります。
道端にあったフリー図書館。アメリカのと同じく、自由に読み終わった本を持ってきて、新しいのを持っていくシステムらしいです。
素朴な木製のカゴがいい味出してます。ピンクと緑はメキシコシティのデフォルトカラーらしい。タクシーもこのピンク色です。
壁画の国だけに、大胆で面白い壁画もあちこちに。
ベシャス・アルテスの先は歴史地区。古い建物も多くて、見飽きない。
ラベンダー色の戸口に鮮やかなバラが。
こんなに自由時間が取れるのならば、ちゃんとしたカメラを持っていくのだった。
ウォーキング用の靴さえ持っていかなかったので、まず目についた靴屋さんでウォーキングシューズを買いました。
路地ではおばさんが何やらおいしそうなものを作って売っています。トリの唐揚げみたいなものと豚のなにかだそうです。
せめて数くらいでも、スペイン語を覚えていくのだった。「これいくら?」は聞けても、かえってくる答えがわからない(涙)。
素朴で美しい手描きタイルを張った壁、ロートアイアンの扉。こういう意匠の存在は、新しい建築にも影響を与えずにはいないのだと思う。
そしてピンヒールで歩く女性。
展示会場にも12センチのヒールを履いたレースクイーンみたいな格好のお姉さんがたくさんいました。
女性はヒールと厚塗りのメイクアップがデフォルトといってもいい。そして男性は整髪料でツンツンにした髪がデフォルト。
濃いです。
シアトルとはだいぶ、人としての前提が違う。
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