2016/12/03
スタバのホリデーカップと1969年のハンガー・ゲーム
冷たい雨が降って薄暗いシアトル近辺です。今年の11月は雨が多かった。
暖炉のあるスタバに行って資料読み。
スタバのホリデーカップ、今年のは何種類かあってみんなかわいい。
ホリデーカップを見るとなにかテンションの高いものが飲みたくなるので、カイエンペッパーふりかけのピリ辛チリモカ。
街中のテンションが高くてつらい。
きのう台所を片づけながらラジオをきいていたら、1969年にベトナム戦争徴兵の抽選番号がラジオで発表されたときの話をやっていました。
ベトナム戦争が泥沼化していたとき。
それまで、大学に進学していた男子生徒は徴兵をまぬがれていたのが、あまりにも不公平だということで抽選制で誰もが徴兵にあたることになり。
誕生日ごとに抽選で番号が割り当てられて、低い番号なら高い確率で徴兵されることになっていた。
番号の抽選は、1969年の12月1日にテレビとラジオで全国に生中継されたんだそうだ。
アイビーリーグのダートマス大学でも、その年の4年生がランダムなくじ引きで徴兵の対象になるので、みんながラジオに釘付けになっていたという。
自分の誕生日が小さい番号であれば、何ヶ月か後に卒業したあと、すぐにベトナムに送られる可能性が大で、無事に帰ってこられない可能性もとても大だった。
「まさに『ハンガー・ゲーム』ですね」と女性のアナウンサーが言っていた。
うちの息子がちょうど今年、大学4年生なので、クリスマスを前にしてリビングでその番号の発表に耳をかたむけていた本人や家族の気持ちは、とても他人事と思えない。
いまの日本やアメリカの日常って、豊かで平和であることに気づかないほど豊かで平和な世界。
たくさんの若者が、行きたくない戦争に行って死ななくてもいい世界。
この中で生まれ育ってきたのでこれが世の中の当たり前だとつい思ってしまうけど、わたしたちってほんとうに歴史上珍しい、むちゃくちゃ恵まれた時代と場所に生きているのだったよね。
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