2010/12/27

ジョージタウン

シアトル市の南端に近いあたりにある George Town。初めてここを車で通ったときはびっくりした。



シアトルのダウンタウンよりも南側は工場や倉庫が並ぶ殺風景な軽工業地帯なのだが、そこにとつぜん、赤レンガの建物群が現れる。高速道路の高架に近い、ほんの数区画なんだけど、そこだけ別の時代から来た建物がひとかたまりあり、そこにどれもこれもアクの強そうな店が入居していて、ただごとでない空気をかもしだしている。


ここは19世紀半ばから入植が始まった、シアトルでも一番古い町だという。
幹線道路沿いのこの建物は、19世紀のビール工場倉庫跡。さいきん取り壊されて、表の壁だけが残っている。夏には音楽や演劇のイベントをやったりもするらしい。


ビニール盤専門のレコード店、小さな出版社兼書店、楽器店、パブ、カフェなどが数軒寄り集まって、ボヘミアーンな雰囲気の一角を作り出している。


 1990年代後半になって、赤レンガ倉庫の広いスペースを発見したアーティストが集まりはじめ、スタジオを構えたりするようになった。




 愛するカフェ、All City Coffee。


Wi-fi は無制限使い放題。近所のアーティスト風や大学の先生風の人がラップトップや分厚い本を開いている。


気取らないシンプルな内装で、適度にくたびれた70年代風の椅子やランプが落ち着く。
バリスタ君の趣味なのか、夕方行くとSharon Jonesがよくかかってる。迫力の70年代風ソウル。この店のビニールばりの70年代風椅子に座ってシャロン・ジョーンズの歌を聴いていると、頭がくらっとして、一瞬、ここはどこ?と思ってしまう。空気が一瞬濃くなって、表のドアを開けて派手な花柄プリントにつけまつげのサイケデリック女子が入ってきそう。

 ここで初めて聴いたんだけど、70年代のレコードだとばっかり思っていたら、21世紀のバンドだった。 単なる真似じゃなくて、リバイバル。「ホンモノ」よりも洗練されていて、イキイキと、あり得ない空気を運んできてくれる。これほどこの店に似合う音楽はないよ。バリスタくんGJ!



この間は、ローカルアーティストの「可愛くないおもちゃ」展をやっていた。渋谷の女子高生にキモかわいい〜とか言われそうな人形たちとか。

 このすぐ南にはボーイングの試験飛行場があるので、次々に飛行機が通る。頭の上をボーイング最新型機がすれすれに飛んでいったりもする。愛すべき変な町。


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2 件のコメント:

  1. トップ3枚の写真、シカゴでも同じ様な風景なエリアがあったなー。

    愛せるカフェがあるっていいよね。あ、もちろんスタバ以外で。笑
    最近 Wi-fiが無制限なお店が増えて来て、嬉しい♪

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  2. シカゴもあれだけ大都会なのによくもあんなに古いビルが現役で残ってるよね。
    愛するカフェがたくさんあって幸せ♪。スタバも最近Wi-fi無制限になったのよね。で、なんだかんだよく使ってます。スーパーの中にも入ってるし。いまだにハワイで買ったスタバカードをチャージして使ってるんだけど、「あ、ネネの持ってるのね。いいなー」てバリスタちゃんに時々うらやましがられる。

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