2019/11/29
大感謝祭
Happy Thanksgiving! 今年の感謝祭も、よい一日でした。
息子がいないサンクスギビングは初めてだ。
サンクスギビングは4日しか休みがないし、空港は激混みで東海岸からのチケットがバカ高いので、息子は今年はボストンで「friendsgiving」。
同僚やその友人たちと、ターキーじゃなくて「鍋」をしたといってました。おもにアジア系の子8人くらいで集まったそうです。
家族や親戚ではなく友人たちとすごすサンクスギビングのことを「フレンズギヴィング」っていうの、初めて知った。
息子とFacetimeで話しながら、今年もカラードグリーンとコーンブレッドを作る。
カラードグリーンはきのこ狩りのできるピカピカのQFCで購入。グリーンに不可欠なソルテッドポークは、庶民派のQFCかFredMeyerにしかないのよ。高級系のMetropolitan MarketやWhole Foodsにはありません。今年は3束使用。
レドモンドのQFCで入手したグリーンがあまりに貧弱で鮮度も悪かったたので翌日ピカピカQFCで書い直した。同じ値段でどうしてこんなに違う!と驚きの立派な束が売ってました。もしかして新店舗は仕入れが優遇されてるのか。
サンクスギビングディナーはYさんちにおまねきいただき、ミスターCTが焼いた七面鳥、スタッフィングに、Yさんちのマッシュポテト、グリーンビーンズ、クランベリーソースなどトラディショナルなメニュー。
ターキーはこんがりジューシーでみごとな焼き加減でした。
ティーン・エイジャーのお嬢さんと3人家族のYさんち、CT夫妻、その友人のご夫妻に、わたし含めシングル女性2名。人間9名、いぬ1匹でした。CT3号は腹痛で欠席。
たのしかった。仕事で中国に行ったり取引している人がおおかったので、話が何度もチャイナ(の怖い話)に戻っていく。こええよー。
それからソメイヨシノの話、ねこの話、いぬの話、Boomersの話、CT夫妻のギリシャ旅行での大惨事の話など。
少なめにとって、おかわりをする。これは第1弾。
一座のアイドル。ハッピーちゃん。
デザートはトラディショナルなパイでなく、四角くて黄色いものがあつまった。
Yさんの悪魔的においしいチーズケーキと自家製カステラ!
さらに香港出身のKさんのアーモンドもち。
そしてYさんご主人がサイフォンで淹れてくれたコーヒーが美味しくて、夜なのにおかわりしてしまうのだった。
今年も、まあいちおう病人なのだけどとりあえず元気で感謝祭が迎えられ、おいしくごはんが食べられて、機嫌よく過ごせていることにスペシャル大感謝。
そして心優しくゆかいな友人たちが、遠くや近くにいてくれることにも超感謝。
うちの息子も、将来の保証などは一切なんにもないけど、とりあえず元気で大好きな仕事に邁進できていることに爆大感謝。
いろいろ困った世の中ですが、とりあえず平和でとりあえず政治も社会も(まだ今のところ)機能していて、水も電気もあたりまえに使える、何一つ不自由のない生活ができていることにもほんとうに感謝です。こんなのあたりまえだと思っちゃいけないことをすぐ忘れてしまいがちですけど忘れちゃいけないよね。
2019/11/28
カークランドできのこ狩り
カークランドのダウンタウンのはずれに今年の夏新装オープンしたスーパー、QFC。
今日はじめて行ってみたら、野菜売り場にきのこが生えてました。
オリンピアのきのこ農場から来たものだそうで、「I'm Local!」とかいてありました。
菌床ごと売り場に設置されていて、好きなのを採取して買うシステム。
ちょっと楽しい。
溶けちゃったマシュマロみたいにくっついているのは、隣のマッシュルームから引き剥がすのがけっこう難しい。
1ポンド3.99だからふつうのマッシュルームと同じ値段です。
ぷつぷつしてて超新鮮。とれとれマッシュルームは初めて。
でも土がついてくるぶん、ちょっと損してる感も(せこい)。
ホワイトマッシュルームの石づきは食べない派。
ふつうのマッシュルームなので、特にとれとれだから味がどうということはないけれど、スライスしても切り口がみずみずしくて薄紅色。サラダにするときはよいかも。
それから、こんな水耕栽培の「ファーム」もありました。
ハーブや葉野菜が、ケースのなかで育っている。
この売り場内「農場」はinfarmという会社が運営してて、管理はリモートで、クラウドベースでこの会社がモニターしてるそうです。へー。
QFCってごくふつうの庶民派スーパーマーケットなんですけど、カークランドに新装オープンってことで、以前よりも数段アップグレードされてすっかりピカピカに。
地元ピザレストラン、Tutta Bellaも入ってるし、もちろんスタバも。
ちなみにここのQFCが入ってる複合施設の名前は「URBAN」。
カークランドって、「アーバン」になったのねぇ。
ほんとにどうでもよい話でした。
ゆうべでちょっと仕事も一段落したというのに。ほかにもっとすることがあるよな。
大混雑のしあわせな夜ふたたび。ねこ文字的な。
在メリケンのみなさん、楽しいサンクスギビングをねー。
2019/11/26
今週のトレーダージョーさん:コーシャー七面鳥と袋の福袋
11月も、はや末になってしまいました。メリケンのみなさん、シチメンチョウのご用意はよろしいですか?
わたしは今年はCTちゃんちとYさんちの合同感謝祭に合流させていただくので、ターキーはCTだんなさんがクッキング。
かんがえてみると、自分でまるごとターキーを料理したことって一度もないかも。結婚してたときもうちの元旦那がイソイソと七面鳥をスモークしたり焼いたりしていた。
奥さんが日本人の夫婦だけではなくて、アメリカ人夫妻でもシチメンチョウは旦那さん担当ってお家がけっこうある気がするけど、そんなことない?
あっでも南部のおうちでは完全にお母さんの役割でしたな。
レドモンドのTrader Joe'sに行ってきました。ここのトレジョはとっても広いので、七面鳥もたくさん並んでます。
コーシャーの七面鳥まであった。コーシャーとは?という方はこちらをごらんください。
わたしもよく知らんかった。「コーシャー検査員」という専門職があるのね!
1ポンド2〜3ドルで、ここにあるのは20ポンド(9キロくらい)くらいかな。少し小さめの若ターキーですね。1羽45〜60ドルといったところ。
七面鳥のほか目についたのは、あのネパール製のフェルトの鍋敷き!
トレジョで扱うようになったのね。クリスマスシーズン限定商品かな。4ドル99セントと激安になっている。
そのとなりにあるのは、「新聞紙をつかった手編みバスケット」、スリランカ製でした。
あとこれも魅力的だった。ワイン用のバッグ、2ドル99セント。
これね、紙製なんだけどまるでレザーのような手触りで、色もとてもきれい。
MUJIにありそうなカラーとデザイン。
紙だけど「ウォッシャブル」って書いてあります。
どんなパルプを使っているんだろう。
お土産にワインを持ってくときにいいですね。予定もないのにうっかり買っちゃうところだった。
これはベトナム製。デザインと開発にもトレジョの人が入ってるのか、完全ベトナム発なんでしょうか。
クライアントさんにベトナムの工場と取引している方があって、ベトナムの人はほんとに器用で向上心が高いんですよって言ってた。 センスもいいのねー。
そしてこちら、「ミステリーパック」。
という、大型の茶封筒。
なんだろうと思ったら、トレジョのご当地バッグ(お店がある各州で出してるご当地エコバッグ)がよりどり3種類はいっている「福袋」的なセットなんでした。
「No Peeking!(のぞいちゃダメよ)」とかいてある。
サンプルがかざってありました。ネバダとかアリゾナとか。
このセット、日本で2000円くらいで転売できそうだな。100セット売れたら航空券代が出るんだけどな。
ご注文承りますよ!
2019/11/25
レドモンドにて、奇妙な楽団の夜
金曜日の夜。イーストサイドのレドモンドというところにあるファンキーなコーヒーショップSoul Food Coffee Houseでライブをみてきました。
レドモンドってマイクロソフト本社のある町です。
イーストサイド、すなわち湖の対岸は、シアトルとぜんぜんカルチャーが違ってて、ざっくり一言でいうとお金もちが多くて保守的でアジア系が多いんだけど、その真んなかにこんなヒッピー生き残り系のカフェもあったりする。
この日はひさびさ登場のM太郎くんが、混み合ってきたシアトルを嫌って東海岸に行っちゃったナサニエル・ジョンストンさんのノースウエスト短期再結成ライブがあるよと教えてくれて、たまたま今レドモンドからクルマで15分の距離にいることなのででかけてみたのです。
着いたらステージの上で、でっかいツノのある子がウクレレを弾きながら悲しい歌をうたってた。
シアトルいちのディーバ、Dogwoodちゃんです。
この子が最近sheをやめて「they」になった歌姫。いや姫じゃないのか。
ほんとにすっごくパワフルで才能ある歌い手さんです。動画録ればよかったな。
Dogwoodちゃんの一人舞台のあとは、ギター2本、バイオリン、バンジョー、チェロ、オーボエ、パーカッション、それにハーディーガーディーまで登場してのバンド。
なんかのRPGに出てきそうな人ばっかり。
中世かワイルドウエストを舞台にしたファンタジーに出てくる旅の楽団ってかんじでおもしろかったです。
ハーディーガーディーの実物見たのは初めて。
舞台おわってから見せてもらおうと思ってて忘れてしまった。
さらにおどろいたのは手話通訳がついていたこと。ギターのソロのところではじゃんじゃかエアギターをひいたり、アクションもりもりの通訳でした。
店内満席で、来てる人も興味深いミックスだった。
ずっと編み物しながら見ていたおばさまはじめ、わりあいに年齢層高いカップル多め。
そしてLGBTQな若ものたち、シアトルダウンタウンにいそうな身なりのよいカップル、その他いろいろ。年齢層は10代から70代まで多彩でした。
からまるねこ。今月はなにげに忙しかー。あっという間にサンクスギビングである!どひゃー。
2019/11/24
カルダーの黒い帆
10月のMITさんぽのつづき。
グレート・ドームのあるビルを出ててこてこと歩いていくと、広場に黒い物体がありました。
どことなく、ウイルスみたいな。
アレクサンダー・カルダーのLe Grande Voile (The Big Sail)。
「大きな帆」。
カルダー大好き。マダムMとホイットニー美術館で観たカルダー展、あれほんとに面白かった。
これは1965年の作品。
これがまた、この広場にとっても似合うのです。シンプルなブロックのようなビル(これもかなり好き)に向かい合った、この作品のために用意された広場。
すごくとげとげとした直線的でアグレッシブな面もあり、
角度を変えてみるとオーガニックなかたちになったり。
なるほどこれは「帆」ですね。
このスケール感が、この広場にほんと、ちょうどよくおさまってる感じ。
シアトルのオリンピック彫刻公園みたいに、屋外作品がまとめていくつも設置されているのもよいのだけど、わたしは巨大屋外彫刻はどっちかというと、こういう日常の風景のなかにポンと置かれているのが好きです。
キンモクセイとサフラン
シアトルの東、カークランドの地に、ねこシッターに来ています。
ねこママにゃを子をさんのお庭に、サフランが咲いている。
「使ってねー」といってくれたけど、何にどう使えばいいのだ。
もぐもぐ。
ぺっ。
昨夏、約3日間ゆくえふめいになり、ねこパパのぴゃっとさんを憔悴させた探検ねこ、ノラちゃん。以降、ラジオ波発信機つき首輪をつけてのお散歩が許可されています。よかったね。
みょうがもあり、山椒もあり、三つ葉もありのにゃを子さんのマジカルなお庭に、にゃんと金木犀が咲いていました。
にゃを子さん、何年か前に植えたけど花が咲かないのよ〜。と以前にいってた。
咲いてましたよ!と写メ送ったら、わー初めてだ、と喜んでました。
でもかなり控えめな花のつきかたで、もう最盛期はおわったらしく、香りはしなかった。
これだけ日本の庭木が普及してるシアトル近辺になぜ金木犀がないんだろうと思っていたけど、気候か土壌のせいなのか、花がつきにくいのかもしれないですね。
2019/11/22
敷居のひくいMIT
ハーバード大を見物したら、次はMIT、マサチューセッツ工科大学のキャンパス拝見。
ハーバード大からは自転車で10分くらいの距離。
お天気がよかったので、例のブルーな貸し自転車を利用してみました。無事転ばず、大惨事なしに到着。よかった。
シアトルではサウスレイクユニオンのアレン脳科学研究所の前にあるジャウメ・プレンサ作品(先日アップした写真のやつ)ですが、MITにもプレンサさんの作品がありました。
こちらのタイトルは「アルケミスト(錬金術師)」。アルファベットや数字でできている人。
シアトルにある「Meeting of Minds」はアルファベットや漢字など、言語をあらわす記号でできている像ですが、こちらは理科系大学にふさわしく、「ことば」ではなくて数式の記号でできている。
言語や数式を使って世界をつくっていくのが人間というもの。だから「錬金術師」ということなのか。石から黄金をつくりだす存在。
「アルケミスト」 というベストセラー小説もありましたね。
この像は、匿名の卒業生がぽんと寄付したそうです。ふーん。
それくらいぽんと寄付できる卒業生がいっぱいいるでしょうからねぇ。
MITの中心的な建物は、「グレート・ドーム」。
1916年建造。ちょうど、シアトルではワシントン大学のスザロ図書館が構想されていたときです。(スザロ図書館は1923年着工)
この時代のアメリカの建物って、壮大な自信にあふれてるなあ、と思う。これからは俺らの時代だ!という気概がびしばしとつたわる。
このビルは、新古典主義と当時最新のエンジニアリングのミックスだそうです。
ギリシャ神殿もびっくりの、壮大なスケールの円柱です。
巨大でこのコラムの狭さがドラマチック。ちょうど素敵なかげんの日差しでした。
おもての壮大さにくらべて、内側は駅の待合室みたいにすっきり簡素なのも理工大学らしいかんじ。
このビルの1階はアドミニストレーションオフィスになっている。
このMITロゴがかわいい。
そしてこのビルのてっぺんの「グレートドーム」の内側はライブラリーになっていて、狭いエレベーターで誰でも上がっていけるようになっている。
おハーバードよりだんぜん敷居が低いですね(見るだけならな)。
「エンジニアリング・ライブラリー」。デスクとソファが配置されていて、コンピュータに向かって一心不乱に何かしている人びとが10人ほど。全員がMITの学生ではないような気がした。でもとっても静かでした。
小さな子ども連れの観光客も見にきていました。
ドーム内側の意匠はわりあいにシンプルです。天井にスカイライト。これもやっぱり駅の待合室をおもわせる。
このライブラリの周囲も小さな学習室やミーティングルームになっていました。思ったよりもダウントゥーアースな印象のMITだった。
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