先月半ば、病院をプチ脱走して行ったスタンプタウン。
ここのコーヒー、すっげーうめーまじ感動!と思うときもあるのだけれど、この日はわざわざバカ高いポアオーバーを絶賛就活中の息子がなけなしのおさいふをはたいて買ってくれたのに、なにをどう間違えたのか香りもコクもないドロミズのような珈琲だったので、アメリカーノに替えてもらった。それでも格別においしくなくて、ちょっとがっくりでした。
つくる人の気合ひとつで、なんでも大きく変わることがあるのね。不思議なほど違う。
ところで、お腹を切ってもらったりするほかに、12月は重要な映画を2本みてきました。
『ボヘミアン・ラプソディ』
(ブライアン・メイとロジャー役が超そっくりで、びびった。)
と、
『万引き家族』です。
どっちもめちゃめちゃえがった。どちらももうあと2回くらい観たい。
これはいままでみた是枝監督の映画の中で一番好きだ。
『歩いても歩いても』や『誰も知らない』の絶望もザクザクと心に刺さったけど、あえてこの情けない人々のありえない優しさをリアルに情けなく描く、あまりにも心優しい是枝監督。
たぶんありえない、だから破綻しているこの優しさがもうどうしようもなく胸に痛い。
情けない男をやらせたら宇宙一のリリー・フランキー、そして安藤サクラさんというはじめて見た女優さんすごい。
鬼女と優しいおばばの顔をもつ樹木希林さん。
子役もすごい。
どちらも、ものすごくよくできたファンタジー映画だと思いますよ。
ところで『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ役をやったラミ・マレック君がハッカーを演じている『Mr.ロボット』をCTちゃんにすすめられて観始めたら、これがめちゃ面白くてどはまり中です。
とてもフレディと同一人物とはおもえない。このドラマでは、穴から引っ張り出されて目をパチパチさせている動物みたいなかんじの、社会性を持てない天才ハッカーくんを演じてます。
それからなぜか今、『セックス・アンド・ザ・シティ』もビンジ中。現在シーズン4で、2001年の7月に放映されたあたりを観ているところ。
シーズン1は1998年放映だったのね!20年前だよ!
イントロにワールド・トレード・センターが出てくるのがなんともいえない。
2001年の8月から翌年1月まで、放映を中断していた時期があったのね。いまそのへんを観ているところです。ドキドキ。
20年前のテレビシリーズなのに、登場するテクノロジーをのぞいてはあまり時代的に隔絶した感じを受けないのはわたしが年取ったからなのか。セックスとか収入についての男女間のダイナミクスとか、LGBTとか結婚観とか既婚女子VS独身女子とか、独身で子どもを持つことのジレンマとか、それほど変わってないじゃんと思うんだけど。これが1960年と1980年だったら、または1970年と1990年だったら、かなり大きく違ってたと思うのですよ。