シアトル・タコマ国際空港のゲートの近くにあった、アートインスタレーション。
ウェブサイトに載っているこの人の作品は、こういう有機的なのだけでなく、カクカクした作品も含めてすごく好き。テクスチャーや色や形や、というだけではなくて、空間を占める存在のしかたそのものがなんともいえず好き。
コンテンポラリーアートのほとんどは、私にはアーティストの能書きを読んでもまったく理解できないのだけど、たまにこういう、自分でも良く分からないツボを押されてしまう作品とアーティストに出会うと、ああなるほど、とアーティストという生き方の大変さをしみじみ感じることになる。
惹かれるということは自分にもこの人のオブセッションがいくらかでも共有できるということのはずで、そのオブセッションに作品を通してじんわりと触れると、それを生涯追い続け、絶え間なく形にし続けなくてはならない芸術家という職業の孤独と辛さが一瞬わかった気になる。
共感できるにしてもできないにしても、空想の他にはまったく何の役にもたたないものが空港のロビーや役所の前に置いてあるというのは、本当になんと素晴らしいことなのでしょうか。
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