アメリカ四分の一周、ロードトリップ第1日目。
州間ハイウェイ I-90を東へ。エレンズバーグを過ぎると、風力発電の風車が丘の上に突然現れます。
そしてコロンビア川を渡る。
先日行ったあたりより、もう少し南側。このへんは意外に川幅が狭いですね。
川に沿った高台の眺望用パーキングの横手の丘に、馬の彫刻が。時間がないので登りませんでしたが、かっこいいインスタレーションです。
シアトルから4時間ほどでSpokane(スポケーン。うちではなぜか皆勝手に「スポカネ」とハワイ風?に呼んでいる)に到着。
迷い込んだビルのパーキングアテンダントの可愛い女の子にお勧めを聞いて、行ってみた店「Mizuna」。「水菜」のこと?日本人シェフの店かと思ったらそうでもないみたい。夜はワインバーになる可愛い店で、オーガニック素材のサラダ&スープがおいしかったです。
古いビルを改装した店の雰囲気や、煉瓦の露地にテーブルを出しているところ、ホノルルのチャイナタウンのワインバーに似てる。あの店まだあるのかな。
スポケーンは住みやすそうな洗練された町でした。
きれいな模様のある煙突。 80年代まで現役の発電所だったようです。いまはレストランになっているらしい。
アイダホの峠道を越えて、夕方遅くMissoula (ミズーラ)に到着。ここで早めの夕ご飯。
ミズーラはなんとはなしに行ってみたかった町でした。閑静でオシャレ度の高い大学町です。若者が多くて、自転車の人が多いのが印象的でした。道が広いから自転車用レーンもしっかり確保されていました。
モンタナ大学のキャンパスもちらっとクルマで見学してみました。通りすがりの勝手な印象だけど、のびのびしてリベラルな感じは、シアトルの山間支部みたいな気がする、そんな町。
カレッジタウンらしい広々したカフェもあった。
ミズーラの町の真ん中あたりでみかけた、丸屋根の時計台つきネオクラシックなビル。郡裁判所だそうです。1910年製。
山を越えたら時差があるのをすっかり忘れてました。1時間分、知らないうちに時計が進んでいた。1日めはBozeman(ボーズマン)に宿泊、10時頃の到着でした。
イエローストーン国立公園の入口の町なので、ホテルのパーキングにもいろんな州のナンバープレートをつけたクルマが集合してました。
スポケーン > ミズーラ > ボーズマン、とどんどん町のサイズが小さくなっていきます。
朝、通りすぎたメインストリートのシアター。
ゆっくり見る時間はなかったけれど、こじんまりした気持ちのよさそうな町です。
ボーズマン・トレイルという、西への開拓民のルートを開いた人の名を冠した町。
このあたりまで来ると、どこに行っても、ルイス&クラークと、カウボーイと、開拓民とインディアンの歴史にぶつかります。この先のハイウェイの休憩所にも、ボーズマン・トレイルを単独で旅して、インディアンの襲撃を受けて殺された親子の話が書いてありました。
が、殺されたインディアンについての碑は、あまり見かけません。
ダイアン・レインとトミー・リー・ジョーンズとロバート・デュヴァルの『ロンサム・ダブ』というテレビシリーズの西部劇がすごく好きで、ついこの間もNetFlixで全4話一気にマラソン再見しました。19世紀末、テキサスから牛の大群を連れてモンタナへ引っ越して来るハードボイルドな二人の老カウボーイの話ですが、めちゃ泣けます。年とってから観たら、若い時に観たときよりも余計に泣けた。インディアンの描き方もカウボーイ劇にしてはフェアなほうで、19世紀のワイルドウェストがリアルに感じられる映画です。
実際にテキサスから平原を超えてモンタナまで牛の群れを連れてやってきた、ロバート・デュヴァルが演じた「ガス」みたいなカウボーイもいたようです。
広い空の下に延々続く丘陵を見ていると、地平線までバッファローでいっぱいの光景を想像せずにいられません。