『ゆきのひ』って書いたら、シアトルは本当に雪のクリスマスになりました。
良いクリスマスをお過ごしでしたでしょうか。
シアトルではイブの午後から雪が降り始めて、クリスマスの日もまだチラチラ降ってます。
こんな立派なホワイトクリスマスになったのは、覚えているかぎりでは初めてだ(しかし物忘れが激しいのであてになりません)。
近所でデコレーションがいちばん派手な家。一見そうでもないように見えるかもしれませんが、これがですね奥様!右上の窓はアニメーションになっておりまして、音楽と共に次々に画像が変わるのです。
そしてもちろん家の周りにとりつけられたネオンも、音楽に合わせてチカチカします。
イブの夜はやってなかったけど。
降ったあとは少し温度も上がったので、さいわい道路はカチカチになったりしませんでした。
道路のまんなかにある花壇(ラウンドアバウトの真ん中)のひまわりたち。
スノーマンを発見。けっこう立派な雪だるまが充分できる積雪量だったのでした。
なんとイブの日に納品っていう仕事が1件あったんですが(日本はクリスマスもふつうに営業日なんだったよね!)、それでようやく一段落したので、イブの夜は家で焼き肉!
はりきって焼肉タレも作ったよ!
それから『スター・ウォーズ』を観に行ってまいりました。やっと行けた!
帰ってきてから、シアトルのカトリック教会、セント・ジェームズ教会の深夜ミサの中継を観てました。
こういう普通の町の教会(とはいってもシアトルでは多分いちばん大きくて有力なカトリック教会なのだろうけど)のミサのテレビ中継を見るのは初めてでした。
司祭さん(でいいのか)のピンクのぼうし(「カロッタ」っていうのね。初めて知りました)に萌える。
カラーは位階をしめすのらしい。
このあとみたバチカンのやつでは赤い人とピンクの人がいて、法王さんのは白だった。
わたしはカトリックではないので、進行がいまいちよくわかっていませんが、ほんとうに面白い。
テレビで見ると、その場に実際にあるものは呼吸できないかわりに、その場にいたのでは絶対に見られない角度や細部が見られるし。
セント・ジェームズ教会の礼拝は、ただただ荘厳なバチカンのミサやロンドンのでかい教会のミサとは違い、なんだかご近所感がいっぱいで楽しかった。
音楽も進行も、町の教会らしく手作り感が溢れてて、なんていうかコミュニティのイベントって感じがする。
司祭さんもふつうに英語で話してるし(当たり前だけど)、高校の校長先生みたいな気さくな感じだし。説教は「神はわたしたちを互いに憎むようにはおつくりにならなかった」と愛のメッセージ。
来てる人を見てるのも面白い。みんな着てるものマチマチでパタゴニアのダウンジャケット着たままのおじさんもいるし。聖堂は寒いのかしら。
周りのひとたちと握手を交わすあいさつの時間(すいません名詞がわかりません)のあと、係の人たち(なんか役職名があるのでしょうね、信徒のなかの、礼服を着てお手伝いをする人たち)が、サニタイザーで手を拭いているのをわたしは見てしまった。
そのあと聖餐式(カトリックでは別名かも)のお手伝いでウェハースを運んだりする役目だからかもしれません。
テレビ(ローカルのKING局)では、この深夜ミサの同時中継のあとに、バチカンで行われたミサの録画が流れてました。
もう深夜すぎてたので最初だけ見ようと思ったけど、あまりにキレイなので1時間くらい観ちゃった。
司祭さんたちの入場のところ、両側の参列者がみんなスマートフォンで写真撮ってるのがなんともいえん。
そしてバチカンの本場聖歌隊の歌が美しすぎる。 朗読もたまらんほど美しい。読んでるのもふつうにイケメン。この伝統の厚みはやっぱり圧倒的。
バチカンのミサの参列者はまた、前列のほうはえらいゴージャスなマダムとかがたくさんいらして、いったいあの聖堂の前の列にこの日座っている参列者がどういう人々なのかわからないけど、かなりのセレブには違いなく、映画から出てきたみたいなキメキメな人たちが多い。
そしてカメラは若いイケメンを追う。
さらに世界から集まった司教さんたちが色々な意味でたいへん見応えがある。
『スター・ウォーズ』を観た直後だったので、前のほうに整然と座っている白い礼服の司祭さんたちがストームトルーパーに見えてしまって、自分でもちょっと驚いた。
しかしセント・ピーターズ大聖堂。とほうもない建物ですね。
生きてるうちに行かなくちゃ。