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2018/05/25

ノルディックミュージアムの北欧ライブ


日が長くなりました。と思ったらもうすぐメモリアルデー、5月も終わりか!
なんということでしょう。

新しくバラードにオープンしたばかりのNordic Museum (グーグルで検索すると「ノルディック文化遺産博物館」という日本語ででてくる。文化遺産博物館なのか。)にいってきました。

といってもここのホールのコンサートに行ったので、まだミュージアムの中は見てません。



これで午後8時。明るいでしょ!

バラードは北欧移民の作った町。なので、今でも北欧の子孫の人が多いし結びつきが強いのです。でも土地が激値上がりしているこのご時世に、この表通りにこんなかっこいいミュージアムをぽんと建ててしまうだけお金が集まるなんて、懐のあたたかい子孫が多いんですね。


移転する前の以前のミュージアムも風情があったけど、この建物はかっこいい。
ショップもカフェもオシャレです。

コンサートは、ミュージアムの中の広いホール。
床も壁も無垢のシダー材(たぶん) を使ってあって、さわやか。
くつを脱いで裸足であるいてみたらとても気持ちがよかった。

なんだかすし屋さんみたいな匂いがする。と思ったら、すし飯の匂いじゃなくてシダーの匂いだった。

1つめのはデンマークのLOWLYというバンド。
きのう、たまたまラジオ(KEXP)でこのバンドのインタビューを聴いて、わーおもしろそうと思って、子どもたちを誘って行ったのでした。



女の子二人のボーカルにドラム、シンセサイザー、ギターの構成。
ボーカルがすごくよかった。気持ち良い。

力がぬける感じがとても素敵でした。

CD買おうかなーと思ったけど考えたらうちにはCDプレイヤーはなかったしコンピュータにもドライブがもうついてなかった。


二つ目はSóleyちゃんというソロアーティスト。



スタンディングオンリーのホールでみんな立ってたんですが

「座ってすわって!わたしの音楽はあんまりビートっぽくないから、すわってたほうがいいわよ。良かったら寝ちゃっていいし」

とソーレイちゃんがいうので、みんな体育館みたいに床にすわって、よくわからない映像を見ながら美しい曲をぼーっと聴きました。

MCが天然すぎて素敵。4歳の女の子のママだそうです。



これは1つめのLOWLY。ものすごくカジュアルな格好で出てきたので、バンドのメンバーじゃなくてなにか運ぶ人かと思った。

そして一番前で見てたこの真っ赤な髪の女の子のふくらはぎにでっかいトトロのタトゥーがあって目が釘付けに。左の足首には謎のアフロの人の顔があってそっちも気になる。


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2018/04/19

祝!ケンドリック・ラマーちゃん


ケンドリック・ラマーちゃんが、ピューリッツァー賞を受賞したそうで!おめでとうございます!!

ピューリッツァー賞に音楽部門があること自体知らなかったけど、ふつうは現代音楽作曲家とかが対象になる賞らしく、これまでラップやヒップホップどころかポピュラー音楽そのものの世界から受賞者が出たことはなかったらしい。

ともかくめでたいです!!

わたくし今年のグラミー賞のパフォーマンス見るまで、名前くらい知ってたけどほとんどノーチェックだったんですよ。新しい音楽自体あんまり聞かないしな。
このパフォーマンスが寒気がするほど良かったので、なになに?なんなのこの子は?とさらにアルバム聞いてみたら、こめかみを殴られたかと思うほどよかった。

しかも先日の『ブラックパンサー』のサントラ、というよりインスパイアドアルバムがさらに素晴らしく、おばちゃんはあなたのような青年がヒップホップから出てきてくれて本当に嬉しい、ありがとう、と拝みたくなりました。


ラマーちゃんは意外に仕事中にも聴けそうな気がします。

 Damn.はどうしてグラミー賞取れなかったんでしょうね。グラミー賞の傾向はぜんぜん知らないが。
オアフ島出身のブルーノ・マーズ君もさらによく知らないのだが、あの子はなんか昔のテレビから出てきた人って感じがする。そういうカテゴリーなのかな?

先日ラジオでキャッチーな90年代ソウルっぽい曲がかかってたので、あれ誰だっけこれー、と思ったらブルーノ君だった。なつかしサウンド?

(ブルーノ君をDISってるわけじゃないよー!)

今の子たちにとって90年代って、80年代からの60年代よりまだ遠いんだよねー、時間的には。

いま80年代とか90年代風の音が流行っているのは、80年代にも90年代にも60年代風のスタイルとかサウンドが常に一定の支持を得てたのとおなじ感じなのかな、と思ったり。

ケンドリック・ラマーちゃんは、本当に好きだなあ。
あの動物っぽいところがツボだ。

ほぼ保護者の視線。

ラマーちゃんの曲と、先日の #MarchForOurLivesの高校生活動家たちが重なるんだよねぇ。
この冷静さ、知性、情熱、繊細さ、強さ、気負わない利他の精神はいったいなんなんだろう。全体に、今の20代〜30代前半には精神が落ち着いている子が多い気がする。逆にまったくそうでない層も増えているのかもしれませんが…。


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2018/02/21

ラマーちゃん


今学期は美術史と大気科学の授業をとってます。

美術史はけっこうヘビーです。お題は
Art/ Identity Politics: Issues of Representations in Contemporary Art
という。自分の取っているクラスの名前なのに長すぎて覚えきれていない。いま、これをタイプするのに3回見直した。スペル間違ってるかも。だめすぎる。

60年代以降のIdentity Politicとコンテンポラリーアートの関係をカバーしていて、フェミニズム、ブラックアメリカン、LGBTQのアーティストを見てます。

70年代フェミニズムのアートもまじ面白かったんだけど、先週はブラックアメリカンのアート&アイデンティティポリティクスについてのレポートをちょうど書いてました。

で、たまたま2日前くらいに今さらながらグラミー賞のケンドリック・ラマーのパフォーマンスをYouTubeで見て、個人的にタイムリーすぎたこともあり鳥肌たった。

 すごいわ。


アメリカの旗が約束しているものとその落差など。

アメリカの旗を題材としているブラックアーティストは、たとえば


差別用語と「氏ね」という文字が隠されているFaith RInggoldさんの「The flag for the Moon」(1969年)。


 おなじくFaithRinggoldさんの「The Flag is Bleeding」(1997年)。


David Hammonsさんの、実際の事件をベースにした「Injustice Case」(1970年)。

など。

公民権運動から半世紀以上たっても、解決されていない問題は山積みです。



ボノも登場してました。


そしてデイヴ・シャペールも一言コメントで登場!

「正直にモノをいうブラックマンをテレビで見るより恐いことはなんだか知ってるかい?
正直にモノをいうブラックマンでいることだよ」

Netflixのショウはまだ見てないんです!すんごいギャラで契約したそうですけど。
完全復活したのか。

この人ずっと前から思うんだけど松本人志に似てません?



このパフォーマンスはほんとにすごかった。多分わたし半分もちゃんと理解してないけどね。



仕事しながらは聴けないけど、ケンドリック・ラマーちゃん、こんどちゃんと正座して聴きます。

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2018/01/14

天啓と凶悪な暖簾


Apple Musicでバッハのカンタータを聴いたら、Hildegard von Bingen(ヒルデガルト・フォン・ビンゲン)という女性のアルバムをおすすめされた。

こういう中世の音楽好きー。

ヒルデガルトさん、どこかで名前をお伺いしたなあ、という程度でしたが、天啓を得て幻視体験をもとに絵や書を残し、薬草学にも通じ、優れた音楽もたくさん残した「中世ヨーロッパ最大の賢女」さんだったのですね、バイ・ウィキペディア。
古代ローマ以降はじめての女性作曲家だそうです。

12世紀の女子修道院長さんだったというヒルデガルトさんですが、ウィキに載ってるこの絵が衝撃的すぎて、いただいてまいりました。

これはヒルデガルトさんが記した書『道を知れ』という書の挿絵で「神からの啓示を受けているヒルデガルトと、書記のフォルマール」だそうです。

上からおりてきて目を覆っているこの赤いものは「天啓」らしいですが、どちらかというと凶悪な感じのする赤い暖簾的なもの、または触手的なものに見えますね。

そしてこの書紀係だというフォルマールさん、「おやおや」みたいなカジュアルな感じでまたそれがおかしい。この人宙に浮いちゃってるし。


生涯に77曲を作曲したそうです。天啓だけで作ったという。

でもほんとに素敵な音楽で、落ち着きます。

どっかで聞いたなあ、ヒルデガルトさん…。

と思っていたら、なんとつい数日前に読んだ、フェミニストアーティストについての文章の最初のところに、歴史上の有名な女性神秘家の一人として名前が出ていた。

ほんとうにこの記憶力の悪さ。なんとかアップグレードできないものか。

ところでApple Music、iOSを更新したらもっとよくなってるかと思ったら、ぜんぜん変わってなかった。

このUIについても色々言いたいことがございます。Spotifyもクラシック音楽の方面はあんまり強くなさそうだしね。ポール・アレンさんあたりがドン!と出資して、クラシック専門の気の利いたストリーミング再生サービスが出来ないかな。若手の育成のためにも、おかねもちの方がたくさんお金を出すストリーミングサービスというのはいかがでしょう。
ある程度需要はありそうな気がするけど、そうでもないのかな。


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2017/11/22

ジミヘン切手


この間、何かを送る時に郵便局で目につき、即買いした切手。

シアトルの天才息子、ジミ・ヘンドリックスの切手です。


この切手を見た息子、このデザインは誰がみても「インスパイアド・バイ・LSD」じゃないかと笑ってました。

えーなんでそんなことを知ってるんだ。

と問い詰めると、「アシッド」も高校のときにふつうに学校で売ってる子がいた、といってました。米国ハイスクールの日常。
 
LSDは薬剤を紙に染み込ませた紙片を舌の上において服用するのが一般的ですが、そのシートを「アシッド」と呼びます。
こんなデザインのが多いんだそうです。

わたしは本物見たことないんですけど。

切手シートの裏はこんな。


サイケデリックで可愛いですね♡ 






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2017/09/06

テンパった時のGo-to music


ひっさびさにぽんず単語帖を更新しました。

忙しさについていけず、うなされる毎日。あちこちに不義理をして、忘れている気がする。

車で山に行って道がわからなくなる夢を見る。そのまんますぎて、朝起きてからうなだれる。

前に(去年だ)、かなり偏った仕事中の音楽について書いたんですけど、実は「かなりテンパった時専用のgo-toミュージック」という武器がある。

それはこちら。


すごく面倒な作業で集中が必要な時にはRadio Headをヘッドフォンで聴くと、ある地点に到達できます。しかしあまり続けると頭痛がしてくる。




最近これも超おきにいりの「Dark Necessities」。歌詞がいい。ギターが超好き。


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2016/11/28

聖マークス大聖堂のアドベント礼拝


舞踏家薫さんに誘っていただいて、キャピトル・ヒルの聖マークス大聖堂(St. Mark's Cathedral)のファーストアドベントに行ってきました。


クリスマス前の最初のアドベント(降臨節)なので、ろうそくがひとつだけ灯されている。

祭壇でお香がもくもくと焚かれ、聖堂の高い天井にのぼる。
ふたつの合唱隊が古い旋律の聖歌を交互に歌う。(アンティフォンというそうです)

聖書の一節が読まれ、静かな合唱があり、白い祭服を着た人がろうそくを掲げる子どもの後について「のぼり」(というのか)を手に祭壇へ歩く。


コーラスとパイプオルガンの美しすぎる響きにひたり、祈りに心を満たされる、贅沢な一時間。

一つ一つの儀式も、優雅で慎重で美しくて、でも冷たい感じはしない。

誰でもウェルカムな教会だというのがなんとはなしに感じられる気がします。

参列者も、意外に若い人が多かった。ピンクに髪を染めた女の子、小さな子どもを連れた家族、ゲイのカップルもいた。


この聖堂は1930年代の建造だそうです。薔薇窓は、1997年にシアトルのOlson Kundigが手がけた改装時につくられたもの。このうしろがこぢんまりした礼拝室になっている。

この聖堂では礼拝だけでなく、パイプオルガンなどのコンサートもあるそうですよー。


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2016/08/06

頭に良いミュージック



この前、翻訳活動の音楽について書いてて、大切な人を忘れてました。Tobias Humeさん。トバイアス・ヒュームと読むらしいです。

YouTubeの無限連鎖で暗めのバロックをかけてて発見。
私の脳みそコンディショニングにはもう直球ストレートだったので、ここ数年非常にお世話になってます。

朝、マックの電源を入れたらとりあえずヒュームさん、という日も多い。

17世紀の軍人で作曲家で、ヴィオラ・ダ・ガンバの名奏者だったそうですが、この人がどんな人だったのか、あまり良くわかってないらしく、ウィキにもイギリス人「だったらしい」というきわめて曖昧な記述が。

そして冗談好きだったらしく、アルバムのタイトルも「MUSICALL HUMORS」となってて、二人でひとつの楽器を演奏するための曲とかも書いてたらしいです。シャレ男だったんですね。

このヴィオラ・ダ・ガンバっていう楽器の音がすごく好き!

チェロの前身かと思っていたら、「ヴァイオリン属とはまったく別系統の楽器」なのだそうです。

わたしは演奏者じゃないのでどこがどう違うのかはさっぱりわかりませんが。
そして実物をみたこともないのです。友人R子さんがチェンバロ奏者なので、チェンバロとかスピネットとかリュートの演奏はライブで拝見したことが何度かあるのですが、ヴィオラ・ダ・ガンバはなかったと思う。

チェンバロとかチェロも好き、というか、脳のなかを静かにいい感じに耕してくれるような気がします。

バロック音楽を聴くとアルファ波が出るとかいう人もいるけど、それはあくまで人によるんじゃないかしらー。

でも私の場合、ヴィオラ・ダ・ガンバとかチェンバロの音を聴くと、ほんとうに血圧が下がるのかなんなのか、頭のどこかで脳が静かになる何かの化学物質が出てくる気がする。

あっそうだ、この間「Apple Musicにはクラシックのチョイスが少ない」とディスってしまいましたが、このアルバムはちゃんとありました。


そしてさらにヴィヴァルディは集中できないといったのですが、ヴィヴァルディのチェロ・ソナタというのを発見しました。これは私的に、翻訳活動にぴったり。ヴィヴァルディさん、こんなに渋い曲も書いていらっしゃったんですね。

ま、その日によってコンディションはいろいろで、テンパッているとレッドツェッペリンやニューオーダー(ふふふ、懐かしいでしょ)をガンガン聴きながら翻訳活動ができる日もたまにあるです。めったにないし相当内容も限られるけど。

村上春樹との対談で、(『翻訳夜話』だかどうか、よく覚えてない。すみません。)で柴田元幸先生が「翻訳なんか人と話をしながらでもできる」というようなことを言っていた。

ほんとに頭の良い人は、弘法筆を選ばずじゃなくて音楽なんか選ばすなんですねー。
きっといつも脳みそのコンディショニングが完璧にできてて、ちょっとやそっとのことじゃ揺るがないんだろうな。


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2016/07/31

どろぼう猫と、翻訳活動のための音楽



YouTubeで出会った、どろぼう猫!

( ゚д゚)ハッ!………。 という顔に萌え萌え。何度みても、なごみます。

Sebastian Stosskopfというドイツの画家(1597–1657)の「台所の静物と猫」という絵だそうです。1650年製作。


パッヘルベルの室内楽のビデオについてました。

クラシック音楽に関してはApple Musicのセレクションがいまいちなので、ここのところ仕事中はYouTubeがつけっぱなしになってることがほとんどです。

だいたい聞く曲きまってて、超マンネリ。

わたしの場合、翻訳活動中は、聞ける曲がかなり制限されます。

コンディションにもよるけど、わたしは非常に意識がウロウロしやすい性質なため、歌詞つきの曲を翻訳活動中のバックグラウンドミュージックにしていると、かなりの確率で気が散ります。

安全なのはクラシックかジャズ。

しかし、クラシックでもモーツァルト以降の曲はダメな時が多い。

曲のほうに意識が向けられすぎちゃって、気が散るのです。ドラマを見ながら翻訳ができないのとおなじ。

ラフマニノフの協奏曲なんかかけた日には、19世紀の大河ロマンが目の前に繰り広げられてしまい、もう全然仕事が手につかなくなる。

ベートーヴェンも壮大なドラマに巻き込まれてしまうし、モーツァルトは…

モーツァルトは、電車で隣に座った女子高生のおしゃべりを聞いてるような感じ。
ちょっとそこ!静かにしてっ!
と脳内ハムスターが叫びだします。

モーツァルトの音楽が女子高生に似てるという意味ではなくて、あくまで私の脳の反応がそれに似たものと出会ったときの状態に似ているということです。いや、似てるのかな。

モーツァルト大好きなんですけど、聞きながら何かほかのことに集中するのは難しい音楽だと私は思う。

結局一番良く聞いてるのはJ.S. バッハと、その少し前の頃のイギリスかドイツのバロック音楽など。バッハだったら大体なんでも大丈夫。カンタータでもある程度までなら大丈夫。

バロックでも、イタリアものは、仕事をしているときに聴くとイラッと来ることが多くてダメ。
ビバルディもほとんどダメです。これも「隣から聞こえてくるおしゃべり」的に、脳のどこかを刺激されるらしい。

パッヘルベルさんは、「カノン」で有名ですが、このドロボウ猫つきビデオの曲はもっと控えめで、仕事がしやすい状態になる。かなりヘビロテで使わせていただいてます。


こちらはパッヘルベルさんの有名な「カノン」。
よく結婚式でつかわれるやつ。この動画の演奏はテンポ早くて気持ち良い。


あとはルネッサンスのリュート音楽とか。

60分くらいのをひとつ選ぶとYouTubeさんが延々とつなげてくれるので気づくと何時間もそのままなのですが、時々ルネッサンスの音楽につかわれている絵画に、とんでもないものがあってびっくりする。

同時代の15世紀から16世紀に描かれたものらしいけど、なぜか変な絵が多いんですよ。

この猫の絵どころじゃないんですよ。一番ヘンだったのは、娼館らしくハダカの女性と男性がずらりと並んだ風呂おけのようなものに入って食事をしているところへ、正装した聖職者が入ってくるというもの。なんなんだ一体。16世紀ベネチアの音楽についてたやつでした。

そのほかにも、ルネッサンス期の音楽についてる絵ってちょっと公序良俗に反するような、男性誌グラビアみたいなテーマの絵が多い。

ここでは引用しないけど、興味がある方はルネッサンスの音楽をYouTubeで探してみてね。 

時代は飛んで、エリック・サティの「ジムノペディ」と「グノシェンヌ」の9曲セットも、ヘビロテです。

モーツァルト以降の近代の曲で仕事用に使えるのが、このサティの9曲と、ショパンのマズルカと練習曲、それからシューマンとリストの曲の一部。ショパンのほかの曲は演奏者によって違う。
ルービンシュタインならバラードでもスケルツォでも大丈夫なんですが、アルゲリッチの演奏だと脳が全部そっちにとられちゃう。


脳内メモリをさらっていく情熱の女、アルゲリッチさん。

ジャズも、1960年代くらいまでのピアノがメインのジャズが一番落ち着く。てっぱんはビル・エヴァンスです。

ビル・エヴァンス2枚とバッハの無伴奏チェロ組曲とフランス組曲は、iPhoneにも緊急用に入れてあります。

総合すると、暗めのトーンで、あまり感情の振り幅が大きくない、かっちりした感じの音楽がいいようです。

たぶん脳のメモリがあまり大きくなくて、翻訳活動中にはかなりもう容量ギリギリのリソースが必要なので、音楽のほうにちょっとでもメモリがとられると、一生懸命回っている「脳の中の翻訳活動に必要な部分」が機能しなくなるのではないかと思う。

これは翻訳でなくても、小難しい本やなにかを読んだりするときも同様です。

ルネッサンスなどの音楽が脳にラクなのは、音楽を処理する担当の部分がアイドリング状態になるのに合っているような気がする。あくまでイメージですけど。

音楽担当部分が大きめのギヤでゆっくり回転しているそばで、言語担当部分のハムスターが必死でくるくる車輪を漕いでるというような感じです。



サティのジムノペディ3曲とグノシェンヌ6曲セットの動画。
このHD画像はどこからとってきたものか知らないけど、ものすごくキレイで見とれてしまいます。


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