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2021/02/14

ひきつづき移動スノーリゾートの日曜日

 

 

日曜日の午前中も、雪はしんしんと降り続き。

でもだいぶ気温が上がったので、うちの青年いわく「濡れた雪」になってきました。

英語でwet snowっていうけど、日本語では「湿った雪」ですね。


うちの青年は午後、ユニオン湖に面したガスワークス公園まで、雪のなかを散歩に行ってきました。

小高い丘にみんなスキーやスノボやソリを持ち込んで、しかも勝手にジャンプ台やパイプみたいなものも作ってすっかりスノーパークが出来上がっていたそうです。

丘の片面はソリ用、片面はスノーパークになってて、パークを作った有志のワカモノたち(高校生〜大学生くらいだって)は「自己責任でご入場ください」というQRコードつきの立て札まで作って立てていたそうな。

カヤックで滑り降りる人も。



ほんとにこの週末の雪は、積雪量はここ数十年で一番というドカ雪(シアトルでは)にもかかわらず、2年前のように「スノーマゲドン!」なんてパニックになることもなく。

ステイホームの3連休にあわせてやってきてくれた、移動祝祭日ならぬ移動スノーリゾートとしてのんびり受け入れられていました。

異常事態の連続だった2020年を経て、みんな、もうちょっとやそっとのことでは動じなくなったのかも……。

そしてちょうど連休最後の明日、月曜日には気温も上がって、ほどよく解けそうだし。

 

 


せっかくこれだけ積もったことだし、人参の尻尾もあったので、プリウスちゃんの上に積もった雪で雪だるまをつくってみました。目はヘーゼルナッツ。

 


 
寒い日は煮込み料理、ということでボルシチを作ってみた。

ボルシチ研究家のCTちゃんにレシピを尋ねると、先にビーツをローストしたほうが味が濃くなるというので、1時間半オーブントースターでローストしたのち、細く切って煮込む。
水の分量多すぎた。でもうまうまでした。



ビーツを料理するとキッチンが必殺仕事人の道具箱のようになってしまう。


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2020/07/16

ヘイトとマスクと新しい拡張子



昨日も今日も、すっきり快晴の夏らしい一日。爽快です。
だいたい一日うちにいるけど、それでも清々しくて気分が上がりますねー。

火曜日の午後7時半ころサンセットヒルの公園に行ってみたら、芝生の上でごはんを食べている人がたくさんいた。みなさんソーシャルディスタンスはちゃんと取ってました。

外でご飯を食べるのが本当に気持ちの良い季節。この次はお弁当もっていきたい。

ビキニ姿の方もお一人、いらっしゃいました。

みんながふつうにカジュアルなかっこうをしているビーチでもない公園に、唐突に水着姿の人がいるのはシアトルでは別に珍しくはないけれど、たくさん人がいる中一人だけハダカに近い格好をして寝そべってる姿を見ると、いまだに「おぅ!」と思う。マネのピクニックの絵みたいでなんだか面白かった。ハワイではどこにでも水着のお嬢さんがいるのでまったく違和感感じたことはないのだけど、シアトルではふつうの街の背景のなかに突然ビキニがでてくるので「おぅ!」と思う。

公園で水着になって日光浴をするお嬢さん、おばさん。
日本でやったらかなり注目を浴びるのではないかと思うけどそうでもないのかな。代々木公園とかにはたくさんいるのかな。




ヒルガオの蕾と葉がキレイです。この色も形も大好き。どうしてこんなに完璧に美しいものがどんどん自然に出てくるんだろうか。

ところで一昨日の配信で、デジタルクリエイターズに投稿を掲載していただきました。NOTEに載せましたのでよろしければご笑覧くださいませ(ΦωΦ)

こちらです。「ヘイトという生き方」…先月から気になっていたオーウェンズという保守派の論客と、「はすみとしこ」と、犬ぞりの話です。


Etsyの作家さんから新しい布マスクを買いました。耳のひもがふわふわで気持ち良い。

最近、あちこちのサイト広告もSNSの広告もマスクばっかり出てくる。

そうそう、先日iOSをアップデートしたら、写真の拡張子がJPEGじゃなくなっててびっくり!
デフォルトで、HEICという見たことない拡張子になってました。

iPhoneの写真はコンピュータに送ってLightroomという(かなり古いバージョンの)ソフトウェアで管理しているのですが、このソフトでは(古いバージョンなので)この新しい拡張子だと読み込めないのです! 

こういう新機能を「どう?すごくない?便利でしょ?」といつのまにか勝手にデフォルトにしているのがiOS君のこまったところ。先に聞いてよ。こっちにも事情があるんだよ。

ウェブ上にHEICをJPEGに変換してくれるソフトがあるので、そこに1枚ずつ送ればすぐ変換はできるんだけど、まさかいちいち全部そんなことしてられない。

iPhoneの設定でカメラの撮る写真の拡張子をJPEGに戻すことはできたんだけど、なぜか、「Camera」というアプリを使って撮影するとまたHEICになっている。

なので、いままで愛用していたこのCameraアプリを使わなくなってしまいました。使いやすくて好きだったのですけど。気づけばこれもかなりの年代物アプリになっていて、今Appストアにあるのは次世代のなんだね。

気づくとMacのOSも、もうはるか昔の世代になっていて、この間重い腰をあげて一大決心のすえアップデートしたばかり。
しかも1世代前のMojaveにwww 最新版にするのには勇気が足りませんでした。いろいろと載せているものが使えなくなると面倒だなー、と腰が引けて。

Macの上にParallels Desktopを載せ、それにWindows7 という骨董品を載せ、その上に翻訳用のTradosというソフトウェア(これもかなり古いバージョン)を載せているので、これがMacOSアップデート後に無事動くかドキドキでした。

マトリョーシカのように4層構造になっているため、全部更新するとなると面倒すぎ、お金もかかりそうでくらっとするのです。今回は無事、動いてくれました。よかった。

自分の使っているマシンもソフトウェアも、かなりの年代ものになっているんだって、しみじみ確認……。はんことFAXを大事に使ってる日本のお父さんたちを笑えんわ。


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2020/06/19

夏至とともにフェイズ2へ


DOGWOOD(ハナミズキ/ヤマボウシ)が豪華です。

夏ですね。あしたは夏至!

シアトル市のあるキング郡も今日金曜日から「フェイズ2」に。
レストランは、定員50%で室内飲食も再開OKになります。 床屋さんや美容院も。

しかし感染者は今週増えているのですけれどね。木曜日に新たな感染者62名。NPRの記事によるとこれはちなみにプロテストとは関連なく、主にエッセンシャルワーカーだったり同居者から感染した人らしいです。




快晴の木曜日、ジェニファーちゃんと植物園の散歩に行ってきました。
リアルで誰かと長時間会うのはとっても久しぶり。

もちろんお互いマスク着用、なるべく距離をあけての散歩ですが、新鮮でした。



巨大葉っぱが育っている。


夏の蔓バラ?がとても良い香りでした。正確には薔薇ではないのかな。
トゲはなかったけど、バラ科には間違いなし。香りはバラ香水そのものでした。



これ、ちょっとわかりにくいけど、大きな木が上までそっくり蔓バラにおおわれて真っ白になっていました。ケーキのアイシングみたい。

気温は20度くらいで、1時間くらいゆっくり歩いただけで少し汗をかきました。
湿度の低い爽やかさは本当にありがたい。



毎朝活躍のディルちゃん。花房が育ってきたのでちょきちょき切って卵にのせたり。
(たんにゆで卵とマヨですが)。花が可愛すぎる。
葉よりも香りが強くてビリっとするような野生味があって面白い。




このあいだCTちゃんが例の騒ぎになっていた黒川検事長関連の記事を読んだあとで、「いやこれと比べたら、どんだけトランプがめちゃくちゃだかわかるわ」と言ってましたが、まさにまさに〜。

司法長官がトランプの身内のジュリアーニその他を捜査していたニューヨークの検事をすげ替えようとしてます。検事は「上院が後任者を正式使命するまでやめないし捜査は続ける」と宣言。がんばれー。

トランプのお友達ロジャー・ストーンの減刑といい、司法が大統領府の思うままって異常すぎるよね。

今週はこの司法長官、もとトランプ側近の国家安保担当補佐官が書いた暴露本の出版を差し止めようとしてるし。

これだけのことがあっても、納税申告も公開していなくても、トランプサポーターの方々はトランプが最高で、検察がディープステートで反米主義者だとでも思っているのでしょうね。

今週は最高裁で意外にも、職場でのLGBTQの人への差別は公民権法違反になるとして権利を保護する判決と、トランプが強行しようとしていたDACA(子ども時代に不法移民として米国に来た若者の救済制度)撤廃を「充分な法的根拠なし」として、DECA継続を決定する判決がありました。5対4だからギリギリの判決。
最高裁判事にバランス感覚があってまことに嬉しいです。この国、かなりあやういバランスの上に乗ってます。




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2020/06/11

シアトルの「CHAZ」をめぐる罵倒合戦



もう終わってしまったロードデンドロン。

花の時期はあっというまに終わりますね。

シアトルがまた全国ニュースに登場していました。ニューヨーク・タイムズのトップに出てきてた。

ボストンにいる息子から聞くまで知らなかったんだけど、シアトルのキャピトル・ヒルというダウンタウンの丘の上にある昔からファンキーなネイバーフッドの一画が、いまプロテスターに占拠されて「Capitol Hill Autonomous Zone」(キャピトル・ヒル自治地域)と名乗っているのでした。略称「CHAZ」だって。



シアトルでもご存知のとおり5月末からデモに続いて暴動があり、警察とデモの人々との間で衝突があり、逮捕者やけが人も出てました。

今週になってシアトル市は衝突を緩和するため、キャピトル・ヒルにある警察署の一時閉鎖を決め、警察が退去したあとで、この一画が「警察の入ってこない自治区」を名乗るようになったとのこと。

この記事によると、現在のところはきわめて牧歌的で、スピーチをしたり、映画上映をしたり、おやつを配ったり、(たぶんマリファナ吸って)のんびりしているようです。

わたし野次馬なので見に行きたくてたまらないのだけど、息子にきつく止められています…。COVID陽性だったら行ってもよかったんだけど…っていやいやいや、それは駄目だな!


そして、やっぱりトランプが今朝になってシアトル市長とワシントン州知事にむけて口汚い毒ツイートを吐きました。


(極左知事とシアトル市長は、このグレートな国はじまって以来のバカにされようだ。おまえらの市を今すぐ手中におさめろ。お前らがやらないならオレがやってやるぜ。ゲームじゃないんだ。汚いアナーキストを今すぐ止めるんだ。早くしろ!)

これに対して市長は「Make us all safe. Go back to your bunker.」(私たちを皆安全にさせといて。隠れ場所に戻んなさい)」と返答☆

トランプは、先週、抗議の人たちがホワイトハウスの前に何千人も集まったのに恐れをなして、一時ホワイトハウスの電気を消し、地下の「 bunker(退避壕)」に隠れていたのを報じられて、「bunker boy」と揶揄されてたのでした。

ニューヨーク・タイムズによると市長は「これはテロじゃない、愛国精神です。大統領だろうが誰だろうが、これ以上の分断や不信や、間違った情報をを焚きつける人を私たちは必要としていない」と、勇ましい。

もともと「極左」の人が多いシアトル、しかも場所はシアトルの中でも極左の集まるキャピトル・ヒル。
極左でない人も、たいていの人は自分に直接の不利益が及ばないかぎり、寛容です。



BloombergQTより。

このままホビット村のように平和なままで占拠が続けばよいのだけど……。

最悪のケースを勝手に考えてわたしが暗くなっても仕方ないけれど、イヤな事件などが起きないことを祈ります。

ジョーン・ディディオンがレポートした1967年のサンフランシスコをちょっと思い出します。

記事によると、この「自治地域」に武装した白人至上主義者が潰しにくるんじゃないかと怖がっている人もあり、ライフルを持ってパトロールしてる人もいるそうだ。

それはちょっとどうかと思う。ホビット村ならホビット村らしくあくまでラブ&ピースをつらぬいたほうがいい。銃を持ってきた人がやってきたらSNSでその暴力をさらせばいいので、キャピトル・ヒルが銃で対抗しちゃ駄目だと思う。

市長はCHAZの「リーダー」たちと話し合う用意があるというけれど、まとまった組織ではないのだし、「警察の解体」という過激な目標とどのようにすりあわせていくのか、なかなかスムーズにはいかないと思うけど。トランプや保守派からのプレッシャーもあるし。

BLMのムーブメントで以前から要求されていたこと、「Defund Police」(警察の予算大幅削減)と警察のアカウンタビリティと透明性の強化、に大きな注目が集まっていて、ミネアポリスではすでに警察組織の完全な刷新が発表されてます。

警察の改革がこれほど全国的に支持されたことはかつてなかったそうです。

民主党は時機をのがさず、警察改革案を出しました。なかみはまだちゃんと読んでないけど、このスピードは素晴らしいと思う。もちろんトランプは大反対で絶対阻止の構え。

それだけでなく、あちこちで(ボストンでも)コロンブス像や、南北戦争時の南部連合の将軍の像が倒されたりもしてます。

でもそれに怒りとヘイトを燃え上がらせている人たちもとても多く、その人々の怒りをトランプが利用して毒をまきちらしているし、まだこれから夏にむけてさらに醜いバトルが巻き起こるのは必至です。



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2020/03/23

集まっちゃう人たちがいる


ケンブリッジのブルーボトルコーヒーです。ハーバード大学の真ん前だけに、みんな頭よさそうに見えちゃう。じっさい、先生風の人が多かった。

ほんの20日くらい前なのに遠い世界のようだ。

コーヒー屋さんで座って話ができなくなるなんて、考えたこともありませんでした。

昨日、ゴールデン・ガーデンズ公園に行って浜辺に団体がいるのにびっくりしたけれど、人が集まっていたのはそこだけではなかったようです。

ワシントン州の海辺の町に都会から何千という人が押し寄せてビーチが大混雑だったそうで、町長さんたちが「観光客は出ていってください」と命令を出してます。

感染症が僻地に広がったら医療が追いつかないというだけじゃなく、流通が不安定なときに外から来た人に食料品店や道路を占領されたら困るというのはうなずける。



海だけじゃなくて山の上もこんなありさま(KOMOニュースより)。

わかる、気持ちはわかる。わたしも、国立公園って開いてるのかな、行こうかな、とちょっと思ったし(中の施設はほとんど閉まっているけど公園そのものは開いている)、仕事がなくてお天気がよくて街の中はカフェも映画館もなんにも開いてなかったら自然の中でのんびりしたいと思う。でもいま混雑をつくったらあかんー。やめてー。

そんなに混んでるとは思わなかった、行ったら人がいっぱいいてびっくり、でもまあもう来ちゃったし、しょうがないやねー、ちょっとだけだし、という人が多いのかもしれませんが、いま病院で、マスクも充分にない中仕事にあたってる医療スタッフのことを考えたら、ひょっとして感染を広げちゃうかもしれない可能性は増やしたくないじゃないですか。…おっちょこちょいの自分にも言い聞かせておかないとね。

きっと集まっちゃうのは高校生くらいの若者が大多数なんだろうな。わたしも10代のときはほんとに大人の話バカバカしいと思ってたしな。いやものすごく賢い高校生もいるけどさ。頭がいつまでも12歳くらいの大人だっている一方で。



このお父さんたちに続くのだ(ソーシャルディスタンスを守って近所のお父さんたちがビール集会をしているの図)。

「大人には守るべきものがあるのにゃ。それはクールなことなのにゃ」と、はんにゃー先生はいってます。


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2020/03/22

嵐の前の最後の夕日


春分も過ぎて日が長くなりました。今日の日没は7時26分。

やるべき仕事はあるのだけどなんだか頭がぼんやりしてしまって、夕方、気分転換に車で10分くらいのところにあるピュージェット湾沿いのゴールデンガーデンズという公園に行ってみたら、パーキングが超満ぱい。真夏の週末でもこんなの見たことないよっていうくらいの混雑ぶりでした。

街はゴーストタウンのように閑散としているけど、人はここにいたのか!

結局車は停められず、二重駐車してダッシュで写真だけぱちぱちと撮り、車内から夕日を眺めて帰ってきました。

明日から天気が下り坂になり、来週は雨続きになるという予報なので、春の快晴の一日を外で過ごしたいのはみんな一緒。(3月の)最後の夕日かもしれず。


ソーシャルディスタンスを全然キープできていない人のかたまりが遠くのほうに見えてましたが。おーい。

ほかの人とは距離をおいて豪華な夕暮れを楽しんでいる人も多かったものの。

家族や恋人と一緒に夕日を眺めている人たちを見ていると、しみじみと幸せそうで、見ているこちらがじーんとしてしまう(´;ω;`)。かけがえないってこういうことだ。

カミュの『ペスト』でリウー医師とタルーが夜の海を泳ぐシーンを思い出します。

異常な状況でシンプルな幸せを確認することほど大切なことはほかにないのにゃ、とはんにゃー先生も言っています。

ついに米国への渡航が「不要不急の渡航は止めてください」の「危険度レベル2」になってしまいましたね。月はじめには日本のほうが深刻だったのに、あっという間に米国の感染者数が急上昇していまや完全に逆転。

日本に帰るには2週間の検疫が必要になってしまった。まさかこんな日が来るとは。

東京のマダムMにきいたら、東京は「自粛ムードがだいぶゆるんできた」そうで、かなり温度差を感じます。きょうは暇だからシミ取りにいってきたよ〜、とマダムM。美容外科は混んでいたそうです。こっちはネイルサロンも美容院も全部休業中だよ〜!



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2020/03/19

春先の縁起もの&意識と感情のミルフィーユ


きょうもシアトル、ぽかぽか陽気でした。近所を歩いていると、家の前のポーチの階段やベランダで日なたぼっこしている人(老人とかでなくて30代くらいの人々)をちらほら見かけます。そしてあちこちの家や公園からは子どもたちの楽しそうな絶叫がひびく。小さい子のいるお父さんお母さん、毎日何して遊ばせようか、頭を悩ませてるでしょうね。

カリフォルニアがついに州全体に「家から出るな」令を発令しました。しかし、 今日もLINEでロサンゼルスの鉄腕翻訳者みぽりんと話していたのだけど、在宅翻訳者の毎日は、ロックダウン下でもほぼまったく変化なしなのです。
ありがたいことにまだ仕事がある。来月どうなるかはまったく謎。



きのう植物園で見た、黄色い水芭蕉。なんだか縁起がよさそうですよ!



縁起良いといえば、こちら!  にゃを美先生の本格派アマビエ護符!かわいい。
インスタより許可をいただき転載いたしました。効き目ありそう!
よろしくアマビエちゃん!

ところで去年の夏に、アントニオ・ダマシオさんという脳科学者の書いた『意識と自己』という本を読んで、ものすごーーーーーく感動し、なんとかその感動をあまねく世に伝えたい!と半年以上ずっと思ってました。ダラダラと年を越し、ようやくなんとかまとめたものを先日、デジタルクリエイターズのメルマガに載せていただき、さらにつづきも合わせてnote にアップしました。

わたくしという現象
意識の三層
認識が感情?
わたしの中のわたしのひな形
時間の中の動的な存在

そして

わたしがわたしに気づくには

最初の5つが、『意識と自己』にかかれているダマシオ教授の理論をざっくりまとめてみたもの。
下の追加分は、そこで書ききれなかった、意識が生まれるときのメカニズムの仮説をもうちょっと詳しく書いてみたもの。

いずれも、ながなが悩んだわりにはあんまりわかりやすいとはいえず、試読してもらった波乗り翻訳者ラウぴょんもメルマガの柴田編集長も「わかったようなわかんないような」と悩ませてしまいました。

ぜんぜんあまねく世につたわってなくて少しかなしいけど、隔離中で時間がうなるほどあり、ちょっとうっとうしいものでも読んでみようかという奇特な方がいらしたら、ぜひドウゾ。
このへんがわかりにくい、またはこの理解違ってね?というようなツッコミがあればぜひご教示いただけると嬉しいです。

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2020/03/07

現在のシアトルの危機感


朝の雨が午後から晴れて快晴のシアトルでした。でも寒い。6度C。

寒いけど空気がぴりっとして清々しく、とても気持ちが良いです。


バラードのダウンタウンまでお散歩。
Liftの運ちゃんは「バーなんかガラガラだよー」といっていたけど、土曜の夜のバラードはけっこう賑わってました。

お茶専門店MIRO TEAも、午後6時ころに行ったらほぼ満席。

換気がいいとはいえない店内なので、いちおう外の席に座ってみた。
アラスカ用に買った(まだ行ってないけど)ダウンコートを着ていったので30分くらいは余裕で大丈夫でした。
しかし、そろそろご高齢のうちのマックくんが、3分で眠りにはいってしまった。ほぼフルチャージしてたのに(´;ω;`)。もうバッテリー交換しないとだめみたい。

しかたがないので寒い席にすわって文庫本を読んでいました。


いいかげん冷えてきて帰るころには、良い月が。


カフェもこんな感じだし、寒いのにアイスクリーム屋さんには行列ができてたし(店内に)、人気のメキシコ料理屋さんやタパスの店は満員御礼でした。

で。帰りにスーパーに寄ったら…

消毒用ワイプは売り切れ。


 それはわかるのだけど、ここではトイレットペーパーの棚も!


このとおり。きれいにからっぽでした!

レジの子に聞いたら明日には入荷するそうですが、「いったいなぜピープルはそんなにトイレットペーパーを買いたがるのか」と聞いたら「良い質問だね。さっぱりわからないよ」。

やはり、わたしが知らないだけで、来週ゾンビがやってくるのかもしれません。
しかしなぜ人の不安はトイレットペーパーに表出するのか。

ワシントン大学はクラス閉鎖、会社はのきなみリモート勤務、しかしバーは満杯、トイレットペーパーはある店とない店があるという、まったくちぐはぐなシアトルの危機感。

過剰に反応して心配する個体と、じぶんは絶対大丈夫と思ってる個体がまざりあっている、進化の実験場のような現状です。

若い人は感染してもそんなにリスクは高くないので、これくらいの危機感が自然なのかもしれません。
エボラ出血熱やペストじゃないんだし。

でも大学の教室を閉鎖したのは良い判断だと思います。


桜じゃなくてプラムだけど、花に月。うるわしい弥生の夜です。

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2020/02/05

1月の舞踏


いつのまにかもう2月になってますね!ほんとか!

あっという間に過ぎ去っていた1月。きっと半分くらい気を失っていたのかもしれないと思うくらい早い。いっそそうだったらいいかもしれない。
いやでも、たまには出かけてましたし、いちおう社会人として活動もしている、ときどきは。

舞踏パフォーマンスだって観に行きましたよ〜。2回も!


ひとつめは1月19日。

激変しつつあるダウンタウンとSODOのさかいめあたりにひっそりと生き残っている稀有なスペース、Teatro de la Psychomachia(テアトロ・デ・ラ・サイコマキア)にて、恒例となった土方巽メモリアル・パフォーマンスを観に行きました。

去年は行けなかったのだけど、2017年2018年にも行きました。



舞踏家、薫さんは、今回、花魁のようなかんざしで登場。
(追記:これはかんざしではなくて実は、枯れた花とその実だそうです)


重さのない身体というかんじ。手の美しさよ。


あふひさんは、今回初めてのソロ舞台だったそうです。
(また追記:「シアトルでは」初のソロ舞台。日本ではすでにソロパフォーマンスされていらっしゃったそうです。確認しなくてすみません!)

背景は、テアトロ・デ・ラ・サイコマキアならではの祭壇。
ロウソクがすごいでしょ。
生きている炎です。



あふひさん、わたしが見た前回、一昨年の舞台では胎児〜戦災孤児だったのだけど、今回は、赤い紐につながれたなにかを、産み落としていらっしゃいました。

やはりこの人は、なにをやっても透明なイノセントな存在になってしまう。なんでも同じという意味ではなくて、それぞれにちゃんと命の重量がある無垢な存在として、孤児だったり母だったり、バーの女だったり。

ほんとうに、舞踏というパフォーマンスには演者そのひとの底にあるものがダイレクトにちらちらと現れる(出っぱなしではなく、チラチラとロウソクの火のように垣間見える)。


箱のなかに白い液体。これを自分に塗りたくる。
(あとから聞いたら、これ「もち粉」だったそうですw)。


だんだんと静かな存在になっていく。「ホワイトブッダ」。そのまま空気に消えそうな。


そしてこちらは、うってかわって明るいスペース。

日曜日の午後、パイオニア・スクエアのギャラリー、ARTXchangeで開催されたパフォーマンス。サイコマキアのあるじ、ヴァネッサさんと薫さんのデュオでした。

もう何年も続けて薫さんたちの舞踏をみせていただいてるけど、このペアは初めてで、今までにないエネルギーの組み合わせがとても新鮮で、面白かった。


テーマは「癒やし」。
床のうえにはられた結界。そのなかに舞う、黒と赤のタマシイ。

薫さんのパフォーマンスはいつもは「静」で超越的なアティテュードを持つ何かになっているけれど、ただそこにいるだけで激しい生命力をガンガン放出しているヴァネッサさんと絡むと、今まで見たことのないかたちが現れる。

なんだかどこかの古い森の樹の洞にフクロウと一緒に住んでいる精霊のような、不思議に明るいはっちゃけた個性が降臨していました。


フィナーレは、二つの精霊が金色の紙を会場に撒きまくる。

薫さんは今回、アーティストのYUKOさんのアイデアで顔にペインティングをして登場。そのために、一種の匿名性をもつ「お面」をかぶった存在としてあって、それもまたいつもとパフォーマンスのニュアンスが違うのでした。

そうか、お面というのは、なにかを演じるのではなくて、なにかでなくなるための装置でもあるのだな。

あっそうそう、音楽は、この上の写真の左側の奥にいる悲壮な顔をしたイケメン青年による、電子チェロの即興演奏。これがまたとても気持ちよかった。



休憩をはさんで第2幕。今度はヴァネッサさんの太鼓にあわせて、会場をあちこちさまよう白いタマシイ。


幻視アーティストYUKO ISHIIさんの、不思議なアートと語り合う。

会場でお久しぶりの方とも会えて、嬉しかったです。

弾劾裁判も呆れたことに予想どおりに終わってしまったし、不気味なウイルスが広がっているし、世界には本当に癒やしが必要ですよね。なんなのこの時代は。



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