2019/08/01

高幡不動尊 その2 古城址のあじさい、蕎麦と団子


高幡不動尊はあじさいの名所としても有名で、毎年6月は「あじさい祭り」が開催されます。


不動尊の境内の横は遠くからみるとこんもりした森の丘になっているのですが、これは高幡城という戦国時代の小さなお城のあと。

この山全体にあじさいが植えられていて、ちょっとしたハイキングトレイルになっています。

今年は行かなかったけど、去年の6月末に行ってみました。


ここをあじさいの名所として売り出したのはたぶん、わりと最近のことではないかと思うけど、とてもよいアイデアですよね。

可憐な風情のヤマアジサイから大玉のまで、ありとあらゆる種類のあじさいが咲いています。全部で約7,500株植えられているそうです。

武蔵野の雑木林の中で日陰が多いのも、あじさいにはよい環境なのでしょう。


そしてこの城址の山のハイキングコースのよびものは、あじさいだけでなく、ミニお遍路コースになっていること。

四国八十八ヶ所の霊場になぞらえた弘法大師像と、霊場の名前が書かれた札が立ってます。


山の高さは標高130メートルほどで、ぐるっと回っても小一時間ほどのコース。

しかし夏場は鬼のように暑くて、気温が高いと大汗かいて軽く修行体験&デトックスができるかんじです。

去年はそれほど暑かった記憶がないけど、数年前の猛暑の夏に行ったときは、うっかり下に厚手のキャミソールを着ていたこともあり(東京の夏の暑さにどんな格好をするべきか忘れていて、シアトルの夏仕様で出かけてしまったのです)全身汗だくになりました。


なぜか折り鶴をたくさん持たされている空海さん。
そのほかにも1円玉とか小石とか、なぜなんだ。
…空海さんがむっとしている顔に見えてしまうのですが。いらんわこんなもの、…なんて言わないかしら、弘法大師様。


いちばん空海さんらしい顔って気がした大師像。何番目か忘れました。

しかしやはりこのよだれかけと赤い帽子、似合わない…。

お地蔵さんじゃないんだし。

中には似合うお像もあり、新緑とは良いコントラストなのだけど、でも金剛杵を持っている人によだれかけは…どうなの。

空海さんも苦笑いしているような気がします。



「お大師様クイズ」も設置されてて、オリエンテーリング的に楽しめるようになってます。


頂上は本丸跡だといわれているそうです。あまりメジャーなお城でもなかったのでそれほど研究されていないようです。


コースはこんな感じ。
途中には狭いけど、ウマの訓練などをしていたらしい馬場跡という場所もあります。


 五重塔をみおろすところ。平安風の(つまり中国直輸入の美意識なのでしょう)赤が、新緑に映えますね。

新しいものだけれど、やはりこういう建築があると華やかです。

高幡城について、お城ラブな人たちのウェブサイト「攻城団」には(世の中には、じつにいろんなマニアがいるものですね)にはこうありました。

<高幡城の詳細は不明ですが、1590年(天正18年)の豊臣秀吉による「小田原征伐」の際には八王子城主・北条氏照の家臣、高幡十右衛門が居城して、北国軍の前田利家や上杉景勝の軍勢と戦ったと伝わっています。>

このサイトには「攻城」した人のコメントもあって、それぞれのお城ラブ感が溢れてて、専門的すぎてよくわからないところもあるけど面白いです。


お不動さまと護摩のほかにも鳴り龍、城址、あじさいのハイキングコース、新撰組、ミニお遍路オリエンテーリング、とほんとに盛りだくさんのサービス精神旺盛なお寺です。

あと、境内の入り口にある売店で「桑の葉茶」と桑の葉を練り込んだ「桑の葉うどん」を売っていて、毎回ここにいくとスティックタイプのを買ってきます。


参道を出て狭い街道(川崎街道)をわたったところにある「開運そば」でとろろそばを食べました。開運かまぼこつきだった。


不動尊境内の奥、本堂の横にはお茶室もあり、茶道教室やお茶会が開催されているので、着物姿のマダムたちがそぞろあるいていらっしゃいました。

この参道の商店街には、パワーストーンの店とか、団子カフェとか、ちょっと変わった方向に全力を注いでいるお店が並んでいて面白いです。


お蕎麦を食べたその足で、まんまと団子カフェにホイホイされるの巻。

ティラミス団子、みたらし団子、ラムレーズン団子など。
世界中をめぐりあるいたという店主が熱く語るメニューがすごく濃かった。


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