2017/01/11
寒い日
寒いです。
シアトルは樺太とおなじくらい緯度が高いわりにめったに零下にならないけれど、この冬はクリスマス頃からかなりさむい日々つづきです。
夜は華氏28度(マイナス2度C)だった。明日も最高気温華氏35度(2度C)とか。
華氏で20度台(つまり零下)になると、うっわー寒ぅ!と思っちゃう。たったマイナス2度なんだけど気持ちは激寒。
東京の冬はもっと寒かったはず。もう記憶のかなたの小学生のとき、毎朝冬は通学路で霜柱をふむのがたのしみだった。いまの東京には霜柱の出て来る場所もきっとあんまりないよね。
年末年始がっつり寒くなって、冷蔵庫より外が寒く、うっかりベランダに出しておいた野菜が半分凍ってしまった。
道を歩いてても、水たまりに氷が張ってたりして新鮮。
きのうは雪の予報が出ていたけれど、結局雨だった。
オレゴンのほうは大雪だそうです。
寒いから散歩に出るのにも手袋の出番があって嬉しい。
2年前に息子がアイスランドのオミヤゲに買ってきてくれた、ウールの素朴なミトン。
去年は暖冬すぎてぜんぜん出番がなかった。今年は活躍してます。
2017/01/04
華麗なおせちと黒豆の惨事
元旦は、Yさんのお宅で開催された「おせちの会」にお招きをいただきました。
これはですね、一品作るのでもかなりの手間と熟練を要するおせち料理を何品かずつ作って持ち寄り、その総力を結集させて一大豪華おせちをつくりあげ、みなでほのぼのと満足するという会。
お元日はすこし雪が降って、Yさんちのお庭にはご息女Rちゃん作のゆきねこちゃんが。
おせちのみならず、お雑煮も超豪華。
こちらはY家のシェフMくん作の新潟風、鮭と大根のお雑煮。
おもちは焼くのではなくとろりと茹でもち。
こちらは舞踏家薫さんの、福岡風お雑煮。
白身魚と椎茸、青菜に、やはり茹で餅。お出汁は昆布とアゴ(アゴ風の干し魚をコリアンマーケットで発見したそうで、そちらを使用)。やっぱり豪華ですね!
わたくしは東京風お雑煮(さといも、かまぼこ、小松菜のかわりに水菜、とりにく)と、たたきごぼう、黒豆、つくねで参戦したものの。
たたきごぼうは、なんか微妙に酸っぱくてよ!
つくねは…丸くならなんだ!団子ちゃう!かわいくない!
そして黒豆は…いちおう柔らかくなり、味はしみたものの、
黒くなかった。
左下がわたくしの。右上はYさんのと市販の、正しい黒豆。
うちのは、黒豆ではなく海老茶豆である。
しかも行く途中のクルマの中で豆の容器をかたむけてしまい、砂糖たっぷりの煮汁をクルマの床に500ミリリットル以上ゴボゴボと注いでしまうという大惨事も引き起こした。
年の瀬から新年そうそう、自分のデクノボウぶりを嫌というほど思い知った2017年。
心して気をつけろということですね。
本当に、事故とか火事とか出さないように気をつけます。
お雑煮のお餅もYさんち自家製(パン焼き器でできるのだとな!)。
Yさん、お仕事明けに大晦日から24時間以上寝ないでご子息&ご息女とあれこれと完璧に用意したという、まるでトライアスリートのようなタフさ。器がちがう器が。
日本の美、花蓮根と花人参。
昆布巻き、錦玉子、きんとん、伊達巻、酢蓮、紅白なます、田作り、数の子、黒豆(海老茶豆)、たたき牛蒡、海老のうま煮、ごぼうといんげんの肉巻き、鮭の西京焼き、鰤の照り焼き、ローストビーフ、煮しめ、つくね。
「錦玉子」というものをわたくしは存じ上げませんでしたことよ。
花にんじんはKさんの作なり。
そして伊達巻も!
平目と海老とあともう一つ白身魚(忘れた)のすり身から、Kさんがご自分でお作りになられたというこの美しい伊達巻。「生涯初の伊達巻クッキング」とは思えない、毎日伊達巻作ってかれこれ10年といわれても納得するような仕上がりでござるよ。
お重に詰めるのもけっこう難しくて楽しい。
決まりは無視して各自好きなように詰めるので、それぞれ個性が出る。
小鉢を入れるときれいにまとまりますね。Yさんは飾りの枝まで用意してくれた!
ずらりと並んだお重。
うちのは、いつだったか実家からもってきたシンプルな春慶塗の。
たぶんまだ2回くらいしか使っていないし、こんなに立派なおせちを詰めたのは、たぶん初めて。お重くんもやっと出番がまわってきて、お重冥利につきたことでしょう。
お酒はYさん秘蔵の日本直送「鍋島」と「鶴齢」。どちらも麗しく美味。
ひととおりみんながおせちを食べ終わったあたりで、さらに怒涛のデザートが登場。福砂屋のかすていらにとらやようかん、バクラヴァに干菓子に焼き菓子に。
この上なく贅沢なお元日でした。世界が広がった。
Yさん、ご参加の皆様、美しくおいしいものをほんとうにありがとうございました。
また顔を洗って出直します。黒豆めー。
2017/01/03
謹賀新年
2016/12/26
今年のプレゼント
クリスマス・イブに食料品の買い物をして帰ってきたら、リースが届いておりました。
正確には、うちのキッチンで作成が完了していました。
息子ガールフレンドのKちゃんが作ってくれた。サンディエゴから帰省中なのに、パパとママをほっぽらかしてクリスマス・イブにうちでこんなことをしていていいのか。
5種類の針葉樹の枝とユーカリにアイビーとカスミソウをあしらってある。
クリスマス・イブ、午後6時になって登場というところが相変わらずこの子たちらしいけど、すごく素敵で感激。
香りが良いので室内に飾りたいけど、とりあえずドアに飾って自慢する。
息子21歳からのプレゼントは、コーヒーの木の鉢植えと、地元の古本屋さん「Third Place Books」で見つけたというペーパーバックの(ΦωΦ)ねこアンソロジー本。
包装紙は、先日Kちゃんと行って收穫がたくさんあったらしい、ワシントン大学のサープラスストア(大学でいらなくなった備品を激安で販売するストア)でみつけたという、ビンテージなグラフ用紙。
アンチ消費主義をつらぬくギフト。
…ではなくて単におカネのない学生なのだけどね。このセレクションは上でき。よくできました。
グラフ用紙の手ざわりはパリパリして気持ち良い。
子どもからもらうのは、いくつになっても手作り感のあるこんなものが嬉しかったりするのよね。(ダンナ様からだと、また微妙に違うのだろうけれども?)
ただし来年はちゃんと就職してイタリア旅行でもプレゼントしてね。ちょっと高望みすぎか。
2016/12/25
日本のすごい技術の最先端製品をもらった!
クリスマスおめでとうございます。
平和な楽しいクリスマスでありますように。今年も来年も、その先もずっと。
シアトル港のフェリーのりばのそばにある観覧車が、クリスマスのキャンディーの色になっていた。すぐそばを高速道路の高架が通っているので、クルマでとおりすがりにデンワカメラで撮影したので、いまいちよくわかりませんな。レンズにバターかなんかついてたみたいでぼわっとしてるし。
ほんとはもっと赤と白のストライプがちまちま入っててかわいかったのに。
この高架部分は港とピュージェット湾とダウンタウンの眺めが良いので気持ち良く、好きな場所なのだけど、耐震構造はむちゃくちゃ悪いらしく、大地震がきたらただちにぺちゃんこになるだろうといわれており、いまその代わりになるトンネルを掘っているところです。
クリスマスを前に、東京の友人Nちゃんから、いろいろ詰まったおたのしみハコをもらったー。
ありがとうー。ココナツサブレうれすぃ。この渋いキュレーションに毎回しびれる。
むちゃくちゃツボな、ウーパールーパーメモ。
そしておすもうマスキングテープ。使いみちがわからない。でも素敵。
「Made of Paper」と静かに主張している、この真面目な顔のノートブックにもやられた。
大学ノートって、こんなこと言ってたんだっけ。
さらにさらに、ぺんてる「おれんず」シャーペン!
0.2ミリで折れないってどうして!と思ったら、芯のまわりをぴったりサイズの細いパイプが守っており、パイプのさきっちょだけに芯が覗くというしくみ!
文房具の技術開発すげえ。
AI技術では負けても、文房具だけは世界のどこにも絶対負けないよね、日本。
この技術にどれほどニーズがあるのかは正直よくわからない。と思ってしまうのはアメリカの「とりあえず使えればいいじゃん」的な剛直文房具フィロソフィに慣れてしまったからなのかもしれない。
試験のときとかにシャーペンの芯がぽきぽき折れるのはたしかにストレスだよね。アメリカ人はそんなことあんまり気にしやしないんだよ。
紙に字を書く機会をもっと増やしたくなりました。 でももう試験は嫌だ。
2016/12/20
超アグリーなセーターがもはや風物詩に
近所の庶民派スーパーFredMeyerにいったら、すんごいアグリーなセーターの売り場ができていた!
今すぐエルフ(じゃなくて「くるみ割り人形」なのかもしれない。本当にどっちでもいいや)またはパグになれるベスト! 『宇宙兄弟』にでてくるパグちゃん、アポ君みたい。
80年代から飛び出してきましたよみたいな、ちょっと韓国風なテイストの微妙なクマとスノーフレークの組み合わせ。
これも素材のチープさといい、確信犯的なスパンコール使い。
4〜5年前に「アグリーセーター・コンテスト」がはやりはじめたころには、クロゼットから発掘してきた年代物のものすごいセーターを自慢するという主旨だったはずなのだけど、今年はわざわざ中国とかベトナムの工場で作らせたアグリーなセーターをスーパーで売るという、妙ちくりんな季節の風物詩に変わってしまったらしい…。
なんかハロウィン的な方向へいきつつある。そのうちこれがクリスマスのトラディションになってしまうのかもね。
ちなみにこれらのアグリーなセーターには正札55ドルとか60ドルとかがついてたよ!
もうすでに半額近いセールになってたけどww
とどめに!となかいブリーフもあった!
写真じゃよく見えないけどちゃんとツノが横についてるのよ。
旦那様へのプレゼントにいかがでしょうか。ご希望の方、教えていただければ今ならエクスプレスでお送りしますよ♪♪
2016/12/18
字が書けない
気づいたら12月ももうなかばを過ぎていた!今月はそれほど忙しくなかったはずなのに。あわあわ。わたしの半月はいったいどこへ。
というわけで急ぎホリデーカードを書いて、ようやく数日前に投函したところ。
日常、ペンを手にもって字を書くことはとても少ない。
誰かほかの人が読むための(自分用のメモとかノートじゃなくて)字を書くことは、さらに少ない。
しかも日本語で書くことはさらにさらに少ない。
むかしお世話になった日本の会社の方々(今年の夏に再会できたみなさま)や、現在のクライアントさんなどにメッセージを書くのだが、自分の字のあまりの下手さにもだえ苦しみ、カードを4枚くらい無駄にした。
その上、漢字をわすれているー!
なんだかもうほとんど文盲状態。
最初の1枚を書くのに25分を費やし、ぐったり疲れてしまった。
もうだめだ燃え尽きる。と思ったのだけど、5枚くらい書いたところで、ちょっと調子が出てきて、字を書くのがだんだん楽しくなってきた。
文字をタイプするのと、ていねいに文字を書くのって、クルマに乗って通りすぎるのと、自分の足で歩くのくらい違う。
ひとつひとつのハネやはらいやまるみに目を近づけながらゆっくり書いていくと、ひらがなは生きもののような形をしているし漢字には思考がぎゅっと詰まっているのが見える。
本当にごくたまにしか手で丁寧に字を書かなくなってしまったので、まるで字を習いたての小学校1年生みたいな頭になっているようです。
2016/12/17
ゴムの木に無理やり
この部屋に越してきてもう4回目のクリスマス!
ここ数年、12月はほとんど猫たちの家にシッターに行っていたこともあり、クリスマスツリーを買ったことがない。
ちょっと思い立ってクリスマス飾りの箱をしばらくぶりに取り出してみた。
うちの息子がひろってきたゴムの木ガルダちゃんに赤いガラス玉をつけてみたら、あら意外にかわいい。
ついでにプレゼントの箱も置いてみたら、あらちょっとクリスマス。
チャーリー・ブラウンのクリスマスツリーよりは、少し豪華かもwww
2016/12/09
雪の日の夜中の散歩
木曜の午後は雪の予報。
低い雲は雨雲よりも少し明るくて、なんとなく雪の予感。
午後8時くらいから降り出しました。
今冬2度めの雪。1度目は積もらなかったけど、今回は3〜4センチくらい積もった感じ。
夜中の1時すぎに、ちょっと近所を散歩してみた。
去年はたしか一度も出番のなかったもふもふスノーブーツと手袋をいそいそと箱から取り出し。
稚内より北にあるのに東京より温かいシアトルでは、 もふもふブーツを使う頻度はおせちの重箱なみに少ないので、軽くおまつり気分。
近所がクリスマスカード仕様になってたよ!
息子が背中を痛めていたこともあり、ここ数年はスキーにも行ってないので雪景色は久しぶり。
いつも数センチでも雪が降ると大混乱に陥るシアトルだけど、今回は夜中すぎに雨に変わって、それほど積もらなかったのであまり大変なことにはならなかったみたい。
とはいえ、通勤の方々は渋滞で大変だったかも。お疲れ様でした!
今日は1日家で仕事で、夕方4時すぎに外に出てみると、こんなになっていた。
裏道の舗道にはまだけっこう雪が残ってて盛大なぬかるみ!あちこちの家の前には、雪だるまたちの残骸が、たたかいに敗れて疲れ果てたというようなかっこうで、累々と転がってました。
ねこの時間
ぎゅーんと冷気がやってきました。
月曜日には積もらなかったけど初雪も降り。また今日、雪が降る。
この火曜日、 わたしの大切な友人だった猫のたまちゃんが、具合が悪くなって、あっという間に旅立ってしまいました。
これは初めて会ったころ。
もう5年前!
とてもおとなしい小さな子でした。
強烈に我が強い男の子二人をいつもちょっとさめた目でうかがいつつ、誰もいなくなるとすっとそばに寄ってくるのだった。
このあいだの土曜日の夜、わたしが仕事をしてると、何かいいたそうにこっちを見ながら目の前をすごく何度もいったりきたりしてたのに、もうちょっとして手があいたらお話をききましょう、と思いつつ、腰をあげなかった。
あきらめたたまちゃんはぷんとして外に出ていき、寝る時間まで帰ってこなかった。
思えばそれが、元気なたまちゃんと語り合える最後のチャンスだったのに。
日曜の夜に急に具合がわるくなって、病院につれていったきり、帰ってくることができなかった。
ねこの時間はゆっくりと流れているようで、とても速い。
たまちゃんの時間の中に、少しだけど一緒にいられたことをほんとうに嬉しく思う。
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