2018/07/30

夏の吉野山を貸し切りで


川で鮎たちと戯れてから吉野の宿へ。山のかなり上のほうにある「芳雲館」という古めの観光ホテルでした。
 
上はお部屋の窓からのながめ。
もこもこしているのは吉野桜の木々。

今年の春は下から上まで同時に咲いて、こんな夢のような光景だったそうな。

雲にまがふ花の盛りを思はせて かつがつ霞むみ吉野の山 (西行法師)

と昔から愛された吉野桜、花の時期には毎日4万人もの人が詰めかけるそうです。

しかし7月初旬の吉野に来る人はめちゃくちゃ少ない。

なんとこの日、この旅館は、わたくしとM巫女の貸し切り!でした。



遅め(7時少し前)に宿について、早速お夕飯。
二人分だけのお膳が用意された食堂の広間で、なんか『アダムス・ファミリー』にでてきそうな感じのおっちゃんが、「焼き物でございます」「お茶漬けでございます」とうやうやしくお給仕をしてくださった。

胡麻豆腐、冬瓜と湯葉の煮物、鹿肉のたたき、地元産の燻製チーズ、蕗味噌など、素朴で豪華な山のごはん。


そして鮎ちゃんが次々と登場。焼き物バージョンに


天ぷらバージョン。

10畳のお部屋に1泊2食付きで、露天風呂も事実上貸し切り。

これで、一人9000円ほどという激安ディール。
人件費とお湯代も出ていないに違いない。申し訳ないくらいでした。



夜遅く、山の端から月がさしのぼり。


翌朝もおなじ貸し切り広間で朝食。



 早朝に目がさめてしまったので散歩に行き、帰ってきて大急ぎで露天風呂につかってからの朝ごはん、午前8時。


人の少ない夏の吉野もなかなか素敵ですよ。

いやでも、ここは最初一人で来るはずだったところ、M嬢に合流してもらってほんとに良かった。一人であのご飯は、きっと辛かったに違いないです。



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