2016/11/12

ブルーボトルコーヒー


先日、スタンフォード大学のあるパロアルトというところに行ってきました。

シリコンバレーはのっぺりした郊外の住宅街だったところに急にIT企業が増殖した地域なので、都市っぽいカルチャーがまったくない。とうぜん優秀なカフェもあまりみかけない。

知的でこじゃれたお金持ちの人が住むというパロアルトにはこじゃれた小さなダウンタウンがあって、まんなかへんにBlue Bottle Coffeeがある。


雨の日。このパロアルト店は去年だか今年だかにオープンしたばかり。


1920年代に建った映画館を改造したという、ひろい店。


なんちゃってヨーロッパの広場ふうな中庭。まんなかに噴水がある。

雨降りで外の席があまり使えないので混み合っていた。

そして中国人観光客が多かった! いまは世界中どこにってもきっと中国人観光客が多いんだろうなあ。


日本では去年、東京にオープンした店にすごい行列ができてたそうですが。
みんな並ぶの好きね!いくらなんでもコーヒーに1時間以上並ぶって、なぜ?

シングルオリジン豆のPour over(ペーパードリップ)があったので頼んでみた。えーと豆はたしかエチオピア。でも香りがほとんどなく、苦味がずどんと滞ってる感じであんまりおいしくなくって、三分の一くらい飲んでカプチーノに買い替えた。
ちょっと期待していただけにがっかり。
この豆がたまたまだったのか、しばらく風邪ひいてた後で舌のほうがダメだったのか。

カプチーノはふつうにおいしかった。中国人観光客が食べていたワッフルもおいしそうだった。


「サードウェーブコーヒー」の代表みたいにいわれているけど、ここは実はぜんぜんブティックロースターというのではなくて、第二のスタバをめざすカフェビジネスなんだな。
 そして「ニューオーリンズコーヒー」という冷たくて甘いエスプレッソドリンクが人気みたいだった。セカンドウェーブじゃん!

「サードウェーブ」 という言葉の元祖になった記事はこちらだそうです。この著者によると「サードウェーブのコーヒーは、コーヒーそのものを味わう」ということにつきるという。こないだも書いたけど、日本にはそういう、真面目に豆の味を追求するコーヒーおたくのお店が昭和の昔から無数にありますよね。

でもこのブルーボトルコーヒーは、店内やパッケージのデザインが素敵。
ミニマリストなパッケージやロゴのデザインは、無印良品とかの日本のデザインに影響受けてると思う。思わずもしかして日本の資本なのかと思っちゃったくらい。
オーナーはオークランドの人だった。


広い店内の半分は、Hanahausというレンタルワーキングスペース。
1時間1人3ドルから。会議室は1時間15ドルから。
カフェの席が埋まっているためか、こちらもほぼいっぱいだった。試験勉強してるらしい学生さんがたくさん。殆どの人はMacBookProをにらんでいる。


映画館の時からあったのだと思われる、この飾りつき柱の使いかたが面白い(この内側が小さな会議室)。
それに配管むきだし天井のくみあわせ。



帰るころになってカリフォルニアらしい青空がみえてきた。


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