Columbia City に行ってきました。
ここです。
シアトルのダウンタウンから、Rainer Avenue Sをまっすぐ南へ、10分くらい下ったところ。
(このレーニア・アベニューって、晴れていると本当に行く手の南、真正面にレーニア山がどどーん!と見えて感動です。めったにそんな日はないけど)
ダウンタウンの南側というのは家賃も家の値段も安く、公立校の学力も低く、土地が安いから公共住宅も多く、しぜんエスニックな傾向が強い町並みになってます。(どういうわけか、他の都市でも南側の地価が安いという傾向があるみたい。偶然でしょうけど。)
ダウンタウンからほんの10分かそこらの距離なのに、北側の住宅街とはかなり雰囲気が違う。
まず、街角カフェがない!そしてゴールデンリトリーバーを散歩させている人も見ない。そして、そもそも歩いてる人の色が違う。
アジア系、中南米系と、あとはソマリアの人が多くて、ベールを被ったムスリムの女の子が目立つ。
そんな中に、キャピトル・ヒルの出張所みたいな一角がぽつんとあるのが、コロンビア・シティ。
「シティ」といってもほんとに一角ですが。
道の両側、全部で3ブロックくらい。
レーニア・アベニューの中でなんだかここだけ、煉瓦づくりの昔の建物がかたまっていて、ブティック、寿司バー、シアター、映画館、ビストロ、ウィスキーバー、ヨガ教室、そしてもちろんスターバックス、などが並んでいる、ヨーロピアンテイストな一角です。
ここにある「コロンビアシティ・シアター」に、知人のライブを見に行きました。
ここ、間口は狭くて見過ごしそうなほどちっちゃいですが、1917年に建った由緒あるシアター。
ワシントン州でもっとも古いヴォードヴィル・シアターだったそうです。
ジャズの時代のちょっと前はヴォードヴィル・ショウが盛んで、ユーコンのゴールドラッシュで景気のよかったシアトルにもひっきりなしにヴォードヴィル一座が来てたそうです。そのうちの1つにジミヘンのおじいちゃんとおばあちゃんがいて、劇団が急に分解してしまったのでやむなくシアトルに留まることになったなんてお話も、前回ご紹介した『Jackson Street After Hours』に出てきました。
前回の話の続きのようですが、禁酒法時代にはダウンタウンからちょうど良い距離を保つ「スピークイージー」の1つだったのは間違いありません。
1940年代のジャズ全盛期には、デューク・エリントンやエラ・フィッツジェラルドもツアーで訪れて演奏したんだとか~~!
そして1960年代には、ジミ・ヘンドリックスお気に入りの舞台だったそうです!
時間があったので隣の Tutta Bella でピザ。ダウンタウンのウェストレイクやフリーモントにもお店がある気軽なイタリアン屋さんで、石窯焼きピザがうまいです。
シアターはバーの奥にあって、表のちっちゃい入口からは想像できないほど広い。
収容人数303人と壁に書いてあった。
舞台のレイアウトは建設当時のままなのか、煉瓦むき出しの壁、「ツイン・ピークス」風の重厚な赤いカーテン、高い天井にとってつけたようなクラシックな照明器具、という、無骨なのかエレガントなのかどちらともつかない内装がいかにもちょっと町外れのシアターって感じで良い雰囲気。
天井が高くて音響も悪くない。
この舞台、デューク・エリントンの楽団にはちょっと狭い気がするけど、入りきったんでしょうか。
このホールでエラ・フィッツジェラルドとかジミヘンを聴いたらすごいでしょうねええ。
なんと贅沢な。
今日のバンドは、ギター、ドラム、キーボード、ボーカル、ベース、バイオリン、バンジョー、ウクレレにベリーダンサーが絡むという、ユニークな編成でした。
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わーっ!Tomozoさん、コロンビアシティにいらしてたんですね!
返信削除治安が悪い雰囲気の街ですが、この一角だけ、凄く面白いんですよね~。
コロンビアシティベイカリーと、Empire Espressoがお気に入りです。お肉屋さんも、なかなかいいです。
あと、なぜか、センスのよいおもちゃ屋さんと、子供服のコンサイメントストアがあるので、月に何回かは行ってるかもです・・・。
でも、このシアターは知りませんでした。雰囲気いいですね~!いつか、行ってみたいです。
ZIZIさん、こんにちは!。コロンビアシティ、良く行かれてるんですね!
削除SODOからすぐ南のエリアの中で、こことマウントベーカーの一角だけ、全然雰囲気が違ってて面白いですよね。
息子が高校でサッカーをやってた時は、このあたりまで練習や試合に来てたこともあったので何度か通ったのですが、歩いてみたのは初めてでした。ベーカリーにも行ってみたいです!