少し前、Seattle Children's Hospital (シアトル・チルドレンズ・ホスピタル)に行ってきました。
ここは全米でも数少ない小児総合病院で、米国内だけでなく世界各地から移植手術などを受けに小さい患者さんが来るようです。
今回は、うちの息子が2月の末に試合で頭を打ってconcussion (軽い脳振とう)と診断された例の件のあと、2週間たっても時々軽い頭痛があり、特に数学の宿題をしていると頭が痛くなるというので、school nurse (日本でいう「保健の先生」的存在です)やサッカーチームのトレーナー(高校のスポーツ部には、コーチのほかに必ずこのプロのトレーナーがついていて、練習や試合中にケガをしたり身体を痛めた場合にすぐその状態を確認してくれ、試合に出て良い状態かどうかを判断し、故障のある子にはストレッチなどの指導をシてくれたりします)はじめ、いろんな人に一度ちゃんとお医者さんにみてもらいなさい、といわれたので行ってみました。
うちの息子はもう身長170センチの高校生なんですが、それでも紹介されたのは小児科。
子ども病院は「きりん棟」と「くじら棟」に分かれていて、くじら棟は海のテーマで統一されてます。
病棟真ん中の明るい吹き抜けには、ノースウェストのネイティブアメリカンアート様式の、おおきなクジラ(一番上写真)。
エレベーターの中にもイッカクが。
待合室や廊下も海テーマ。
Concussion 外来はくじら棟の4階、整形外科>Sports Medicine (スポーツ医学)科の中にあります。数週間前、別件で来たときに診てもらったのと同じ整形外科のドクターでした。
こんな可愛い待合室に、うちの息子はまったく似合わない。
でも整形外科外来なので、走り回るちびっこちゃんたちに混じって、ほかにもスポーツで怪我したっぽいティーンエイジャーたちが親に付き添われてちらほらと、居心地わるそうに座ってました。ひよこの囲いの中に入れられたダチョウみたいな感じで。
診察室の床にもクジラ。ランプはオルカ。徹底したコーディネート。
ドクターは問診だけで、実は学校のサッカーチームのトレーナーに数日おきにチェックしてもらっているのとほぼ同じ項目をチェックしただけでした。
頭がどのくらい正常に動いているかを確認するための項目で、たとえばランダムな単語を5つ聞いて、聞いたのと反対の順番に繰り返す。5ケタの数字を3つ聞いて、これも反対から繰り返す、といったもの。
横で聞いていて………この数字のテスト、わたし頭を打ったことはなくても完全に落第だと思いました。ふつうに覚えられないし。
これはものすごく個人差あるはず。だから学校のスポーツはシーズンが始まる前にこのようなテストを受けておいて、頭を打ったらもう一度 、同じテストを受けさせて、その差を比べるのだそうです。
だいたい自然回復に向かってるようだし、様子を見ましょうというだけの結論だったのだけれど、「頭を使いすぎると症状が出ることがあるので、少し勉強量を減らす必要があるかもしれません」というドクターのお墨付きレターを学校宛にもらって帰ってきました。
母ちゃんとしては8割くらいは気のせいじゃないかという気がするんですけど。数学はともかく、もうシーズンが始まっているのに学校のサッカーの試合はもちろん練習にも参加できないのは、本人にはかなり辛いもよう。早いとこ完全に回復すると良いのですが。
ティーンエイジャー的には最高のお墨付きではありませんか!
返信削除おばちゃんまで、なんかウッシッシな気分になってしまったわ。
ウッシッシで終わることを心よりお祈りしております。
もうダチョウかもしれないけど、足がぶらぶらしているところがかわいいわ。
なんだかねって感じですが…。
削除そうそうこのときの問診で驚きの事実が判明したのよ。
頭を打ったのはこれで3度目、だと思っていたら、診察前に書く質問書に自分で四回目って書いてるじゃないですか。1回目は8年生の時だって。
なにそれ知らないんですけど?って聞いても返事しないの。ドクターに聞かれてやっと、8年生の時に「昼休みに気を失う練習をしていて本当に気を失って誰もとっさに支えてくれなかったので頭を床に打った」ことが判明。
ドクターも(女性)「あー私もやったことあるわー」と言っていたので有名な遊びなの? もーなんなんですか一体。 Oちゃんも気をつけてねっ!
それ、知ってる! 有名な遊びみたいよ。なんていう名前だったっけ?
削除ハワイでも2、3年前に10歳だか11歳だかの子供が一人で家で気を失うコソ練してて死んじゃって、ニュースになっていたよ。で、KHONのジョー・モーア氏が「この年齢の少年を一人で家に置いておく親がいたとは、いやはやまったく……」みたいに頭を振っているのを見て、何がいやはやなんだかわたしはさっぱりわからなかったですよ。わたしの感覚では、10歳ならちょっとくらい置いておいて当然だったから、アメリカ人がますますわからなくなったけど、今もしょっちゅう置いていってます。
えええええ、亡くなっちゃったの?(涙)
削除たしかに10歳くらいなら全然置いていっちゃうよね…。法的にはどうなの?と思って一度調べてみようと思ったけど、すぐにわかるようなとこにガイドラインがなかったからギブアップしちゃった。
失神遊びに名前があるのかー!
うわああ。そんな お墨付き売ってほしい子 たくさんおるやろうね。
返信削除うちの娘も英語の勉強はじめると アレルギーがでて呼吸困難になるらしい。
でも病棟、きれいだね。
不安な子どもたちを 一時 海の世界に引きつけてくれるんだろうね。
リラクゼーションの役目もあるんだろうね。
何かあったときに責任問題になるので、学校もドクターも慎重に慎重になってるのでしょうね。
削除頭は本当にあけてみることができないから面倒です。
気にしだすとますますナーバスになりそうな気もするんですが……。
この階にはそれほど重篤な患者さんはいないようでしたが、きりん棟のほうにはずっと入院している子も多いようです。こんな風にあかるい病棟が、せめてもの癒しになっているとよいですね。
へぇ、中はこうなってるんですね。うちは子供がいないので、いつも通りかかるだけです。それにしても医者のアドバイスが「あんまり脳みそ使わせないで」とは・・・・。数学ってクイズみたいで私は好きだけどなー。
返信削除shokoさん、数学得意なのねー。うらやましい。
削除うちはオヤコともどもダメだわ、5桁の数字が覚えられないくらいですから…orz
数学と理科はプッシュしてたんですけど、親がこうじゃあ、仕方ありませんねえ。
Tomozoさん、先日はお会いできてとても嬉しかったです!
返信削除それにしてもここ、素敵な病院ですね。病院のくせにフォトジェニックです。特に二番目の写真がとっても好きです。診察台に座ってるのは息子さんですか?ちゃんと似合ってますよ、床から足が離れてブラっと座ってる姿がかわいいです。完全に回復したら、サッカーができるようになるけど、言い訳(?)が通用しなくなる・・・って彼にとって難しい状況ですね(笑)でもやっぱり健康が一番ですよね。
Nahoさん、わたしもお会いできて嬉しかったです〜!ロングドライブおつかれさまでした! 楽しかった!また機会を作りたいですね。
削除くじらの部屋で診察台に座ってるのが息子です。まだ似合ってますか?w
まだ頭痛が時々あってスッキリ治らないのが気持ち悪いです。
こういうガイドラインがあったばかりに気にしすぎてる気も、しなくもないのですが。