シアトルからは車で北に40分くらい。新しいバイパス道沿いに並んでいるのは全米どこでも変わらないチェーン店ばかりだけれど、 旧市街に入ると途端にがらっと19世紀末のような町並みに。
そして、お店はどれもこれもがアンティークショップばっかり。
何も知らずに旧市街を通ったら、あまりにもアンティークショップばっかり並んでいてびっくりしてしまった。
帰ってちょっと調べてみたら、スノホミッシュは「ノースウェストのアンティーク・キャピトル」と宣言している町なのだった。「米国北西部アンティーク界の中心地」って書いてあるパンフレットもあった。
すごいのか控えめなのかよくわからないけど。
スノホミッシュ市のサイトによれば、70年代中盤に町の旧市街ごと国の歴史地区(Historic District) に指定してもらって、ほぼ同時期に「アンティークの中心地」として売り出しはじめたそうです。
男子高校生と一緒じゃお話にならないので、アンティーク好きガールズ2名と一緒に再訪してみました。
男子高校生と一緒じゃお話にならないので、アンティーク好きガールズ2名と一緒に再訪してみました。
ダウンタウンは狭い川に面している。川の反対側には製材所があって、材木の新鮮な香りが漂ってくる。
線路が通っていて、『スタンド・バイ・ミー』に出てくるような旧式の鉄橋がある。 西部劇に出てくるみたいな構えの店が続く通りには、小さなアンティーク店のほかに、アンティーク店を集めた「アンティーク・モール」が数軒。
これは広い店舗を小さな区画にわけて、それぞれの区画で個人ブローカーが委託式にお店を広げているもの。
狭い入り口を通って中に入ると、3フロアくらいにわたって、迷路のような世界が広がっている。
60年代のノベルティを集めた店、馬具や鞍や木馬など馬関連製品ばかりの店、ファイヤーキングやパイレックスの店、家具やジュエリー、古着。
あまりにも品数が多くてとりとめがなくてどこまでもどこまでも続くので、だんだん頭痛がしてくるほどである。 こういう「モール」はたいてい、入り口あたりにあるレジで暇そうな話好きのおばちゃんが2人くらいで店番をしていて、品物について質問してみると滔々とウンチクを語ってくれたりする。
高級なお品はないけれど、細々したカワイイものや変なものが好きな人には、きっと一日楽しめる。
19世紀からあまり景色が変わっていない感じのきれいな川沿いに公園も整備されているし、まったりできるカフェや、レストランも数軒。
観光地としてはパンチに欠けるのだろうが、農業ゾーンの緑に囲まれた秘密の小箱みたいな素敵な町だ。私は偽ドイツ村なんかよりもスノホミッシュのほうがずっと好き。
女同士でおしゃべりしながら無駄な買い物をして、のんびり午後を過ごすのにはぴったりの気のおけない町ですよ。
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