2019/10/15

リトルイタリーの細長ハウスとスフォリアテッラ


もうちょっとだけボストンにいます。
葉っぱの色が変わってきました。でもまだそんなに寒くない。


 日曜日、リトル・イタリーにちょっとだけ行ってみた。


ここでも家がもれなくぴったりとくっついています。そしていろんな素材がパッチワークみたいに使ってあって面白い。


こういう、外壁の一部が装飾をこらした金属(ブロンズ?)で作られている建物をあちこちでよくみかけます。これがいっとき最先端の流行りだったのかな。

この上のビルは、その金属の外壁部分が、構造的に大丈夫なのか、なんてちょっと心配になるほど、かなり張り出してます。1世紀以上大丈夫だったんだよね。

これはきっと、なにかのお店だったんでしょう。
「SEGEL」とブロンズの庇になってる部分の一番下に打ち出しされてる。シーゲル商会だったのか。

(拡大図)
ラーメンどんぶりのフチについているようなこの中華っぽい四角い渦巻き模様も、とてもよくみかけます。


角のベーカリーにちょっと入ってみたら、甘そうなものがてんこもりでした。


 「スフォリアテッラ」を買ってみました。1こ3ドル。
外がわは軽いパリパリの生地だけれど、ずっしり重量がある。

なかにはリコッタチーズとカスタードがはいってます。

パン屋のお父さんが、「これは作るのにたいへん時間がかかるのだ。これをおいてる店はほかにはそんなにないんだ。作るのに時間がかかるからね」と熱く語っていました。
でも甘くって半分しか食べられなかった。ごめん。


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2019/10/13

東のパンプキン


スーパー台風、びっくりしました。これ以上被害が広がりませんように&早く復旧できますように。うちの弟の住んでいる区域でも(多摩川上流)避難勧告が出て、かなり危なかったものの氾濫せずに済んだそうです。

 

ここも昔からいろいろあった場所ですが、とりあえず今は平和なボストンです。

そしてようやく風邪を抜け出し相変わらず能天気なとも蔵です。本当に一切なんのお役にも立たなくてすみません。せめてカボチャを見てください。


図書館の前の広場でやっていたファーマーズマーケットにもかぼちゃが並んでましたが、見たことないのがあったのです。

お尻にポコンとカップのようなものがついているのはバターカップパンプキンというそうです。

そしてこの左側のオレンジのパンプキンに「カボチャパンプキン」という名ふだがつけられていました。えええ? なんでそうなる?

このへんでは「カボチャ」についての認識が西海岸とはやや異なるようです。

小さいバターカップパンプキン買ってみたけど、実が薄かった。


ジャパニーズカボチャに似てるけどすこし水っぽく甘みは少なめでした。


ロマネスコと図書館。



これはビーコンヒルという古い地区にある、1800年ころに建てられたというお宅。

今もどなたかお住まいになられている現役住宅のようです。このへんはスーパー高級住宅街のひとつらしい。とても建ぺい率が高いですが。

ていうか家が全部くっついちゃってる。イタリアの古い街とおなじく。


街灯も19世紀のガス燈ふう。
どこを見てもこんな、ポストカードのような街です。


白骨化したネズミもオシャレなディスプレイ。


こちらはその隣の地区、バックベイのコモンウェルスアベニュー。

葉牡丹の中から手が。というような、ハロウィン愛全開のディスプレイは、やはりこのあたりでは少数派。



 同じ通りにある家(この通りもブロック全体の建物が隙間なくくっつきあっている)。
白と黒のパンプキンだけのディスプレイ。


白いパンプキンをけっこうよく見かけます。

古い建物がくっついて立ち並ぶこのあたりの地区が特にそうなのかもしれないけど、【ザ・マーサ・スチュワート・リビング】ってかんじのキメキメなアレンジメントが多いです。

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2019/10/10

やっぱりシアトルの方が〜&ブルー自転車


シアトルは季節はずれの寒さだそうです。

ボストンも、最初に来た週は真夏のような陽気だったけど、ぐんぐん寒くなってきました。

雨が多い。きょうの気温は12度〜15度くらい。



着いて最初の10日間くらいは持ってきた&入ってきた仕事に追われ、一段落ついたとおもったら今度は風邪をひき…。

なので、ボストンに来てから、近所のカフェと公園と図書館とトレーダージョーズさんとTJ Maxxにしか行ってなかった。このあいだの日曜にやっと美術館に行ってきました。

このへんの徒歩圏内のカフェは5軒くらい行ったけど、これまでのところでは、コーヒーとパンのうまさ平均ではシアトルが圧勝とおもう。

このTatte Bakeryはボストンのあちこちに数店舗ある地元ベーカリーカフェ。
だいたいいつも混んでます。ここはなんとはなしにハイソなかんじのお客さんが多い。

ツイードのジャケットに手入れの行き届いた革靴、丸縁べっこう眼鏡の初老男性がハーバード出版のペーパーバックをかたわらにトマトの煮込みを食べてたり。教授かな。
シアトルではあんまり見かけないタイプのオシャレおじさんがちらほら。

トマトのスープはめちゃうま。
コーヒーはスタンプタウンの豆使用で、このへんで今までに飲んだなかではいちばんおいしかった。

パンとケーキはふつう。
バゲッドも買ってみたけどシアトルのGrand Central Bakery のほうが圧倒的においしいです。
GCBのほかにも優秀ベーカリーがほんとにたくさんあって、シアトル民は幸せですよ。



と文句をいいながら食べてしまった、うんち君形パッションフルーツのケーキ。
おいしかったです。
しかしこれで7ドルは高いわー。高すぎる。


こういう格好の人の銅像がいっぱいある街角。これは通りの名前にもなっているBoylstonさん。18世紀後半〜19世紀初頭の人らしい。



図書館前。

ボストンのシェア自転車 Bluebikesはドック制で、年間パス99ドルで1回につき45分間乗り放題というシステム。
メンバーシップなしだと1回の利用は2ドル50セント。

うちの息子もときどき通勤につかってて、べんりだよー、といってました。電車だと乗り換えを入れて45分くらいのところ、自転車だと15分なんだって(「めっちゃはやく走るから」って。おいおい)。

おもに通勤に使ってる人が多いそうです。

シェア自転車では結構草分けのほうかな、2011年から実施してて、去年から健康保険組織のBlue Cross Blue Shieldがスポンサーになって「ブルーバイクス」に名前がかわったそうです。


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2019/10/08

アメリカで一番古い&3世代かけて移住ってなぜ?


まだボストンにいます。

昨日はシアトルのBalladで大火事があったというニュースをウェブで見てびっくりしてました。よく通る街角のビルが全焼で、消防士三150名が消火にあたったとか。

3年前のガス大爆発といい、なぜかご近所で大事件があるときには留守にしていることがおおいな。

あの大爆発後、案に相違してあの一角はまだ開発されてないんですよね。けっこう広いしいろいろ難しい場所なのかな。


ボストンの「パブリックガーデン」と「ボストン・コモン」。

隣にくっついている「コモン」は1634年につくられた、「アメリカ初の公園」だそうです。でも1634年て、まだアメリカ合衆国できてなかったよね?

国より古い公園なんですね。

「ガーデン」のほうはその約200年後、1837年につくられた、アメリカで初のパブリックなガーデン。

アメリカ建国後、半世紀をすぎたころですね。

大統領は20ドル札のジャクソンで、アメリカの領土はミシシッピ川まででした。

そしてこの年にヴィクトリア女王が即位してるんですね!
当時は大英帝国の最強時代がはじまったところ。



ボストンについた週は真夏みたいな陽気で、ガーデンには大きなモナークバタフライ(オオカバマダラ)がたくさん、ひらひら飛んでました。

この写真はちょっとわかりにくいけど、てっぺんの花の上にいます。(ピント合ってない)

これって群れてメキシコに渡るやつ。
知らなかったんだけど
「南下は1世代で行われるが、北上は3世代から4世代にかけて行われる」んだそうです。
どうして行く場所をみんな覚えているんだ!

 

花壇に植えられている植物は面白いとりあわせが多いです。これはたぶん、タロとティーリーフ?ピンクがかったこんな色のティーリーフは初めて見ました。
ここだけなぜかハワイアン。


うんち形に刈り込まれたイチイ(かな?)。このへんはヴィクトリア朝ふうなのでしょうか。


水辺に柳の巨木があって、優雅です。


天気がいい休日はあっちこっちにミュージシャンがいて、いろいろ奏でていて気が狂いそう。



橋の上にはアコーディオンのおっちゃんが陣取っていて、橋の下にはサキソフォンの人、門のところには一人楽団の人、ベンチには中国のおっちゃんが地味に胡弓を奏でていたり。


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2019/10/01

まだ改装中のシータック空港で見たアレ


ボストンに来ています。初ボストン。
これはパブリックガーデンの入り口に立っているワシントンをうしろからみたところ。


シアトルからは5時間ちょっとのフライト。 
日本やハワイへ行く時間とくらべると、意外に短いです。
今回はアラスカ航空。おっさんフリートが並んでるのみると、なんかなごむ。
ハワイ行きのおっさんだけピンクのレイをかけてるのが超好きなんだけど、この日はみかけませんでした。あれにのってホノルルからシアトルに来たんだよー。



シアトルタコマ空港はまだ改装中。あの巨大ガラスがドラマチックなメインロビーもまだ工事中で、ちょっとしかひらけてませんでした。

そしてそのどまんなかにアメリカンなスシバーができていた。

電源がついてるテーブル席が増えてたのは喜ばしいです。
マイボトルにお水くむステーションもおシャレ。



空港の新しいテナントはローカルビジネス偏重になるもよう。これも喜ばしいですね。

でもIvar'sがなくなっちゃったのはちょっと残念。


こちらもシアトルデザインのショップ。くつしたとかトートバッグとか。


 CaffeVitaとチーズのBeecher's もできてた!
これはうれしいな。

アラスカ航空のNゲート付近にはSkilletとCaffé D’arteができてました。



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2019/09/29

文明と関係ない砂丘


北カリフォルニアの海岸ハイキングは、ワシントン州とはまたちょっと違う風情。

光のかげんが強くて影がくっきりしてる。


砂丘というものはたいへん歩きにくいことがわかりました。



そして、靴のなかにがっつりスコップで2杯ぶんくらいの砂が入ってた。

はだしのほうが歩きやすかったかも。



砂丘にはかわいい多肉ちゃんがいっぱいでした。ちょこっと掘って持って帰りたいような(駄目ですよ)。


ワシントン州の海岸ほど、人を拒否するアンフレンドリーな海ではないけれど(すくなくとも巨大丸太がゴロゴロ浮いていたりはしない)、でもあまりウェルカムな感じでもなく。

ゾウアザラシ専用ビーチの手前に人間もはいってよい砂浜があり、サーフボードを抱えた人が何人か海にいました。

しかし、ハイキング道とサーファーを別にすれば、灰色ペリカンの群れとかTurkey vulture(ヒメコンドル)とか、なんかいかつい感じの古代っぽい鳥が飛び、人間の文明とあんまり関係ないかんじの場所なのでした。

ペリカンは前にワシントン州の海辺でも見物しました。このへんからやってくる団体だったのかな。


この砂丘のうえの影がなんだかとても綺麗でした。ピントがあってないんじゃなくて、砂が平らじゃない&枝が動くので影がくっきり像を結ばないのです。

みていると催眠術にかかりそうな感じ。
高画質ビデオで撮ったらトリップ用にいいかもw

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2019/09/26

ゾウアザラシのいるところ



北カリフォルニアの海岸にあるAno Nuevo州立公園に行ってきました。

ゾウアザラシ界では有数の保養地として、ピークには1万頭以上のゾウアザラシがやってくるそうです。


このように真夏の湘南海岸のような混雑ぶりがみられるのは、母アザラシが子どもを育てにくる冬季。



ピークは冬なので、この日は4頭しかいませんでした。





この矢印の先に、かなり大きなオス2頭と、若いオス2頭がねそべってました。

ゾウアザラシといえば、子どもの頃に読んだ長新太さんの絵本によく登場していたのを思い出します。

当時はゾウアザラシって架空の動物なのかと思っていた。
ほんとうにゾウみたいな鼻のあるアザラシなんですね。遠くからとはいえ実際に野生のゾウアザラシを見られるとは。もっと北のほうにいるイメージだったんだけど。

大人のオスは体重2トンにもなるそうです。ちょっとした小型トラックなみ。



 近くで見ると、こんなお姿です。この公園のパンフレット。



子どもから大人になると、オスはだんだん鼻がのびてきます。

19世紀以降、脂をとるために乱獲されてほとんど絶滅寸前になっていたところ、保護が功を奏して最近では17万頭くらいまで増えたそうです。

ここの州立公園は保護区になっていて、子育て期間の冬季(12月中旬〜3月)はガイドつきツアーでのみアザラシたちを見学することができます。

ビジターセンターがあって、ゾウアザラシについての情報満載。これもその情報ボードのひとつです。





ゾウアザラシはなんと深海にもぐって、イカとかこのようなぬめぬめした深海生物を捕食するのだそうです。
捕食のためにアリューシャン列島沖まで遠征するんだそうだ。

半年何も食べずに子育てするというザトウクジラとおなじく、かなりメリハリのきいた食生活を送り、陸にあがっているあいだはいっさいなにも食べないのです。

春から初秋にかけては「MOLTING」シーズンで、毛が生え変わるあいだ、6週間ほどビーチに戻ってきてごろんと寝そべっています。この間も何も食べず、ひたすら寝そべって毛が生え変わるのを待ちます。

わたしが行ったときにごろんと砂浜にいたアザラシたちは、毛が生えてくるのを待ってたのですね。

MOLTINGっていっても、犬や猫のようにパラパラと毛が抜けて生え変わるんじゃなく、なんと皮膚ごと!べろっと剥けて、下からあたらしい皮膚ができてくるんだそうだ。


こんなふうに(州立公園のサイトより)!!!

「あーそろそろ毛がハゲるから陸にあがんなくっちゃ」って、いったいどういう感覚なんでしょうねえ。

アザラシがいるビーチを見下ろす展望台にはレンジャーさんがいて、この剥がれ落ちた毛皮を触らせてくれたり、双眼鏡を貸してくれたり、いろんな質問にこたえてくれました。

このように剥がれた皮膚がベロベロと砂浜に落ちているそうですが、触らせてもらったそのきれはしは、ポーチくらい作れそうな、なかなか立派な毛皮でした。


 ゾウアザラシを見るには、このような砂丘を越えて30分ほど歩きます。


ゾウアザラシはあんまりいなかったけど、海の上にはペリカンがたくさん飛んでました。

海風が気持ちよい砂丘ハイキングでした。

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