2011/01/31

チャイナタウンてどこ?


もうすぐ春節、チャイニーズ・ニューイヤーですね。

シアトルのチャイナタウンでは、先週土曜にライオンダンスやドラゴンダンスがあったらしい。残念、見逃した。




チャイナタウン  ≦「インターナショナル・ディストリクト」。日系スーパーも紀伊国屋書店もダイソーも、フジベーカリーも、ラーメン屋や居酒屋もあるし、お店は見た感じ、中華系と日系と半々くらいの感じ。もちろんベトナム系のPHOの店とかもある。要するにアジア街ということでひとくくり。

私より前からシアトルに住んでいる友人は、ここにある日本食スーパーの宇和島屋に月に一度くらいの頻度で来ておきながら、「チャイナタウンてどこ?」と私に聞いた。

そのくらい影が薄い。ちゃんと「中華門」もあるのに、いちおう。 ↑フジベーカリー前。 

ホノルルのチャイナタウンは、狭いながら活気のある市場がいくつかあって、派手な色の魚や豚の顔や鶏の爪や生きたナマズやドリアンやバナナの花などなど、カラフルで刺激的なものが山積みで、年末にもなると中国のおばちゃんが殺気だって押し合いながら買い物をしていて、楽しかった。



シアトルの「ID」(インターナショナル・ディストリクト)は、いっちゃなんだけど、寂れた感がただよう。


活気を出して人を呼ぶための工夫もいろいろされてるようだけど…。たぶんこういう壁画もその一環。
でもドラゴンを配置したり中華門を作ったくらいじゃ、活性化は難しいだろうと思ふ。
ダウンタウンに近くて、昔からの安宿がたくさんあるので、どうしてもギリギリの人たちが集まる。いかんせん、雰囲気が暗くなる。

ホノルルのチャイナタウンも昔は夜になるとヤク中と売春婦ばっかりで寂れていたが、10年くらい前からオサレなレストランバーやクラブやギャラリーが次々に出来て、一気にホノルルで一番ヒップな町になった。

ここの「ID」にも、たとえばベルタウンのバーが数軒引っ越してきたら相当変わると思うなー。でもきっと引っ越す意味はないなー。オサレで本当においしいラーメン&バーとかはどうだろう。

近くのもと移民局だった古いビルがアーティストの集合スタジオに改装されたそうなので、そのへんからなんとなく活気が出てきたらいいのに。とちょっと思う。



でも今のままのIDも、かなり好き。活気あった時代の怪しい名残がたくさん残ってて、ほんと面白い。

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2011/01/30

大統領のドーナツ

ドーナツは、哲学的なおやつだ。

こんなにもあからさまに、「無」を存在の中心に据えた食べ物がほかにあるだろうか。

あまりにも単純で、これ以上どうすることもできないシンプルな形。

存在自体がZENではないか。

…なんてことを思っているわけではないだろうけれども、アメリカのおやつキングはドーナツ。

警官ドラマでも良く出てくるけど、いい年の男の人が食べててもなんとなく絵になるおやつじゃないかという気がする。

シアトルでもドーナツ屋さんはしのぎを削っています。

ここのTop Pot Doughnuts は、多分一番人気。
店名に由来するチャーミングな物語はこちら。ちゃんとした日本語訳がついてます。

市内に数店舗ある地元オリジナルのドーナツ店で、シアトルのフットボールとサッカーのプロチーム、シーホークスとサウンダースの「公式ドーナツ店」ということになっている。ロッカールームにドーナツが積んであるとは思えないけど、積んであるのかもw 

オバマ大統領がシアトルに来たときにも自ら寄って、一箱お買い上げだったという。
オバマ大統領は、シアトルのFran's チョコレートの塩キャラメル(だったかな?)もお気に入りでホワイトハウス御用達なのだそうだけど、遊説先で選挙民にアピールするためには高級チョコレート店でお買い物では問題外で、やっぱりドーナツの大箱でなくっちゃ、話にならない。

ダウンタウン店は広い吹き抜けのカフェになってて、両側の壁には天井まで届く書棚が作りつけられて、図書館みたい。古い百科事典などの活字本が並んでいる。


コーヒー豆もここで焙煎している本格カフェ。
肝心のドーナツは、とても折り目正しい感じで、オールドファッションが格別おいしい。レモン味のもおいしかった。

Wi-Fi も時間制限なしフリー。なので、パーキングの心配さえなければ、仕事を持ち込んで数時間長居しても全然平気な、書斎代わりに気持ちよく使えるカフェのひとつ。


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2011/01/28

霧の朝

霧の朝のグリーンレイク。

シアトルは時々、局所的に深い霧に覆われる。



いつもの 景色が底のない濃淡になる。
霧の小道にはなにか異形のものがひょっこりと現れそうな。


「シモーン、外套を着よ、黒塗の厚い木靴を履け、
二人して霧の中を行かう、船に乗った人のやうに」
ルミ・ド・グールモン  堀口大學 訳



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2011/01/27

Cannabis

Cannabis  n. (植物)大麻。カンナビス。大麻から製した精神活性のある薬物(マリファナ、ハシシ、ガンジャなど)




ワシントン州もほかと同じく、厳しい財政難にみまわれている。

で、ある州議員が提出中なのが、マリファナを酒屋で買えるようにする法案
 若手じゃなくて、孫もいる64歳の女性議員です。
おばあちゃんに怖いものなし!

この方法で年間4億ドルの税収が見込めるとのこと。
 
21歳以上なら誰でも酒屋でマリファナが買えるようにして、州でライセンスを発行した農家が州内で栽培するようにすれば、税収以上の経済効果が見込めるはず、という。




今でも主に西部の15州とワシントンDCでは医療用マリファナが合法で、医師の処方があれば指定の場所で買うことができる。この対象になる病気や症状も州によってバラバラだし、一度に所持できる量なども違う。カリフォルニアはかなり緩くて、不安神経症や一時的な痛みでも割に簡単にほいほい処方してくれるらしい…。かと思えばまったく禁止の州もある。
この州による法制の違いにはいつもながら、いまだにビックリしてしまう。

実際に医療マリファナを使ってる人に会ったことはまだないけど、 日本で芸能人が大麻所持で捕まったって大騒ぎになったりするのを耳にすると、日常にいかにマリファナがあふれていることよ、としみじみ思う。

高校生の息子によると、中学校や高校の教室でも取引されているし、休み時間に校庭の隅でマリファナをすっている子どもを見ても、先生はわざわざ注意もしない、という。

コンサート会場ではどこかから焚き火のような煙がもうもうと流れてきて、ライブのあとは服や髪がマリファナくさい。

大量に売りさばいたりしているのでなければ警察も所持くらいで検挙したりしない。
これはワシントン州だからで、テキサスとかではまた全然違うのかもしれないけれど。

大麻は太古の昔から役に立つ植物であるし、タバコやアルコールよりも毒性も中毒性も低いのだから合法化すべきだと主張する人々は昔から一定数いて、シアトルでは毎年そういう主張の人が集まるHemp Fest というお祭りも開催される。(吸う目的でなく、紙や布の原料として栽培を合法化するべきだという人も多い)

 さすがに一般へのマリファナ販売を合法化しようという議論をまともにまな板に載せた州はまだないようで、これが本当に審議にかかればワシントン州が最初になるだろう。…まだ相当にかかるとは思うけど。

現実に大変な量のマリファナが流通しているわけで、すべてアンダーグラウンドに流れているこの資金を税収として取り込んで、健康保険などの資金に充てよう、という思い切った議論は、たしかに一目おかれても良いと思う。反対する人がまっさきに言うのは、大麻を許可したらコカインとかヘロインとかもっとシリアスなドラッグにエスカレートしてしまうのではないか、ということだが、そういう人はすでにエスカレートしているし、手に入りやすいから中毒になるというものではなくて、ほかに理由があるはずだ。食事時にワインを飲む人が全員アル中になるわけじゃない。

現実に、子どもたちが気軽にドラッグをお小遣いで買えてしまえている。むしろ薬物中毒になってしまった人に対する救済や、子どもたちが夢中になれる薬物以外のものを提供することに使えるお金が入ってくるならそっちのほうがよいのではないでしょうか。

でも、新聞記事のコメント欄をみると(議論白熱していて700件以上のコメントがついていた)、「税収に貢献するわけないだろう。だれが裏庭で栽培できるものをわざわざ酒屋で買うんだ」という意見もある。たしかに、もうちょっと法がゆるくなったら裏庭に大麻がわさわさしている光景がシアトル中で見らてしまうかもしれない。

ただし、万が一可決されても、現状ではマリファナの売買はもちろん所有も使用も禁じている連邦法と矛盾するので、ほんとに税収にするには難関がある。

(医療用については、連邦法では違法ではあるけれ州法に従っている限りは検挙しないという方針)
現在でも医療用マリファナの販売はグレーゾーンで、ワシントン州では法律がないので解釈次第ということになる。

酒屋で売るようになったら、やっぱり「オーガニック」や地元ビールみたいなご当地ブランドが競い合ったりするのだろう。20年後くらいには実現するのではないかという気がする。

追記:1/30の新聞が 医療用マリファナ販売についての一面で特集していて、いろいろ興味深かった。
訂正→ 医師や療法士は、マリファナを「処方」ではなくて、「推薦」することができる。事実上処方と同じように医師が署名する。医師だけでなくて「自然療法士」なども可。
医療用マリファナが合法化されたのは12年前で、今では数万人の患者が利用していて、100軒以上の販売店が 営業している。法は、本来患者が自分で栽培して利用することを前提としていて、販売店が合法なのか違法なのかは明確でないので、患者を登録制にして販売店も許可制にしようという案が出ているそうだ。


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2011/01/25

めろんパンとワンダーブレッド


街の住みやすさの基準は人それぞれいろいろだと思いますが、わたしにとっては、日常のお買い物圏においしいパン屋さんがあるかどうかが、かなり重要です。

初めてアメリカのスーパーで買い物をした時、細長いビニール袋に入ったサンドイッチ用食パンに、カルチャーショックを受けました。

水に入れたら溶けそうなテクスチャー!

力いっぱいジャムをぬると、破れる!!
そして
向こう側が透けて見える!!!

なんだこりゃ、これでもパンのつもりなのか〜!、と思ったが、アメリカ人にとってはそれが脈々と受け継がれる正統なランチ用の食材で、これにピーナツバターとジャムを塗ったら立派な「おべんとう」なのだという事実も、ショックだった。

「ピーナツ」シリーズのチャーリー・ブラウンたちのランチも、こんなパンでできていたのですね。 

ワンダーブレッド」のパッケージは可愛いんだけど…。

日本で普通にコンビニに売ってるパスコのパンが、心底懐かしかったです。

ホノルルでは日本人のご夫婦が経営する『ベーカリー・マノア』のパンが、もう本当に日本の心あるパン屋さんそのもので、緑深いマノアのマーケットプレイスにこのパン屋さんを発見したときには、神様に感謝しました。

きっと材料を相当吟味しているのだと思います。あんぱんやクリームパン、メロンパンといった素朴な面々が、真剣においしかった。ホノルル市内で引っ越しを決めたときにも、このベーカリーマノアに近いかどうかを考慮リストにいれたほどでしたw。

 シアトルはカフェの数が多いだけに、優秀なベーカリーも豊富。日本人経営のパン屋さんもあります。

イーストサイドの『フジ・ベーカリー』は、文句なしにデパ地下クオリティ。カレーパンや食パン、フォカッチャなど、今のとこ特にハズレはありません。芽キャベツやトマトが乗ってるこのパンもおいしかった。メロンぱんはラズベリーや抹茶やいろいろあって可愛いけど、もうちょっと大きくてもいいなあ。


 最近、インターナショナル・ディストリクトの日本食スーパー宇和島屋の近くに支店がオープン。いままでは湖の向こうへ橋をわたっていかなければならなかったのが、向こうからお買い物圏にやって来てくれた。


 この支店ではエスプレッソマシーンがおいてあって、なんと、ほうじ茶ラテもありました。

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2011/01/23

Exit through the Gift Shop

Capitol Hill

Exit through the Gift Shop という映画をみた。DVDで。去年の封切時に行きたかったのだけど、単館で上映期間も短かったので見逃してしまった。

英国のストリートアーティスト、Banksy の監督するドキュメンタリー。今年(2011年)のアカデミー賞ドキュメンタリー部門にもノミネートされたようです。


Banksy はストリートアートの世界で超有名なカリスマアーティスト。作品はこちら
スケボー小僧のうちの息子も彼を神のようにあがめていて、私は息子から教えてもらった。
Capitol Hill

開発途上国に対する搾取を告発したり、軍や警察をちゃかしたり、強烈な政治的メッセージをもった、皮肉でポエティックな作品を世界各地で発表し続けている人。
イスラエルが建てたガザ地区の壁へのラクガキはとくに感動的。
ラクガキとして製作されたそれらの作品が、サザビーの競売で一千万円以上の値で取引されたりもしている。

これだけ有名なのに、今なお顔も素性も明かさない方針を守り続けている手際の良さだけでも、天才的だ。
この映画の中に登場するときも(監督なのにも拘らず!!)覆面のままカメラに向かってしゃべる。

でこの映画はBanksy についての映画かというと、そうではなくて、LA在住の陽気なフランス人、Thierry氏の物語なのだ。

Capitol Hill


以下、ドキュメンタリーなのでネタバレご容赦を。

Thierry氏はLAのブティック店主で、偏執的なムービーカメラ好きだった。とにかく肌身離さずムービーカメラを持ち歩き、何でも記録していたが、あるときふとしたきっかけで、ストリートアーティストの追いかけを始める。数年かけて、有名なラクガキアーティストをすべて テープにおさめることに成功し、アーティストとの間に信頼関係も築いた。

オバマの大統領選のときのポスターで一躍有名になったShepard Faireyを通して、ついに伝説のBanksy の制作現場に密着取材をはじめる。が、録画テープは何千本とたまったのに、編集して彼のつくった映画は見られたものではなかった。

Banksyは、Thierry氏には映像作家としての才能が皆無であるとみて、それじゃストリートアートを自分でやってみたらどうかと示唆する。これを神の啓示であるかのように受け取ったThierry氏は、自分に「Mr. Brain Wash」 と命名して、活発なラクガキ活動をはじめる。
それだけでなく、財産をすべてつぎ込んで広大なギャラリーを借り、人を雇い、作品を大量に制作して、大規模なデビュー個展を開く。
その作品は、アンディ・ウォホールのパロディのようなシルクスクリーンとか、みんなどこかから借りてきたようなものばかり。「アーティスト」になってまだ間もないのだから当然だ。

ここまでなら、痛いオヤジの話というだけなのだけれど、その後の展開がすごい。この「Mr. Brain Wash」、略して「MBW」、の個展は、Banksy やほかのアーティストの知名度を利用したMBW氏の飽くなき広報活動によって大成功をおさめ、作品売り上げだけで1億円もの利益をあげる。

彼はいまでもMBWブランドでアーティストとして活動している。

… 「あるいは、芸術なんてジョークだということなのかもしれない」

Banksy は「MBW」氏の成功について、映画の中でそう語る。

 あまりにもできすぎた話なので、この映画のドキュメンタリーとしての信憑性を疑う批評家もいる。Banskyは最近のインタビューの中で
 「I guess I have to accept that people think I’m full of shit. But I’m not clever enough to have invented Mr. Brainwash, even the most casual on-line research confirms that. (僕がまったくのデタラメ野郎だと思われてる事実は認めなきゃならないんだろうね。でも、僕は Mr. Brainwash の話を創作するほど頭が良くはないよ。オンラインでちょっと調べてみればすぐにわかることだ)」
と反論している。

アートって結局、やったもん勝ちなんじゃないか。アートの価値って一体誰が決めるのか。
日本人アーティストの作った萌え萌え人形がニューヨークで3000萬円で売れてからというもの、なんだかアートの世界全般がうさんくさく思えてきた。

Capitoll Hill

専門に学んだわけではないけど昔から美術を見るのは大好きで、現代美術作品も、うわーなんて面白いんだろう、と若い頃は素直に感動してみていたのだけど、最近どうもアーティストに(アート作品にというよりも、アーティスト自身に)値段がつくその方法が、胡散臭くてたまらない。
昔から美術の蒐集家の世界なんか魑魅魍魎の領域なのかもしれないんだけど、それがコンセプト勝負の現代アートとなると胡乱さも倍増する。

売れても売れなくてもなにかに動かされて創作し続け、自分のスタイルを築いて発表し続けるアーティストの真摯さにはひたすら打たれるのだけど、いったんそれに値札がついて「これはいくらいくらの価値があるものですよ」となると、とたんになんだか居心地が悪く感じてしまう。

いったい何に値札がついているのか。たぶんすごく限定されたコミュニティの閉じた高級な部屋の中で、需要と供給に基づいて決まっていくのだろう。
そこにはしたたかな商売人がうろうろしているのだろうと思うとかなりうんざりしてしまう。あるいは、アーティスト自身が商売上手であることに幻滅してしまうのかもしれない。

閉じたドアの向こうで動いている金額を考えるとMr. Brain Wash は可愛いものなのだろう…。

Banksy 自身はギャラリーとも契約していないし、ウェブで作品を売ったりもしていない。どうやって生計を立てているのかは宣伝していないので、彼自身がプロデュースした過去のショウで売れた作品が収入になってるのかも不明だけど、彼の作品は社会告発である以上、少なくとも高級カバン屋とタイアップした作品を売ったりすることは今後もないに違いない。それでも、ハードコアなストリートの人からはBanksy はSell Out だ!と言われているようで、本当にアーティストに人が求めるものはそれぞれであるなあ、と思わされる。

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2011/01/21

SATSUMA


ハワイに住み始めたころ、冬になると日本のみかんが恋しくなったものだった。オレンジだっておいしいんだけど、手で皮がするするむける日本のみかんには代え難い。

あんまり私がみかんみかん言うものだから、母が生前、ほかのいろいろなものと一緒に密輸で送ってくれようとしたこともあった。

米国にはいっさいの柑橘類は輸入禁止。母が送ってくれたみかんも、税関で箱があけられ、取り出されて、「こんなものが入っていたので抜きました」というお知らせが代わりに入れられていた(悲。

 それが4、5年前から、日本のみかんに良く似たカリフォルニア産クレメンティン種のCuties というのがコストコに登場。これは厳密にいうとみかんとは別種で、味にも時々あたりはずれがあるけど、みためはすっかりみかん!嬉しかった。

そしてシアトルでは、温州みかんの「 Satsuma 」が冬場はどこのスーパーでも手にはいる。
野菜や果物はなるべく地元産のものを買うようにしているけど、さすがにみかん農園はワシントン州にはなくて、この薩摩くんたちはフロリダから旅してきたもの。


冬の重い雲がたれこめる雨の日にも、キッチンにみかんがあると気持ちが明るくなるではないですか。

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