2020/05/16

私を泣かせてください



きのうの朝、ひさびさにSpotify(有料会員ではないのでコマーシャルが入るため、あまり使っていなかった)の「Daily Mix1」を開いてみたらこの曲がかかり、感動の涙をしぼり取られました。

この↑歌手の人は不思議の国のアリスみたいな帽子をかぶってますが、帽子と歌はたぶん関係ありません。

あまりにも気に入ったのでAppleMusicで開き直してこのオペラをフルで2回繰り返して聴いてしまいました。


こちらのバージョン。メゾソプラノはチェチーリア・バルトリさんです。
この人の声素敵ー。オペラはほとんど知らない世界です。父が晩年、オペラ好きになって東京でよく通ってたみたいだけど一緒に行く機会はなかったし、自分でチケット買って見に行けるような余裕も皆無だったし。そもそも歌曲って、最近まで不思議と興味なかった。

「私を泣かせてください」ってどストレートな題名です。

バッハとバロックが大好きっていってるわりに、ヘンデルって「メサイア」と「王宮の花火の音楽」くらいしか知らなくて、なぜかこれまでまったく興味を惹かれず、ほっとんど聴いてこなかったのでした。でもこの曲、それにこの歌劇『リナルド』に、今、なぜかどはまり。

こんな曲を書いてたんだー。隅に置けないじゃん(いや全然隅には置かれてない) 。

これ、なんと、ヘンデルさん26歳のときの作曲なんですってー。ヘンデルってバッハと同年生まれ(1685年、スカルラッティも一緒!)だけど生涯一度も会ったことなかったとか、21歳のときからイタリアに行ってフィレンツェやヴェネツィアでイタリア語のオペラを書いて大評判をを得たとか、ぜんぶWikipedia情報ですが、ぜんぜん知らなかったー。超新鮮。無知ってステキ。

18世紀初頭、北国からやってきた天才青年にとって、イタリアってどれだけキラキラした舞台だったんだろうか。


このオペラはロンドンで書かれてロンドンで公演されたもの。そうか、ヘンデルさんはイギリスに帰化したんですね。

このオペラを聴いてると、18世紀には歌劇は当然イタリア語でなくてはならないと思われていたのが納得できる気がします。何言ってるかぜんぜんわからないけど、言葉そのものが音楽的ってこういうことかと思う。鳥がさえずるみたいなキラキラ感のある言葉。華やかだ。



しかしー、昨日も鉄腕翻訳者みぽりんに熱弁をふるってしまったけど、Spotifyは優秀ですねー。

iTunesから引き継いでいろいろ蓄積しているライブラリがあるので毎月11ドル払ってAppleMusicを使ってるけど、おすすめエンジンの優秀さはいまだにSpotifyが抜群で、比較にならないです。クラシックもジャズもセレクションが素晴らしい。

Spotifyは99セントで3か月というお試し期間に使ってみてとても感動したんだけど、AppleMusicを捨てるには踏み切れず、両方におカネを払い続けるのも財政上はばかられるので今は無料会員です。

Spotifyのいいところのひとつは、お気に入りやよく聞く曲にもとづいたおすすめミックスをジャンル別にいくつも用意してくれること。3か月使ってるあいだに、6種類の「Daily Mix」ができてた。

AppleMusicも似たような「あなたのための新しいミュージック」のリストを週いちで作ってくれるけど、全ジャンルがごちゃまぜなので、バロックあり、ヒップホップあり、ポップスあり、ジャズありで、今こういう方針の音楽を流しておきたい、というときに安心して聴けない。


コンピュータとスマートフォンの連係もSpotifyのほうが快適だし。

…といってたら、またSpotifyで「プレミアムにカムバック!3か月9ドル99セントでどう?」というキャンペーンが始まっていました。いいとこ突いてきた!引っ張られています。


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