2012/09/23

大草原のミサイル


Badlands National Park のそばにある、隠れた観光名所?『D-9』。
これは何かと申しますと、


Missile silo (ミサイルサイロ)Minuteman Missile National Historic Site です。

冷戦時代、ソ連向けのミサイルが格納されていて、すぐにも発射できるようになっていた格納庫です。

国立公園ではないけれどHistoric Site ということで、National Park Service (国立公園局)の管轄下にあります。こんなシロモノまで国立公園が管理してるんですね。

国立公園の管轄だから、例の『ひとまねこざる』に出て来る黄色い帽子のおじさんみたいな帽子をかぶったパークレンジャーが常駐していて、少し離れたところにある管制室(もちろんこれも現在は使われていません)のツアーも行なわれているのですが、わたしたちはプレイリードッグの鑑賞に時間を費やしすぎたため、参加できませんでした。


なので、無人のサイトを勝手に見学。当時はもちろん厳重に警備されていたのでしょうが、今は人影もない大草原の真ん中に、ただ金網に囲われてぽつんとあるだけ。『X-Files』に出てきそうです。

冷戦時代にはこんなのが1000基以上も、もちろん核弾頭を裝備して、地中に格納され、発射を待っていたそうです。 今はサウスダコタ州からはすっかり撤去されたものの、まだ大平原地帯のどこかに500基ほど現役のが埋まっているとのこと。


ミサイルのてっぺんがガラス越しに見物できるようになっています。
もちろんもう核弾頭は取り外されていますが、ソフトクリームのような形のミサイルを上から見下ろすと、なんとも言えない気分になります。

 You Tubeに、ツアーの様子がよくわかるビデオがありました。冷戦時代に現役で本当にそこで働いていたおじいちゃんが説明をしてくれるようです。

ドミノスピザの箱を真似て、World Wide Delivery in 30 Minutes or Less なんてドアにペイントされているのが写ってます。当時この地下で働いてた兵隊さんたちが描いたんでしょうけど、最低最悪のジョークですね。


格納庫のすぐ外はこんな道。牛が座りこんでて通れません。冷戦中もきっと牛たちは何も知らずにミサイルの上で草を食べていたことでしょう。


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2 件のコメント:

  1. ふかいねえ。本当に冷戦がとけたのがつい最近なんだとわかるね。まだ、500基か。

    牛さんたちのとおせんぼ・・
    プレーリードック

    そちらの方は ずっと心癒されますが。
    Tomozoさんたちは 立ち往生 困ったかな。

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    1. りょんさん、その500基いったいどこに向けて射つつもりなんでしょうねえ。半分に減ったとはいえまだ500 too many ですよね。

      牛たちは、ミサイルの向こう側に座り込んでいたので、遠くから見ただけでした。あれを全員どかすのはちょっとひと苦労でしょうね。

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