2012/07/04

丘陵の町 Okanogan と Twisp


(カスケードループのロードトリップ、その3)

州道20号を東へ向かってカスケード山脈を越えると、急に景色が変わる。

木立もまばらな乾いた低い丘陵がうねうねのびていて、その間に緑の濃い農地や果樹園が広がっています。

灌漑してないところは枯れ草色、農地だけが鮮やかな緑色。


牧場の庭に、ティピ(インディアンのテント)がひとつ、ぽつんと立っているのがみえます。

もちろんレプリカなんだろうけど、夕陽を浴びて、なんだか胸にせまる風景でした。


この日はOkanogan (オーカノガン)に一泊しました。
ワシントン州の(東西の横の線でいうと)真ん中よりちょっと東に寄ったあたりです。

ロードマップを見ていると、Okanoganの町のすぐ東のあたりに、広いインディアン居留地があるのに気づきました。

帰ってきてから読んだ『Native Peoples of the Northwest』によると、19世紀半ば、このあたりの土地に住んでいたネイティブ住民はその居留地に追い立てられてしまったんだそうです。12部族みんなまとめて。


翌朝は日曜日。朝9時、Okanogan町のメインストリートは無人でした。


カフェもお休み。ゴーストタウンみたい。これが本来あるべき日曜の朝の姿なのかもしれません。
最近はなんでも年中無休が当たり前になってるけど。


町のはずれに、地元の農産物(野菜、チェリー、はちみつ、ピクルスなど)を売るお店が開いてました。たぶんロードトリップの観光客向けで、こちらは年中無休。

そして、シアトルから200マイル以上離れた農村の売店ではありますが、当然のようにちゃんとしたエスプレッソバーがあって、ちゃんとしたアメリカーノが飲めました。さすがワシントン州!素晴らしい! ハワイではこうはいきませんでしたよ。



向かいのチェリー果樹園からこのカフェ/農産物スタンドにコーヒーを買いに来たお父さんと息子。すっごく可愛い笑顔の坊やでした。


丘陵に自生しているのは、Big Sagebrush というセージに似た低木など。雨量が少ないのが見た目でよくわかる枯れ草山。サボテンは生えていないけど、オアフ島のマカハやハワイカイのあたりの禿山に良く似た風景です。ハワイもシアトルに劣らぬマイクロウェザーで、年間通して雨量が極端に少ない地帯があるんです。


前の日に来た道を少し戻って、Twispという町へ。
ここで東西へ伸びる州道20号と、南へ下る153号が分かれています。
ハーレーに乗ったおっちゃんたちが集うパブがあり、ベーカリーがあり、意外に都会的なお店やホテルがちらほらある街道沿いの町。

この町の近くのハイキングコースに行こうと思っていたんだけど、トレイル入口までの車道があまりに悪かったのと、急に天気が悪くなって雹まで降ってきたので、あきらめました。


こんなに青空だったのにー。
Twisp の歯医者さん。せいうちの看板でした。


お水を買ったガソリンスタンドにあった、コイン式の自動ピアノ。
ステンドグラスがついたエレガントなピアノです。現役かどうか聞けばよかった。


 飼料屋さん(日曜休業)の前で縞ねこ兄弟がうろうろしていた。いつもご飯をもらう時間だったのか、うらめしそうに中を覗きこんでました。


とてもおなかが空いていたのか、ずっと後をついて来てすりすりしてた。ひとなつこい兄弟でした。



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2 件のコメント:

  1. あ、やっぱり日曜日はお休みだったんですね!
    田舎(?)は皆、そうですねぇ。
    特に農業がメインの町ってそうかしら?って感じました。
    でも本当に「町ごと」お休みなんですね。

    Twispは行った事あったかな?通り過ぎただけかも・・・?
    そうだ!Loup Loupに、クロスカントリースキーをしに行ったんでした!
    あそこまでのドライブが好きですねぇ~!
    (Chelanからでしたけど。)

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    1. オレンジ猫さん、こんにちは。
      農業地帯だと、日曜休業の傾向が強いのかもしれませんね!
      都会にいるとなんでも年中開いてるのが当たり前だと思ってしまいがちですが、そんな必要ないのかも、と思いつつ、カフェが開いててよかった~(笑)。

      Loup Loup にスキーに行かれたんですか!いいなあ。
      わたしたちがクマを目撃したのはちょうどLoup Loup のあたりでした。
      道路も走りやすくて気持ちのよい山道ですね。冬場はうちの車ではちょっと不安ですが…。

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