先週末はBellingham (ベリンガム、あるいはベリングハム。Hをはっきり発音する人もたまにいるけどそんなに多くないみたい)。シアトルからは北へ約2時間。ハイウェイをひたすらまっすぐ北上する。息子のサッカーチームのトーナメント参加のため…だったのが、途中、ハイウェイで突然空が暗くなってこんな雪が降り出した。
うわーうわーといいながら10分も走ると、すっかり地面が乾いていて雪のひとひらも降った気配がない。空にも晴れ間が見えている。にわか雪というのか、通り雪というのか、つかの間の吹雪。
空は晴れていたものの、グラウンドには朝方降った10センチくらいの雪がつもってて、試合は中止。せっかく2時間ドライブしてきたのだから街の見物にでかけた。その前にとりあえずスーパーのTARGETに寄ったら、駐車場にはカナダのナンバーをつけた車が多かった。カナダ国境はここから30キロくらい。お買い物圏なのだ。
とりあえず市街へ行ってみたら、アンデルセンのお話に出てきそうな建物があった。市庁舎らしい。前の広場もすっかり雪に覆われていて、どこか北の小さな国の首都のような風情。
港のほうには工場がちらほら。
北国のつめたい空。北緯48度、パリとほぼ同じ。ベリンガムって、『マディソン郡の橋』の主人公と恋に落ちるカメラマンが住んでいるって設定だった。物語そのものよりもその設定に説得力がある気がして、忘れられない。北のはずれのひっそりした、でもあまり田舎びていない小さな街、というようなイメージだったのだが、ほぼ想像通りだった。
雪の日曜日の朝にあいているのはカフェくらい。
試合のユニフォームを着たままの高校生は車から出るのを拒否するし、ブーツのつま先から雪がしみて来るし、特に予習もしていかなかったので、ぐるっと一回りしたあと、市庁舎の近くでドーナツとコーヒーを買って、またハイウェイに乗った。
そうだ、その手前のアンティーク屋さんもあいていた。『Garden States』のサントラがかかってて、店主らしい中年女性が店番をしていた。
「ロケットドーナツ」。店内には火星人の頭や等身大模型が陳列されている。店の外には小型ロケットが停泊中。
ドーナツもちゃんとおいしかった。オールドファッション評論家の息子によると「ミスドよりおいしい」四つ星評価だそうです。
また雪のないときに、ゆっくり遠足に行ってみたい。
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TomoQさん、私はまったく、アメリカに弱いのです。
返信削除ことのほかTomoQさんの描き出されるアメリカに弱い、脱帽!という気がします。
ベリンガム!マディソン群のクリントはここに住んでいたという設定なのですね。
ああ、ほんとうに彼の孤独と響き合うような町かもしれません。
そして、このひとつひとつのお写真の絵になること!
雪のお写真もどうです!
なんで、アメリカの木はこんなに平行にすてきな枝振りになっているの???私の、どぼんとした雪景色を引っ込めたい!です。
まるでかっこいい写真付きのエッセイ集を拝見しているみたい。
このまま、本になりますね。
完成度の高い記事。理知的で透明感のある文章。。。
それにかっこいい高校生男子がおそばにいらっしゃる。
今日は、リンクをいただいて帰ります。
初めてこちらにお訪ねしたときから、そう願っていました!
今年もよろしくおつき合いくださいませ。
TomoQさん、こんにちは。
返信削除昨夜リンクをいただいて帰る旨のコメントを
ここに書かせていただいたつもりだったのですが、
あれ〜〜ごめんなさい。うまく投稿ができていなかったようですね。
あっ、相互リンクもありがとうございます☆感謝しております。
ようやく日常が戻り、今日はゆっくりとブログを拝見しています。
何度拝見してもすてき。
今年もよろしくお願い致します。
こちらも珍しく降った名残の雪が、まだ、車のボンネットに少し。
どうぞ、よい一週間をお過ごしください。gigi
gigiさん、わー、ありがとうございます。
返信削除gigiさんの食卓に遊びにいかせていただくのが最近のエンターテイメントになってます。
少しは見習わなくちゃと思いつつ…(汗。
とても良い刺激です。今後ともなにとぞよろしく!
gigiさん、すみません。さきほども一度みてみたら、なぜか最初にいただいたコメントがスパムトレイにはいってました。
返信削除過大なおほめのお言葉ありがとうございます。かっこいい高校生?えっどこに…(笑。 嬉しすぎるお言葉に追いつけるよう、精進いたします。