シアトルからは120km くらい南、タコマの町から60km くらいの山中にある。そのまままっすぐ山を上っていけばレニアー山国立公園で、ここから右手へ、セント・へレンズ山の方に向かう道が出ている、T字路の村です。
木材産業で栄えた時期もあったらしいけれど、現在の人口は21人だそうです。
小さな駅と、朽ちた古い機関車があります。
「きかんしゃやえもん」みたいな、かわいらしい小さな機関車。かなりぼろぼろです。
昔、タコマからもっと山の中まで通っていた列車は廃止されて久しく、木材会社が線路を買い取って使っているらしい。
この線路に、不定期/期間限定で、ほんものの蒸気機関車が走るのだそうです。
機関車好きおじさんが私財を投じて購入して保管していた(機関車が家にあるっていうところが、さすがアメリカ)蒸気機関車を線路で走らせるために、Mount Rainier Scenic Railroad という機関車ファンのための機関車ファンによる団体を創設して、年に何度か走行させているのだそうです。
小さな駅は、そのレーニア鉄道運行のために新しく建てられたもの。
山麓を走る蒸気機関車、ちょっと見てみたいです。
線路脇に打ち捨てられたような古い食堂車を使ったダイナーでランチにしました。
クラシックなイチゴいりレモネード。
私はなぜかそそられたビーフレバーのステーキを、息子はふつうのバーガーを注文しました。
茶色のグレービーがたっぷりかかった、ホームメイドのガーリックマッシュポテトがおいしかった。洗練されてもいないし、何か格別に感動するほどおいしいものがあるわけでもないけれど、量はがっつりで、アメリカ人のいう「hearty meal 」というのの見本のような、家庭的なお食事処でした。ウェイトレスのおばちゃんはperky で感じがよくて、いかにもダイナーな雰囲気が楽しめました。
デザートのブレッドプティングは………
豪快に大噴火していました。これがアメリカ流<おもてなしの心>なのです、きっと…。
近くには、馬たち(「マスタング」だそうです)を散歩させているおじさんもいました。毎年、元日に遠乗りに行くのだそうです。
エルベの町のランドマークは、20世紀初頭にドイツ系移民の手で建てられた小さな木造教会。
いかにもドイツ系開拓民の教会らしい質素で清潔な教会堂は、いまも信者さんの手できちんと掃除が行き届いていて、毎月1回は礼拝が行われているとのこと。
遺跡のようでもあり、したたかに生き残っているようでもある、山麓の村でした。
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