2019/10/10

やっぱりシアトルの方が〜&ブルー自転車


シアトルは季節はずれの寒さだそうです。

ボストンも、最初に来た週は真夏のような陽気だったけど、ぐんぐん寒くなってきました。

雨が多い。きょうの気温は12度〜15度くらい。



着いて最初の10日間くらいは持ってきた&入ってきた仕事に追われ、一段落ついたとおもったら今度は風邪をひき…。

なので、ボストンに来てから、近所のカフェと公園と図書館とトレーダージョーズさんとTJ Maxxにしか行ってなかった。このあいだの日曜にやっと美術館に行ってきました。

このへんの徒歩圏内のカフェは5軒くらい行ったけど、これまでのところでは、コーヒーとパンのうまさ平均ではシアトルが圧勝とおもう。

このTatte Bakeryはボストンのあちこちに数店舗ある地元ベーカリーカフェ。
だいたいいつも混んでます。ここはなんとはなしにハイソなかんじのお客さんが多い。

ツイードのジャケットに手入れの行き届いた革靴、丸縁べっこう眼鏡の初老男性がハーバード出版のペーパーバックをかたわらにトマトの煮込みを食べてたり。教授かな。
シアトルではあんまり見かけないタイプのオシャレおじさんがちらほら。

トマトのスープはめちゃうま。
コーヒーはスタンプタウンの豆使用で、このへんで今までに飲んだなかではいちばんおいしかった。

パンとケーキはふつう。
バゲッドも買ってみたけどシアトルのGrand Central Bakery のほうが圧倒的においしいです。
GCBのほかにも優秀ベーカリーがほんとにたくさんあって、シアトル民は幸せですよ。



と文句をいいながら食べてしまった、うんち君形パッションフルーツのケーキ。
おいしかったです。
しかしこれで7ドルは高いわー。高すぎる。


こういう格好の人の銅像がいっぱいある街角。これは通りの名前にもなっているBoylstonさん。18世紀後半〜19世紀初頭の人らしい。



図書館前。

ボストンのシェア自転車 Bluebikesはドック制で、年間パス99ドルで1回につき45分間乗り放題というシステム。
メンバーシップなしだと1回の利用は2ドル50セント。

うちの息子もときどき通勤につかってて、べんりだよー、といってました。電車だと乗り換えを入れて45分くらいのところ、自転車だと15分なんだって(「めっちゃはやく走るから」って。おいおい)。

おもに通勤に使ってる人が多いそうです。

シェア自転車では結構草分けのほうかな、2011年から実施してて、去年から健康保険組織のBlue Cross Blue Shieldがスポンサーになって「ブルーバイクス」に名前がかわったそうです。


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2019/10/08

アメリカで一番古い&3世代かけて移住ってなぜ?


まだボストンにいます。

昨日はシアトルのBalladで大火事があったというニュースをウェブで見てびっくりしてました。よく通る街角のビルが全焼で、消防士三150名が消火にあたったとか。

3年前のガス大爆発といい、なぜかご近所で大事件があるときには留守にしていることがおおいな。

あの大爆発後、案に相違してあの一角はまだ開発されてないんですよね。けっこう広いしいろいろ難しい場所なのかな。


ボストンの「パブリックガーデン」と「ボストン・コモン」。

隣にくっついている「コモン」は1634年につくられた、「アメリカ初の公園」だそうです。でも1634年て、まだアメリカ合衆国できてなかったよね?

国より古い公園なんですね。

「ガーデン」のほうはその約200年後、1837年につくられた、アメリカで初のパブリックなガーデン。

アメリカ建国後、半世紀をすぎたころですね。

大統領は20ドル札のジャクソンで、アメリカの領土はミシシッピ川まででした。

そしてこの年にヴィクトリア女王が即位してるんですね!
当時は大英帝国の最強時代がはじまったところ。



ボストンについた週は真夏みたいな陽気で、ガーデンには大きなモナークバタフライ(オオカバマダラ)がたくさん、ひらひら飛んでました。

この写真はちょっとわかりにくいけど、てっぺんの花の上にいます。(ピント合ってない)

これって群れてメキシコに渡るやつ。
知らなかったんだけど
「南下は1世代で行われるが、北上は3世代から4世代にかけて行われる」んだそうです。
どうして行く場所をみんな覚えているんだ!

 

花壇に植えられている植物は面白いとりあわせが多いです。これはたぶん、タロとティーリーフ?ピンクがかったこんな色のティーリーフは初めて見ました。
ここだけなぜかハワイアン。


うんち形に刈り込まれたイチイ(かな?)。このへんはヴィクトリア朝ふうなのでしょうか。


水辺に柳の巨木があって、優雅です。


天気がいい休日はあっちこっちにミュージシャンがいて、いろいろ奏でていて気が狂いそう。



橋の上にはアコーディオンのおっちゃんが陣取っていて、橋の下にはサキソフォンの人、門のところには一人楽団の人、ベンチには中国のおっちゃんが地味に胡弓を奏でていたり。


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2019/10/01

まだ改装中のシータック空港で見たアレ


ボストンに来ています。初ボストン。
これはパブリックガーデンの入り口に立っているワシントンをうしろからみたところ。


シアトルからは5時間ちょっとのフライト。 
日本やハワイへ行く時間とくらべると、意外に短いです。
今回はアラスカ航空。おっさんフリートが並んでるのみると、なんかなごむ。
ハワイ行きのおっさんだけピンクのレイをかけてるのが超好きなんだけど、この日はみかけませんでした。あれにのってホノルルからシアトルに来たんだよー。



シアトルタコマ空港はまだ改装中。あの巨大ガラスがドラマチックなメインロビーもまだ工事中で、ちょっとしかひらけてませんでした。

そしてそのどまんなかにアメリカンなスシバーができていた。

電源がついてるテーブル席が増えてたのは喜ばしいです。
マイボトルにお水くむステーションもおシャレ。



空港の新しいテナントはローカルビジネス偏重になるもよう。これも喜ばしいですね。

でもIvar'sがなくなっちゃったのはちょっと残念。


こちらもシアトルデザインのショップ。くつしたとかトートバッグとか。


 CaffeVitaとチーズのBeecher's もできてた!
これはうれしいな。

アラスカ航空のNゲート付近にはSkilletとCaffé D’arteができてました。



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2019/09/29

文明と関係ない砂丘


北カリフォルニアの海岸ハイキングは、ワシントン州とはまたちょっと違う風情。

光のかげんが強くて影がくっきりしてる。


砂丘というものはたいへん歩きにくいことがわかりました。



そして、靴のなかにがっつりスコップで2杯ぶんくらいの砂が入ってた。

はだしのほうが歩きやすかったかも。



砂丘にはかわいい多肉ちゃんがいっぱいでした。ちょこっと掘って持って帰りたいような(駄目ですよ)。


ワシントン州の海岸ほど、人を拒否するアンフレンドリーな海ではないけれど(すくなくとも巨大丸太がゴロゴロ浮いていたりはしない)、でもあまりウェルカムな感じでもなく。

ゾウアザラシ専用ビーチの手前に人間もはいってよい砂浜があり、サーフボードを抱えた人が何人か海にいました。

しかし、ハイキング道とサーファーを別にすれば、灰色ペリカンの群れとかTurkey vulture(ヒメコンドル)とか、なんかいかつい感じの古代っぽい鳥が飛び、人間の文明とあんまり関係ないかんじの場所なのでした。

ペリカンは前にワシントン州の海辺でも見物しました。このへんからやってくる団体だったのかな。


この砂丘のうえの影がなんだかとても綺麗でした。ピントがあってないんじゃなくて、砂が平らじゃない&枝が動くので影がくっきり像を結ばないのです。

みていると催眠術にかかりそうな感じ。
高画質ビデオで撮ったらトリップ用にいいかもw

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2019/09/26

ゾウアザラシのいるところ



北カリフォルニアの海岸にあるAno Nuevo州立公園に行ってきました。

ゾウアザラシ界では有数の保養地として、ピークには1万頭以上のゾウアザラシがやってくるそうです。


このように真夏の湘南海岸のような混雑ぶりがみられるのは、母アザラシが子どもを育てにくる冬季。



ピークは冬なので、この日は4頭しかいませんでした。





この矢印の先に、かなり大きなオス2頭と、若いオス2頭がねそべってました。

ゾウアザラシといえば、子どもの頃に読んだ長新太さんの絵本によく登場していたのを思い出します。

当時はゾウアザラシって架空の動物なのかと思っていた。
ほんとうにゾウみたいな鼻のあるアザラシなんですね。遠くからとはいえ実際に野生のゾウアザラシを見られるとは。もっと北のほうにいるイメージだったんだけど。

大人のオスは体重2トンにもなるそうです。ちょっとした小型トラックなみ。



 近くで見ると、こんなお姿です。この公園のパンフレット。



子どもから大人になると、オスはだんだん鼻がのびてきます。

19世紀以降、脂をとるために乱獲されてほとんど絶滅寸前になっていたところ、保護が功を奏して最近では17万頭くらいまで増えたそうです。

ここの州立公園は保護区になっていて、子育て期間の冬季(12月中旬〜3月)はガイドつきツアーでのみアザラシたちを見学することができます。

ビジターセンターがあって、ゾウアザラシについての情報満載。これもその情報ボードのひとつです。





ゾウアザラシはなんと深海にもぐって、イカとかこのようなぬめぬめした深海生物を捕食するのだそうです。
捕食のためにアリューシャン列島沖まで遠征するんだそうだ。

半年何も食べずに子育てするというザトウクジラとおなじく、かなりメリハリのきいた食生活を送り、陸にあがっているあいだはいっさいなにも食べないのです。

春から初秋にかけては「MOLTING」シーズンで、毛が生え変わるあいだ、6週間ほどビーチに戻ってきてごろんと寝そべっています。この間も何も食べず、ひたすら寝そべって毛が生え変わるのを待ちます。

わたしが行ったときにごろんと砂浜にいたアザラシたちは、毛が生えてくるのを待ってたのですね。

MOLTINGっていっても、犬や猫のようにパラパラと毛が抜けて生え変わるんじゃなく、なんと皮膚ごと!べろっと剥けて、下からあたらしい皮膚ができてくるんだそうだ。


こんなふうに(州立公園のサイトより)!!!

「あーそろそろ毛がハゲるから陸にあがんなくっちゃ」って、いったいどういう感覚なんでしょうねえ。

アザラシがいるビーチを見下ろす展望台にはレンジャーさんがいて、この剥がれ落ちた毛皮を触らせてくれたり、双眼鏡を貸してくれたり、いろんな質問にこたえてくれました。

このように剥がれた皮膚がベロベロと砂浜に落ちているそうですが、触らせてもらったそのきれはしは、ポーチくらい作れそうな、なかなか立派な毛皮でした。


 ゾウアザラシを見るには、このような砂丘を越えて30分ほど歩きます。


ゾウアザラシはあんまりいなかったけど、海の上にはペリカンがたくさん飛んでました。

海風が気持ちよい砂丘ハイキングでした。

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2019/09/23

今週のトレーダージョーさん:健忘症


ひとりごはんは冷食祭り。トレーダージョーズさんのこれはフライパンであたためるだけのパエリア。


まーこれは普通に冷凍パエリアでした。
安めのファミレスで出てくるかもしれない感じ。



ていねいな食事感をちょっと出してみようとマイクログリーンとルッコラを投入してみたが、単にますます粗雑な食事に。


これはまじうまかった、猫ママにゃを子さんにいただいた「食べるオリーブオイル」。小魚と唐辛子がはいっていて、きゅうりとかにあえるだけで秀逸なサラダになります。


ところでー。しばらく前に得意げにアップしたカリフラワーライス…。
実は去年の2月にも「トレジョでこんなの買ってきました。これはリピあり」なんて記事を書いていたのだったーーーー。(検索しないでぇー)

健忘症、笑えないレベルにきているかも…。

去年2月は医療用語が絡むボリューミーな翻訳をかなりタイトな進行でやってて、もしかして生きてて今までで一番忙しかったかもというくらいストレスフルだったので、そのせいで記憶が抜け落ちているのかもしれない。ええ、言い訳です。

ほかにもそんな健忘症記事があるかもしれません。
そんなときはこっそりメッセージくださいね。



リピートのカリフラワーライス。チーズとルッコラを投入してみました。
ルッコラさえ投入すればとりあえず自分にすこし勝ったような気がする。なにがだ。



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2019/09/22

鬼の醜草と秋の豚汁


紫の花がめだつ秋口。


アスター。別名はウィキによるとオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、オモイグサ(思い草)。

鬼の醜草ってどういうことよ?とおもったら、今昔物語にも収録されている昔話に起源があるそうです。

兄弟二人、萱草、紫苑を植うる話

なくなった父親の墓にこの花を手向けて、父のことを忘れないように墓参りを欠かさなかった息子に、墓守の鬼が感心して予知能力をさずけてやったという話。
兄は辛いから忘れてしまおうと「忘れ草」を植え、弟は父を忘れることのないようにと「思い草」を植えたんですって。


万葉集にも登場している。

 忘れ草我が下紐に付けたれど醜の醜草言にしありけり −大伴旅人

大意:(恋しくてしょうがない人を忘れたいので忘れ草を身につけたけど、ちっとも効き目がないじゃないかよ、名前ばっかりだな)

この歌では「忘れ草」が「鬼の醜草」と呼ばれてますね。

昔のひとは草にいろいろ難題をふっかけていたようです。



鬼のような形相のCT3号。
さいきんちょっと耳が遠くなってきたそうですが、あいかわらず、がんこでかわいい。


CTちゃんに秋の食卓におよばれ。


マグノリアにお住まいのYさんちで採れた梨もいただいた。
とても小ぶりだけど、二十世紀梨みたいな、甘くて香りのよい梨でした。


秋は豚汁。

「優しい味」という言葉が鳥肌たつほど嫌いだというCTちゃん作、秋ごはん。
優しい味やw


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