2018/09/25

ブラッククランズマン


『ブラッククランズマン』をみてきました。

めっちゃヘビーだった。

もちろん『ラッシュアワー』みたいなバカ警察映画を期待したわけではなかったはずなんけど、予告編はとってもライトに作ってあったので、ちょっともうすこし、こう、心が軽くなるようなコメディを期待してしまったのである。


でも本当に面白かった。(笑える場面もちゃんとちりばめてあるよ)

メインプロットが一件落着してからの。
これにて一件落着かと思いきや、その後に5回もツイストがあって、そこからが映画の本番だったといってもいいほどの重さ。
そこのとこの、最後のたたみかけ方がすごかったです。グイグイやられる。

おすすめです。みんなに見てほしい。

観に行ったのがシリアスな映画ファンが多そうな映画館「SIFFシネマアップタウン」だったからかもしれないけど、エンドロールが流れはじめててからも、誰も席を立とうとしなかった。
アメリカの映画館ではふつう、本編終わったとたんに8割の人が席を立つんだけど。


エンドロールの最後の曲はこれ。

プリンス様の『Mary, Don't You Weep』。

これにもじわじわ、がつんとやられて、涙腺が決壊。動けませんでした。

 「君のたいせつな人は、きっと帰ってこないんじゃないかって、嫌な予感がするんだ」

俳優さんたちもみんなすごく良かったですが、アダム・ドライバー。

この人って、どこに居ても何をやってもぴたりとはまらない感じが、すごくいい。
『沈黙』の修道士役がいままで見たなかでは一番ぴたりとはまっていた。
それ以外は、カイロ・レンにしても、なにかをどこかに忘れてきてしまったがそれが思い出せないといった感じで困惑している人、またはどこか二度と帰れないほど遠い場所から連れてこられて呆然としている人を見ているような不安な気分にさせる。そこが、すごく好き。



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2018/09/23

空の司令と類語辞典


ある日、ある空にこんなものが。

これはあれだろうか、バットマンを呼ぶマークみたいな何かだろうか。

『ガッチャマン』を思い起こしたのだが、科学忍者隊に招集がかかったのか。

(科学忍法 火の鳥) 

今日もどこかで誰かが戦っているのだな。

それはともかく、類語辞典を発見しました。

翻訳の訳語に行き詰まったとき(5分に1回くらい行き詰まることもある)、いつもこちらの「翻訳類語辞典」 を愛用させていただいていました。



そしてつい最近、こんな類語辞典が登場してるのを発見。
わたしが知らなかっただけで前からあったのかもしれない。たまたま検索でひっかかってみつけた。でも多分新しいのでは。


 「日本語シソーラス 連想類語辞典」。

「連想類語辞典」は「翻訳類語辞典」に輪をかけて語数が多く、うーんなんだっけなこんなときにアレを言ういいかたは、と煮詰まったときにカチカチと語をたどっていくのにとても便利。

なかには「ん?」「んん?」「おお?」と思うようなセレクションもあって興味深い。

これでドンピシャの言葉が見つかるというよりも、広いセレクションをざっとみてカチカチ言葉をクリックして、また広がるセレクションをざっと見るという作業を通してなにか思い出したりすることもある。

「翻訳類語辞典」は手作業で集めた感があるセレクションだけど、これは人が探してきたんじゃなくて、 エンジンが探してきたのかなって気がします。


しくみはわからないし、どなたがご提供くださっているのかもわかりませんが、日々活用させていただいております。ありがとうございます。


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2018/09/21

おいしそう


すっかり秋のシアトルです。

夜はときどきヒーターつけるくらい肌寒く、雨がときどきぱらぱら。


近所のスーパーにもカボチャがカムバック。


近所の道路のまんなかが公園になって、夏のあいだずっとむき出しの土のままで、ミニマリストパークと呼ばれていたのが、ある日突然緑になっていた。

そのマジックはこの芝生ロール。

芝生ってこんなふうにぐるぐるまきになって運ばれるものなんだ!

なんだかおいしそうでした 。

ロールケーキのような。「ごかぼう」的でもある。

 こちらよりお借りしました。五家宝食べたいー!

芝生設置、夏の間は日がカンカン照るので、秋の雨を待ってたんですね。




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2018/09/20

LIMEバイクで大惨事寸前


単にすっころびました。

シアトルでいまのところ生き残っている自転車シェアリングサービス、LIMEの電動アシスト自転車「LIME E」を、はじめて使ってみたときのこと。

電動アシストってすごい!

ちょっとした坂でも気づかないほどさっくさく!ちょっと漕いだだけでフワーッと進む感が不思議でまるでちょっとした超人になったみたい!

と、舞い上がって、郵便ポストの前で止まろうとしてうっかりちょっとペダルを踏んでしまったら自転車が思いのほかの勢いでびきゅーんと前進し、うわっと思う間に転倒。

ロードバイクで通りすぎたおじさんがわざわざ7メートルくらい行き過ぎたあとでUターンして戻ってきてくれて「大丈夫?」と声かけてくれたのが、こっ恥ずかしさにこってり上塗りでした。

そういえば、ニューヨークでもレンタルの自転車でしかもソーホーのわりと混み合った交差点ですっころび、東京でもレンタル自転車で浅草の人混みですっ転んだのだった。

むかしからなぜかわりとよく転倒しやすい人間だったけど、自転車でも転んでいたっけなあ?

こうして人は年をとっていくのだ。まじで気をつけよう。

でも自転車ってほんと楽しいなあ。

以前にバラードダウンタウンから歩いて20分の距離をLIMEの電動じゃないほうのふつうの自転車で帰って来たことがありましたが、これがめっぽう疲れた。歩いているときには気づかない傾斜が、自転車だとこれほどこたえるものか、という感じ方の違いにびっくりしたのだが、それが、電動アシストつきだとほんとにラクラク!


去年の夏頃突如あらわれ、今年のはじめには3社が競合していたシアトルの自転車シェアリング。オレンジのSPINと黄色のOfo(フロム中国)はもう撤退してしまいました。上の写真は今年1月。
SPINはサンフランシスコ発、LIMEはノースカロライナ発の会社。

やはり決断が早いですね。2社が撤退を宣言したのは夏前。ちょうどそのころ、この「E」がついた電動アシストのLIMEをよくみかけるようになった。

坂の多いシアトルは電動でないとね。

おばちゃん、真剣に気をつけて乗ります。


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2018/09/15

9月がここに。




いつのまにか、8月が怒涛のように終わり、9月が怒涛のようにやってきて、そればかりではなくもう半分すぎていました。おお!
すっかり秋がはじまっているではないか。

1か月気を失っていたわけではありませんが、夏の関東関西の猛暑の中であちこち歩き回り過ぎたものか、日本から帰ってきてからすこし体調を崩したりしつつ、かなり猛然とバタバタしておりました。


「9月が終わったら起こしてね」by Green Day

しかし9月が終わってもたぶんまだあの人はホワイトハウスにいてなにか新しいたわごとをわめきちらし、それを喜ぶ人びともまだいっぱいいるのだろう。

ところで、先日、ほぼ同年代の翻訳者さんと話していて、彼女が『スターウォーズ』シリーズを1本もみたことがないという事実に衝撃を受けました。

ハン・ソロって誰?って聞かれた!

わたしたちの年代で『スターウォーズ』を観ないという選択肢があるとはまじで思ってもみなかった。

たとえばキリスト教徒ばかりの町で育ってきて、ふと出会った同じコミュニティの人が聖書の有名な物語とか聖句をひとつも知らない、そもそも福音書を読んだこともない、ペテロって誰?って言われたら、同じくらい衝撃を受けるとおもう。

同じ時代に同じ国に生きていてもエクスペリエンスは違うものだなあ。まあ当然なんだけど。


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2018/08/14

カスケードの東


所用があって、ワシントン州の東南にあるPASCO(パスコ)という町に日帰りでいってきました。

「超熟」のPASCOとは関係ありません。あれはパスコ・敷島製パンのサイトによると
「「Pan Shikishima Company」(パン・シキシマ・カンパニー)の頭文字からの造語」なんだそうです。(いま調べた)へー。


シアトルからは片道3時間半くらい。
オレゴン州境にちかい、コロンビア川が合流するところ。


コロンビア川。ルイス&クラークの探検隊は、ここを通って太平洋に出た。



シアトルから西に向かって、カスケード山脈を越えると急に、乾いた色の景色になる。

ヤキマのあたりからは、こんな茶色い丘陵がえんえんと続く。

大西部!というかんじの西部劇的な景色。

この丘陵の色と形が素敵すぎる。
ジョージア・オキーフにこんな丘陵をかいた絵はなかったかもしれないけど、このオーガニックにうねる丘の形をみていると、オキーフの絵を思い出す。



気温は華氏100度(摂氏約38度)超え。
日本のように湿度がない、予熱中のオーブンのなかにすっぽり入ったようなあつさ。


これは先週、木曜日。

まだこのときはそうでもなかったけれど、今週はまたあちこちの山火事の煙がシアトルにも流れてきていて、快晴のはずなのに陽射しが一日中、日暮れどきのようなオレンジ色になっている。


この日も、遠くのほうは山火事の煙で霞んでいました。

8月の山火事は、もはや毎年恒例の、この季節につきものの現象のようですが、それにしても被害があまり広がらないと良いのですが。



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2018/08/12

バロウズ山


帰り道に悲惨なイベントが待っているとは、思いもしませんでしたが(自分で招いたんだよね、待ってるっていうか…)

ハイキングは最高でした。

去年は8月はじめのやっぱり木曜日に同じ山に行ってたのだった。

なぜかうちではハイキングというと木曜日になるらしい。

稼働日を決められるのは在宅稼業のよいところ。世間がバーベキューパーティーをしている週末にごそごそと家で仕事することになるのだけど。

去年の行ったときは山火事で空が白かったのでしたが、今回は綺麗なブルースカイでした。
でも北のほうはカスミがかかっていて、山火事の煙も見えた。

去年と同じバロウズ山へのコース。今回は、サンライズのパーキングを出発したのがお昼すぎ。


いつものフローズンレイク。



今年もヤギたちがいた。


ほんの少しだけ雪渓も残っていました。


UFOが降りてくる感じの霊峰タホマ山。

今回は、日本で暑いなか稲荷山に登ったり、大汗かきながらけっこうあちこち歩いていたせいか、去年に比べてとてもラクだった。

パーキングから1時間半くらいでバロウズ山の山頂へ到着。


 広い山頂に日本人学生らしいグループが来てました。


やっぱり山ではおにぎりですね。


帰りは少し遠回りのコースで下山。
バロウズ山その1(ファースト・バロウズ・マウンテン)の山頂の右肩を通っていく道で、真っ平らな高原になってます。


 パノラマビュー。標高が2000メートルくらいなのにフットボール場ができるくらいの平らな草地があってちょっと不思議。



いろんな蝶もたくさんいました。


パスクフラワーの穂。


氷河の雪解け水が流れ込むターコイズの池。氷河は年々ちいさくなっているそうです。


踏むと綺麗な乾いた金属的な音がする火山石。楽器みたいです。


そしてこのあとに悲劇が…。

車がなくても、通勤通学があるでなし、買い物も徒歩圏内にスーパーがあるし、それほどは困らない。ジップカーもUberもあるし、もうこの際、車はなければなくてもいいかなーと思い始めてます。アクセラちゃんに愛着があるので、できれば完治してほしいけど。


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