グランドキャニオン2日目の午後は、「サウス・リム」の東側を見にいきました。
東側エントランスは、隣接するナバホ・ネイションがコロナ禍で深刻な状況のため閉鎖されていましたが、エントランスへ向かう道、「デザート・ビュー・ハイウェイ」の途中までは開いていました。
このハイウェイ沿いに5つほどの展望ポイントがあります。グランドキャニオンを見物しに東部から人がやって来はじめた頃は、この東側が観光の拠点で、ホテルがあったとか。
この↑写真の右側にちっちゃく見えている塔は、1932年に建造されたデザート・ビュー・ウォッチタワー。
女性建築家メアリー・コルターさんの設計で、古いプエブロの塔をベースにしているそうです。
近代の建築とはいえ、雅な趣がある塔。ぜひ近くで見てみたかったのですが、こちらも閉鎖中で行けませんでした。
「デザート・ビュー・ドライブ」沿いのポイントを3つほど見て回りました。
こちら側は少し離れているので、ビジターセンターがある中心部よりずっと人が少なくて、とても静かでした。
さすがにザイオンのコロブ・テラスみたいな人影のかけらもない空間ではありませんでしたが、ぱらぱらと人がいるだけなので、好きな場所に好きなだけ陣取っていられて幸せでした。
青年は、でっぱった岩の上まで下りていって、峡谷と対面。
この岩の下、ほぼまっすぐ谷底です。
わたくしは、上から見ながら脇汗ダラダラ。
いくつになっても、子どもが崖のふちに座ってたり、自転車に乗ったり、スケボーに乗ったりすることを考えるだけで脇に汗が。
これは「Lipan
Point(リパン・ポイント)」。ここに2時間ほどいて、岩を見たり、からすを眺めてすごしました。
シアトルにいるカラスたちよりも少し身体が細く小さくて、うちの青年にいわせると「ピュアでクリーン」なカラスたち。
峡谷の上にできる気流をよく知っていて、サーファーが波に乘るみたいに順番に2羽から3羽グループになって風に乗って遊んでました。
上手な子は、風に乗ったところで、身体をくるりと180度ひねって背中を下にして飛び、またくるりとひねって元通りにするアクロバット飛行をしてました。上手な子は本当に上手。
飛び方を覚えたてないのか、風に乘るタイミングがうまくつかめない子もいたり、ほんとに面白そうでした。
見てると、サーファーがサーフポイントまでパドリングしていってボードに立つみたいに、風に乘るポイントがあるようでした。でも気流なので、そのつど変わる。カラスにはちゃんと見えているのでしょうね。不思議。
啼き声もいろいろで、胡桃をこすり合わせるような音を出したりもしてました。
動画に撮ろうとずいぶん苦戦したのですが、タイミングが難しく、360度回転飛行をとらえることはできませんでした。残念。