2019/03/20

謝肉祭の仮装する人びと <ヴェネツィア思い出し日記 その3>


ヴェネツィアに行ったときは、たまたまカーニバル期間中でした。

カーニバルとは。

「謝肉祭(しゃにくさい、カーニバル)は、もともとカトリックなど西方教会の文化圏で見られる通俗的な節期で、四旬節の前に行われる。」

「カーニバルの語源は、俗ラテン語 carnem(肉を)levare(取り除く)に由来する。元々は四旬節が始まる灰の水曜日の前夜に開かれた、肉に別れを告げる宴のことを指した」だそうです。byウィキペディア。


なので、サン・マルコ広場もその周辺も、仮装した人だらけ。


到着した夜、まずはサン・マルコ広場に行ってみよう!ととことこ歩いていったら、なんだかズンドコズンドコ響いてくる。

なんと広場のまんなかにステージが設置され、大音響でアメリカンなダンスミュージックが流れていて、クラブ、いやディスコ、みたいなことになっていた。舞台後ろの大スクリーンにステージや観客が映し出されて、仮装した方々もちらほら踊ってた。

そして次の晩にはカントリー&ウェスタンのバンドが演奏していた。なぜだ。


昼間は心静かに広場を歩けるのかと思ったら、昼間は昼間でなにかのイベントをやっていて、『スター・ウォーズ』のテーマが大音量でかかっていたり、ライブバンドが演奏していたりで、ずっとわあわあしているのだった。



そのなかにルネサンス風の人がいたり。


路地にも仮装の人びとが押し歩き。


サン・マルコ広場に面している「世界で一番古い」というカフェ「フローリアン」。
創業1720年だそうです。

店内も鏡張りで豪華絢爛。ウェイターはみな姿勢がよい。


生クリームののったコーヒーを注文してみたら、想像していたのと若干違った。
いつまでたってもコーヒーにたどりつかないクリームの厚さ。うーむ。
コーヒーはまことに普通。でもお砂糖の袋のデザインがかわいい。
サン・マルコ広場に面したカフェはどこも、路地の奥のカフェの3倍くらいのおねだんです。


外から謎の人に覗かれる。

カフェの中にも、これから宮殿の舞踏会に行くみたいな格好の人がコーヒーを飲んでました。


ヴェネツィアのカーニバル仮装の人は、謎めいていてクールで、観光客がカメラを向けると一定の時間ポーズを取ってはくれるものの愛想は振りまかない…のがきまりのようでしたが、なかにはすごくサービス精神の旺盛な、孔雀の羽根をつけたドラァグクイーンの方などもいらした。

このとぼけたアヴァンギャルドなおっちゃんも(わたしよりはるかに若いと思うけど)、わりと愛想がよかったです。


仮装の人びとがあまりにも多いので、ますますテーマパーク的な印象が強くなるのでした。

繰り返し繰り返し写真で見ていたこの広場、このドージェ御殿が目の前にあるのに、ちっともリアルに感じられない。


もちろん、お面などインスタント仮装ツールの売店もたくさん出てました。


ライオン夫妻。
コスチュームはほんとうにこのまま舞台に出られるくらいよくできてるものが多い。
みなさん、このために世界各地からくるのかしら。いったい中の人はどんな階層のどんな方がたなのだろう。

ほとんどのオーセンティックな仮装びとはペアで歩いていました。そして、仮装びとにはモデルさんなみにすごく背の高い人が多かった。190センチくらいのペアとか。


このお二人がわたしは一番気に入りました。なんとオーセンティック。ドラマみたい。



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