今週末はシアトルでLGBTの権利を主張する41回めのPRIDE Paradeが行われていますが、ちょうどその前日の金曜日、連邦最高裁判所で、同性婚を州の法律で認めないのは憲法違反、という判決が出て、事実上合衆国のどの州でも同性婚が認められることになりました。
今週末のお祝いはさらに盛大になったことでしょう。
金曜日、スターバックス本社の上にも、LGBTの誇りの象徴であるレインボーの巨大フラッグがひるがえっていました。
これほど早く世論が変わるとは思っていなかったので、ここ数年の動きは驚きです。
もう20年近く前ですが、ハワイに引っ越して間もなかった頃に住民投票で同性婚合法化が否決されて、ハワイは圧倒的に民主党が強くて政治上はリベラルな土地なのだけれど、それと他人に対する理解があるかどうか、偏見がないかどうかはまったく別問題なんだなというのを実感したものでした。
ともかくも、めでたいことです! すべてのカップルとファミリーに祝福を!
最高裁判決でがっかりしているのは保守派クリスチャン。
わたしもキリスト教徒ですが(教会に行っている多くの信徒からみると完全に「異端」なのかもしれませんが)、教会は「ほかの人」がどうあるべきかを心配したり非難するより、他にもっとするべきことが沢山あるだろうと思います。
ただ、すべての聖職者は信念に反しても自分の教会で同性婚の結婚を認めなければいけないとも思いません。
でも、 本当にイエス・キリストの言葉を生きていたら、自分の考え方や世界観や神に対する解釈が違う人びとを祝福することを、恐れなくても良いのではないだろうかとも思います。
私などが言うのは本当におこがましいのですが。
心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。
第二の掟は、これである。
隣人を自分のように愛しなさい。
これにまさる掟は、ほかにない。
(マルコによる福音書 12章)
善のために集まったはずの人びとが、必ず、ほぼ例外なく、自分たちと異なるグループの人びとを恐れ、軽蔑し、または排除しはじめるのは驚くべきことです。
誇りと偏見は本当に双子のようですね。
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