2015/06/15

パラダイスのスカイライントレイル


快晴の日曜日、タホマ山akaレーニア山に行ってきました。

今回は、通年営業のビジターセンターがある「Paradise」から始まる、眺めの良いSkyline Trail へ。
とてもポピュラーな6マイル(約9.6キロ)のループトレイルです。
ガイドブックには「7月から10月」と書いてあるコースですが、今年は特に暖冬だったので、雪に覆われてたのはコースの2割くらい。もう普通のハイキングシューズだけでぜんぜんオッケーでした。


パラダイスの駐車場はもちろん激混みでしたが、運良くオーバーフローの駐車場の、しかもトレイル入り口のすぐ前にスポットを獲得。
パーキングとお天気にだけは昔から強運に恵まれているのですw

ビジターセンターでトレイルの状況を確認して、登り始めたのは午後1時ころ。

巨大なザックやスキーを背負って降りてくる人々に何人もすれ違いました。朝早くからずっと上のほうで滑ってるんでしょう。


パーキングから5分も登っただけで、すぐに死にそうに息が切れる。

普段の有酸素運動は近くのスーパー(徒歩5分)にだらだら歩いて買い物に行くか、近所を散歩するくらいなので、当然といえば当然の報い。

ずっと上のほうに人が歩いている姿を見て、頭がクラクラしました(上の写真、手前の尾根の右肩)。


標高差は1400フィート(約420メートル)って聞くと全然大したことないように思っていたけど、いやいやいやいや、おばちゃんハイカーにはこたえたよー。本当に心臓が止まるかと思った。
もっとこまめに動かなくちゃですね。


人気コースでお天気も良かったので、家族連れもたくさんいました。とはいえ、パラダイスの駐車場付近の混雑ぶりからしたら、こんなもの?と思うほど、上のほうは静かな世界。


雪の上をわたっていきます。ガチガチに固まってはいなくて、シェイブアイスに良い感じの頃合いでした。



ビジターセンターから時計回りに登ってくると、正面に山頂、左手にニスカリー氷河が見渡せます。

トレイルはしっかり整備されてて、歩きやすくなってました。でも雪だから滑ることは滑る。
5歳くらいか、こんなちっちゃい子も頑張って歩いてた。



綺麗なチョウがいた。
Edith's Checkerspot という名前らしいです。


1.7マイルくらい登ったところで、Panorama Point という展望地点につきます。
レーニア山の双子みたいなアダムス山と、噴火でてっぺんが平らになったセントヘレンズ山がくっきり見え、その真中あたりに遠く、オレゴン州の最高峰、三角形のフッド山も見えました。


ここからの山頂はこんな眺め。
このコースではここが最高地点で、標高6800フィート(2072メートル)。
ここでおにぎりを食べます。スパムむすびとほうじ茶を持参。

インド人の20人くらいの団体が、ここで宴会をしてました。踊ってる人もいて楽しそうでした。
シアトル周辺の観光地はどこもそうですが、インドと中国の人が圧倒的に多い。山の上も同じです。



このあとの3分の2はほとんど平らと下りの道(もうちょっと高いところを回ってくるループもあったけどそちらはパスして雪の上を横切りました)なので、らくらく。

Washington Trails Associationのハイキングガイドブックには反時計回りで説明が書いてあったので右から回るつもりだったのに、気づいたら左手から時計回りに登ってました。
でも時計回りのほうが、最初のきつい登りの間に氷河や山が眺められて、結果良かったと思います。


高山の花がたくさん咲いてました。これは、「paintbrush (ペイントブラッシュ)」。


水辺が好きな「Marsh Marigold(マーシュマリゴールド)」。


アネモネの仲間のパスクフラワー)。
以前に行ったサンライズの雪渓ハイキングのフローズンレイクへのコースよりも、ずっと花が多かった。



山腹の丘をひとつ回ると、こんなすり鉢の底のような河原に出ます。ここがまた素敵。

山頂もすぐ近くに見えるし、雪解け水の小川の水と緑が目に鮮やか。


ここで一日ピクニックしたいような感じ。

ビジターセンターで聞くとこの箇所だけ道に水が被ってるから気をつけてといってましたが、せいぜいくるぶしくらいの深さでした。



今回は息子と2人のハイキング。最近買ったフィルムカメラを試し中。



団体で咲き誇っていたAvalanche Lily (アバランチリリー)。

「雪崩ユリ」と日本語にしてみると風情がまったく変わってしまいますが、「アバランチリリー」というと、はかなげな響きがある気がします。


雪が融けて雪崩の起こる時期になると咲き始めるんでしょう。


これはDwarf Lupine(ドワーフルピン)、たぶん。ルピナスの高山種らしいです。


Pink Mountain Heather(ピンクマウンテンヘザー)。


こちらはGlacier Lily(グレーシャーリリー)。

「氷河ユリ」と「雪崩ユリ」だと漫才コンビになりそうな気がします。

以上、花の名前のあんちょこはすべてこちらでした。



花あり氷河ありの豪華充実ハイキングでした。ゆっくりめで約4時間。

駐車場に戻ると5時10分前で、ビジターセンターはもう閉まるところでした。
夏場は夜9時過ぎまで明るいんだし、せめて6時頃まで開けといてくれてもいいのに…。




にほんブログ村 海外生活ブログ シアトル・ポートランド情報へ

2 件のコメント:

  1. きゃーきれいですね!行ってみたい!近くにこんな素晴らしいところがあるのにまだ行った事なかったです!

    返信削除
    返信
    1. りょうこさん、ここはとっても手軽でアプローチしやすいのに(なにしろトレイル入り口まで舗装道路ですから)すぐにアルプスの少女ハイジみたいな風景のまっただ中を歩ける、世界でもたぶんほかにあんまりない場所だと思います。短い夏から秋の間にぜひ一度行ってみてください!

      削除