2017/11/14
雨とゆれる橋とよく喋る人
来週水曜日まで雨マークのシアトルでございます。
先週からなぜか急に忙しくて週末はずっとひきこもり。雨だし、いいんだけど。
今日も授業に行けるかどうかきわどいところだったけど、ベトナム戦争のところは聞き逃したくなかったので無理くり行きました。バスでー!
今いるところから学校へは、湖をわたってバスを乗り換え。
待っても待っても次のバスがこないので、歩いた。そこから教室まで歩いて20分弱。
するとタイミングよく横なぐりの雨が。(;´д`)
でも橋の上で、こんなイエローな風景がみられました。
ユニオン湖とワシントン湖のあいだの狭い運河にかかってるモントレイク橋の上。
むこうがわがワシントン湖。
しかしこの橋。揺れるのだ。1920年代につくられたクラシックな橋なのであるが、揺れるの〜。歩いてると気づかないけど立ち止まると揺れているのがよくわかる。
iPhoneが水のなかに落下していく光景がみえてお尻がむずむずしましたよ。
いろいろたて込み中につき、2コマめの授業は自主休講。
家で仕事するのは性に合ってるんだけど、あまりにも人の顔を見ないとだんだん頭がボンヤリしてくる。ねこの顔は見てるんだけどねえ。
オンラインの講座は便利だけど、やっぱりライブの授業は楽しいですねー!
教授は高校の時にタコマにケネディが来た時に演説を聞きに行ったというから70代前半か。
でも2時間、ほぼノンストップですごーくよく喋るの。面白いです。
公民権運動のリーダーからジョンソン大統領時代の顧問からニクソンの側近から、人の名から事件からくだらないエピソードまで、よくそれだけ覚えてられるなあ、と感心してしまう。
生涯の仕事とはいえすごいなあ。
自分の息子の電話番号も記憶していないわたしにしてみれば、神業としか思えない。
(ときどき自分の電話番号やソーシャルセキュリティーナンバーも怪しくなる)
世の中の職業はどれも、極めてる人はみんな神業だよねー。
早口だからよく聞き取れなくて、うぅっ、もう一回言って(涙)と思うこともかなりあるんだけど、60人教室なのでしかたありません。
ライブの授業で一番楽しいのは、なんであれ、その内容についての講師の熱がつたわること。
オンラインでは取りこぼされるそういう人間情報は、大きい。
それは経済的な数字になりにくいし、何の役にたつのか、あんまりマジメに取り上げている人の話は寡聞にしてきかないけど、生身の人がライブで放っている情報って、ものすごくビッグなデータだよねー。だって人間の感覚以外の計器ではまだ計測できない部分も大きいんだから。
2017/11/11
猫はなんでも知っている
ねこシッターにきています。
しんのすけくん、りんたろうくんに加え、ぴちぴちギャル―ズが2名加わって、非常に微妙な猫界のダイナミクスが目前に毎日くりひろげられる。たいへん興味深い。
もうこのお嬢さんたちはエネルギーと好奇心のかたまりです。
目を離すととんでもないところに突入している。
右を見ても左をみても肉球だらけで幸せです。
しかし時間が足りねえ!!!
たしか1週間には7日あったはずだったのに、みんないったいどこへ行ってしまったのだ!
1日38時間くらいないと足りない計算なんですけどぉぉぉぉ!
と軽く発狂していると、
「そんなことはいいから早く寝なさい」
と、諭される。
ホノルルの代官山
脳内ハワイ遠足シリーズ。
年に4回くらいハワイに行けるようにしたいなー。
そうだ、ラウラウちゃんちで仕事すればいいんだな。(ΦωΦ)フフフ…
こちらはホノルルで、ラウラウちゃんと、マーケティングコンサルタント&翻訳者のAKIちゃんとそのご友人とお出かけしたカカアコの新施設「SALT at Our Kakaako」。 カメハメハスクールの基金が所有する物件のひとつだそうで、とっても地元志向。
ニューでオシャレなハワイのカルチャーを盛り上げようというコンセプトらしく、面白い商業施設でした。
オープンエアなのはハワイのデフォルト。
かわいいお兄さんのいるニューヨーク風のオシャレなデリでサンドイッチを買って、このクラフトビールとワインのテイスティングルームVillageに持ち込みでランチという素敵な企画。
AKI嬢の提案は、なんだかいつもさすがに洗練されているのだった。
このテイスティングルームは持ち込みまったくオッケーで、隣のテーブルでもふつうに食事してる子たちがいた。
女子4名、平日昼間からビールで乾杯。幸せ。
AKIちゃんは一見清楚なマダムふうなのに実は男前な性格で、しかも酒豪。ワインならボトル1本くらい空けてもぜんぜん平気でいらっしゃる。わたくしはすぐにタコのように赤くなってしまうため、お試しサイズ4オンス(上写真)で 充分。こういうサイズがあるのも嬉しい。
そのほかに、カフェもあり、ボタニカルブティックもあり、シンプルな服が並ぶブティックもあり。
カフェが奥にある植物ブティック「PAIKO」。シアトル〜ポートランド風でもあり、青山とか代官山とかにもありそう。
こちらはブティック。
ハワイもオシャレになったものです。世代が変わったんだなあ、と実感しました。
2017/11/09
ホノルルのスイートホーム
冷たい雨のふる11月に、脳内だけホノルルへ。どこでもドアがほしい。
マダムMが帰国されたあと、ハワイ滞在のラスト5日間はホノルルにお住まいのラウラウちゃんちに泊めてもらいました。
もうこれもまた、ハレイワのメリーベスちゃんちと並んで、オールドハワイな風情でいっぱいの素敵ハウス。
芝生のお庭にはもちろんプルメリア。
マンゴーの木の下にピクニックテーブルがあり、ブーゲンビリアにパパイヤに、ビワの木まであるのだ。
いつも若干こまった顔をしている、番犬せんべいちゃん。
もう何が素敵ってね、都会なのに裏庭に広々とせんたくものが干せるこのエコな環境。
そして数時間で乾く!すばらしい。
おうちの中にもいろいろオールドハワイのエッセンスがいっぱい。
古いびんのコレクションとか。
ラウラウちゃんのオールドパイレックスコレクション!
日本で売ったら一儲けできまっせ。と焚きつけてみたが反応なし。
このキッチンにならんでいると可愛さ倍増なのである。
エアラインにおつとめのラウラウちゃん、2人のティーンエイジャーを持つ、さばさばしたカッコいいおかーさんです。
素敵ハウスなんだけど、これだけ芝生にかこまれているハワイの一軒家には、どうしてもゴッキーたちがやってくる。
玄関のところになぜか待機しているので、夜間の出入りは迅速に行わねばならないことを、到着当日にたたきこまれました。
奴らはほんとうに、待っているのだ!人がすこしでもうっかり広く扉を開けるのを。
「うっひょ〜」と必要以上にあわてふためくわたしに、
「ハワイはそういうところだから」
とクールに言い放つラウラウちゃんは頼もしかった。
そして一匹たりとも家の中に入れないその確固たるコミットメントと技に、脱帽。
毎週末にでも帰りたい、ホノルルのスイートホームです。
2017/11/08
2022年の大停電の話
『ブレードランナー 2049』の27年前の世界で発生したレプリカントテロによる大停電エピソードのアニメ短編がYouTubeで公開されてるの知りませんでした!
監督は『サムライチャンプルー』の渡辺信一郎さん。
サムライチャンプルー、うちの息子が中学校のとき、「Adult Swim」でよく見てたなー。わたしはあんまりちゃんと見たことないんだけど。
『Blackout 2022』は 15分の短編だけど、画面の密度がものすごーく濃くて、みごたえがっつりでした!タダなんてすごい。LAの夜景!ほんとに『ブレードランナー』と『2049』の中間らしくなっててる!!!
日本のアニメのアーティスト/職人技すごいなあ。
映画の中でメンションされる「大停電」がなんだったのかはわかったよ。
でもますます謎が深まるんだよ。
それにもうひとつ、リドリー・スコット監督の息子さんルーク・スコット監督が撮った短編フィルムが2本。『2036:Nexus Dawn』(6分)は、その大停電と本編のまんなかの時代のエピソード。『2048: Nowhere to Run』(5分)は本編の冒頭に出てくるレプリカントさんのエピソード。
こちらもドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のメッセージつきでYouTubeで公開されてます。
映画のおまけに短編3本つくっちゃうなんてすごいですねー。
80年代に『ブレードランナー』が描いた21世紀のディストピアの世界は半年くらい眠れなくなるほど衝撃的だったのだけど、ある意味ディストピアものも世界終末ものもすっかりエンターテイメントの定着したジャンルになってしまったこの本当の21世紀に、ミレニアル世代の子たちにとって、こういうディストピアの世界ってどう映るんだろうか。
80年代に子どもだった(だよね?笑)私たちが感じた衝撃とはまったく違うんだろうなと思う。
あと、ヴィルヌーヴ監督って、なんていうか、リドリー・スコット監督よりもずっと心優しい人だよね、きっと、と思う。
『メッセージ』といい、ヴィルヌーヴ監督の映画はほんとうに詩的でビューティフルで繊細な映像にノックアウトされるし、好きなんだけど、映画そのものにはいろいろお願い事を言いたくなるのだ。どうか聞いてくれドゥ二。機会があったら3時間くらい話したいことがあるんだ。
2017/11/07
ワシントン大学のシニア向け無料聴講制度
昨日の雪は止んで、今日はよく晴れた綺麗な一日でした。でもちょっと寒い。
本日のキャンパス。「レーニア・ヴィスタ」という噴水広場で、名前のとおりこの噴水のむこうの真正面にレーニア山がきれいに見えるのだけど、写真だとほとんどわかりませんね。
この噴水は、アラスカ・ユーコン博覧会のときに作られたものです。
この博覧会のことも以前、このブログの記事に書いたことがありました。
4年半前だわ、うわはは。
この左手の建物は、20世紀初めに建てられたスザロ図書館などの一連の建物に似せてつくった、バチモンじゃなくてえーと、疑似古典というのでしょうか。
カナディアングースの皆さんが忙しくお食事中でした。
授業開始前のお教室。
昼間のクラスはキッズばっかりでわたしがきっと最年長なのだと思ったら、意外にもシニア世代の姿が多いのだった。60人くらいのクラスに10人くらい、シニア世代がいらっしゃる。
その一人に聞いてみたら、 なんと、60歳以上のワシントン州民は、空きがあるクラスなら1学期につき2クラスまで無料で聴講できるんですってー。
ACCESS プログラムというのがあるんだそうです。アジア系の語学のクラスや研究室のクラスなど、受講できないクラスはいくつかあるらしいし、学部の学生が全員登録し終わってから空席があればどうぞということらしいですが、無料ですってよー。
「アメリカの60年代」ってクラスなので、実際その場にいた人の話が聞けて面白いし、若者にとってもシニア世代と一緒に勉強できるってなかなか良い経験なんじゃないかなと思う。
2017/11/05
超80年代
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