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2021/06/05

働きバチの幸せ

爽やかな初夏のシアトルです。

関東はそろそろ蒸し暑い時期? 夏のあいだのシアトルは、蒸し暑い地域にいる方には申し訳ないくらい天国のような気候。

あっという間に6月で、気づけばもうライラックも藤も終わっていて、今は芍薬やバラ、アイリス、ポピーが盛りです。ライラックって意外に花期が短いね。




朝のさんぽで、スポットライトを浴びていた黄色のバラ。かきねから乗り出してるみたいでかわいい。



鬼芥子はどう転んでもかわいくはない。迫力がありますね。

 

アメフラシのようなアイリス。


きのうとおとといは30度C近い、真夏のような陽気でした。それでも風がとっても爽やか。


ここのところ、調子も低調というか地面すれすれだったので仕事もぼちぼち未満の受注だったのですが、今週はちょっとひさしぶりに大型案件をお引き受けしています。ちょうど体調がよくなってきたのと同時に打診があったので、なんとなくできる気がして。
なので世間がメモリアルデーな週末も、サマーブリーズな水曜日も、殊勝に仕事にはげんでおりました。ふだん3時間くらいしか働いてなかったからな。



 

でも、病気をしてから、焦らなくなったというか、無駄な緊張がなくなったようです。
以前だったらきっともっとストレスを感じていたと思う。

無駄な緊張やストレスがないと、空回りしないので、そのぶん仕事がはかどる。



あと数日は働き蜂のようにはたらく(笑)予定。

働き蜂って本当は幸せなんじゃないかって福岡伸一ハカセが書いていたけど、きっとそうだと思う。産卵マシーンとして一生を過ごす女王蜂よりも。世界を見て飛び回り、好きな蜜を集めてまわって。

「働きバチだけが、よく食べ、よく学び、労働の喜びを感じ、世界の広さと豊かさを知り、天寿を全うして死ぬ。おまけにしんどい産卵は他人まかせ。働きバチこそが生の時間を謳歌しているのである」
(福岡伸一「働きバチは不幸か」『生命と記憶のパラドクス』文春文庫)


たとえそれが遺伝子の命令のままだとしても、蜂たちは「やらされてる」とは思ってないよね、少なくとも。やる気まんまんでドーパミン出っぱなしだと思います。夏の蜂たちは。

ヒトななかなか、そういうふうにはいかないですね。



うれしいクリームパン。いろいろ幸せ。

 

 


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2021/05/27

目的なく火を燃やす


ちょっと前だけど、近所の浜に焚き火に行ってきました。

火を燃していると、原始の血がさわぎ出しますよね。

でも風が回ってきてめっちゃ煙かった。

ゴールデンガーデンズ公園にはビーチがあって、ファイヤピットがいくつかあります。
ビーチといっても水に入りたい感じにはあまりならなくて(このあいだは近隣の下水処理施設から処理してない下水が流れ出して遊泳禁止になってたし)そのかわりといっては何ですが、浜はとてもだだっ広いのです。

ほんとうはちゃんとしたファイヤピットでしか焚き火はしちゃいけないことになっているんだけど、ムニャムニャ。

砂に穴を掘って、好きな場所に簡易ファイヤピットをつくって豪快に火を燃している人がたくさんいます。



 ハワイでは生態系が繊細なためもあって、浜での焚き火は禁止されてました。

日本でも焚き火のできる場所が少なくなってきたみたいですね。

むかし、椎名誠さんが全国あちこちの浜辺で焚き火をするようすをエッセイに書いてて、その度外れた豪快なアウトドアがとっても楽しそうで憧れていました。

焚き火は楽しいです。


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2021/05/08

水門と跳ね橋を通る


先週末はまたCTちゃんちのボートに乗せてもらいました。
こんどは、バラードの水門(Ballard Locks)をとおって、フリーモントの運河を経て、ユニオン湖へ。

うちの青年も、来週、セイリングのクラスを受講しにいくそうです。
つねに一切なんのお手伝いもしないで乗ってるだけのワタクシ。ほんとに紐とかロープとか苦手なんです。まるで一日じゅうブイに乗っているアザラシのごとく何もしない。


水門を通過。夏場の週末はとっても混み合い、順番まちのボートがずらっと並びますが、この日はほかには、前に豪華クルーザーが一隻いただけでした。



このあいだ水辺を散歩したフリーモントの運河。グーグルとAdobeに占拠された水辺ですね。
ここは両側に緑が濃くて気持ち良い。




ガスワークス公園。ピクニックの人がたくさんいました。だんだん日常が戻ってきたなという感じ。のどかな土曜日でした。


シアトル名物のフローティングハウス。こんなおもちゃみたいなかわいい家でも1億円とか軽くするみたいですよ。地面もついてこないのに。

そして湖沿いには大小さまざまな超豪華クルーザーがたくさん目につきます。お金持ちの方々はわたしどもの知らない世界に住んでいらっしゃるのねぇ、ていうかシアトルってやっぱりあるところにはウンウンお金が唸ってるのねえ。
かと思うと、漁船やタグボートやロシアの名前がついた冷凍食品の船などはたらく船もいろいろ。ふだん陸からは見えない部分がみえて面白いです。





ユニオン湖まではバラードの水門のほか、バラード橋とフリーモント橋というふたつの跳ね橋の下をとおります。セーリングボートはマストが高いので、通過のたびに橋の上の交通をストップして跳ね橋を上げてもらう必要があるのですが。

いつも、車を運転してて目の前で橋が上がってると、ちっ、と思うのだけど、はじめて反対の立場に。
フォッフォッフォッ、陸の民よ、ワタクシが通りますよ。しばしお待ちなされ。

これって、通行料がかかるのかと思ったら、ノーチャージなんだって。水門も。へえええ。

少し前に新しくなった州道520号線の浮き橋とか、州道99号線のトンネルとか、たった1回通るだけで5ドルくらい徴収されることもあるのに、こんなメカニカルな仕掛けを動かしてるのに無料とはちょっとびっくり。それに水門もね。




船はいろいろとやることがたくさんあってまー傍からみてるだけで大変。わたしみたいなズボラでずさんな人にはぜったいに無理です。

だけど、いったんマスターして身についたら、世界が広がって自由でいいなあ。 

 

 

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2021/04/23

昭和の遺物とラーメン

 

2回めのワクチン接種を受けてきました。

その晩からかなり腕が重くなったけれど、さいわいそのほかの副反応はとくになし。翌日はすこしだるくて良く寝たけれど、もともとキモセラピー中で基本的によく寝ているので、どこまでがワクチンの反応だかはわかりません。

うちの青年も東海岸に行く前日に2回めの接種を受けましたが、特に何事もなかったようでした。きょうはニューヨークのメトロポリタン美術館でゴヤを観てるそうです。いいなー。

 



あっという間に4月もそろそろ末。日本はそろそろゴールデンウィークですね。

先月から新しい治療をはじめて、ほんの少しだけど体力が戻ってきました。山登りは無理だけどすこし長い散歩ができるようになりました。

 


このあいだTwitterの話題になっていて、へー!と思ったのですが。最近の若い女性は「…なのよ」「…だわ」というような「女言葉」、もう使わないようですね。
昭和の遺物になってしまったのね。

「うちの親戚は普通に使ってるけど」…といった会話をみつつ、昭和は遠くなりにけり、と思いました。

という記事などをnoteに書いてます。お暇でしたらご笑覧くださいませ。

 


うちのすぐ近所にブリュワリーが何軒もできてビール横丁みたいになっている通りがあるのですが(横丁じゃないけど)、そこにラーメン屋さんの「屋台」がやってくるようになりました。(フードトラックだけど)

Midnite Ramenさん。パリやメキシコでフランス料理シェフのお仕事をされていたご主人のお店だそうです。

週末に行ったら売り切れで、平日午後5時に出直しました。それでも注文までに20分待ち。お二人だけで回している屋台なので待ち時間は長いけど、おいしかった。


テイクアウトのラーメンはスープを別容器にいれてくれます。でなければのびのびになってしまうよね。

醤油味「尾道ラーメン」(12ドル)と、たこわさのセビーチェ(6ドル)、ひよこ豆のカレーのバンズ(2個で6ドル)。
外食が高いシアトルでは、フードトラックとはいえかなり良心的なお値段設定。

わりとあっさりしていて胃にもたれないラーメンでした。麺は太麺。

たこわさとカレーも、真面目においしかったです。

早めに行って並ばなくてはならないのが難点だけど、近所にオーセンティックなラーメン屋さんができて嬉しいです。TARGETもできたし、この通りにいろいろ引き寄せてるなーわたしww。 ラーメンはいいからいますぐ5億円引き寄せたいな。

しばらく快晴つづきだったシアトルですが、またあしたからはしばらく曇り空が戻ってくるもよう。

 

 


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2021/04/10

桜満開


とりあえずシアトルでも、桜がただいま満開です。

きょう土曜日は晴れたり曇ったりで少し寒いけれど、明日から本格的に温かくなるようです。




久しぶりにグリーンレイクに行ってみました。




 風情のある老木。

戦前から日本の庭師の方が多かったためか、あちこちの公園やお庭でいろんな桜がたくさん。

ソメイヨシノだけでなく、枝垂れ桜や八重桜や、ありとあらゆる桜が見られて幸せなシアトルの春です。



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2021/04/04

春の海

晴れた午後、またCTちゃんちの船にのせてもらいました。



この日は帆も出さず、バラードからダウンタウンまでゆったり往復。

引き潮の午後で、ほんとうに静かな、鏡のような海でした。


内海とはいえ、まるで湖のよう。
平日だったのでほかの船もあまりなくて、とても静か。




ブイにはいろいろなものが陣取っていました。


ビーグル犬は船室に陣取る。

ここのマリーナに停泊している船のうち約半数が「住居」として使われているのだそうです。
停泊料は電気水道込で650ドルくらいだって。
 
これで3度ほど海につれていってもらったうちの息子はすっかり海暮らしにロックオンしてしまい、ゆくゆくは家ではなくて船を買って、あちこちの波止場で船内タトゥースタジオを開いて生活するというキャリアプランを練っている。


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2021/04/03

春ごはん その2

まだ肌寒いけど、日に日に春らしくなるシアトル。

近所の木蓮も満開。桜もレンギョウも水仙もチューリップもりんごもいっせいに咲いてます。


火曜日はうちの青年の誕生日。
おかげさまでつつがなく26歳になりました。

母、やる気まったくなく、こずも食堂のかなこさんにおねがいして、豪華な誕生日ディナーになりました。お品書きまでつけてくれて感動。



息子大好きなす田楽、角煮、唐揚げ、鱈の西京焼き、鮭と青豆と桜花のごはん、アスパラ白あえ、いかときゅうりの酢の物、自家製!お豆腐の冷奴、そして菊の花と大根のお漬物。
それに、お味噌汁になる「味噌玉」4種つめあわせセットまでついて、美しい春のごはん。

いれものも、ご飯やお魚は風情のある日本の白木お弁当箱に詰めてくださって。


 そして自家製あんドーナツも!こずもちゃんシールがかわええー。


ボリュームたっぷりで、青年もさすがに一度では完食できず、翌日にも嬉しく続きをいただきました。



 幸せの春ごはんでございました。ごちそうさまでした。

 

 

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2021/03/19

七面鳥団子と言霊


晴れたり曇ったり、忙しいシアトルの春です。

まだ朝晩かなり冷える日もあり、汁ものが恋しい。鶏団子スープ、大型スーパーにターキーのひき肉しかなかったので七面鳥ミートで作ってみたら、やっぱり鶏肉よりも淡白でした。

 


アメリカ各地でアジア人へのヘイトクライムが続いています。先月末にはシアトルのチャイナタウンでも日本人の女性が鈍器で顔を殴打されて一時意識不明になる事件がありました。ひどい。

コロナにうんざりしたフラストレーション、その他もろもろの、思うようにいかない人生のフラストレーションを他人に向けたくてたまらない人たちがたくさんいるのですが。

トランプが任期中に自分の失政から目をそらさせるために頻繁に使った「チャイナウイルス」「武漢ウイルス」などの言葉が、そういうフラストレーションを持った人たちに喜んで受け入れられ、意識に染み込んでいったのは間違いありません。 

日本には言霊(コトダマ)ということばがあります。言葉はそれ自体が命をもち、世界に作用する、という考え方。

ヘイトワードや人をけなす言葉は、最も強く作用するコトダマかもしれません。

使う言葉は見える現実を変え、感じ方のパターンをつくりあげてしまうものだから、怒りのはけ口を集約しやすいヘイトワードがボキャブラリに入っていないかどうか、こまめにチェックするのが本来ならば指導者たる人物の役目なのに。

意図的にセンセーショナルに大衆のフラストレーションを掻き立てて、毒のある言葉を撒き散らした前大統領の置き土産は、まだまだ根強く生きています。

日本の人のなかには、自分を「アジア人」と考えたことのない人がけっこういるかもしれませんが、一歩国外に出たら、日本人も中国人も韓国人も「東アジアの人」。

日本の中に暮らす外国人や隣国の(政府批判ではなく)人たちをむやみに貶めるような言葉を使う人も、アジア人を襲撃する残念なアメリカ人とメンタル的に同等です。

さらに私は最近、口に出さずとも脳内で言語化した段階で、もう言霊は生まれていると思っています。もちろん口に出したり書いたりするのは次のレベルだけれど。

毒のある言葉は、つまり呪いと同等なので、結局まわりまわって自分に返ってくる、ということを、わたしはかなり身をもって痛い思いをして学びました。

気づかないうちに毒を撒いているということのないように。

よい言霊を放って暮らしたいです。


去年の秋ころうちのすぐ近所にできた、ウインドウだけのギャラリー。

コンテンポラリーのアーティストの作品が展示されてます。



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