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2020/05/20

野生の王国 シアトル/バラード編


月曜日に行ったゴールデン・ガーデンズ公園のつづきです。

気温は18度C、暑くもなく寒くもなく爽やかで、そよ風がふき、ブラックバードやロビンやシジュウカラが啼き、野原には花が咲き。

あまりにものどかで美しくて、死後の世界のような午後。


ビーチの前にある淡水池(汽水域かも?)にかかる橋。
 


橋をわたった向こう側はビーチで、こんな景色。




ごく小さな池だけど、いろんないきものが住んでます。



カモのお母さんがちっこい艦隊をひきつれて移動してました。かわいすぎる(涙)



このちっちゃい子たちがあまりにかわいいので橋の横に座り込んで見ていたら、カモのお母さんはあたふたと子どもを連れて去っていった。脅かしてすみません。


そして!じゃぼんと音がしたので見ると、ビーバー君が!
ちょうど水に入って、向こう岸に泳いで渡ろうとしてるところでした。


(拡大図)
ビデオで撮ったつもりだったんだけど、慌ててワタワタしてて全然撮れてなかった。残念。

前々からここにビーバーダムがあるのは知っていて、あちこちの木に大胆な歯跡があるので、この池に来るたびにビーバーがいないか目を光らせていたのだけど、ついに本人の姿を見ることができました。しかもこんな真っ昼間に!(午後5時くらいだったけど、まだ日は高かった)


池の周りの木には、ビーバー君がこれ以上切り倒さないように金網がかけられています。

ここの池も公園も、ビーバーを養うにはちょっとあまりにも小さいと思うのだけど…このビーバー君はずっと一人で暮らしているのだろうか。 植物園の近くにも以前ビーバーダムがいくつもありましたが、ビーバー1頭に対してどのくらいの広さの森が必要なんだろうか。

むかしはこのあたりもビーバーだらけだったのだろうに。


空にもいろいろなものが飛んでいて。

ゆうゆうと飛んでいる大きなハクトウワシを、カラスが数羽、ギャアギャアいいながら追い回してました。


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2020/02/20

ミツマタとからすのリサイタル


雨が多くて暗かった冬がそろそろ終わってる予感。今週は快晴続きでテンションあがってます。近所のプラムやアプリコットの花が咲き初めました。




 月曜日、すごく久しぶりにバラード・ロックス(湖の水門)に行ってきました。

対岸の樹の上にぽこぽことあるのは、オオアオサギの団地です。(あれ見に行ったのはもう5年前なのだった!)



あらいい香りと思ったら、ミツマタ(paper bush )が咲いていました。
和紙の原料になる低木です。だからペーパーブッシュ。

中国名は「結香」だって。きれいな名前。



花房が大きめなので華やか。
沈丁花科だそうです。香りも似ている。



こちらは紅梅かとおもったら「アプリコット」とありました。香りはほとんどなかった。



ロックスの橋の近くのイルカ?ちゃん。どういう生物なのかよくわからない。

近くの樹にカラスが大集合していたのだけど、一羽だけ、群れからちょっと離れてへんな歌を歌っているカラスがいました。
何か別の鳥(たぶんキツツキ)の歌マネと、木の実を叩き合わせるような音をずっと繰り返して、一羽でリサイタルを開催中で、熱演ゾーンに入っているようでした。
歌マネ部分(ケッケッケッというような音)とパーカッション的な部分(カッカッカッ)を組み合わせて、 そういってよければ、即興で作曲してるっぽかった。


なんかすごく楽しそうだった。オレの歌を聴け!みたいな、いや女性かもしれませんが。

動画に撮っておけばよかったー。



気づけば街中、花がずいぶん咲いてます。これはエリカかな。

明日からちょっとだけ東海岸に行ってきます。ボストンは氷点下だって。


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2020/02/15

世界の終わりに聴きたいやつ



Happy Valentines Dayでした! 

個人的には一切関係ございませんがにゃ。(・д・)チッ

暗くて雨の多い冬だったけど、この金曜日のバレンタインデーは明るくてわりに暖かく、いつの間にか沈丁花やプラムが咲いていて、すっかり春仕様の一日でした。


散歩の途中で出会ったハミングバードちゃん。

拡大。

ニュースをつければ不穏な知らせばかりの春ですが。春は春。

心穏やかに、しかししっかり心の底から怒りを感じつつ、全身全霊で政権交代を祈るよ。
日本もアメリカも。

ウイルスもはやく終息しますように。
  



最近Apple Musicでおすすめされて以来はまっているピアニスト、ヴィキングル・オラフソン。

なんだか難しいウイルスかなにかの名前みたいですけど、キラキラした硬い音と内省的で繊細な表現が好きすぎる。

このビデオめっちゃいいです。ツボツボ。
この絶望的に冷たい北欧の色と、『ブラック・ミラー』的な、ディストピアSFのようなミュージックビデオ。

地球にバッハの曲があってよかった、としみじみ思う。

死ぬまで一種類の音楽しか聞けなくなったとしたら、迷わずバッハを選びます。


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2019/12/03

ねむる役とケンカする役


よくねむるねこ。1日16時間は眠っている。
世界がいますぐ終わっても君は幸せなままだな。

眠りの世界でものすごくはたらいているのかもしれない。



今年も子ども2匹、母1匹で登場したアライグマ親子。
去年の親と同じなのか、去年の子どもが母になったのか。

NORAちゃんのしっぽが壜洗いブラシのようになっている。

「ちょっとアンタたち、あたしのシマでなんのおつもり」と、どすのきいた声で威嚇していたNORAお姐さん。



自分より身体の大きい3匹相手に勝てる気まんまんでケンカを売りに出ていこうとする、男前な少女である。

この国の平和はオレが守る!という使命感に燃えている。

あなたが人間だったらきっとわたしはあなたに惚れている。

アライグマたちが花壇をほじくりかえしはじめたので追い払うべくドアをあけようとすると、特攻NORAが飛び出しそうになってあせった。やめてーお願い(涙)


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2019/10/28

しっぽがあるから


ボストンに着いて数日目の朝、少し寝坊していたら、窓の外でけたたましい啼き声がきこえました。

リスでした。

窓のすぐ近くまでやって来て、ひた、とこちらをのぞき込み、はげしい口調で何か言っていたのですが、なにを言われていたのかさっぱりわかりません。なんだかすごく怒ってるようでした。

リスが窓までやってきたのはこの日だけ。
なんだったんだろう。



すぐ近くの公園(「パブリック・ガーデン」と「コモン」)は、りす天国。
とにかくうじゃうじゃいます。 




 リス的には1年でいちばん忙しい季節ですので、だれもが脇目もふらず働いています。


一心不乱に木の実を探しては食べ、すぐに食べないと決めれば埋める。どうやって決めているのかまったく謎です。たぶん本人もまったくわかっていないと思う。

そして次の瞬間にはまた地面にはいつくばって、くんくんニオイをかいで木の実を探しまわり、だれかが埋めた木の実を堀り出す。

たぶん、ちょっと前に自分で埋めた実もほじくり返して食べたり、また別のところに持っていって埋めたりしてるに違いない。

まったく無駄にエネルギーを消費しているようにみえますが、まあよく冷静にかんがえてみたら、人間も似たようなことをしてるのかも。



 

ここにいるリスたちはシアトルにいるのとまったく同じ種類のようですが、この公園では観光客だけでなく地元の人もよくリスにエサをやっているので、リスたちは人間を食糧供給源だとみなしています。



 

ある日、ファーマーズマーケットでアップルサイダードーナツを買ってきて、お天気も良いし、この公園で食べようと思って、ベンチに座ってドーナツのパッケージを開けた瞬間。

5メートルくらい離れたところで地面のニオイをかいでいたリスが、プラスチックの容器を開ける音をききつけたとたんに棒立ちになって、こちらをカッ!と見たかと思うと、脇目もふらず突進してきたのです。

そしてあっという間にベンチの上に上がり、ドーナツの前に立ちはだかっていました。

もちろんリスとドーナツを共有する気はまったくなかったので、追い払ってからドーナツの写真を撮りました。
ちょっとでも躊躇していたら一個取られていたかもしれないくらいの勢いでした。




リスって、このしっぽと小さな前あしのおかげでトクをしてます。

このしっぽがこんなにふわふわじゃなくてネズミと同じミミズ型だったら、たぶん公園からはとっくに駆除されているのではないか。

少なくともこんなにうじゃうじゃ、公園の風景の一部として存在をゆるされていないと思います。

前あしで木の実を抱えてたべる格好がこんなにかわいくなかったら、きっと誰もエサをやろうとは思わないはず。

リスが木の実を食べるとこって、ほんとにおかしいくらいかわいくて、見飽きません。 




パブリックガーデンのジョージ・ワシントン像の前からコモンウェルス通りという通りが始まっていて、通りのまんなかに緑地にはさまれた遊歩道があります。
うちの息子が借りているアパートはこの通り沿い。

ここの緑地にもリスがいっぱい。




ここには一匹、白いリスもいました。近所では有名みたい。



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2019/09/26

ゾウアザラシのいるところ



北カリフォルニアの海岸にあるAno Nuevo州立公園に行ってきました。

ゾウアザラシ界では有数の保養地として、ピークには1万頭以上のゾウアザラシがやってくるそうです。


このように真夏の湘南海岸のような混雑ぶりがみられるのは、母アザラシが子どもを育てにくる冬季。



ピークは冬なので、この日は4頭しかいませんでした。





この矢印の先に、かなり大きなオス2頭と、若いオス2頭がねそべってました。

ゾウアザラシといえば、子どもの頃に読んだ長新太さんの絵本によく登場していたのを思い出します。

当時はゾウアザラシって架空の動物なのかと思っていた。
ほんとうにゾウみたいな鼻のあるアザラシなんですね。遠くからとはいえ実際に野生のゾウアザラシを見られるとは。もっと北のほうにいるイメージだったんだけど。

大人のオスは体重2トンにもなるそうです。ちょっとした小型トラックなみ。



 近くで見ると、こんなお姿です。この公園のパンフレット。



子どもから大人になると、オスはだんだん鼻がのびてきます。

19世紀以降、脂をとるために乱獲されてほとんど絶滅寸前になっていたところ、保護が功を奏して最近では17万頭くらいまで増えたそうです。

ここの州立公園は保護区になっていて、子育て期間の冬季(12月中旬〜3月)はガイドつきツアーでのみアザラシたちを見学することができます。

ビジターセンターがあって、ゾウアザラシについての情報満載。これもその情報ボードのひとつです。





ゾウアザラシはなんと深海にもぐって、イカとかこのようなぬめぬめした深海生物を捕食するのだそうです。
捕食のためにアリューシャン列島沖まで遠征するんだそうだ。

半年何も食べずに子育てするというザトウクジラとおなじく、かなりメリハリのきいた食生活を送り、陸にあがっているあいだはいっさいなにも食べないのです。

春から初秋にかけては「MOLTING」シーズンで、毛が生え変わるあいだ、6週間ほどビーチに戻ってきてごろんと寝そべっています。この間も何も食べず、ひたすら寝そべって毛が生え変わるのを待ちます。

わたしが行ったときにごろんと砂浜にいたアザラシたちは、毛が生えてくるのを待ってたのですね。

MOLTINGっていっても、犬や猫のようにパラパラと毛が抜けて生え変わるんじゃなく、なんと皮膚ごと!べろっと剥けて、下からあたらしい皮膚ができてくるんだそうだ。


こんなふうに(州立公園のサイトより)!!!

「あーそろそろ毛がハゲるから陸にあがんなくっちゃ」って、いったいどういう感覚なんでしょうねえ。

アザラシがいるビーチを見下ろす展望台にはレンジャーさんがいて、この剥がれ落ちた毛皮を触らせてくれたり、双眼鏡を貸してくれたり、いろんな質問にこたえてくれました。

このように剥がれた皮膚がベロベロと砂浜に落ちているそうですが、触らせてもらったそのきれはしは、ポーチくらい作れそうな、なかなか立派な毛皮でした。


 ゾウアザラシを見るには、このような砂丘を越えて30分ほど歩きます。


ゾウアザラシはあんまりいなかったけど、海の上にはペリカンがたくさん飛んでました。

海風が気持ちよい砂丘ハイキングでした。

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2019/04/26

ハチドリくんとピエロのストロー


初夏の花、ロードデンドロン(しゃくなげ)が咲き始めました。でもまだ寒い。
Coast Rhododendronというのがワシントンの州花。



散歩中にハミングバードのお食事場面に遭遇!


手持ちのiPhoneではこれが限界の解像度…。


久しぶりにバラードのCafe Fioreに行ってみました。
シアトルのCafe Vitaの豆を使ってて、カップも同じ。


シアトル市は去年の夏からプラスチック製のスプーンやフォークやストローの使用を禁止してますが、Cafe Vitaはこんな紙ストローを使ってたんですね。かわいいけど、良くみると不気味なピエロくんの柄です。



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