2019/05/07

慈悲のマドンナ、トスカナの黄瀬戸風 <フィレンツェ思い出し日記 その8>


バルジェッロ美術館の残り半分には、中世やルネサンス期の彫金や焼き物などもいろいろありました。


ホグワーツ魔法魔術学校っぽい感じの天井。アーチが綺麗ですねえー。


ちょっと心うたれた15世紀の木彫。
作家名はなくて、Umbrian Art とだけ説明がありました。
15世紀に「ウンブリア派」っていう派があったんですね。
ウンブリアはフィレンツェよりもすこし南の地方。
今回行くチャンスはありませんでしたが、シアトルに素敵なCafe Unbriaというイタリアンファミリー経営のカフェがあるので、ちょっと馴染み深い地名。

Madonna of Mercy と名づけられてます。「慈悲のマドンナ」。


ケープの中に、王様から聖職者から尼僧からふつうの庶民らしい人たちまで、大勢を庇護しています。
奥のほう、群衆の頭だけがみえている。ものすごい数の人です。

日本の信仰でいったらお地蔵様的な感じの、衆生まとめて一気にひきうけましょうという慈愛と頼もしさがあふれてる像です。


やきものコーナーにあった変な容れ物。
黄瀬戸にそっくり。
なんなのこの動物は。


警察署&刑務所で刑場だったというこわい建物ですが、とても素敵な見ごたえたっぷりの美術館でございました。


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